夏の名残
・・・・大丈夫かな・・・・その・・・すけたりしないかな・・・・・
しばらく車を走らせると、俊はシーサイドにあるイタリアンレストランの
駐車場へ入っていった。そうして入り口から遠くのところにとめると
「ここ、美味いらしいんだ。知り合いが言っててな・・・」
俊は蘭世に降りるように促し、自身もドアを開けた。
蘭世が降りると風が通り抜けた。
「きゃっ!!!」
「どうした?」
「・・・あ・・・あの・・・・ね・・・」
「早くこいよ」
「・・・うん・・・・」
スカートを気にしながら蘭世が歩いてくる。俊はそんな仕草にとてもそそられる。
蘭世を待って、そして一歩先を歩かせる。風で布地が体にまとわりつき、ラインがあらわになるのを背後からながめ、ご満悦であった。
アプローチの階段をのぼりドアをあけた瞬間、風が吹き抜け、蘭世のスカートの後ろを跳ね上げた。
「・・いやっ!!」
俊はあたりに人がいないことは確認済みだったので、その光景をなすがままにさせた。
「・・もうっ・・・・いや・・・」
顔を真っ赤にして蘭世は俊をにらんだ。
「あんまり変な顔してっとばれちまうぜ、いいのか?」
「・・・いじわるっ!!」
俊の腕にしがみついてレストランに入っていった。もちろん、そこから先は俊の力でおさえていたが。

「あーおいしかった!!」
「そうだな。今度あれ、家でも作ってくれよ」
「うーん、おんなじ風に出来るかな?」
「できんじゃねぇか?」
「わかった!!やってみるね、でも失敗しても・・・」
「別に、食えるようにしてありゃいいよ」
ゆっくりと歩きながら、車へ戻り俊はエンジンをかけた。重低音とともに心地よい揺れが感じられる。
スムーズに発進させるとシーサイドを再度巡っていった。
揺れに誘われて蘭世はいつしかうとうとしている、俊はちらりと横目で見るとそのまままた前方を見据えた。
1時間ほどたっただろうか、蘭世は車が止まっていることに気がつき眼をさました。
運転席には俊がシートを倒して横になっていた。
・・あ・・・眠ってる・・・・
蘭世はそっと俊の髪に手を伸ばし、優しくふれる。
・・・きれいな・・・寝顔・・・・
明るいところで見る俊の無防備な寝顔、これを見ることが出来るのは自分一人と思うと気持ちが溢れてきて、思わず蘭世は軽くキスをしてしまった。
「・・あ・・・・」
あわてて唇を離し俊を見ると、規則正しい寝息だけが聞こえた。
・・・・良かった・・・起きてない・・・
蘭世は自分もシートを倒し、しばらくぼんやりしようとしたその時、俊の腕が蘭世を捕まえた。
「・・え・・・?」
倒したシートにそのまま押し倒され、蘭世はなにがなんだかわからないまま、俊の口づけに応えている。
・・ねねねね・・・寝てたんじゃなかった・・・の・・?・・
俊は深い口づけをしながら、片手は蘭世の腕を、そしてもう一方は蘭世のスカートの中をまさぐっている。
「・・や・・だめ・・・っ・・!・・」
蘭世は拒絶の声を上げる。
・・・だめ・・・このままじゃ・・・こんな・・・
俊の指は確実に蘭世の秘所にたどり着いた、そこは溢れんばかりの蜜をたたえていた。

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