「あの・・・?」
訝しげに堂島の様子を伺う。
学園の新しい理事。
といっても、転向してきたばかりの真奈美には、理事がどのような地位にあって、何をする人なのかも、よく判っていない。
ただ、いやらしそうに口元を歪めたまま、目だけは不機嫌そうに自分を見ている堂島の様子に、どうしていいか判らなくて、立ちつくしてしまう。
「押さえろ」
堂島が不機嫌そうに命じると、扉の後ろにいた男が、真奈美の両腕を掴んだ。
「きゃぁっ!」
悲鳴は、厚い防音壁と硬い扉に阻まれて、部屋の中でかき消えた。
「はっ、離して・・・くださいっ」
真奈美は、身体を左右に揺さぶって、懸命に逃れようとする。
けれど、子供のウェストほどもある太い腕に持ち上げられて、真奈美はつるされたような格好になる。
「この娘は・・・?」
宙づりになった真奈美を品定めするように、堂島がねっとりとした視線を送っていた。
「マナミ・・・成瀬真奈美」
堂島の背後から、チャムナが応える。
「乃絵美の兄の幼なじみ・・・そして、ミャンマーから来た転校生・・・です」
少しだけ驚いた表情で、堂島の眉が動いた。
「こいつが・・・そうか」
そして、合点がいったように、頷く。
「この娘は、私に・・・」
チャムナは、堂島の背広の裾を掴みながら、目の前の少女をじっと見つめる。
(どこかで・・・?)
見つめられて、真奈美もチャムナを見る。
チャムナの真奈美を見る目は、明らかに自分を知っているかのようだった。
だけど、真奈美は、チャムナに見覚えがなかった。
(浅黒い肌・・・向こうの・・・?)
もしかしたら、ミャンマーの人なのかもしれない。
真奈美は、St.エルシア学園に転校する前は、父と弟とミャンマーにいた。
そのときに、自分を見知っていた人なのかもしれない。
(レナンの・・・知り合いなのかな)
ふいに、ミャンマーの友人を思い出す。
友人というには、少し深いつきあい。
真奈美が恋心を頂いていた男の子。
同世代の女の子に知り合いはいなかったけれど、レナンの知り合いならば、真奈美のことを知っていても不思議ではないような気がした。
(だけど、どうして・・・?)
戸惑いながら、思案しているうちに、堂島とチャムナの話し合いがつく。
「じゃ・・・」
身動きしても、慣性でぶらぶらと揺れるだけの囚われの真奈美に、潤んだ瞳で、チャムナが近寄ってきた。
「ちょ・・・あの・・・?」
チャムナの細い指が乃絵美の頬から顎を押さえ込む。
「真奈美・・・んっ」
呟いて、その名の少女の唇を奪う。
「んっ!?」
しっとりと濡れた唇から、熱い舌が割り込んできた。
「んふぅっ・・・んっ・・・んんっ・・・」
チャムナの舌が、真奈美の舌求めて、激しく絡んでいく。
(ええっ!?)
あまりに非日常的な展開に、訳が分からない。
吊されたままなのに。
初めて見る異国の少女に唇を奪われる。
(なんだか・・・似てる・・・)
熱い舌の愛撫を感じながら、かつてレナンと交わした口づけを思い出していた。
「んっ・・・んっ・・・」
激しいキスを続けながら、チャムナは制服のスカーフを引き抜く。
そして、大きく開いた胸元に指を滑り込ませた。
「んっ」
慌てて、真奈美が身をよじる。
けれど、チャムナは素早い動きで、フロントホックを外していた。
ぷちん。
と弾けるように、バストラインが揺れて、少しだけ下に落ちる。
17歳になったばかりの真奈美の肉体は、まだ少し堅さを残しながらも、十分に発育している。
たわわに実った二つの乳房が透けて、薄い制服ごしに、はっきりとボディラインを浮き彫りになった。
「んぅ・・・んーっんーっ」
拘束の解けた胸元に慌てて、必死で身をよじる。
よじるほどに、大きな胸が揺れて、眺めている男たちを喜ばせるだけだった。
「真奈美・・・じっとして」
唇を離すと、チャムナが耳元で囁いた。
「暴れたら・・・この人たちを押さえられなくなっちゃう」
深刻そうなチャムナの表情に、思わずはっとする。
よく見ると、チャムナも胸元が開かれ、太股には白い液体が滴っていた。
(!?)
恐怖で、身震いしてしまう。
「大人しくしてたら、私が・・・」
言いながら、制服を脱がし始めていた。
吊されている真奈美には選択肢はないのだけれど、大人しくしているほうが安全であることは理解できた。
(信じて・・・いいの?)
