総合トップSS一覧SS No.007-057
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 125(30スレ目)氏 クラース×すず(陵辱注意報) 2009/02/23 2009/05/14

 ある日の夜営のできごとを、この俺、チェスター・バークライトが鮮明に綴るとしよう……

「クレス、チェスター、私はちょっと用を足しに言ってくる。留守番はたのんだぞ」
 思えばすべてはこの一言から始まった。
 アーリィにむかう中途に宵が深まったが、すぐそばにちょうど良く二つの雪洞が並んでいたので休息の時間を設けようということになったその日。
 男女別に休もうといって、入ったそばからこんなことを言い出した。
 あの日のクラースさんは、なんだかいつも以上に? 様子が変だったように思う。
「あ、クラースさん、僕も連れて行ってくださいよ」
 いい歳してツレション志願かよ……って関係ねぇか(寒いし)。
「あ〜駄目駄目。いくら男同士とはいえ、私の立派な息子は見せられん」
「えぇ? 何言ってるんですか?!」
 おもわずコケそうになっていたクレスだったが、俺もこれには驚かせられた。
 男同士で自分の男を見せあって、一体何が減るというのか。
 と、俺らふたりの視線を感じたおっさん(失礼)は、なにやら恥ずかしそうにゴホンと咳払いし、しぶしぶ口を開きはじめた。
「……オホン、勘違いしてもらっては困るぞ。要するにだ、アレだ、アレ…………」
 クラースさんはわざわざ俺達の耳に直接、その意向を伝えに来てくれたんだが……聞くんじゃなかった。
 しかし、奥さんがいる人でもしたくなるもんなんだな。
「じゃ、後のことはよろしく頼んだぞ、諸君!」
 などとお気楽にのたまいながら、パーティ最年長のクラースさんは洞窟から出て行った。
 プライドとか威厳やらはどこぞへと吹っ飛んだのか、ありゃ……おっと、俺もちょっと言い過ぎ(もとい思い過ぎ?)か。
「はぁ〜あ……それじゃ仕方ないかあ。僕はあんまりしたくない……というかするなってきつく言われてたんだよなあ」
 クレスがため息混じりにいった言葉に、俺は興味をもった。
 剣士たるもの……みたいな誇りだの道徳だの、そんなもんだろう?
 内心ではそう考えたけど、さすがに直接いうことはしない。
「へ〜、そりゃ初耳だな。なんでだ?」
「いや、純粋に身体に負担がかかるからするなって。やる気も無くなるし眠くなるし、良いことは全くないって言うんだよ、父さん。
 だから最初に見つかった時――確か十四の時だったかな? その時はまだ優しく言ってくれたんだけど……
 二回目に見つかった時なんかもうカンカンでさ。「今度見つけたら引っこ抜くぞ!!」って…………それ以来してないんだ。三年くらいかな?」
 俺は言葉を失ってしまった。

 ありえない話だと思った。
 同時に、こいつが群をぬいて強い訳の一つでもあるんだな、とも思った。
 いやでも、それにしたって三年は……
「……そんなに我慢してて、辛くならないのか?」
「最初は凄いきつかったね。何度となくやりたくなったよ。
 けど、父さんの監視は厳しかったし、見られていない時でも「もしばれたら引っこ抜かれちゃう」と思うと震えちゃって……
 そう思うと大した事無かったよ。なにより、僕と一緒にすむ女性といったら母さんしかいなかったしね」
「まてまて。お前、過去(の世界)に何ヶ月くらいいたんだよ?」
「え? と、確か五、六ヶ月くらいかな?」
「くらいかな、じゃないだろ。ミゲールさんが亡くなられてから監視の目はないし、
 ミントとかアーチェと一緒に夜営とか(今もしてるけど)したんだろうが。夜這いとか考えなかったのか?」
 俺も何気なくやばい発言だな。
「いや、それが全然したくならなくてさ。色んなこと考えたら「今そんなことしてる場合じゃないだろ!」って、
 もう一人の自分が渇をいれてくれる気がするんだ。実際、してる暇も考える暇もなかった」
 ……………………こりゃ本物だわ。
 これじゃ、俺がその三年間で二百近くもやってたなんて言える雰囲気じゃない(しかも半分はアミィで)……。
「それは凄いな……じゃあ俺は、そんなクレス君の努力を嘲笑うかのように自涜に及ぼうとしているクラースさんの所にでもいってくるか!」
 クレスの精悍な顔が一瞬で驚愕に塗られる。
「ちょ、待ちなよチェスター!」
「「待て!」と言われて待つやつがおりますか」
 どっかで聞いた台詞をそのまま暗唱しながら、俺は焚き火に照らされた雪洞内を脱した。

