総合トップ>SS一覧>SS No.7-035
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
自業自得 |
腹黒堕天使氏 |
ゼロス×しいな |
2008/10/30 |
2008/11/30 |
その日、神子一行はメルトキオのゼロスの屋敷に泊まっていた。
その日は街でバザーが開かれていたため全員別行動を取っていた。
「ん〜なんかいい物はないかね〜」
ゼロスは店を一軒一軒見ながら考え事をしていた。それは仲間の藤林しいなという女性のことだった。
彼女とは今のところは仲間でしかないが、ゼロスは密かに彼女のことを慕っていた。
だが、最近その彼女の心がロイドに向いていることに気づき焦っていた。
「お兄さんお兄さん、もしや恋にお悩みですか」
その時、声をかけてきた者がいた。それは黒いフードをかぶった女性の占い師だった。
「な・なんでそのことが!まぁいいや、そうなんだけどなんかいい方法ないか?」
考えていたことを指摘され動揺したが、彼女に相談することにした。
「それならコレなんかいかがでしょう?」
そう言うと彼女は小さな小瓶を差し出した。中には透き通った液体が入っている。
「これを飲ませれば、その人は身も心も貴方を求めるようになります」
「マジで!」
「はい、もし効果がなければ料金を倍にしてお返しいたします」
そのことを聞きゼロスの脳内にある光景が浮かび上がった。それは・・・
コンコン
寝ようと床についた時、誰かがドアをノックした。
「ん〜誰だ」
「アタシだよ」
ドアが開くとそこにはバスローブを纏ったしいながいた。
しいなは部屋に入ってくると突然バスローブを脱ぎたした。バスローブの下にはなにも着ていなかった。
「ゼロス、アタシを抱いとくれ」
しいなはそう言うとベットに腰掛けゼロスのズボンに手を伸ばし、中のモノを取り出した。
「おい、いきなりなにを・・・」
「アンタが欲しいんだ」
そしてしいなはゼロスのモノに口付けし、それを口の中に含んだ。
チュパチュパチュパ・・・
しいなが口を動かすたびゼロスの体に快楽が押し寄せる。
「しいな・・・」
ゼロスはしいなの頭にそっと手を乗せベットに横たわった。
「ゼロス、アタシのも舐めてくれないかい」
しいなは自ら自分の秘部をゼロスの顔に近づけた。
「いいぜ」
ゼロスはしいなの腰を掴み、そこに舌を這わせた。
「あぁん・・・」
二人は同時に相手のモノを舐めあい快楽を共にした。
「しいな、俺様が欲しいんなら自分から入れてみな」
「分かったよ」
しいなは顔を赤らめながらゼロスの上に跨り、
自分の秘部に指を伸ばし広げると大きくなったゼロスのモノが入るよう腰を下ろしていった。
「あぁ・・・」
痛みに耐えながらゆっくり根元まで下ろすと血が滲んできた。
「そのまま腰を振ってみな」
「うん」
しいなは言われるがまま腰を前後左右に振り出した。
クチュクチュクチュ・・・
部屋に卑猥な音が響く。その音が更に二人を興奮させた。
「今度は上下に動かしてみな。もっと気持ち良くなるぜ」
「あ・あぁ・・・あっあっあっ」
腰を上下に動かすとそれと同時に豊満なしいなの胸も揺れだした。
ゼロスは上体を起こし、左手をしいなの背に回し右手をしいなの胸に当てキスをした。
「しいな、俺様そろそろイクぜ」
「あ・あたしも、もうダメ・・・」
ゼロスはしいなを抱きしめると下から突き上げ始めた。
「あぁ!あん!あん!」
しいなもゼロスの背に両手を回す。絶頂が迫ってくるのを感じた。
「あぁ!あー!!」
しいなが絶頂を迎えると同時に、ゼロスもしいなの中に全てを吐き出した。
「いいねぇそれ、よし買った!」
ゼロスは小瓶を買うと屋敷へと戻った。
「さ〜てどうやって飲ますかな」
他の仲間達はまだ戻ってきてないようだ。ゼロスはビンを眺めながら考えた。
食事や飲み物に混ぜると誰が口にするか分からない。確実にしいなに与えなければ意味がない。
「そうだ!」
良法を思いついたゼロスは台所へ向かった。
「これなら大丈夫だろ、女の子は甘いものが好きだからな〜」
そして、にやけた顔でゼロスは小さなケーキを作り出した。それを食後のデザートにでもするのだろう。
更に間違えないように、しいなのケーキだけ違う皿に乗せた。
それから数時間後・・・
「ご馳走様〜」
「いや〜食った食った」
「お前らケーキ食うか?」
「食べる食べる〜♪」
夕食を終え頃合を計ってゼロスは計画を実行することにした。
「んじゃ持ってくるわ」
「神子様、それなら私が」
「いいってこれくらい俺様がやるから君も夕食にしな」
メイドが駆け寄ってきたが、それをやんわりと断り台所へ行く。
「でひゃひゃひゃひゃひゃ、これでしいなは俺様のもの。悪いなロイド君」
トレイにケーキを並べるとウキウキと食堂へ戻った。
「わ〜美味しそ〜」
仲間達はゼロスの計画など知らずにケーキを食べ始めた。
しかし、ここで予想外のことが起こった!
「しいなは食べないの?」
なんと、しいなはケーキに手をつけようとしなかった。
「あぁそれがさぁ、ちょいと太っちまってね・・・甘いものは控えようかと思ってるんだ」
「えぇ!お前ダイエットなんて必要ねーだろ!」
このままでは、計画が失敗に終わってしまう。
なんとしても食べさせなければ。しかしいい方法が思い浮かばない。
「よ〜し、じゃあ俺が食ってもいいか」
「ずるいよロイド!僕だって食べたいよ!」
「じゃあ皆でジャンケンしましょう」
そんなゼロスをよそに仲間達はジャンケンを始めた。そして勝ち残ったのは・・・
「いいな〜リーガル」
「すまないなしいな」
「気にしなくていいって」
よりによってリーガルだった。
『おいおいおいおい、ちょっと待てよ・・・旦那が食うってことは・・・』
ゼロスの脳裏に悲惨な自分の姿が映り全身に悪寒が走った。
「おおおおお俺様ちょっと出かけてくるわ!」
迫り来る恐怖から逃れるためゼロスは屋敷を飛び出しバザー会場へ向かった。
「早くあの占い師のねーちゃんに解毒剤を貰わなければ!!」
しかしバザーは既に終了し会場はもぬけの殻であった。
「ヤバイヤバイヤバイ・・・このままじゃ」
今のゼロスには明日バザーが始まるまで逃げ切るか、占い師を探すしか方法は残されてなかった。
「神子よ、一体どうした」
その時背後から聞き覚えのある男の声がした。恐る恐る振り返るとそこには・・・
「うわあぁぁぁぁぁぁ!」
案の定リーガルが立っていた。しかも薬が効いているのか顔が赤くなっている。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!」
ゼロスは猛ダッシュで逃げ出した!
「待ってくれ神子よー!!」
リーガルも必死で後を追う。果たしてゼロスの運命やいかに!
「誰か助けてくれー!!」
夜のメルトキオにゼロスの悲鳴がむなしく響き渡った・・・
こうして、しいなの貞操は守られたのであった。
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