総合トップSS一覧SS No.7-006
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 β氏 ジュディス、リタ×エステル 2008/08/23 2008/10/24

「ねぇ、エステル?」
「なんです?」
振り返ったエステルの目の前に、ジュディスが立っていた。
オルニオン復興の為、皆汗水垂らして色んな資材を運んでいた。何故か知らないが、エステルは
ナース服着て休憩所で怪我した人の手当てという、他の人に比べたら比較的楽な作業をしている。
「少し聞きたいことがあるのだけれど」
というもので、しょうがなく近辺の人に席を外すことを伝え、
ジュディスが向かう先、町の門扉の外へ出てしまった。
「あの……ここまで来て、何なんです?急じゃないなら、後ででも…」
他の人の働きようが気になり、自分の働かなければ、という自責の念に駆られてしまう。
ユーリやリタには。
『それでいいんだよ。気力出るやつが増えるだろうからな。おっさんとか』
『そーよ。あんたは休んでなさい。荷運びとか重くて出来ないでしょが』
と言われ、渋々看護係りに行っていた。
「一つ、聞きたいことがあるわ」
「はい?」

(あなた)
と顔を寄せて耳元でジュディスが囁いた。
(この前、リタと何やってたのかしら…?)

「っ!!」
非常に、この上なく驚いたが、それでも何とか心を静める。
「…ナ…何のこと…ですヵ…?」
自信の無さに、声が小さくなってしまう。
「あら、お姉さん何でも知ってるのよ?白状なさい」
「う………」
「どういう行程で、あーなったのか、教えて欲しいのだけれど?」
「あ……それは……」
ジュディスの底知れぬ(?)瞳に射すくめられ、ポツポツと語ってしまった。
以前、レイヴンが取った魔物の特別な液体をリタと共に口にして(他意は無い)、
それを要因にリタと性行為に走ったこと。
「う……」
言うに連れて、自責の念が出てき始めた。ジュディスに詰問され、
それが悪い事と知らされ、自分が穢れてしまった嫌悪感に捕らわれてしまう。
後でリタに謝ったほうがいいのだろうか…
「…うっ…うぅっ…」
しかし、ポンと肩に手を乗せられた。
「泣くことなんてないわ。私のこれは好奇心だもの」
と言ったジュディスの表情はいつもと変わらず、
「ごめんなさいね。嫌な風に聞こえちゃったらお詫びするわ」
と言って苦笑した。
「あ……いえ…」
「変なこと聞いてゴメンナサイ。戻っていいわ」
「……はい」
しかし足に力は入らず、作業終了時刻に、カロルが呼びに来なければ気付かないほど、エステルは茫然自失だった。

そして、
「エステリーゼ様…?手が進んでおられませんが」
と食卓でフレンが聞いてきた。
「あ、いえ…その、考え事を」
と返事をすると、
「なになに?」
カロルが興味津々で聞いてくる。
「…………(こんな事、言えない…)」
「どしたの?エステ…ふぎゃ!」
リタが逆手に持ったスプーンでカロルの後頭部を撃墜していた。
「痛いよ…リタ…」
「女のプライバシーに子供が入ってくんじゃないわよ」
と言って、ミネストローネを啜る。そして、
「…………………何よっ…?」
とドスが聞いた声で、テーブルの反対に位置する主、ジュディスに言った。
先程からリタはジュディスの値踏みするような視線が気になっていた。
「いいえ」
と微笑んだ後、視線をエステルに向ける。その顔に立てるものは微笑。
しかし、
(何よ……コイツっ…)
内心毒付いていた。
一方のエステルはぼーっとスプーンを持ったまま、奇妙に動かない、
が、ジュディスの視線に気付くと顔をうつむけ、そそくさと食を進め始める。
(なっ…エステル……!まさかジュディスに言ったんじゃないでしょうね!)
心臓の鼓動の加速と思考の麻痺が同時に襲い、眩暈に似た感覚を覚えてリタはこめかみを押さえる。
(何とかして……他に口を割らないようにしなきゃ…でも…どうやってっ…?)

(本人に聞くしかないのかな…

「今日は助かりました。力ある人材が集まってくれて、急速に復興が行えました。」
と既に終えた食卓で、フレンが頭を下げる。
「なーに、いいっていいって。何かを助けるときに、誰かと一緒にやるのは下町の生活が思えて、懐かしかったからな」
とユーリは軽く流す。その言い草に、フレンは笑い、近くに控えているソディアの顔が歪む。
「明日もするの?」
と聞くカロルに、
「いえ、今日であらかたの復興が終えて、それで明日は記念日にしようとなりました。オルニオン。結界を持たず、人の結束だけで作られた町を称える記念日です。幸福の市場も祭りに参加するので、随分賑わった日になるでしょう」
ただ、とフレンは言葉を濁す。
「奇妙な組織からの手紙で、それのオルニオンの祭りへの参加を許可したんですが…」
「奇妙な団体?」
と反応したのはレイヴンだった。
「どこよ?」
「いえ、詳しい事はわかりません。ただ、どうやら『ナム孤島』という島に位置する組織だと」
全員の顔が一気に歪む。ただ、苦渋ではなく僅かの歓喜に。
「いいじゃんいいじゃん♪是非、是が非でも祭りに参加してもらえや」
「いいのですか?我々の知らない組織の突然の手紙だなど…」
「いーんだよフレン。悪いようにはならないさ」
「…そうか」
「あぁ」
そういう話の輪の中に、エステルとリタ、ジュディスだけいなかった。

