陣痛の間隔が短くなってきたとき、それは始まった。

「ひぃっ… な、なに… そっ、そこは ああっ…」

 Gスポットから尿道に沿って奇妙な感触が広がっていった。下腹部全体が苦しいのに

その部分だけはくすぐったいような快感を感じている。突然の事に愛は狼狽した。

「Gスポットをいじめられ始めたわね。うふふ、触手が生まれるときはもっと凄いわよ」

 陣痛はさらにその間隔を狭めてきた、当然それにともない苦しさも増す。その苦しみを打ち

消すかのように、Gスポットからの快感もだんだんと強まっていく。

(ふわぁ 苦しいのに… ああっ へんな気分… なに… なんで…)

 Gスポットから秘裂までを内側から何度もまさぐっていく。その度に激しい快感と尿意が湧きあがる。

「いやぁ へ、へんっ なに… あっ あああっ… も、もれちゃう」

「うふふ、大分準備が出来てきたようね。今どんな感じがするの?」

「ああっ… すごく…へんなの… 今までとは全然違う感じ… ああっもれる… はじけちゃう!」

 湧きあがる異質な快感に翻弄され、堪える事も出来ず愛が口を開く。

「触手から特殊なホルモンが出てるのよ。お陰で触手を生む時、特別な快感を得ることが出来わ。

ふつうの女の子じゃ決して感じられない、射精の快感をね」

「え? しゃせ…い…? どういう…こ…  あっ ああっ… やっやめ…ああっ」

 触手がより一層Gスポットと責めたてる。ずりゅずりゅ擦られると尿道に沿って快感が湧き起こる。

「すぐに分かるわ。そう…すぐにね。ふふふ」


 陣痛はさらに強まっていったが、もう愛は苦痛を感じていない。Gスポットからの異質な快感と

尿意にも似た感触だけが今の愛を支配していた。

「あっ もう、だめっ、だめぇ… は、はじけちゃうう。くうぅ くぅうん!!」

 甲高い悲鳴を上げながら愛が絶頂を迎えた。股間から透明な粘液がびゅっびゅと迸る。

それはまさに女の射精だった。男の射精と同等の快感が愛に振りかかる。

 今まで迎えていた絶頂とは違う、短いが鋭い快感に愛は身震えした。

「うふふ、潮ふいちゃったわね。気持ち良かった? でも、これからが本番よ」

 愛が潮をふいてから、いよいよ触手の動きが激しくなってきた。

今まで以上のストロークで愛を内部から責めたてる。すぐに射精感が高まっていく。

「ああっ また… またっ……はじけちゃうっ くぅ──!!」

 2度目の潮噴きと同時に1本の触手の先端が秘裂から這い出してきた。

『ずりゅ、ぬにゅ… ずにゅ…』

まるで蛇が巣穴から出るように、ウネウネと動きながら姿を現す。

「あっ あああああ── ひゃあああああ!!!」

触手が産まれている間、ずっとウネウネとGスポットを刺激され続けるからたまらない。

(きっ 気持ちいいのが…と、止まらない あああ!!)

 1本目の触手が産まれる落ちるまで、愛はずっと潮をふきっぱなしだった。


「うふふ、すごいでしょう。産まれる間は、ずっと射精の快感が続くのよ。ほら次の触手が来たわよ」

「やめっ あああっ… やめっ… お願いっ… と、止まって… くぅ!」

 次の触手が産まれる間、また潮をふきながら達し続けてしまう。

「あひぃ! 気持ちいいのがっ と、止まらないっ!ああっ またっ、また産まれちゃううう!!」

 次々に触手が産まれていっては、その度に愛の絶叫が響き渡る。

「やあっ ふっ太い… な、なんで…… ああああ!」

 今度は同時に2本の触手が顔をのぞかせる。愛の秘裂自体は拡張されていないので、

2本分の太さはなかなか通り抜けられないでいる。それでも触手はお互いに何とか産まれ出ようと

体躯をくねらせる。それがイレギュラーな刺激となり、愛を強制的な絶頂へと導く。

(あっ── あ、暴れないでっ! くぅぅっ だ、だめぇー ああ──)

 触手達が暴れる間、今までよりも深く、長い絶頂が続いた。


「うふふ大変ね、引っかかっているわよ。ほら愛ちゃん、いきんで産みなさい」

「んっー! んんっー! くぅ… んっー…」

 早くこの快楽地獄から逃げようと、愛は下腹部に力を込める。

 しかし、さんざん異常な絶頂を味わった体では、なかなか力が入らない。

 むしろ力を入れると意識が下腹部に集中し、触手の動き ──おぞましいまでの快感──

をはっきりと意識してしまう。

(ああっ 早く… くぅっ…  う、産まれて…  はぁん… あああっー)

 押し寄せる快感のあまり、力が抜けてしまう。

 それでもこのままでは事態は一向に進展しないと考え、愛は懸命にいきんだ。

「んんっー!! ふぅっんーー! ぐぅんっ… んっーー!」

    (ぴゅっ…)    (ぷしゅ…)   (ぴゅるっ…)  (ぷしゃ…)

 いきむ度に深い絶頂が訪れ、断続的に潮が吹き出す。あたりに濃い牝の匂いが篭り出す。

『ずりゅ…  ぎゅぷ… ずちゃ… ごぷ…』

 ようやく秘裂がほころび、今まで滞っていた触手が動き出した。

「ふっー! んっー… んんっ──!!  …ひぃ くぅうううううんっ!!!」

 大きくいきんだ拍子に、ずるりと触手が押し出され、そのままズルズルと産まれ落ちる。

2本の触手が抜け落ちた瞬間、愛はひときわ大きな絶頂を迎えた。


 ようやく2本の触手を産んだ余韻が冷める間もなく、次の触手が愛を責めさいなむ。

(お願いっ 助けて… これ以上はもう… ああっ)

