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「胸いっぱいの・・・」女の子モード

「胸いっぱいの・・・」女の子モード(1/8)2006/04/23(日) 13:12:06 ID:D9kI84y90
あたしの胸にすごく優しく触れる、雄真の手の感触。
……その感触に、あたしは少しだけ、不安な気持ちを募らせる。
「? どうした、杏璃」
あたしの表情の変化に、雄真も気づいたんだろう。
胸を揉むその手を一時休め、雄真があたしに問い掛ける。
「あ……あのね……雄真」
「ん……?」
「……どうかな……その……あたしの……おっぱい……」
「おっぱい……?」
あ、あたしったら一体何を聞いてるんだろう……
あたしは雄真の顔を見ていられなくなり、思わす視線を横に反らした。
……それなのに。
あたしの口は勝手に、雄真の感想を求めて言葉を紡いでしまう。
「……雄真……あたしのおっぱい……揉んで……どう……? 気持ちよかった……?」
「……そりゃ……」
あたしの問いに、雄真が思わず顔を背けた。
とても答えづらそうに、口をもごもごさせる雄真。
その表情に、あたしは少しだけよくない回答を悟ってしまう。
「ねぇ雄真……何か答えてよ……」
何でもいいから、雄真の一言が欲しい……
もどかし気な雄真の表情に、あたしは我慢できなくなり、もう一度雄真に問い掛けていた。

にア 気持ちいいの……?      →>>139
   おてごろ……サイズ……?   →>>140
「胸いっぱいの・・・」女の子モード(2/8)2006/04/23(日) 13:12:50 ID:D9kI84y90
ピッ
にア 気持ちいいの……?

「すごく……気持ちいいよ」
「え……?」
雄真の口から出た言葉に、あたしは思わず目を見開いた。
「杏璃の胸……すごく……やわらかくて……あったかくて……
 俺、片時もこの胸……手放したくない」
初めて聞く感想だった。
あたしの……このちっちゃくて性的アピールのかけらもない胸を、
とても気持ちいいと評してくれる……
……一瞬、これは夢なんじゃないかって思った。
雄真との逢瀬に際し、あたしが見たとても身勝手で都合のいい夢……
だって……相手はあの雄真なんだよ?
この言葉も、いつもみたくあたしをからかうために、出まかせで出た言葉に決まってるじゃん……
そう思うと、あたしは思わず胸を締め付けられるような切なさでいっぱいになった。
「そんなに……褒めないでよ……雄真……あたし、その気になっちゃうじゃない……」
気まずさから漏らしたその言葉に、雄真がさらに優しい笑顔で答える。
「うん、だから、その気になってくれていいんだよ。
 杏璃も、少しは自分の胸に自信持ちなって」
自信、か……
そんなもの、一体どうすれば得られるんだろう。
春姫みたく、みんなに自慢できるほどの胸を持ってれば、話は別なんだろうけどさ……
「自信……持っていいのかな……あたし……」
自分の胸と雄真の表情とを交互に見つめながら、不安たっぷりに呟くあたし。
その言葉に、雄真がふと真面目な面持ちで答える。
「んじゃ、試してみる? 俺の気持ち」
「え……?」
あたしががその意味を把握するよりも前に、雄真の唇があたしの乳房に触れていた。

>>142
「胸いっぱいの・・・」女の子モード(3/8)2006/04/23(日) 13:15:55 ID:D9kI84y90
レス番間違えたorz
絶対やらかすと思ったよ自分・・・


ピッ
にア おてごろ……サイズ……?

