わんこ

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「やっと着きましたね、朝倉先輩」
「ずいぶん展開が急だな」
「それは・・・まぁ、その色々な事情が有りますから」
話の腰を折っても仕方ないんで話を進めるか。
「で、ここがGW直前に貼ってあった非公式新聞部の新聞に載ってた場所か?」
「はい、究極のバナナ料理がある喫茶店です」
究極と言っても『店内は甘い感じでゆったりと話せてカップルにも好評。
ぜひ騙されたと思って食べてみると天国に行ける味』って書いてあったのを何処をどうしたら究極になる。
それに、あからさまに何か怪しいぞ。
「もう待ちきれません。朝倉先輩早く入りましょうよ」
そんなにそわそわしてないで少しは落ち着けよ。
「仕方ない、入ってみるか」
今の美春を他の客に見られたら怪しい奴と思われる。
ガチャ!・・・・バタッ!
「美春、帰ろう。ここは危険だ」
「ダメですよ。ここでバナナが美春を呼んでるんです」
呼ぶわけ無いだろ。
「もう、朝倉先輩……わかりました、美春が先に入りますよ」
ガチャ!
「…は、早く中に入りましょうよ」
この甘ったるい空気の中でもまだバナナ料理を食べたがるのか・・・凄い根性だな。
仕方なく中に入り俺はコーヒーとミートソース、美春は例のバナナ料理を頼んだ。
「……料理が来るまで緊張するな」
俺のは普通のミートソースだと思うが美春のは絶対に普通じゃない、
この空気の甘さの原因よりバナナ料理がどんな料理なんだか凄く気になる。

「もう楽しみでたまりませんよ」
「そうだな」
美春が食べた時の反応の方が楽しみなんだがこの場では伏せておく。
「それより朝倉先輩、周りを見てみると色々な反応があって楽しいですよ」
「ああ、そっちの母娘はイチゴ料理と思われるパスタを普通に食べてるな」
赤いがイチゴごと炒めてるのか?
「父親と思われる人が机に屈してますがね…仕事の疲れですかね?
とにかく、イチゴが大丈夫ならバナナも凄くおいしいんでしょうね…楽しみです♪」
いや、絶対に父親の方が仕事疲れじゃなくて母娘がイチゴ狂なだけだと思うんだが。
「そ、それとは逆に4種類のパスタが並んだテーブルでダウンしてる4人組も居るな」
「勿体無いです。せっかくのバナナが(ぶつぶつ)」
あっ、ふらふらになりながら4人組が立ち上がって出て行った……まるでゾンビだな。
「天国に行って戻ってきたんでしょうかね?」
「いや、絶対違うと思う」
違う意味で天国に行ったかもしれないが。
「お待たせいたしました。こちらがミートソースになります」
おお、普通の店の倍くらいの量だ。注文してから結構時間がかかったのはこのせいか。
「こちらがバナナスパになります」
……見た感じだけで甘ったるいぞ。本当に食べれるのか?
「ご注文は以上で宜しいでしょうか?」
「はい……」
「では、ごゆっくり」
「美春、バナナスパは食べた事有るか?」
「バナナのテンプラ、バナナサンドなどは作って食べた事有るんですが
流石にパスタは思いつきませんでしたよ」
刺身やスープの後はテンプラか……
その飽くなきバナナ料理への向上心は褒めたいが俺を料理の実験台にしないでくれよ。

「では、冷めたらおいしく無いと思うんで食べましょうか?」
「んじゃ、いただきます」
「いただきま〜す♪」
パクッ!パクッ!
「……味は普通だな」
「……」
「美春?」
「……」
目は開いてるが反応が無い、気を失ったのか?
「天国行ったか?」
「バナナが…美春のバナナが…」
パタッ!
そう言って涙を流しながら美春は机に屈した…そんなに凄いのか?
「どれどれ、一口拝借」
パクッ!
「……」
バタッ!
意識が遠の…い……て……い……く…………。

その頃、教室で
「ふっふっふ、全ては計画通りだな。朝倉妹が居なくなってから張り合いが無くなって
つまらなくなったのんでここらで障害を作っておかないと面白くないからな」

GW後、美春率いる風紀委員と非公式新聞部の戦いが本格化した事は言うまでも無い。
なお、店を出るとき確認したら美春のバナナスパはバナナだけ綺麗に消えていた……。


〜〜〜〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

音夢「美春〜。遊びにきたわよ〜」
美春「ハ ク ソ カ モ ン !」
音夢「はくそ、って何? 取り敢えずお邪魔しまーす」
美春「音夢先輩キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!」
音夢「美春イタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!」
美春「(゚Д゚)ハァ?」
音夢「の、ノリで返しただけよ。それより何しよっか?」
美春「マターリ汁!」
音夢「え? まったりするの? ふぅ……そうね。じゃあゆっくりさせて貰うね」
美春「マターリする音夢先輩(;´Д`)ハァハァ」
音夢「なぁに美春? 息遣い荒いわよ? 熱でもあるの?」
美春「優しいんですね(*´Д`)ポ」
音夢「何言ってるのよ。ほら、おでこで熱測るからこっちに来なさい」
美春「わ、私には刺激が強すぎます( ゚д゚)・∵. ゴフッ」
音夢「きゃ、きゃああああ! 美春! しっかりして!」
美春「……と言ってみるテスト」
音夢「はぁ……もうバカな冗談はやめてよ……」
美春「音夢先輩にバカって言われちゃいました……鬱だ死脳。;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン」
音夢「きゃぁぁぁああ! 美春! 何やってるのよ!」
美春「ナンチャッテ」
音夢「もう! いい加減にしなさい!」
美春「正直、スマンかった」
音夢「………うわーIQ低(ボソ」
美春「陰険さが表れていますね音夢先輩(ゲラ」
音夢「美春から煽っておいて何が…うざいわね」
美春「んで、脊髄反射ですか?おめでたいですね音夢先輩( ´,_ゝ`)プッ」
純一「激しくワラタ。お前等反応はえーな(藁」
音夢「春房…放置ヨロ」
美春「透明あぽーん汁」
うたまる「糸冬了」


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