 ―――

 クレスのやつは追ってこなかった。
 焚き火のそばにいれば暖かいし、いちいち追うのも億劫だし、留守番もいなくなる。
 色々理由はあるだろうが、まぁ正直ついてきてもらっちゃ困る。
「むふふふ……」
 いやらしい笑いを響かせながら、ふところに忍ばせておいたピンナップマグ最新号を取り出した。
 クラースさんのお下がりとはいえ、やはり男の本能としてはこういったものがないと落ち着かない。
 雪洞の入り口付近。
 外は雪こそ降っていないが冷風が吹いており、しかし俺が座り込んだところは風は微塵にも侵入してこない絶好の場所。
 となると、一体クラースさんは何処でナニをしているのか?
 なぜか卑猥書物よりも彼のことが気になり、立ち上がって外を見てみる。
 夜とはいえ、銀世界だから景色は意外と明瞭にながめることができる。
 女性陣がいる雪洞は、俺らのいる所からおよそ五十歩ほどのところにあった――
「…………ん?!」
 俺は思わず目をこすった。

 そして、おもいっきり見開いてみる。
 間違いない、雪洞の入り口に映るあれはクラースさんの後姿だ。
「って、おい!? クラースさん!!」
 声を抑えちゃいるが、おもわず冷静さを欠いた一人突っ込みをしていた。
 女性陣(しかも全員十代!)のいるところに行って一体ナニをしようというのか。
 まずクレスをどうしようか?
 ……いや、わかってる。連れて行かないほうがいいってのは。
 もしもおいしいイベントが発生したりしたとき、彼がいては全力で阻止される可能性の方が高い。
 理性より本能に従ってしまう俺であった(がっくし)。
 ……まぁとにかくだ。どっちにしても後をつけてみるってのが最良の選択だろう。
 俺は、クラースさんの姿が完全に失するのを視認してから、慌てず急ぎ足で女性陣が骨を休めているはずの雪洞に向かった。

 ―――

「はーっ、はーっ、はぁ…………」
 少し息をきらしつつ、雪洞内の壁にもたれかかる。
 奥深くからは何も聞こえない。
 この雪洞がどれほど深いのか知らないが、クラースさんが入っていくのを確かに見たんだ。
 つまり、ミント・アーチェ・すず・クラースさんの四人が中にいるってことになる。
 ……なんかすごく嫌な予感がしてきた。
 善は急げ、かどうかは別として、はやる気持ちを抑えながら忍び足で雪洞内を進んでいった。
「……さ……は………………」
 ……………………ん? 
 抑えた(クラースさんの)声がもう聞こえてきた。
 ということは、三人のうち誰かがクラースさんと話しているのか。
 足音を響かせないように、暗がりの雪洞内を慎重に一歩、また一歩と歩んでゆく。
 やがてだんだんと相手の声を聞き入れるうちに、俺は愕然としてしまった。
「……大丈夫なんですか? ふたりに勘付かれないようにうまく撒きましたか?」
「心配ないよ。むしろ、そっちの二人が起きないかどうかの方が心配だけど」
「それこそ大丈夫です。わたしの持つ催眠剤は忍でなくては抗することなどできませんから」
「そうか。じゃあ、早速してくれるかな?」
「分かっています……」
 こういう場面で、普通はどうするべきなのか俺には分からなかった。
 会話を聞いて、これからの展開を想像してしまった時には思考する能力など吹っとんでしまったからだ。
 鼓動が高鳴り、股間が生理反応を起こしている。
 期待しちまってる自分が恨めしかった。
「んむっ…………」
 すずの途息のような喘ぎがきこえてきて、心臓を握られたような感覚がおそった。