「いいと思うぞ、俺は」
「……え……?」
雄真の言葉に、あたしは思わず胸をときめかせる。
(いいって、一体、どんな風に……?)
今まで一度も胸のことで、褒められることはなかったあたし。
そんなあたしの胸に、雄真が少なからず好意を抱いてくれてる……?
だが。
返って来たのは、そんなあたしの想いを踏みにじる残酷な一言だった。
「あぁ、ちょうど手のひらになじむお手ごろなサイズで、とってもカワイイと思うぞ」
「おてごろ……さいず……」
……後頭部を、鈍器で殴られたような衝撃だった。
……無論、そんな雄真の答えを、あらかじめ予期していなかったわけじゃない。
いやむしろ、予期していて然るべきだった。
だけど……
あたしは一体、何を期待していたんだろう。
雄真があたしの胸をちっちゃいって思ってるのは、最初からわかりきってたことじゃん……
なのに……
「雄真も……そう思ってるんだ……」
あたしの口は、図らずも雄真を責めるように言葉を紡いでゆく。
「……え……?」
……きっとその時のあたしは、すごく醜い顔をしていたんだろう。
突然のあたしの表情の変化に、雄真の方にも思わず焦りの表情が現れる。
「胸いっぱいの・・・」女の子モード(4/8)2006/04/23(日) 13:17:02 ID:D9kI84y90
「お、おい……いつもの冗談だろ……? あんま間に受けんなよ」
冗談なわけ、ない……
だって、あたしの胸がちっちゃいのは、他ならぬ事実なんだから。
だから……あたしみたいなつまらない娘のことで、雄真が気を揉むのは、間違ってる……
「うぅん……無理しなくていーよ……雄真……だって、ホントのことだもん……」
口では精一杯、雄真への気づかいを示してみせるあたし。
だけど……心は既に、限界に近かった。
口元が抑えきれずふるふると震え、目元にいっぱい、涙が溜まってくるのがわかる。
……この涙が決壊したら、もう二度と自分を抑えきれなくなるのは、わかっていた。
だけど……
あたしの心は、もう耐えることを忘れていた。
「……ごめんね……雄真……
 ……春姫みたいに……むね……おっきくなくて……ホントに……ごめんね……」
後悔と自責の念に、あたしはひたすら泣きじゃくった。
……自分の存在が、とてもみじめで仕方がなかった。
何で雄真は、あたしなんかと一緒にいようなんて思ったんだろう……
本当はあたしなんかより、春姫と付き合った方が、よかったんじゃないだろうか……
そう思うと、悲しくて悲しくて、涙が止め処なく零れ落ちてくる。
「……」
雄真はそんなあたしの様子を、神妙な表情でしばらく見つめていたが。
(……!?)
気がつくと、雄真の唇が、そっとあたしの乳房に触れていた。