スカートを剥がれて、上着も全面を開かれてしまう。
チャムナの舌が顕わになった乳房を伝う。
「あ・・・んっ」
時には唇で甘噛みするように、時には舌で転がすように、真奈美の身体の奥に潜む快楽が引き出されていく。
「ふぁ・・・はぁ・・・あっ・・・」
指と舌で丹念に揉みほぐされた乳房が、ほんのりと桜色に染まっていた。
桜色の乳房の先端にある濃い桜色の乳首は、コチコチに堅く勃起させられていた。
「チャムナ・・・さん」
こわごわと、少女の名を呼ぶ。
確か、チャムナと呼ばれていた。
「何・・・?」
チャムナの指がショーツにかかる。
お気に入りの淡いエメラルドグリーンのシンプルなショーツが、チャムナの手でするすると下ろされる。
「チャムナ・・・さんは、ミャンマーの・・・?」
膝のところで、少しだけ動きが止まる。
チャムナが、頷く。
「じゃあ・・・レナンって知ってる?私の知り合いで・・・だ、だから・・・その・・・」
こんなときに、何を言っているんだろう。
止めどなく溢れる言葉を必死に繰りながら、真奈美は思う。
けれど、もしかしたら、チャムナがレナンと関わりがある人なのかもしれないということに、最後の希望のような想いがしていた。
乃絵美の兄、正樹のことが忘れられない真奈美のことを思いやって、決して最後までしようとしなかったレナン。
そのレナンが、チャムナを救いの手として遣わしたのならば・・・
「んっ・・・ちゃ・・・チャム・・・ナ・・・あぅ・・・んっ・・・」
真奈美が語りかけている間にも、チャムナは向きだしになった真奈美のスリットに舌先を滑り込ませていた。
「あぁ・・・んっ・・・ふぅぅ・・・」
チャムナの愛撫は、レナンに似ている。
レナン以外に経験が無いせいで、誰の愛撫もそう感じてしまうのだろうか。
そう感じながらも、真奈美のスリットは早くも雫が溢れ始めていた。
「あっ・・・あぁ・・・っ」
チャムナの指が、真奈美の処女膜を探り当てる。
真奈美の中で、チャムナが指が淫靡に蠢いていた。
「ひっ・・・」
感じながらも、身震いする。
「ねえっ・・・チャムナさんは・・・レナンのこと知ってる?」
勇気を出して、もう一度聞いてみる。
一瞬、チャムナの動きが止まる。
けれど、応えずにチャムナは更に執拗に愛撫を続けるのだった。
(こんなことなら・・・レナンと最後までしていれば良かった・・・)
折角、正樹の側まで戻ってきながら、正樹でない知らない少女の指で処女を奪われてしまう。
絶望感で、いっぱいになる。
「ふっ・・・あっ・・・あぁぁ・・・・っ」
絶望感と同じだけ身体を満たす快感。
優しくも激しい愛撫が、真奈美の身体を染め上げる。
チャムナの愛撫で、真奈美のスリットはすっかり受け入れ可能な状態にされてしまっている。
「真奈美・・・挿れる・・・よ・・・」
チャムナが囁く。
緊張しているのだろうか。
チャムナの声も、微かに震えていた。
(挿れる・・・って?)
指をだろうか。
それとも、周りにいる男のうちの誰かのものを・・・
「いやっ・・・いやぁ・・・っ」
激しく首を横に振る真奈美が目にしたのは、信じられない光景だった。
「真奈美・・・もう、我慢出来ないの・・・」
ミニスカートをたくし上げたチャムナの股間には、黒々と光る太く堅い肉棒が生えていた。
「えっ!?」
真奈美は、チャムナの股間から雄々しく反り返った肉棒を凝視する。
17、8センチぐらいだろうか。
小柄なチャムナの体躯と相対してみると、随分と巨大な男根に見える。
男根は、興奮のせいかひくつきながら、先端から透明な液体を滴らせていた。
滴った汁は陰茎を伝い、さらに陰嚢をも伝って、垂れている。
「真奈美・・・真奈美・・・」
うわごとのように呟きながら、真奈美の太股に手をかける。
両手で、両足を抱え込と、反り返った陰茎が、真奈美のスリットに当たった。
「ひっ!?」
思わず、腰を引く。
けれど、吊るされた状態では、逃げ場はない。
むしろ、引いた分だけ反復運動で、陰茎が押し当たる結果になってしまう。
くちゅ。
と、はっきり判る音を立てて、亀頭が少しだけスリットに潜り込んだ。
「いやぁっ!」
真奈美は、絶叫しながら、必死に抵抗する。
小柄なチャムナは、ともするとふりほどかれそうになってしまうのだけれど、その都度両腕を捕まえている男に無理矢理動きを止められてしまう。
「じっとして・・・真奈美・・・」
チャムナは、ゆっくりと亀頭を押し進めていく。
「いや・・・いやぁ・・・」
真奈美の淫襞がかき分けられていく。
亀頭を、半分ほど埋めたところで、その感触を愉しむように、円を描くように腰を動かす。
むず痒い感覚と、恐怖が真奈美を襲っていた。
「やぁぁっ・・・助けてっ・・・助けてぇっ・・・・・・レナンっ!」
ふいに、チャムナの動きが止まる。