 彼女は今、どんな状態なのだろう?
 ここからだと声ははっきり聞こえるが、顔を出さないことにはその光景は全く見えやしない。
 焚き火に照らされたふたりの影からして、これはキスしてる場面なんだろうが……
 ――と、ふたりの頭が離れた。
「はぁ……はぁ……はぁ…………」
 すずの途息が凄くあでやかだった。
 クラースさん、実は相当なテクニシャンなのか?
 忍といえばそういうものの修行は極めて厳しいってどっかで聞いたような気がしたんだが……
「じゃ、次はこっちだね……」
「……はい…………」
 ……気のせいか、歯が浮きそうになってるのは?
 いや、んなこたどうでもいいっ。もうダメだ、我慢できねえ!
 理性が本能によって押しつぶされ、とうとう俺は秘密の花園(おい)の空間を覗きみた。
 ――その瞬間の俺の目は、まん丸く見開かれていたかもしれない。
 服を着たままのクラースさんの後姿、すずの恍惚とした顔、かたわらに眠るミントとアーチェ……
 驚いたことにこれらが俺から五歩程度の距離に在ったのだ。
 声がよく聞こえるわけだ。
「あん…………んっ……あっ……」
 幼い乳首をちゅくちゅくと吸う猥音と一緒にいとけない喘ぎ声まできこえてくるもんだから、俺は一気に勃ちあがってしまった。
 赤い忍装束がはだけ、中に着ているさらし布すら解いて、むき出しの胸をクラースさんが舐めあげている。
「んぅっ…………! やん、ぁん! クラー……ス、さん……!」
 クラースさんの頭(帽子かぶってない)を掴みながらぎゅっと眼を閉じて、すずはとても気持ち良さそうに鳴いていた。
 彼が羨ましかった。
 俺の手は自然と下の方に伸びていた。
 これで興奮するなんて、確かに俺はロリコンだ。
 だが…………クラースさんもロリコンじゃないか!!!
 ――いつかそう言ってやろう。
 そうだな、ダオスをダオした後言えば、後腐れもないだろう。
「ふぅっ……んは、くぁ…………やぁんっ! っ……声、出ちゃいますよ…………」
 もう十分に出てるんだが、気持ちの問題らしい。
 というか、すずの雰囲気がいつもと相当ちがってる気がして、かなり違和感があるな。
 ことさらにぴちゃぴちゃ鳴らして吸いつくクラースさんだが、すずの瞳に涙が浮かんでいるのをみると、やはり稀な遣い手なのは間違いない。
「じゃあ、そろそろ下にいこうか?」
「…………はい……」
 早っ、もう(あそこに)いっちゃうのか?
 立ち上がったすずは、返事するなりもう赤い下衣を脱ぎにかかってるし……
 お約束というべきなのか、すずが下着として履いていたのは、白い褌(ふんどし)だった。
 といっても大仰なものじゃなく、本当に局部を隠すためだけの薄い白布といった方が正しいかもしれない。