>>143
「胸いっぱいの・・・」女の子モード(5/8)2006/04/23(日) 13:17:39 ID:D9kI84y90
「あ……」
そのままあたしの乳房全体に、丹念に口づけしてゆく雄真。
雄真の唇の触れたところが、じんじんと熱く火照ってくる。
「ん……んぁ……やめてよ……雄真……」
うわ言のようにつぶやくあたしの言葉も、雄真は意に介する様子がない。
更に舌も加え、あたしの脇腹から乳房の外周に沿って、円を描くように舐めてゆく雄真。
ざらついた雄真の舌の表面が、ぞわぞわとした快感をあたしに与えてゆく。
「はぁ……ん……んふっ……やぁ……くすぐったいよ……雄真ぁ……」
あまりのくすぐったさに、思わず訴えかけるような言葉を紡ぐあたし。
「……かわいいよ……杏璃……すごく、かわいい」
耳元で、雄真がそっと呟く。
耳たぶに触れる雄真の熱い吐息に、あたしは一気におかしくなってしまいそうになる。
「んんっ……そんなこと……言わない……でよぉ……」
あたしなんて、春姫と比べたら全然かわいくも何ともないのに……
そう思いつつも、一方でその後の展開につい期待してしまってる自分も、そこにはいた。
「そんな顔されると……こっちも……もっといじめたくなってきちゃうな」
「……んぇえっ?」
雄真はいたずらっぽく微笑むと、舌でなぞる円の半径を徐々に狭め、
少しずつあたしの頂へと舌を近づけてくる。
異常に期待感を煽る、雄真の舌の感触。
そして雄真の舌が、そっとあたしの乳輪をなぞり……
「ふぇぇっ!? そ、そこは……」
あたしは思わず、全身をぴくりと反応させていた。
そのままあたしの乳輪を、舌でじっくり攻めてゆく雄真。
「んんっ……あっ、はぁっ……あう……」
一番敏感な箇所に触れそうでなかなか触れないその絶妙なタッチに、あたしはしきりに喘いだ。
「胸いっぱいの・・・」女の子モード(6/8)2006/04/23(日) 13:20:21 ID:D9kI84y90
「ん……はぁ……ゆ、雄真……」
やがてあたしは我慢できなくなり、雄真に懇願するような言葉をかけていた。
「どうした、杏璃」
「……舐めてほしいの……あたしの……ここ……」
さすがにみなまで言っちゃうのは、恥ずかしすぎて無理だった。
「ん? どこを舐めてほしいんだ?」
しかし雄真はその意図を汲むどころか、更にいじわるな顔であたしに問い掛けてみせる。
「んもぉ……そんなこと……言わせないで……恥ずかしいよぉ……」
一刻も早く雄真にいじめられたがってる自分の姿が、すごく恥ずかしくて、
脳みそまで沸騰してしまいそうになる。
雄真は軽く頷くと、舌先をとがらせてあたしの先端をそっと刺激した。
「!!! ひゃあっ……」
ただでさえじらされてどうしようもないほど勃起していたそこは、
雄真の舌が軽く触れるだけで、痺れるほどの快感がある。
更に雄真は舌先をつけたままくるくると回し、あたしに更なる刺激をくれた。
「あっ……やぁっ……ひゃあっ……」
気がつくと、空いてるもう片方の乳首にも、コリコリと絶妙な刺激が走る。
雄真が指先で、あたしの乳首をいじめているのだ。
乱雑なようで、それでいてすごく気持ちの入ったその愛撫に、
あたしはだんだんと我慢がきかなくなってくる。
「やぁ……だめ……ゆうまぁ……
 はぁん……雄真の舌……気持ちいい……よぉ……っ」
あたしは雄真の攻めを求めるかのように、言葉を繰り返していた。
「胸いっぱいの・・・」女の子モード(7/8)2006/04/23(日) 13:24:15 ID:D9kI84y90
……ふと雄真が、ひくひく動くあたしの乳首をそっと口に含んだ。
「ゆ……ゆぅまぁ……?」
乳首全体にふわっと温かな感触が伝わり、思わず声を上げてしまうあたし。
更に雄真は、夢中になってあたしの乳首に刺激を加え始めた。
唇で食み、歯で甘く噛み、舌でちろちろ刺激し……
一寸先の予想すらつかないその激しい愛撫に、あたしは意識がかき乱され、
頭がどうにかなってしまいそうになる。
「あぁっ、やだ……雄真……ちょ……激しすぎるよぉっ……
 そんなにされたら、あたし、あっ、おかしくなっちゃうぅ……」
目の前の光景が、真っ白なミルクに溶かされていくような、そんな感覚。
ふと雄真が、あたしの乳房をぎゅっと握りしめた。
(え……?)
あたしが躊躇する間もなく、雄真はツンと突き出たあたしの乳首をちゅうっと吸い始めた。
「ぃやぁっ、あっ、だめぇ……そんなに吸っちゃあ……」
そんなに吸われたら、あたし……あたし……
「あふっ、あぁっ、ひゃああああぁっ……!!」
……世界が、壊れちゃいそうな感覚だった。
この時きっと、あたしはイッちゃってたんだろう。
刺激の波が過ぎた後、あたしは放心したまま、だらしなく息を切らしていた。
「んっ……はぁ……はぁ……」
息も絶え絶えのあたしに、雄真がそっと問い掛ける。
「胸いっぱいの・・・」女の子モード(8/8)2006/04/23(日) 13:26:01 ID:D9kI84y90
「これで……わかってくれた? 俺がどれくらい杏璃の胸を好きかってこと」
「……雄真……」
「他の誰でもない。杏璃の、杏璃しか持ってないものだからこそ、
 俺は心から欲しいって思えるんだぞ」
「……」
初めて聞く言葉だった。
他でもない、あたしのおっぱいだから……だから、雄真は……
そう思うと、今まで自分が悩んできたことが、とてもちっぽけなことのように思えてきた。
誰かと比べて、変な虚勢を張る必要なんてない。
あたしはあたしのままで、雄真に愛してもらえばいいんだ……!
……そう思うと、あたしの中に、今までなかった想いがふつふつと湧き上がってくるのを感じた。
もっともっと……雄真に、愛してほしい……!
「ん? どうした、杏璃」
あたしの表情の変化に敏感に気づき、雄真が問い掛ける。
「ん……あの、あのね……」
「?」
口篭もらせながら、あたしは必死に言葉を続けた。
「もっと……触ってほしいの……雄真に……こんなんじゃ……全然……足りないよ……」
「……そっか」
すごく嬉しそうに微笑む、雄真の表情。
……何だか単純だよね、あたしも、雄真も。
そっとあたしを抱き寄せ、あたしの乳房に触れる雄真。
(いっぱい……あたしに触ってね、雄真……)
雄真に触れてもらえる喜びに震えつつ、あたしはしばし、雄真の手の感触を味わうのだった。