ゆっくりと、亀頭が引き抜かれる。
一瞬の静寂。
真奈美は、堅く閉じた目を、ゆっくりと開いた。
「チャム・・・ナ・・・?」
目の前の褐色の少女は、泣いていた。
真奈美の足を押さえることも忘れて、ただ呆然と立ちつくして。
悲しそうな表情で、必死に涙が流れるのを堪えようとしているように、眉をひそめて。
「真奈美・・・」
嗚咽を堪えながら、チャムナは眼前に吊されている少女の名を呟く。
「チャムナ・・・さん・・・?」
チャムナは、それからしばらく涙が流れるのに任せながら、ただ俯いていた。
そして、涙を拭うと、一言。
「ごめんなさい・・・」
と、呟いた。
「う、うん・・・」
真奈美は、狼狽しながらも、なんとか頷く。
(レナンの名を叫んだときに、止めたってことは・・・)
やはり、レナンのことを知っているのだろうか。
判らないけれど、真奈美にはチャムナが自分を傷つけようとしているのではないということだけは判った。
「・・・お願い、チャムナさん。私を、放して」
眼前のチャムナが謝ったにしても、以前真奈美は吊されたままなのだ。
俯いたまま、チャムナが頷く。
そして、堂島のほうを向いて、口を開きかけたときだった。
ばんっ。
と、轟音。
そして、轟音に叩きつけられたチャムナが床に転がり回る。
「ぎゃんっ」
獣のような悲鳴をあげて、チャムナが痙攣し、うずくまる。
殴った堂島も、拳を押さえていた。
力任せに殴ったのであろう拳は、赤く腫れている。
「ふむ・・・そういうことか」
うづくまるチャムナの腹に、更に蹴りを入れる。
「ひぃっ・・・ひぃ・・・っ」
チャムナは、横たわったまま、堂島に蹴られ、のたうち回る。
「復讐したいというから、何かと思えば・・・つまらん」
チャムナが動かなくなると、堂島は真奈美の前まで近づく。
「こ、来ないで・・・」
真奈美は、恐怖で身を震わせる。
チャムナに助けられるかと思った瞬間、チャムナが殴り飛ばされたのだ。
(殴られる・・・)
そう思うと、ただひたすらに怖かった。
けれど、堂島がしたことは、真奈美の想像を超える行為だった。
「ヒ・・・」
堂島は、乃絵美のスリットに指を伸ばすと、そのままぬるりと滑り込ませる。
「ひゃっ」
殴られることを覚悟して身をすくませたところだけに、驚いて飛び上がる。
「ヒヒ・・・」
真奈美の狼狽を見て、堂島はいやらしそうに笑う。
(そんな・・・)
ようやく、堂島が何をしようとしているか気が付いた。
「十分濡れておるな。チャムナめ、なかなかに・・・」
言いながら、真奈美自身の滴りがまとわりついた指を舐める。
丹念に味わって、ようやく真奈美の姿をまじまじと見た。
「ふむ・・・これだけの器量で、未だとは・・・よし、儂が、挿れてやろう」
目配せすると、真奈美を掴んだ腕がさらに高くあがる。
「きゃああっ」
つま先だけがかろうじて床につくところで、動きが止まる。
より、吊されているような状態になった。
「ひっ、人に・・・言いますよっ」
恐怖に負けそうなギリギリの精神力を振り絞って、堂島を諭す。
「今、帰してくれたら・・・誰にも、言いませんから」
だけど、それは無駄な説得。
堂島の指は、ゆっくりと真奈美の膣内の一番敏感なところを探り当てていく。
「ひっ・・・あぁぅっ・・・くっ」
こんなに怖いのに、どうしてこんなにも気持ちいいのか。
訳が分からない。
「やっ・・・いやぁ・・・ああっ・・・そんな・・・ことっ・・・ああ・・・」
判らないのに、どうにも声が漏れてしまうのだった。
堂島の指と舌が、真奈美の全身を愛撫する。
はだけた制服は、汗と唾液で、じっとりと湿っている。
堂島は、真奈美の肌の感触を愉しみながら、右の股を持ち上げる。
それは、挿入の準備。
桃を持ち上げられると、充血した陰唇が少しだけめくれあがる。
剥かれたクリトリスが、包皮の隙間から見えるほどに膨らんでいた。
「やぁ・・・お願い・・・挿れ・・・ないでぇ・・・」
快楽に身をゆだねながらも、かろうじて懇願する。
どうなっていい、と思う弱い真奈美と、処女だけは守らなくては思う理性がせめぎあっていた。
「ヒヒ・・・そうだな」
堂島は唇と乳首を甘く噛みながら、考える。
その視界に、ようやく起きあがろうとしているチャムナが見えた。
「ふむ。儂も鬼ではない・・・先刻口にしていたレナン・・・とかいう男のこと」
レナン、という名前に、チャムナと真奈美が反応する。
「は、はい・・・レナンが・・・?」
こわごわと、真奈美が先を促す。
「その、レナンという男のことを語ってくれれば、止めなくもない」
そういって、いじわるくチャムナを見る。
チャムナは、暫く堂島を見つめ、為す術なく項垂れた。
「レナンのことって・・・」
真奈美は、驚いて聞き返す。
堂島が、レナンのことを知っているわけがない。
