総合トップ>SS一覧>SS No.7-038
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
639氏(28スレ目) |
アッシュ×ナタリア |
2008/11/19 |
2008/11/30 |
ある日の事、宿屋で各々が寛いでいた頃
ルークはガイを自分の部屋に呼んだ。
「どうしたんだルーク?真剣な顔をして」
「あぁ、ガイに相談があるんだ」
普段とは違い、真剣な表情をしているルークにガイは問いかけた。
「その…ナタリア体調悪いんじゃないか?」
「ナタリアが?」
ルークの質問に、ガイはナタリアの様子を思い出してみたが
普段と変わらず魔物を倒し、独創的な料理を作る、
いつも通りの彼女の姿が思い出された。
「気のせいじゃないのか?ナタリアは元気だと思うぞ」
「そうかな?風邪…とか。いや、腹が痛いとか…?
なんつーか、こう…」
的を得ないルークの説明にガイも
どうしたものやらと溜め息をついてしまう。
「なぁ、ルーク。どうしてナタリアが風邪か腹痛だと思ったんだ?」
「ああ、昨日の事なんだけど…俺が宿の部屋で寝てたら、
隣のナタリアの部屋から…
「ん…あぁ…やぁ…」
「ナタリア…大丈夫か?」
「はぁはぁ…。アッシュ…大丈夫…ですわ。体が…熱くて…」
「そうか。いれるぞ」
「来て…アッシュ」
「痛かったり、苦しかったら言うんだぞ。お前に無理をさせたくない」
「えぇ…。」
「く…っキツい…」
「い…痛…ぁぁ…く…苦し…い」
「ナタリア…!?大丈夫か?」
「アッシュ…私なら大丈夫ですわ…お願い…このまま」
「ナタリア…中が熱くて、俺も、もう…」
「私も…アッシュ…あぁ!?」
「と、言うような会話が聞こえてきたんだ」
ルークは昨日、ナタリアの部屋から聞こえてきた情事の話をした。
「なんかさぁ、ナタリアは熱いとか痛いとか言っていて、
風邪が腹痛にまで悪化したんだと思うんだ。体温計もキツいくらい。
で、看病をしていたアッシュにも移っちまったんじゃないかな?」
赤くなったり青くなったりしているガイを他所に、
ルークは必死で説明をしてくる。
「な…なぁルーク。本当に…ほーんーとーうーに、そう思っているのか?」
「あ…あぁ。違うのか?」
ガイのあまりの剣幕に、ルークは後退りして答える。そして、シュンと項垂れてしまう。
「ガーイー。これは困りましたねぇ」
と、どこから現れたのかジェイドが2人の後ろで、
溜め息を吐いていた。
「ジ…ジェイド!?」
「貴方はルークの教育係なのでしょう?
こういう事は、とっくに教育してあるものだと思いましたよ」
やれやれといった手つきで溜め息を吐いているジェイドに、
ルークは、ますますシュンとなってしまう。
「やっぱり俺って何も知らないんだな…」
「は…はは。そうだよな。ルークはまだ7年しか生きていないんだもんな。すまなかった」
いつもの卑屈モードに陥ってしまったルークの頭を
ワシワシと撫でてガイは明るく言った。
「ガイー、後は任せます。」
「って、また俺かよ…。まぁいいか。
じゃあルーク、昨日のナタリアとアッシュが風邪でも腹痛でもなく、
もっと別の理由だった意味を教えてやるよ」
「ガイ!!頼むよ」
ジェイドが部屋を出て行った後、
ガイは目をキラキラさせたルークに性教育をするのであった。
糸冬
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