「ジュディス」
「なにかしら?」
ジュディスの部屋にノックせずに入ったリタは、ベッドの上で読書をしていたジュディスの横に座った。
「あ……あのさ…」
「……………」
「き、聞いてる?」
「えぇ」
「もしかして、エステルから聞いた…?」
「何のことかしら」
リタが真っ赤になりベッドから立ち上がった。
「とぼけるんじゃないわよ!アンタ、絶対にあの子から聞いたでしょ!」
ジュディスは本を閉じて、顔をリタに向けた。
「そうね…えぇ、そうよ」
「あぁ………もぅ…」
と座り込み両手を組んで、その間に顔を埋めるようにする。
「何でベラベラ喋ってんのよ…ばか…」
「そうじゃないわよ」
と言ったジュディスのあっけらかんとした声に、リタは顔を上げた。
「私が聞きだしたのよ」
「は…?何でっ!」
「実はね、昨日こんなことがあったのよ」
そしてジュディスは昨日のことを話し始めた。
町の中に突如、何かの術が発動したと町の外で待機してたバウルから通信が入り、
そして向かった矢先にエステルとリタがいたと。
「あぁ…術って…バリアブルヘキサのことね…」
と僅かにリタは目を伏せる。
「ついでにドアを開けちゃまずいから、窓から覗かせてもらったわ♪」
「アンタ…おっさんに負けない覗き魔じゃないの…?」
「あら、心外ね。私は用途不明の術を暴きに行っただけなのに」
と軽く笑った。
「それに」
「ん?」
「あの子、落ち込んでいたわ」
「え…?」
「私がそれを聞いた時ね、私の質問の仕方が悪かったのかしら?途中で泣き始めちゃって。一応心の奥では無為な行為だとうすらうすら理解してるみたいよ。多分貴方に謝りたかったんじゃないかしら」
「エステルが……?」
「でもね」
とジュディスは立ち上がってドアに向かう。
「私だけ除け者にするなんて、あんまりよ?」
とドアを開けて、聞き耳を立てていた人、エステルを部屋に引きずり込んだ。

「は…!?エステル…!?」
「ごめんなさい…部屋の前通って、何か話し声が聞こえたから…気になって」
エステルは立ち上がりながら服の埃を叩いてはいた。
「いいのよ、貴方にも関係のあることだったんですもの」
「あの……それで?」
と困惑するエステルに、
「あら、大体判りそうなものなんじゃない?」
とジュディスは顔を近づけた。
「あ……え……はい…?///」
互いの鼻が付かんばかりの距離に、ジュディスは顔を持っていった。
「お互いの秘密を共有なんて、片一方よりは楽しいと思わない?…ふふ…♪」
と、リタが抗議して二人を遠ざけた。
「あ…アンタ!何してんのよ!」
「あら?私だって体験してみたいもの。駄目かしら?」
「駄目に決まってるじゃない!だってエステルは…っ」

…………

「リタ…?」
訝るエステル。
「何かしらね?」
とエステルと対照的に嬉しそうな顔をしてるジュディスである。
「な……なんでもないわよ!好きにすればぁ!?」
とリタが自棄になって部屋から出て行こうとした。しかし、
「ま…待ってください!リタ!」
出て行こうとしたリタをエステルが引き止めた。
「な……なによぉっ…」
とリタはエステルに向いた。その顔を見て、エステルが驚く。
「…!……リタ…」
リタの目から泪が流れていた。
「だって……しょうがないじゃないっ…」
リタはエステルの手を振り払い、目を擦った。
「ヘリオードの魔導器暴走の時、アンタが…あたしを助けてくれた時…嬉しくて…」
「あら、私が行った時そんな事があったのね」
とジュディスが言う。彼女はその時、始祖の隷長として未熟なバウルに乗って襲ってきたのだった。
「何よ…女同士じゃ悪いっていうの…!?あたしだって…あたしだってねぇ…!」
と自暴自棄になりかけているリタに、
「リタ…」
とエステルは優しく問いかけた。そして顔を寄せてキスをする。
「ん…」
「良いんですよ。私も、リタのことは好きですから」
しかし、良さ気に見えるこの状態の中で、

(どっちかしら?恋人に対する好き?それとも好感を持てる好き?本人にしか判らないでしょうね…残念だわ)