どうして、レナンのことを言うだけで放すというのだろう・・・
「いやいや。どうしても、好いた男のため、というなら訳を聞こう、というのだ」
堂島は、真奈美の考えを当てるように、語る。
「儂が納得すれば、放す。いいかな」
そういいながら、左手は乳房を揉みしだいていた。
「は、はい・・・」
不信感を拭えないまま、真奈美はレナンのことを語り始めた。
「レナンは、ミャンマーにいたころに知り合った男の子で・・・」
結局のところ、真奈美には選択権がない。
だとすれば、せめてレナンのことを語って、最後の希望にすがるしかない。
そう思いながら、真奈美はレナンとの想い出を語った。
上手くとけ込めなかった日本人学校。
何度と無く手紙を出したのに、帰ってこない手紙。
筆無精な正樹の性格はわかっていても、友達もいない異国の地では、正樹からの手紙だけを一日千秋の想いで待ち続けていた。
そんなとき、寂しさを紛らわそうと出た街角で出会った親切な男の子。
正樹のことを好きだという自分の想いを大切にしてくれたレナン。
真奈美は、自分の中でどんどん大きくなっていくレナンの存在を感じながら、それでも正樹との再会を夢見て、やむなく別れを告げたのだった。
「それで・・・私が帰国することになって・・・レナンとは離ればなれになったんです」
真奈美は、堂島の愛撫に何度も言葉を詰まらせながら、ようやくレナンとの想い出を語り終えた。
執拗な愛撫が、レナンの愛撫を思い出して、一層に感じてしまう。
(これで・・・助かる)
そう思う反面、身体はどうにも欲望を求めて止まない。
そんな自分を認めたくなくて、真奈美は必死に感じていないふりをする。
「こ、これで・・・全部です。だから・・・ああっ・・・」
毅然とした態度をとろうとしたところで、陰唇の刺激に屈してしまう。
(もう・・・これ以上されたら・・・)
我慢の限界に達しようとしている。
「ふむ・・・よくわかった」
堂島は、陰唇を掻き回していた二本の指を引き抜いた。
そして、ゆっくりと、ソファーに腰をおろした。
(ほっ・・・)
と、真奈美が安堵したのもつかの間。
乃絵美をつるし上げていた男が、そのまま持ち上げて堂島の上まで引っ張っていく。
「えっ・・・いやっ」
そして、周囲にいた男たちが真奈美の両足を縛って開脚したまま固定してしまう。
「いやっ・・・私・・・話したのにっ」
真奈美がどれだけ抵抗しようと、屈強な男たちはたやすく真奈美を拘束する。
「・・・お願いっ・・・やめてぇっ」
立ち膝のような格好で、堂島の前に下ろされた。
下ろされた先で、スリットに堂島の陰茎が当たる。
真奈美が不安定な立ち膝を少しでも崩すと、充血して柔らかくなった陰唇は堂島を受け入れてしまいそうだった。
「くっ・・・」
よろめきながら、真奈美は堪える。
周囲の男たちの嘲笑が悔しくて、涙が滲んだ。
「儂は挿れんが、お前が勝手に挿れるのは別だから・・・な」
堂島は、そう言いながら葉巻に火をつけた。
高級そうな葉巻の紫煙が、真奈美に吹きかけられる。
「けほっ」
むせてバランスを崩すと、それだけでスリットに亀頭が半分ほど埋まってしまった。
「んっ・・・くぅっ」
慌てて、体制を立て直す。
堂島は、しばらくけなげに抵抗する真奈美を眺めていたが、飽いてきたのかふいに指を鳴らした。
(何の・・・合図?)
怯えて、真奈美が周囲を見回す。
バランスを崩さないようにゆっくり首を回した先に、先刻自分を吊していた男とおぼしき太いスーツの足と、地に着かないままふらふらとゆらめく褐色の足が見えた。
「チャムナ・・・さん・・・」
チャムナは男に抱きかかえられたまま、浮いた格好になっていた。
見上げた真奈美からは、めくりあがったスカートの奥で、男の男根が肛門深く突き刺さっているのが、はっきりと見えた。
後ろから突き上げられる刺激で、チャムナの陰茎はまたも堅くそそり立っている。
「真奈美・・・ごめん・・・」
かすれた声で、チャムナが詫びていた。
「いいの」
そう言おうとしたとき、真奈美はこれからされることに気が付いた。
真奈美の後ろに回り込んだ男は、結合したままのチャムナを真奈美の背中に乗せる。
柔らかな二つの乳房と、チャムナの体温が真奈美の背中に移った。
「まさか・・・」
真奈美はチャムナの重みで崩れないように必死でバランスを取りながら、振り返った。
「ヒヒ・・・」
耳元で、堂島の笑い声が聞こえる。
剥きだしになった真奈美の臀部に、男の指が触れた。
医療用ビニール手袋の無機質な感覚。
微かな甘い匂い。
真奈美の肛門に、ペースト状の何かが塗られていた。
暫く入り口を解きほぐすように塗り混むと、そのままそのペーストをチャムナの肉棒にも塗り混む。
「ひっ・・・そんなぁっ・・・あぁ・・・っ」
チャムナの動揺が、背中越しに伝わってきた。
(何・・・?)
