■獣姫・鏡花タン

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 何回達したら気が済むのだろうか。俺は手足を 
ベッドに縛られ獣欲をむさぼる鏡花の玩具にされていた。 

「いっつもだらしないくせに……ここだけたくましいんだから」 

 すでに腫れあがり痛みしか感じない肉棒を 
しごきあげながらその間近で話しかける。 
吐きかける淫気にあてられて、達したばかりの 
モノが意志と関係なく膨れ上がる。 

「もう……やめてくれよ」 

「こっちがヤりたいんだから関係ないのよ」 
「そうね、挿れるのはちょっと飽きちゃったから…」 
「舐めなさい、アンタ」 

 ただれた淫臭を放つ秘所を顔に押しつけてくる。 
鼻が恥丘に押しつぶされ息ができない。苦しさに 
身をよじる俺を鏡花が責め立てる。 

「ほら、グズグズしないの!」 (←OHPの声紹介を思い出そう) 
「口でやんのよ。舌で……丁寧にね」 

 柔らかな恥毛で俺の顔を撫でながら鏡花が命じる。 
顎を、頬を……淫らな蜜が筋をつくって流れ落ちる。 
もうどうにでもなれといった気持ちで俺はぼんやりと 
乱れたツインテールを眺めていた。 

「もぉ、じれったいわね……」 

 我慢できない。といった様子で姿勢を変え、 
秘裂の奥の突起を顎の先端に擦りつけてくる。 

「これも、結構面白いじゃないの……あん」 

 鏡花は好き勝手に快感をむさぼり嬌声をあげている。 
密着を高めるため俺の髪を鷲掴みにしてベッドに 
押しつける。顎が上がるため唇の端から蜜が口内に流れてくる。 
――砂糖、いやハチミツを入れすぎたレモンティーか。 

「面白い……けど、これ…じゃ…んぁ…イケない」 
「さっき言ったとおり、きち…んと…ぉしなさいね」 

 鏡花が快楽の発するノイズ混じりの声をあげながら 
身を乗り出す。放っておいたらまた息ができなくされる 
のは目に見えていた。しかたなしに従う構えを見せる。 
舌を突き出すか出さないかのうちに鏡花がのしかかっ 
て動き始めた。 

「それで…いいのよ、ちゃんとイクまでやりなさい」 

 鏡花が勝手に動くためにほとんど舌を動かす 
必要はなかったが、息ができないのに変わりは 
なかった。鏡花の汗と淫汁が混ざった液体が 
白い腹を伝って俺の鼻に流れ込み、窒息させよう 
とするからだ。必死に鼻息を吹き出して液体の 
流入を食い止めるのが精一杯の抵抗であった。 

「挿れなくとも…そんなに興奮するわけ?」 
「まだまだしたいって顔ね。ケダモノなんだから」 

 最も自分を適切に表現できるはずの言葉を俺に向ける。 
粘膜で、体液で、言葉で。鏡花に嬲られている俺がいた。 

「いい…わよ。挿れさせてあげるけど」 
「一回こっちでいかせなきゃ…ダメ」 

 俺からの反論はするだけ無駄だ。むやみな前後の 
擦り付けから確実な性感を得られるスポットを中心に 
左右に振る動きに変わった鏡花に合わせて、俺は 
鏡花の動きの逆方向に舌を使わされる。高まるにつれ 
鏡花は腰を落として密着を強める。目も口も閉じて 
うなるようにしながら、興奮で1カップも大きくなって 
いるかに見える張りつめた膨らみをまさぐっている。 

「…んん……ぃ……んっ……ぅん」 

 行為の間じゅう俺を罵り続ける鏡花も頂が近づくと 
無口になる。首が折れるかと思うほど腰を振り回し、 
ただれた蜜壺を擦りつける。 

「ぃい…いぃよぉ………きゃ…ぅん」 

 子犬がじゃれるように鳴いた。体を、胎内を 
ひときわ大きく振るわして鏡花が達した。 
 この瞬間だけは心底鏡花を可愛いと思える。 
学校でも、ベッドの上でも、俺を振り回し、罵り、 
嬲り続ける鏡花が見せる一瞬の素顔。 

 彼女は他人の心が読める。 
――それは人に知られてはいけない能力「サトリ」―― 
故に常に他人には仮面を被り続けてきた。勝ち気で 
マイペースな明るい女。やけに気が利くのは 
心が読めるからじゃなくて頭がいいから……。 

 被り続けた仮面はすでに本性と癒着してしまって 
いる。素顔を覗けるのはこの瞬間、淫蕩な行為の末に 
人間の全てが剥き出しになる瞬間だけなのだ。 


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●アリスソフトOHP http://www.alicesoft.co.jp/参照 
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