「結人ってさ1日中寝てるワケ?」
「は?」
「昨日、携帯出なかっただろっっ!」
「ああ・・・さみしかったんだ?かじゅま」
「ち、違うわー!!」

 
 
本当は寝てたんじゃない、そう言ったら君は傷つくだろうか・・・?



 
 
 
清い君と汚れし僕
 






 
「結人〜」
甘ったるい声で彼女が俺の名前を呼ぶ。
正直言ってウザイ。
何でこんな女と付き合ってるんだっけ?あー、忘れた。
まぁ、多分些細な事だろう。
「ねぇ、結人ってば〜」
触んなよ。気持ち悪い。
・・って、俺付き合ってたんだっけこいつと。
「結人〜!」
「んだよ・・・」
メンドイ。
「もうっ!!」
ウザイ。
「私帰るっ!!」
帰れ、勝手に。
そう言った彼女は素早く服を着て出て行った。
「はぇー・・・」
正直助かった。一緒に居たくなかったし。
それなら何で先程まで一緒にいたんだ?正直自分でも分からない。
愛してもいなかった、好きでも無かった。


 

誰でも良かった ―――



 
思いに耽っていると突然携帯が鳴り出した。
「・・・・・・」
この音は一馬専用の着メロ。
「・・・・・・」
携帯を手に取るが出る気は無い。
「・・・一馬」
鳴り響く着メロに無性に腹が立つと同時に自分が・・・
自分が・・とても汚い存在に思えた。





 
あぁ、綺麗な綺麗な君
俺は何て汚れているんでしょう
・・・どうしたら君のようになれますか?










 
 
 
「結人」
帰る間際に英士に呼び止められた。
「何?」
「もう止めなよ」
何を?そう聞こうとした時に英士は言った。
「傷つくのは自分だよ。分かってるでしょ」
あぁ、英士は気付いてたのか・・・。
「・・・分からねぇ」
「馬鹿でしょ、結人」
「そうかも・・・」
分からないのはなぜ?それは俺が本気で人を愛したことが無いから?
傷つくのはなぜ?それは俺が君を大切にしたいから?
「ハッキリ言えば?一馬が好きだって」
俺は好きだよ。そう言いながら少し先にいる一馬に視線を向ける。
「一馬の代わりになるもの何て何も無いんだよ」
分かるでしょ?そう言い俺を急かす。
「行って来なよ、一馬の所に」
 




癒されるのは君の存在、
愛しい君の存在はとても清くて・・・
俺にはただ眩しいだけ、
本当に愛しいから近付けない、
それは光溢れる聖域 ―――
 






明日もまたいつもの笑顔で一馬をからかう、
それが俺の日常。
 
 












見辛いかな?と思いつつもこういう書き方で失礼します。
此れはとある方が小説のイメージで描いてくれた絵です。
背景になってますが(笑)
良いですよねぇ・・・素敵だっ!
此処で解説を!!
結人と英士は一馬を愛してます。
英士は一馬を愛してるのを分かっており、受け入れております。
でも、結人は一馬が好きで好きで堪らないけど否定しています。
更に詳しく言えば、結人は一馬が好きだと分かったのは最近のことです。
その気付くまでの間色々な女の子と付き合いやっちゃいました。
しかも、心のどこかで一馬を愛しているから結局女の子と長続きしない、
そして言われる訳です「貴方は誰を見てるの?」って。
まぁ、こんな所でしょうか。
にしても背景万歳〜!!良いなぁ・・こういう暗い話(笑)



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