何が塗られたのだろう。
判らないが、チャムナがとても恐れているのは確かだった。
「ねえ、チャムナ・・・何が・・・あ・・・」
言葉は、最後まで紡がれなかった。
激しい脈動が、真奈美とチャムナを襲う。
チャムナの肉棒が、衝動とともに、真奈美の肛門を差し貫いていた。
「ひぎぃっ」
めりめりと真奈美の肛門を刺し貫く熱い塊に、悲鳴をあげる。
「あおぉぉ・・・」
真奈美の粘膜の快楽に、声が漏れる。
マゼンダのペーストが潤滑油の役目を果たし、初めてとは思えないほどに、すんなりとチャムナの肉棒を受け入れてしまう。
けれど、真奈美の心も体も、それを受け入れる準備がない。
だから、その異物感が、苦痛となって、真奈美を責め立てる。
「ひっ・・・ふぅ・・・ぁうっ・・・」
だけど、真奈美を押さえつける男たちは、その力を緩めようとはしない。
むしろ、根本まで挿入しきって、その快楽に酔いしれるチャムナをけしかけるほど。
(熱・・・いっ)
焼け付くような痛みと刺激が、乃絵美の肛門から発せられている。
チャムナの腰の動きが、それを加速させる。
「チャムナ・・・お願いっ・・・動きを・・・あぅっ」
粘膜が擦れ合うほどに、激しい苦痛に身をよじる。
(こんなことって・・・)
信じられない。
といった表情で、周囲を見る。
屈強な男たち。
それが、いやらしい笑みを浮かべて、真奈美を取り囲んでいる。
「くっ」
気づかないうちに、膝の力が緩んで、スリットにあてがわれた堂島の亀頭が、真奈美の小陰唇に潜り込もうとしていた。
「・・・っ」
慌てて、膝に力を入れて、こらえる。
けれど、チャムナの激しい動きのせいで、この位置で止めるのが精一杯。
(こんな・・・こんな風に処女を失うなんて・・・・・・いやぁっ)
脂汗が流れる。
流れた汗が、堂島のシャツに、ぽたぽたと落ちて、染みを作っていた。
「ふん・・・頑張るものだ」
堂島は、葉巻をふかしながら、真奈美の痴態を愉しんでいる。
堂島の亀頭は、既に半分ほど、真奈美のスリットに埋まっていた。
「どうして・・・こんなことする・・・の」
泣きそうな顔で、かろうじて、堂島を見る。
「こんなこと?」
心外だと言わんばかりの表情で、堂島も聞き返す。
その間にも、チャムナの動きが、幾度も真奈美の身をよじらせる。
「こんな・・・力ずくで・・・私・・・私・・・初めてなのに・・・こんな・・・」
言いながら、だんだん涙が溢れていく。
言い終わるには、もうぼろぼろと泣き出していた。
「ふん・・・処女を無理矢理奪われるのが、嫌か」
つまらなそうに、聞いた。
「あっ・・・当たり前・・・ですっ・・・誰だって、こんな風にされたくない・・・ひあぅっ」
真奈美の中で、チャムナの肉棒が痙攣し、熱いほとばしりを感じた。
「おぁぁぁ・・・真奈美ぃ・・・」
小さな痙攣を繰り返しながら、真奈美の中に吐き出して、チャムナの動きが、ゆっくり止まる。
「あぁ・・・」
チャムナの熱い精液を肛内に感じながら、真奈美は絶望のため息をつく。
そこに、堂島が煙を吹きかける。
「けほっ・・・けほけほっ」
思わずむせる。
「そうだな・・・」
品定めでもするように、真奈美をじっと睨め付ける。
「チャムナのモノをしゃぶって・・・出すことができれば」
射精して、ぐったりとなったチャムナが真奈美から引き離されていた。
「出すって・・・?」
判っていても、聞き返してしまう。
「今、お前の尻に出したばかりの、チャムナを再び元気にして、口の中に放たせることが出来れば赦してやる、と言うのさ」
聞いて、萎んだチャムナの陰茎が、少しむくりともたげた。
視線を向けた真奈美にも、それが目に入る。
「真奈美ぃ・・・しゃぶって・・・くれるろぉ・・・?」
チャムナは、言いながら呂律が回らないようだった。
それが、どうしてかは判らないが、真奈美には不吉な予感がした。
けれど。
(それで・・・処女が守れるなら)
そうすれば、正樹に捧げることができるんだから。
もう、それしか、選択肢はない。
そう信じることにした。
「・・・やります」
真奈美は、きっぱりと宣言するように、頷く。
男たちの失望の色を隠せない様子を見て、堂島が本当に約束を守るであろう確信をする。
「チャムナ・・・さん」
おずおずと、近づく。
「チャムナでぇ・・・チャムナでいいのぉ・・・」
うわごとのようにチャムナが呟く。
