1日が経過した。春巳の魔力を注ぎ込まれ、愛の身体は回復していった。
今では、触手責めの名残もなく、秘裂も慎ましやかになっている。
「………」
ようやく愛が目を覚ました。起きあがろうとするが、四肢はまた鎖により戒められている。
状況が把握できず、愛は周囲を見渡し思考を巡らせた。
(なぜ手足が…… そうか…春巳に捕まって… …っ触手が… っく…)
触手による陵辱を思い出し、思わず下腹部を確かめるように眺めた。
しかし、裸で手足を固定されているという異常な状況だが、それ以外に別状はない。
(まさかあれが全て幻だったというの…? いや、違う…… とすると…)
「思ったよりも早いお目覚めね。あら、な〜にそんなにキョロキョロ見渡しちゃて。
昨日までの事をもう覚えてないの?」
「っ!! 秋俊はどうしている!」
「彼が心配? 大丈夫よ、今も幸せそうに眠っているわ。それに時々は私がお風呂にも入れて
あげてるのよ。うふふ、眠っていてもアレは元気なのね、私あんなに感じたのは…」
「だっ 黙れ! 危害を加えないといったのは虚言か!!」
噛み付くように愛が吼える。本人は意識していないが、それは嫉妬による怒りだった。
「あら、ずるいのね、愛ちゃん。自分はあんなに気持ち良くなって、彼は放っておくと言うの?
それに大丈夫よ眠った状態だから覚えてないわ。まあ夢精みたいな感覚じゃない、うふふ」
「くっ 貴様…!」
自分の痴態を語られ、秋俊のことを聞かされ、顔が赤く染まる。怒りのあまり言葉が続かない。
「それにしても、昨日まではあんなに大人しくなっていたのに、今日は生意気ね。
また反省が必要かしらね…」
この噛み付くような反応と、そこから屈服を見たいからこそ回復させたのだが、それを
微塵も感じさせない冷酷そのものの声で春巳が語る。
『パチン』
春巳が指を鳴らすと ぬるぬると音を立てて触手が姿を現した。前回挿れられたモノよりも
一回り程、それは太く、そして長かった。
(またあれが私の中に… そして… くっ、そんな…)
怒り、殺意といった激しい感情で隠されていたモノが蘇りだす。…それは恐怖だった。
「そんなに怯えないでよ。この子は愛ちゃんが産んだ、言わばアナタの子供よ。
ふふ、30数匹産まれた中から、特別に元気が良い1匹を選んで成長させたの。
きっと、前よりももっと大きくなるわ。愛ちゃんのエナジーを吸ってね。」
触手が愛の足に絡みつきながら、ゆっくりと愛の秘裂を目指していく。
「くっ! 離してっ! このっ…!」
懸命に足をばたつかせ、触手を蹴りはがそうとするが、固定されている手足では
大した効果を発揮できない。それでも少しは触手の妨害になっている。
やがて触手の先端が秘裂にたどりついた。いよいよ愛の抵抗が必死になる。
「やだっ! この、このっ やっ… 来ないでよっ… 」
幾度となく、触手の先端が秘裂に潜りこもうとするが、その度に愛は力を振り絞り、
何とか足を動かし、触手の狙いをそらす。春巳はその様子を見世物のように眺めていた、
(うふふ、凄く頑張るわね。ああっ、あんなに必死になって。可愛い…)
今ここで、愛の足を押さえ込んだらどんな表情を浮かべるか。
驚き、怒り、諦め、恐怖、懇願、苦痛…。それを考えるだけで春巳は激しい興奮を覚える。
(でも、だめ。今は触手に嬲られる様を見たいの…。……うん? 触手が動きを変えたみたいね)
そのまま突入するのが無理と判断したのか、触手は更に歩みを進めた。
愛の秘裂を触手の腹でなぞりながらズルズルと這っていく。
(はぁ はぁ… とりあえず、諦めたか…? はぁ…)
流石に息を荒くしながら愛は触手の様子を窺う。また潜り込もうとする動きを見せたら
全力で抵抗するつもりだ。そのためにも今は呼吸を整える必要がある。
触手は構わず更に進む。やがて触手の先端が愛の脇腹に達した。
「……? っ! しまった!!」
愛が触手の狙いに気付き身体を跳ねさせるより早く、足に巻き付いていた部分が