 とうに限界を超える絶頂を与えられ、そして失神すらも許されず愛は快楽の地獄を見ていた。

 先ほどの2本の触手で産道が広がった為か、触手がスムーズに産まれるようになっている。

 触手達の産まれていく速度が速まり、途切れる事なく次々触手が姿を現して行った。

「ああああっ ああああああ!! くぅうううううううううう!!」

 止まることの無い肉の奔流が、Gスポットをこすり立てながら流れ落ちる。

 愛の身体を絶え間ない絶頂が襲った。

 やがて触手の産まれるペースが落ち、遂には止まった。妊婦の5倍以上もあった

お腹も今では倍程度の大きさになっている。

「そろそろ触手の子供達は産まれ終わったかしらね」

 その言葉を聞いて、愛に微かな安堵の表情が宿る。

「あとは、親の触手が産まれてくるだけね」

「ッ!!」

 あくまで冷酷に春巳が告げた。


* * *


…ガチャ チャ… …カシャ…

「暴れてもだめよ。ふふ一番の快感がまっているんだから、もっと嬉しそうにしなさい」

「ああっ がっ… いやっ、 広がるっ やぁっ!」

 強まって行く秘裂への圧迫感に手足を暴れさせる。それだけが愛に許された抵抗だった。

 やがて、ゆっくりとだが逆らい様のない力で女陰が内部から押し広げられて行く。

 それは圧倒的な太さだった。これに比べれば2本の触手など子供だましでしかない。

「ぐうぅ ぎ… があぁぁ」

 苦痛とそれに数倍する破壊的な快感が押し寄せてくる。あまりの事に言葉が意味をなさない。

 出産の苦しみを例えて、「鼻の穴から林檎を生み出すようなものだ」と言う女性がいる。

 その出産に匹敵する苦痛と、そしてそれに数倍する快感が強制的に与えられていた。

 まちがいなく常人の脳ならば神経が焼き切れるほどの刺激だろう。


ようやく先端が女陰出た。その直径は10cmを超える。

『ずりゅ… ずりゅ、ぶちゅ…』

 そのままゆっくりと触手が産まれていく。まるで触手が入り込んでいったときの逆回しのように。

違いは圧倒的なまでに成長した太さと、愛が受けてる快楽だろうか。絶望的といっても良い快感を

与えられ、断続的に潮をふく。、愛の下半身が勝手にビクついている。

(あぁ… ああ… かはぁ…)

 既に体力の限界を迎えている愛の身体は、完全に脱力状態だ。

 虚ろな目が虚空を見据え、ただ、ひゅー…、ひゅー…という掠れた息を立てている。

そんな愛を差し置いて、触手は相変わらずゆっくりとその姿を現していった。


* * *


(さあ、もっともっと悶えさせてあげるわ…)

 半分以上触手が姿を見せた時、春巳がそれを掴んだ。

「うふふ、ここまでご苦労様。最後は私が手伝ってあげるわね」

 疲れ果て、声を上げることすら出来ない愛に向かって春巳が宣言した。

(えっ… や… いや…)

 愛の表情が恐怖で歪む。それを満足げに眺めつつ、春巳が手を動かした。

「ぁぁ…ぁぁっ── ぁぁぁあああ!!!」

 無理やり引っ張られるため触手が抵抗して暴れ出す。その動きが悪魔的な快感を導き出す。

 すでに疲れ果て、ろくに口も利けなかった愛だが、あまりの刺激に絶叫を上げた。

「ほら、天国に行っちゃいなさい!」

 両手で触手を掴みなおすと、綱引きのように一気に引いた。

「がぁっ… ぐぐぁっ… あああぁ… あぁ… … …」

 触手が完全に引き出され、作りかえられた身体の限界すら超える快感をうけ…。

 遂に愛は失神した。

(あれ… 体中が……気持ち良い…?)

 気絶から愛が目を覚ました時、最初に感じたのがそれだった。

 おぞましい快感ではなく、柔らかな心地良さが体中を包み込んでいる。

「お目覚めね。じっとしていてね愛ちゃん」

 気がついたとき、愛は浴室で春巳に洗われていた。

 異常な絶頂の余韻で手足を動かせない愛の体を、泡をつけたスポンジで優しく撫でさする。

 数日間に渡る触手の責めによる汗、愛液、触手の体液等が清められていった。

 お湯で泡を流すと、愛を抱きかかえて浴槽へと向かう。

(ああっ 温かい… 体中がぽかぽかして… ふわぁっ… とろけちゃいそう…)

 ぬるいお湯が愛の疲労を解かし出す。さんざん責められた後で、体を包み込む心地良さ。

 その余りの差異に憎しみよりも、現状の心地良さの方を身体と精神が受け入れてしまう。

「良い子ね。さあゆっくりとお眠りなさい。疲れた体と心を休めるのよ」

(ふぁ 頭がぽーとして、 きもちいい… はぁ… あ… ……  …)

 暖かなお湯に包まれ、愛は桃源郷の気分で眠りに落ちた。

(ふふ、やっぱり疲れきった身体では、このお湯に含まれる眠りの魔力には抵抗できなかった

みたいね。あらあら、こんなに気持ち良さそうに蕩けちゃって。本当に可愛いわね)

 眠った愛を抱きかかえ、そっと唇にキスをし、また唾液を流し込む。

(癒してあげる。愛ちゃんの身体も、精神(こころ)も。そしてまた悶えなさい)


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