「チャムナ・・・」
確認するように、真奈美も、その名を繰り返す。
チャムナは、酩酊したようにふらついているのに、その陰茎だけは、力を取り戻していた。
「舐め・・・るね・・・」
真奈美は、ゆっくりとチャムナの陰茎に顔を近づけた。
甘いペーストの匂いに混じって、便臭が臭った。
(やだ・・・)
それは、真奈美自身の肛門からえぐり取られた糞便なのだ。
(でも・・・やらなきゃ)
抵抗を感じながらも、覚悟を決める。
「は・・・むっ・・・」
目を瞑ると、真奈美はチャムナの肉棒をくわえた。
「あひぃ・・・」
真奈美の唇から与えられる刺激に、チャムナが声をあげる。
「ん・・・ふぅ・・・んく・・・」
真奈美は、チャムナの様子を伺いながら、丹念に舐め上げる。
(確か・・・こんな感じだったような・・・)
唇で、睾丸を甘噛みしながら、思い出していく。
経験の無い真奈美にとって、昔見たビデオだけが唯一のフェラチオの知識だった。
ビデオでは、真理子と呼ばれる大きな乳房の女子校生が、制服の前をはだけて、前髪の長い青年の陰茎を頬張っていた。
(それで・・・この後は・・・)
確か、胸にローションをつけて、乳房で挟んでいた。
そして、陰茎の先端だけを舌先で舐め上げると、青年はあっという間に達していたのだった。
(胸で・・・挟めばいいんだ)
そう思って、ビデオにあったローションを探す。
チャムナの陰茎から口を離して周囲を見回すと、先刻真奈美の肛虐に使われたペーストがそのままに転がっていた。
(あれなら・・・)
そう思い、手を伸ばす。
刺し貫かれた菊座の痛みが、段々と違う感覚に代わっていく。
身体が火照っている。
(・・・興奮してるの?)
困惑して、そう思う。
こんなにも、欲情した感覚に襲われたことのない真奈美は、これが今手にしているペーストのせいだとは気づかない。
「チャムナ・・・胸で、して・・・あげる」
言いながら、僅かに自分の舌も動きが鈍っているのに気づいた。
(と、とにかく・・・早くしなきゃ・・・)
自分の身体に異変が起こりつつあることは確かだった。
けれど、このまま手をこまねいていると、堂島に処女を奪われてしまう。
真奈美は、ペーストを手に取ると、豊かな乳房の谷間にたっぷりと塗りつけた。
「する・・・よ・・・」
チャムナの陰茎が、真奈美の乳房に挟み込まれる。
「はひぃ・・・っ・・・あ・・・あ・・・」
陰茎の粘膜にたっぷりとペーストが塗り混まれる感触と、真奈美の乳房の感触で、チャムナは、全身をよじって身もだえしていた。
「気持ち・・・いい・・・?」
言いながら、スライドさせる。
動きをつけたほうが気持ちいいような気がする。
ビデオの動きを真似て、さらに刺激を強める。
(あとは・・・舐めなくちゃ・・・)
ペーストにまみれてピンク色になったチャムナの亀頭に真奈美の舌が伸びる。
「んひぅっ」
チャムナの声を聞きながら、ますます動きをつけていく。
舌先から、口中に入ったペーストは、微かな甘みを含んでいた。
(これ・・・甘い・・・)
口当たりの良さから、気にせず飲み込んでしまう。
ローションとして使ったぐらいだから、身体に悪影響はないのだろう。
そう思うと、口中に入ることを気にせずに、積極的に亀頭を舐め上げることに専念していた。
「真奈美ぃ・・・いいのぉ・・・」
チャムナは、もう朦朧とした様子で快楽を訴え続けていた。
軽い痙攣が、射精が近いことを告げていた。
(もうすぐ・・・もうすぐよ・・・)
真奈美は、必死でチャムナの亀頭をしゃぶっていた。
そんな真奈美の痴態を眺める男たちは、一様にいやらしい笑みを浮かべながら観賞していた。
男たちの人垣から一歩引いた位置で、ソファに身を沈めながら、堂島も同じく笑みを浮かべている。
「無理矢理奪われたくない・・・か」
必死な真奈美の様子に、思わず肩を揺らす程に、くつくつと嗤ってしまう。
「無理矢理しなくとも・・・自分から欲しがるようになるというのに」
チャムナの身が大きく反る。
射精の瞬間を察して、真奈美は乳房を離して、陰茎を口中に包み込んだ。
ぴゅくっぴゅくぴゅくっ・・・
大きな痙攣と共に、チャムナの射精が始まった。
(良かった・・・これで・・・)
生臭いチャムナの精液が喉に流れ込むのを感じながら、真奈美は安堵していた。
(これで・・・助かるんだ・・・)
チャムナが全て吐き出し終えると、それを飲み込んだ。
