司おにーさんの苦悩

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「おにーさんが、いいです…」と言ってくれる末莉と一緒に歩いて行こうと
心に決めてからどのくらい経っただろうか?

末莉の髪はとても柔らかい。
軽くすくと、さらさらと俺の指間を心地よく刺激してくれる。
末莉の肌はとてもきめ細かい。
しかもそれでいて、程良く弾力があって撫でる俺の手に吸い付いてくる。
この世にこれほどの快感があったのかと、末莉を愛撫する度に思ってしまうくらいだ。
俺を真っ直ぐに見つめる末莉は、昼間の愛くるしい子犬のような表情とは違って、
僅かにうるんだ瞳、ほんのりと上気して赤味をおびた頬、
まるで俺を誘うみたいに濡れた唇……。
だというのに、いつまで経っても変わらない、
何かを決意したかのようなぎこちなさのまま、俺の隣へやってくるんだ。
腕を伸ばして、末莉の全身をなぞってみる。
末莉は、びくんっと身を震わせたけれど、嫌がる様子もなく、
俺のなすがままに任せている。
薄闇の中でも眩しい白い肌に、微かに汗がにじんでくる。
その汗から立ち上る甘い匂いが俺の鼻孔をくすぐるようになると、
いよいよ俺も抑えが効かなくなってきて、
本格的に末莉の体を堪能しなければ気が済まなくなってしまう…。

指を、末莉の一番敏感なところへ這わせてみる。
まだうぶ毛程度の茂みを越えて、包皮の中に隠れた突起を指の腹で撫でてあげると、
「はう…っ」と微かな声をあげる。
さらにその先にある肉の割れ目へと進むと、そこはすでに充分な湿り気を帯ていたが、
二本の指を使って左右に拡げてから、
その真ん中にある窪みへ中指を挿入しようとすると、
微妙な抵抗感と共に「あ…くっ」と苦し気に末莉がうめく。
もう慣れたはずだと思っていても、
この末莉の声と、そしてその時に俺の指を締め付ける感触が
否応無しに俺の僅かに残された理性ってやつに問掛けてくるんだ。
「俺はとんでもないことをしているんじゃないのか」と。
まあ、だからと言って辞めるつもりなど更々ないのだが。

おわり
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