 で、クラースさんなんだが早速手を動かしやがってる。
 背ぇ向けてるせいで顔は見えないが、正面(俺の方)向いてるすずの側面に座ってるから二人の姿ははっきりと見える。
 ……彼女、気付いてないのかな(俺に)?
「! クラースさん、そこは……」
「今宵もいい声で鳴いておくれよ」
 華奢すぎる肢体のもっとも敏感な処に指を送りながら、またも歯が浮きそうな言い回しを吐くクラースさん。
 もっと気を利かせろよ、とか思ってるうちにっ……クラースさんの指が白い下着の中に入ってるし!
「んう! くっ……あぁあっ!!」
 すずのあどけない顔がゆがんで、苦鳴ともつかぬ嬌声が洩れ出てくる。
 クラースさんの手によって褌が起伏を繰り返し、幼い少女のつぼみともいうべき部分を穢してゆく。
「ふあぁ…………はぁあぁっ…………ひゃあぁぁんっ!!」
 まるで一定周期にせまる大波のように、すずはリズムよく喘いでのけぞってを繰り返している。
 ! あ〜……それにしても、きゃつ(おい)は巧い。
 あそこを攻め立てながら、さり気なくパn……じゃなかった褌を下ろしやがった。
 俺からもその花弁が(遠巻きにではあるが)はっきりと視界に映しだされた。
 ――絶景だった。としか言いようがない。
 エロh……ピンナップマグで大人のそれは見たことがあるけど、わずか十一歳の女の子のそれは、すごく稚くて、可愛らしかった。
 その幼い、まだ発達しきらない膣を、陰核を……クラースさんの右手が弄り回していく。
「やっ…………あぁんっ! やっ、あっ、はぁあぁっ……だめっ! きもち、いっ……ひゃあぁあっっ!!!」
 クラースさんの右手が容赦なく唸り、すでにやらしい水音が洩れ始めている。
 膣内を緩やかにさぐっていると思ったら、いきなり一番敏感な突起をこねはじめたりする。
 そんな激しい攻めに、すずはひたすら気持ち良さそうな表情と愉悦に満ちた嬌声とで応えている。
 俺はその光景をただ見入るだけで、なぜか陰茎を握ったりなどはしていなかった。
 自分でも、それが何故なのかわからない。
 ――クラースさんの上体が沈んだ。
 当然、すずの股間にクラースさんの顔があてがわれる。
「きゃあんっっ!!!」
 すずの悲鳴みたいなあえぎ声。
 クラースさんの横顔から出された触手(違)が、ちっちゃな陰核を舐め上げた瞬間だった。
 俺はこの双眸に焼きついたその瞬間を、今後十年は忘れることがないような気がした。
「クラ……ひゃっ、あっ、だめっ! です…………クラ、ス、さぁあんっ!!」
 かわいく鳴きながら制止を試みてるみたいだけど、なんか滑稽な感じがして少し笑ってしまった。
 自分で股広げといて、無抵抗で相手に舐めさせておいてそりゃないだろ…………ってヤボだったか。
 しかし、ここからだとクラースさんの舌が淫猥な動きで、ぴちゃぴちゃとすずの秘処を玩ぶ様がようく見えすぎて困る。
「あっ! あぁぁっ!! だめぇ!!! きちゃ、きちゃぅ……もう、イっちゃいますよぉ!!!」
「ふっ……そのまま良い声で達してくれ」
 すずの言葉をさらっとうけながし、クラースさんの舌と指の動きが更にめまぐるしくなる。

 少女の陰部がめちゃくちゃにされていく様子を、なにゆえか俺は冷静に見守っていた。
「いやっ!!! くるっ……………………――あぁぁああんっっ!!!!」
 すずのひときわ甲高い絶頂の嬌音と共にクラースさんの指が抜かれると、そこには愛液がたっぷりとついて来ていた。
 一瞬送れて花弁から潮を噴かせ、愛らしい肢体が弓なりにのけぞって二度、三度とわななく。
「あはぁ………………」
 のけぞった体勢のまま可愛い途息を発すると、そのままぐったりと仰向けに倒れてしまった。
 クラースさんの満足そうなしたり横顔と、未だ幼女らしさが残るおなかを起伏させるすずの組み合わせがマッチ(?)して、なんともシュールにみえる。
 それにしても……これが十一歳と二十九歳なのか?
 いや、それよりも何よりも、俺はこの場合どうするべきなのだろう?
 三十路前のリーダーとパーティ最年少の女の子が情事にふけっている現場に遭った俺がとるべき行動は……
「おい、チェスター」
 俺の心臓が跳ねあがった。
 見つかっていたと認識したのはすぐだったが、むしろ今までバレなかったのがおかしいくらいなので(顔出して覗いてたんだし)、俺はすぐにも二人(正確には四人)の前に姿を現した。
 おずおずと出てきた俺の姿を見ても、クラースさん、ついでに言えばすずの表情も殆ど変わることがなかった。
 始めからいると分かっていてしてたわけだ。
「すずちゃん、彼の罪状を読み上げたら?」
「……はい」
 クラースさんに促されると、半ば恍惚に囚われた顔色のままにすずが口上を……って罪状!?
 訳がわから――
「チェスター=バークライトさん。あなたは私こと藤林すずと彼――クラース=F=レスターさんの情交現場を嗅ぎ回り、極秘に目撃しました」
 いやまあ事実だけど……なんか言いがかりに近いような……?
「よって、あなたも私の性管轄に加わっていただきます」
 ……………………――はい?
 俺はものの十数秒の間立ち尽くし、眉間に皺を寄せて険相をあらわにしてしまった。
「…………すず、今、なんて??」
「ご奉仕すればいいんだよ」
 口をはさんだのはクラースさんだ。
「ご、ご奉仕ぃ?!」
「そう。彼女ね、里の男達に性の手ほどきを受けたらしいんだけど……これが口にするのもはばかれるほど酷かったらしいんだよ。
 そもそもこの歳でって時点でおかしいんだけど……なんと、すずちゃんは里にいる間、絶頂を迎えたのはただの一度きりなんだって」
 ……どこかで聞いたような話だな。
「その後は全く達することを許されなかった。それどころか、里の男達の攻めを耐え続けなきゃならなかった。
 ……って話を、私がすずちゃんの自慰行為を見てしまった後に聞かされてね」
 なんと…………。
 俺が同じ状況になってたら、襲わなかったって自信がねぇ……
「で、怖いことに「このような醜態を目撃されるなど、忍の恥。自害して償わなければ……」と言われてしまって……」
 そう言うクラースさんの顔は笑っている。
 すずはというと、へたりこんだまま顔を真っ赤にしてうつむいている。