「んく・・・けほっ・・・」
粘つく精液は、とても飲み込みにくかったけれど、飲まなければ何かとつけいられて約束を反故されるような気がしたから。
「これで・・・いいでしょう?」
口をぬぐいながら、堂島のほうを向く。
「ああ。あとは好きにするといい・・・そうだな。望むなら続きをしてやってもいいが」
言って、堂島は嗤う。
「だっ、誰が・・・っ」
いつもの真奈美に似合わない怒りの表情を浮かべて、堂島を睨む。
「帰らせて貰いま・・・あ・・・」
大きな脈動。
「あ・・・ひっ・・・ああぁ・・・なっ・・・何、これ・・・あ・・・」
真奈美の中で、何かが弾けるのが判った。
どくんっ。
大きな脈動。
どくんっ・・・どくんっ・・・
更に、大きな波が真奈美の中に押し寄せては引いてを繰り返す。
「やぁ・・・あぁ・・・っ」
その度に、もどかしいようなせつないような甘美な快楽が襲ってくる。
レナンとの戯れでも、彼を想って耽った自慰でも達したことのない真奈美が、未だかつてないほどの快楽を脈動の波のたびに味わっている。
「うぁ・・・ぁ・・・あぅっ」
未知の快楽に、驚愕の声を漏らすことすら叶わず、ただ突如訪れた快感に、艶やかな声を漏らすしかない。
「薬が、聞いたか」
堂島は、にやついたままぼそりとつぶやく。
(薬!?)
ようやく、真奈美は全てを理解した。
胸に、唇に、そして喉を通り過ぎていった、鮮やかなマゼンダのゼリーペースト。
(そんな・・・)
驚愕しながらも、微かな安堵。
この異常な高ぶりは、全て薬のせいなのだから。
(でも・・・)
だからといって、事態が好転しているわけではない。
むしろ、薬の効能であれば、なおさらに真奈美の力では抗う術はないのかもしれない。
「ひっ・・・卑怯・・・あぁぅ・・・っ」
かろうじて、言葉を繰るも、真奈美には、最早その力も殆ど残されていない。
「くぅっ・・・」
思わず達しそうになって、身をすくめる。
一度もイったことの無い真奈美にとって、男たちに囲まれて薬のままにイかされるのは屈辱と恐怖でしかない。
(イっちゃ・・・だめっ)
真奈美の中で、絶望的な戦いが始まっていた。
真奈美の痴態を眺めながら、堂島が指を鳴らず。
鳴った指に反応して、奥の扉が開いた。
「来たか」
堂島が顔を向けた先には、一人の少女の姿。
それは、フィアッセ・クリステラ。
一昨日前、乃絵美と運命の再会を果たした少女だった。
「やれ」
堂島が命じると、フィアッセはドレスを脱ぎ捨て、真奈美へと近づく。
「やぁ・・・何・・・?」
13、4歳程の金髪少女が生まれたままの姿で、自分に近寄ってくる。
それは異質な光景だった。
けれど、よく見れば、半裸のまま倒れているミャンマーの少女や、自分だって随分と異質な光景を構成している。
「んふ・・・」
フィアッセの唇から綺麗なソプラノの笑みが漏れる。
それは、熱く桃色の吐息。
真奈美は気づきようもなかったが、既にフィアッセの目はどんよりと曇り、薬に侵されて欲情することしか思考できなくなっていた。
「・・・ひゃっ」
フィアッセが乳房に手を伸ばすと、真奈美が声をあげた。
薬の効果か、フィアッセによるものか、ただ揉まれただけでも、激しく悶絶してしまう。
「ふぁっ・・・やぁ・・・んっ」
片方の乳房を口に含みながら、もう片方を丹念にもみ上げていく。
それは、堂島がするのに酷似していたけれど、そう考える余力すらなく、真奈美はひたすらに悶えた。
「あっ・・・だめぇ・・・んっ・・・ふぅ・・・」
舌先が這うごとに、真奈美を小さな痙攣が襲う。
ぶるぶると震える脊髄が、脳を快楽で焦がしていた。
「チャムナ」
堂島は容赦なく、倒れたまま様子を見ていた少女を呼んだ。
チャムナは、また起きあがると、真奈美へと近寄っていく。
(こ、これ以上、こんなことされたら・・・)
必死で、抵抗する。
しかし、フィアッセをふりほどこうとした途端に、周囲の男たちに、力ずくで拘束されてしまう。
「真奈美・・・」
動けない真奈美に、チャムナがキスをした。
「んっ・・・ふぅ・・・んん・・・」
チャムナの舌が真奈美とからみあう。
お互いの唾液が混じり合い、ペーストの甘い香りとチャムナの匂いが、真奈美の備考をくすぐっていた。
(チャムナって・・・レナンに似てる・・・)
匂いで、レナンを思い出す。
その思い出が、いっそうに濃厚なキスへと続いていく。