(終わっとけ)
「胸いっぱいの・・・」後日談(1/2)2006/04/23(日) 13:30:59 ID:D9kI84y90
「何だか最近……杏璃ちゃんも、とっても元気になったみたい」
「そ、そっかな? 自分じゃよくわかんないけど」
「うぅん、見てたらわかるよ。
 小日向くんとつきあい始めてから、杏璃ちゃん、とっても前向きになった」
「そう言われると、俺も何かちょっと照れくさいな」
確かに言われてみれば、コイツも前に比べてすごく表情が明るくなった気がする。
いつも杏璃には元気をもらってばかりの俺だけど、
逆に俺が杏璃の元気の源になれているとするなら、俺もちょっと誇らしいかも。
「それでさ……あの……小日向くん……///」
「?」
何故か妙に顔を赤らめ、言いにくそうに口をもごもごさせる春姫。
そして春姫が、俺にそっと耳打ちした。
「女の子の胸って、とってもデリケートだから、小日向くんもちゃんと大事に扱ってあげてね」
「ぶふっ!!!!」
春姫からとんでもない爆弾発言を受け、俺は思わず口の中のコーヒーを吹き出してしまった。
「胸いっぱいの・・・」後日談(2/2)2006/04/23(日) 13:31:30 ID:D9kI84y90
「は……春姫……何を……」
戸惑う気持ちを抑えつつ問いかける俺に、春姫は顔を真っ赤にしながら真相を打ち明けた。
「杏璃ちゃんから聞いたのよ。あの時の小日向くんの癖とか、その……いろいろ……」
「……杏璃さん……これは一体……どういうことでしょう……」
ジト目で杏璃を見つめる俺に、杏璃が思わず手を合わせて謝りだす。
「……ゴメン雄真! 春姫っていろいろ話しやすいから……全部……打ち明けちゃった……」
そこまで聞いてあげなくてもいいですよ、春姫さん……(泣)
「それじゃあね、小日向くん。杏璃ちゃんのこと、よろしく頼んだよ」
「あ、あぁ……またな、春姫」
そのまま春姫は、俺たちに気まずい雰囲気を残したまま、その場を去って行ってしまった。
「……杏璃さん……今度からその手の話題は、なるべく控えめに願います」
「うぅ……悪かったわよぉ……雄真……」
願わくば、準やハチの奴にまでこの手の噂が広がらないことを祈るばかりだ。

(今度こそ終わり)

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