立て、ロボ美春!

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  ―美春シナリオの数ヶ月前―

  初音島にある某研究所にある一室。
  そこでは天枷美春が生まれたままの姿で、鈍く銀色に輝く台の上に寝かされていた。
  美春の両足は左右に割り広げられ、幼い秘部が外気に晒されている。
  だが、陰毛は産毛程度の物しか生えていないばかりか両足を大股開きにされているにも関らず、膣口も尿道も縦筋に包まれたままだった。

 「あうぅぅ…恥ずかしいですよぉ…」
  大事な所を晒したまま、美春は目に大粒の涙を湛えながら泣きそうな声で呟く。
 「悪いな、天枷。 これも科学の発展のためだ」
  美春の股間を覗き込んでいる白川暦はそう言うと、美春の幼い秘部を指でめくり開いた。
  ぬちゃあ…。
  わずかな陰音を立て、ヴァギナがぱっくりと左右に広げられると、まだ男根を咥えこんだ事のない処女の膣口と包皮をかぶった陰核が露になる。
 「ひぃぃっ、そんなとこ広げないでくださいぃぃっ」
 「…おや、天枷、ちゃんとここは洗っているのか?」
 「…えっ?」
 「ほら、恥垢が少し溜まっているぞ」
  そう言って、暦は美春の性器に付着していた白い塊を指でこすり取ると美春の目の前に持ってくる。
 「あうぅぅっ…」
  つーんとする臭いが美春の鼻に届く。
  自分でもいじるのが怖くてろくに触った事もない秘部を学園の講師に無造作に弄くられ、あまつさえ恥ずかしい垢を取られた羞恥に美春の目から涙が零れ落ちる。

 「うぁぁぁっ、ぐすっ、ひっく…」

 「ああ、天枷なにもいぢわるでこんな事している訳じゃないんだ。 頼むから泣かないでくれ」

  とうとう泣き出した美春を暦は慌てて慰める。
 「うぅぅっ、ぐすっ、ひっく…なんで、美春そっくりのロボットを作るのにこんな事までされなきゃいけないんですかぁ…」
 「すまない、天枷教授の指示なんだ」
 「うぅぅっ、お父さんの?」
 「そうだ。 今回のコンセプトは限りなく人間に近いロボットを作ることなんだ」
 「だから、どうしてもこの行為は必要なんだよ」
 「ううぅ…」
 「あとで好きなだけチョコバナナを食わせてやるから、あと少しだけ我慢してくれ」
  暦は秘部を見られる羞恥に泣きじゃくる美春にそう告げると、開かれたままのヴァギナをデジカメに撮り、続けて膣口をやさしく指で広げ処女膜をデジカメに写した。
 「これで良し。 あとはCTで天枷の膣の長さを調べるだけだ」
 「ぐすぐす…これでもう終わりなんですか?」
 「ああ、そうだよ」
  そう言って美春の頭を撫でてやる。
 「うっうっ、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
  性器を奥まで観察される呪縛から開放されると、美春は幼い子供のように大声で泣いた…。

  ―その日の夜。

 「天枷教授、サンプルが取れたのでお届けに参りました」

  暦が美春の父親にデジカメとCTのデータを持っていくと、天枷教授はロボ美春の設計をしていた。
  天枷は作業を中断すると「うむ」と偉そうにひとつ頷き、暦からデータを受け取る。
  そしてデータをコンピューターに取り込みロボ美春の設計を再開する。

 「…天枷教授、ひとつだけ聞いていいですか?」
 「…なんだね」
 「いくら人に近い物にするためとはいえ、どうしてここまで本物そっくりにする必要があるのですか?」

 「そんな事は決まっている!!」

 「ロボっ娘とはそういう風に出来ていなければならんのだよ!!」
 「ドジでちょっとお間抜けなかわいい女の子型ロボットが『はわわー、ご、ご主人様ーなんだかわたし、体の調子が変なんですー。 あそこから冷却水が漏れているみたいですー』という風にだなっ…」
  天枷は一気にまくし立てるようにロボ娘の魅力について熱弁を振るう。

 「は、はあ…」
  暦は目の前の熱弁を振るう変態科学者をあきれた目で見ながら美春に心の底から同情した…。

  ―そして、ダ・カーポ美春シナリオ本編において―

  変態親父の科学の粋を集めて作られたロボ美春が誕生したのであった。 

                                                                完

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