抗っていたつもりの真奈美が、むしろチャムナをリードするように、舌をからめていく。
(レナン・・・)
ぼんやりと痺れた思考の中で、レナンを想う。
チャムナは、真奈美に会わせながら、その手を真奈美の濡れそぼったところに伸ばしていた。
「んんんっ」
真奈美が慌てても、どうにもならない。
チャムナの細い二本の指が、真奈美の陰唇を探り当てていた。
ちゅく・・・ちゅくぬぷっ・・・
真奈美にも、はっきり聞こえる淫らな水音。
(ああ・・・)
それは、自分の秘所から漏れ聞こえていることが、誰よりも判った。
二人の少女に責められて、深い深い快楽の底へと導かれているのだ。
(心まで・・・)
濡れてしまう。
そう思った。
「ふっ・・・んふぅ・・・んっ・・・」
チャムナの唇は、真奈美を離そうとしない。
そして、チャムナの指が、何度も何度も真奈美をイかせていく。
(あぁ・・・)
それは、大きく絶頂に達するということではないのだけれど、真奈美自身初めて味わう絶頂に、どろどろに溶かされていた。
「チャムナ・・・んうぅ・・・んんんっ」
数えることすら飽いてしまうほど。
「チャムナ・・・チャムナ・・・いっちゃう・・・」
何度目かの絶頂に、真奈美はまた痙攣を始めていた。
それから、どれだけの刻が過ぎたのか。
気が付けば、チャムナは荒い息でぐったりとソファーに倒れかかっていた。
果てしなく繰り返される真奈美との行為に、チャムナは疲弊しきっている。
(チャムナは、私が来る前から・・・されてたから・・・)
入ってきたとき、既に複数の男に蹂躙されていたことを思い出す。
「真奈美・・・」
チャムナは、その名をつぶやきながらも、身を起こすことすら叶わない。
(だけど・・・)
全身に塗られた薬のせいか、真奈美の躯は、まだくすぶり続けていた。
むしろ、チャムナによって与えられた刺激で、余計に激しく燃え上がっている。
「ああんっ・・・あっ・・・あふぅ・・・」
いつの間にか、フィアッセは自分を押さえつけていた男たちに囲まれて、全てを侵されていた。
口も胸も陰裂も股も髪も指も。
全てが、白濁に染まりながら、歓喜の声をあげている。
(私も・・・)
痺れるような陶酔感の中で、真奈美はフィアッセに魅入っていた。
フィアッセの小さな陰裂がめくりあがりながら、男たちの巨根が何度もスライドしていく。
その度に快楽に揺れるフィアッセの姿態が、何よりも羨ましく思えた。
「どうかね」
背後で、堂島の声がしていた。
深々とソファーに座って、落ち着いた表情のまま堂島は、じっと真奈美を見つめている。
「どう・・・って?」
心の中を見透かされたような気がして、うつむく。
「先刻の続きだよ。もし、欲しいのなら・・・」
言われて、反射的に首を振る。
「べ、別にっ」
言ってから、少しだけ後悔。
そして、フィアッセの艶やかな嬌声が、後悔を深めていく。
真奈美は、乃絵美ほど未成熟な少女ではない。
17歳の熟れた躯が、快楽を自覚する。
(私、そんないやらしい娘じゃ・・・)
心のなかで、どれだけ否定しても、消えない確かな求め。
それを、堂島はくれるのだろうか。
悩む。
けれど、それを口に出して、堂島に求めることは、17歳の高校生には荷の重いことだった。
「そうか」
何でもないように、堂島は葉巻を消してチャムナのほうを向いた。
チャムナは、堂島の様子を伺う。
「たまには、いいさ」
堂島がそう言うと、チャムナの頬が紅く染まった。
「チャムナの・・・」
言いながら、短いスカートを自らたくし上げる。
「チャムナを・・・いっぱい犯して下さい」
チャムナは、後背位を導くように、高く尻をつきだす。
「えぇ・・・」
真奈美は、その様子を困惑して見ていた。
あれほどに疲れ果てていたチャムナが、嬉しそうに堂島を向かい入れようとしている。
どれだけ真奈美の躯を貪ろうとも、それよりも深い快楽があるのだろうか。
思えば自分も、どれだけチャムナと身を重ねても、軽く絶頂を迎えるばかりで、フィアッセが今見せているような痴態の境地にはたどり着けそうにない。
(そんなに・・・すごいの・・・?)
戸惑い。
けれど、それは否定ではなく。
続く、チャムナへの羨望。
それを後押しするように、身を焦がす快楽の波。
そして、期待。
「・・・待って」
真奈美の中に、欲望と嫉妬がわき上がりつつあった。