解かれ、代わりに胴体へと巻き付いた。その動作はズルズルと這っていた姿からは
想像も出来ないほど疾い。
蛇や、ミミズといった無足生物の平面移動速度はさほど速くない。
しかし、物に巻き付く速度はそれとは全く別物である。ノロノロとした動きに完全に
惑わされてしまった。
「は、離れてっ! …いやっ くっ!」
手足と違い、胴体に巻き付かれてしまうと体を動かしても殆ど効果がない。
かなりの強さで締めつけながら触手はその先端をゆっくりとずらし、秘裂に向かっていく。
「このっ! やっ! くぅ… ああっ… だ、だめっ… やめて…」
幾ら暴れても効果がないと悟ったのか、だんだんと愛の言葉が勢いを失っていった。
(ああっ、気丈だった娘の、この絶望感に打ちひしがれた表情… 最高ね…)
ずっと触手との格闘を見つめていた春巳が近づき、間近で愛を見つめる。
「おっ お願い… 止めて くっ ゆ、許してっ ねぇ… んんっ──?」
愛の懇願には全くとりあわず、春巳は頭上から手を廻して頭を押さえ込む。
そのまま頭を互い違いにしてのキスが交わされる。
「んんぅっ! んはぁ… ん… っんぐぅ!!」
愛の身体が跳ねあがる。触手がその先端を秘裂に挿れ始めたのだろう。
ビクンッ、ビクンと身体に力が入るが、手足を鎖で、頭を春巳に固定されていては
大して動くことも出来ない。ただ腰だけが上下し、空しい抵抗を続けていた。
(ぐう… は、離して… ああっ 痛っ… やだ… くぅ… 助…て……)
そしてまた、触手による陵辱がはじまった。
月曜日に触手が挿れられ、金曜日まで愛を責めて立てる。土曜日に出産が行われ、
日曜日を費やして癒される。そして、月曜日には生まれた触手達から次の1匹が選ばれる…。
それは正確に7日間のサイクルで行われた。
日曜毎に身体が癒される(無理やり元の状態に戻らされる)ために、週の初めに必ず
苦しむ。しかも、春巳が毎回生まれた触手の中で優秀なものを選別するため、
触手はより獰猛で、狡猾になっていった。それはまさに苦痛と快楽の無限地獄だった。
日曜日に回復させられないよう愛は何度か抵抗もした。しかし、触手の出産という責めを
経た後の身体では春巳に逆らえるはずも無く、深い眠りに落とされる。気がついた時、体は
癒され、手足は拘束されている。そんな状態が6週間続いた…
(くっ また… このままじゃ…)
新たな週が始まり、愛が目を覚ます。身体は癒されている。まだ精神も耐えていられる。
しかし、今の愛はただ触手と春巳にエナジーを捧げるだけの肉人形でしかない。
春巳は確実に力を蓄えていた。このままでは、愛の仲間が来たとしても新たな生贄に
加えられるだけだろう。そしてその力を与えているのは愛なのだ。
(せめて、両手が使えれば…)
両手を鎖で緊縛された状態では、法力を使う際の印が結べない。触手達に嬲られながらも
愛はそのチャンスを待っていた。
(くそっ…)
虚しく両腕を動かす…と、考えられない事が起きた。両手を繋いでいた鎖が断ち切れたのである。
長い間の愛の抵抗と、触手の体液が鎖の寿命を縮めていたのだ。
(え…? …まさか罠か……)
余りにも思いがけない事態に、逆に愛は冷静になり様子を窺う。どうやら春巳は秋俊の身体を
楽しんでいるようだった。遠くで微かに喘ぎ声が聞こえる。
(秋俊…、くっ…)
抗い難い殺意が芽生えるが、まだ足の戒めは解けていない。ここで下手に事を起こせば
この千載一遇の好機を逃してしまうだろう。ここは春巳の油断に付けこむしかない、そう判断すると
愛はまだ鎖で固定されているかのように腕をのばした。
確かに春巳は油断していた。愛に対する圧倒的な優位と、若い青年のエナジー。
それらが与えてくれる陶酔感にまさに酔いしれていた。
「さて、そろそろ愛ちゃんが目を覚ます頃ね。今日はどんな風に触手を挿れようかしらね、ふふ」
さんざん秋俊の精を搾り取って、春巳が淫蕩な笑みを浮かべた。