Happy Birthday(蘭世ちゃんお誕生日おめでとう記念)
「き・・・てぇ!!!!」
蘭世の胎内で存在感を示す俊に快感を流し込まれ、捕えられ、溺れ、すがる。
俊は蘭世の腰を支えながら律動を開始する。
「ふ・・あ・・ああん・・ああん・・・やぁ・・・こ・・われ・・・る!!!」
黒髪を振り乱し、汗が全身に噴出す。それすら俊を煽る小道具に過ぎなくなる。
「あっあっああっぁぁあああ!!!!」
蘭世は絶頂の高みに持ちあげられる、その曲線が落ちる間もなくテレポートでベッドにつながったまま倒れこむと蘭世を
四つんばいにさせ、腰を持ちあげる。
あがった息のままその格好にも抵抗なく受け入れる。背後から両腕を引き、蘭世の背筋が反り返る。
俊はその不自然な格好のまま腰を前後に動かすと蘭世の口から高く喘ぐ声があがる。
「ま・・かべ・・くぅんん・・・ああ・・・私・・・私・・・」
何を言っているのか自分でもわからない。
・・・壊して・・・も・・いい・・・私・・・
・・・・俺のだ・・俺の・・・俺も・・・
「お前のものだ・・・」

俺のすべてをお前にやる。
俺はお前がいなければ生きている意味がないんだ。
だから・・・・

20歳の贈り物は自分と決めた。
お前が望むなら俺はなんだって出来る。

「ぁあああ!!!!やぁ!!!」
「うっ・・」
蘭世の身体を反転させ抱きしめながら腰を上下に揺らし蘭世の乳房に花を散らす。
一気に快感が高まっていく二人。
そして、蘭世が再度の絶頂に達するとき俊もまたすべてを解放した。

次に俊が眼を覚ましたとき空がほのあかるくなっていたころだった。
傍らに丸まるように眠っている蘭世を抱き抱えベッドに潜り込む。
「真壁・・く・・・ん・・・」
夢を見ているのか、その表情は笑顔。
「江藤・・・・これからも・・・よろしくな・・・・」
・・大事なお前を泣かせないよ・・・・
「う・・ん・・・・」
蘭世が薄く眼を開ける。
「ん・・?真壁くん?」
「起きたか?」
「う・・・ん・・・・」
「もう少し寝てろ。まだ早い。」
「うん・・・真壁くん・・・・」
「なんだ?」
「ずっと・・傍にいてくれる?」
「ああ、いるよ。」
・・・お前が望むなら、いつまでだって・・・
「有難う・・・・」
すーっと睡魔に引き込まれる蘭世を見たことないようなやわらかい表情で見つめる。

「ねぇ、真壁くん。」
「なんだ?」
チェックアウトの時間が迫る部屋で二人帰宅の準備をしている。
「なんだか、凄くいい夢見たの。」
「そうか?」
「真壁くんがそばにいたからかな?」
「さぁな?どんな夢だ?」
「・・・・忘れちゃった・・・でもすっごくいい夢。」
嬉しそうに微笑みながら俊に言う。
「そうか。良かったな。」
「うん・・・・そういえば、昨日は有難う。」
「ああ、別に。」
「来年の真壁くんの時に欲しいものある?」
「別にねぇよ。」
・・・もうもらった・・・
「もう、何かない?」
「いいって別に。ほら、そろそろ時間だ。お前を家に送ってかなきゃならんだろ。いそげ。」
「は〜い。」
ぱたんとドアを閉め二人出て行く。

20歳のバースディは特別。
二人新しい道を踏み出した第一歩。

Happy Birthday Ranze。

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