「そんな話を聞かされたあとに「自害する」なんて言われたら、男として立つ瀬がないだろう? そこで私が良い意味での手ほどき役を買って出たわけだ」
 ほお……なんて羨まs、いやいや紳士的なおっさんだ。
 俺だったらにやけながら押さえ込んでただろうな……
 ――と、しゅんとした俺の心情をさとったのか、クラースさんは精悍なおもてに満面の破顔をうかばせた。
「なんていうのは建前。私はロリコン‘でもある’から、どっちかといえば喜んで彼女を説得したんだよ」
 はあ……ミラルドさんが聞いたら、クラースさんの胴に風穴が空きそうな台詞だなあ。
 けど、大分話が読めてきた。
「……つまり、こういうことですか? 俺もすずちゃんを満足させるのに協力しろと」
「そういうことです」
 俺の発言に返答したのはすずだった。
 まだ気持ちよさの余韻があるのか、かすかに赤い頬と艶のある息遣いがとても色めいてて、なんか色々とヤヴァい。
「協力していただけますか? ――ついでに、口外無用を誓いますか?」
 ……っていうけどさ、こんなの二つに一つじゃないか。
 断ったらどうなるんだよ。
 そもそも、すずを気持ちよくさせてあげるのに遠慮しときますとか、男としてどうなんだ(なんか違うような……)。
「もちろん、協力するさ。誰にも言わないのも誓う。絶対に」
 当然即答した。
 クラースさんがそんな俺に対し、不敵な笑みと一緒にあやしげな視線を送ってきた。
「な、なんすか」
「くく……いやね、経験のない君では役不足ではないのかとね。私はミラルドと色々やったけど、チェスターはどうなんだ?」
「何言ってるんですか。すでにアーチェで済ませましたよ」
「「えぇっ?!!」」
 ありゃ、クラースさんとすずの声が重なったよ。
 ……まあ当たり前なんだけどな、嘘だし(涙)。
「……いや、すまん。じゃあ尚更都合がいいな」
「へ?」
「すずちゃんはな、辛い性修行を受けてきたけども、一度たりとも男と身体を繋げたことはないんだそうだ」
 それは意外……というと、もしや?
「だから、我々は決して男を出さずに手や舌で愛撫してほしい……というのがすずちゃんの頼みなんだ。
 ある意味、いや我々にとっては普通に生殺しということになるが……おい?」
 俺はがっくりと頭を垂れていた。
 せっかくすずと交われると(勝手すぎる)思ってたのに、それが出来ないと知った途端。
 即座に回れ右、同時に全力疾走していた。
「お、おいチェスター?!」
「すいません! いっぺん逝ってきまぁぁああす!!!」
 あんなもん見せられた後で冷静でいられるわけがねぇぇえっorz 〜完〜


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