とジュディスはとんちんかんなことを考えている。
そのジュディスの前で、二人は絡みつくような口付けを始める。
「今度は…あたしも理解してるんだからね……その、後で罪悪感抱いたりしたら…承知しないわよ」
「リタ……有難うございます」
二人はベッドの上に移動した。

「ん…あ…あん…あっ…はぁ…!」
「は…ぁ…エ…ステルっ…ん!」
ベッドの上で前回よりもねっとりとした行為を繰り広げてるリタとエステルを、
「経験がない人には判らない物ね…」
一人、少し悔しそうなジュディスが眺める。
「ねぇ、貴方たち」
と問いかけるも、反応してくれる人はいない。
「悲しいわねぇ…」
と言って立ち上がったジュディスはおもむろにエステルの後ろの回りこんだ。
二人は前回同様、ベッドの上で横倒しで、抱き合うような格好だったので、
自然とジュディスも横にならざるを得なくなる。
「はっ…ん!…あ、エステル…う…後ろ…」
「え…?」
「この辺かしらね…?」
とジュディスはエステルの秘裂と思しき所に指を挿入した。
「きゃぁ!…ジュ、ジュディスっ!?あ、んゃあ!
「え、嘘…?」
リタは自分の片腕の行き先にジュディスが指を突っ込んでいるのを認識するまで随分掛かった。
「え、待ってよジュディス!あたしもただでさえ、指二本入れてるのに、アンタも!?」
「しょうがないじゃないの。何回このセリフ言わせるつもり?」
「あっ!や、やめっ!ああ!あ…っ!あああ!」
とジュディスは遠慮を知らず指を中で動かし続けている。
「うーん…創造してたのよりテンションが低いわね…」
「アンタはエステルに何を求めてるのよぉ!?」
「さぁ?何かしらね?」
「あ!あああんっ!!ひ!!ひゃ…はあっ!!ああんっ!」
一方のエステルは体に電流を流されているように、リタとジュディスの間で激しく跳ね回っている。
「あーっもう!エステルばっかで遊んでるんじゃないわよ!」
「あら?貴方で遊んで欲しいの?」
「い…イヤ、そうじゃなくて//」
「しょうがない子ね。これ以上私よりも経験を増やすのは癪だけれど、これも性(さが)かしら」
とジュディスはエステルとリタを跨ぎ越え、リタの後ろに付いた。
「え…ちょっと待ってっ!…やっ!ああん!」
ジュディスはエステルの時と違い、両手で上下を責め始めていた。どっちもこれまでに類見ない力で。
「あっ!あ、あん!ア…アンタ…激しっ…ん!あ、あああ!」
「リタ、気持ちよさそうです…」
復帰したエステルも両手でリタを遊び始めた。
「ま…待って!ふ…んぁ!二つは、キツイから、あ、っ、はぁっ! んぁぁっ!」
「今回は、魔術を施してませんから、少し、声は抑えてくださいね…」
「そ…ああ!ふ、んん!あ、ふぁあ!ム…無理…だって!ふっ……あぁっ!」
「大丈夫ですよ…」
とエステルはリタに顔を重ねた。
「んっ!…ん…」
絶え間なく呼気を発し続けるリタから顔を離し、エステルは思い出した。
「あ…」
「どうしたの?」
「ジュディス……」
「?」
エステルは突如ジュディスをリタから引き倒すと仰向けに押し倒した。
「貴方だけズルイですよー!」
「は…はぁ…はぁ…い、言われて見れば…そうよね…はぁ」
と蒸気を体から発してそうなリタは起き上がるとジュディスに黒い笑いを見せた。

「んっとに散々やってくれたわよね…きっちり返させてもらうわ」
「一つ聞いていいかしら?」
「なんです?」
「みてるのとやるのと、どっちが気持ちいのかしら」
二人はこの質問にかなり驚きながらも、
「当然…」
とリタ。
「です」
とエステル。
「?」
「やった方が良いに…」
「決まってるでしょー!」
「え…?ちょっと、きゃあ!」
ジュディスは二人に服を引き剥がされた。

「直視するのって恥ずかしいわね//」
「何よ。温泉では惜しみもなく晒してたくせに、よく言うわ」
「やっぱり羨ましいです…」
「うっさーい!あたしから見たらあんたらが羨ましいの!」
「だってまだ大人の風格出せてないもの。しょうがないじゃない」
「ふーん。あんたもこれで大人の風格出てると思うの?」
とリタはジュディスの前に移動して、その豊満な胸を掴みあげた。
「んっ…」
「声出さないようにしても無駄よ。やがて自然に出ちゃうから」
リタは至極面白そうに、その胸を舐め回していく。
「あ…ふ…ん…あぁ…」
「こっちもいいですか?」
「ん?大丈夫…なんじゃないの?」
「え…?ちょっと待ちなさい。まだ心の準備が…」
ジュディスの抗議も虚しく、エステルはジュディスの下腹部をまさぐった。
「きゃあ!あっ…ちょっと…!んっ!ひゃぁ!」
「ジュディスのここ、大きいんですね…すごく広がります」
と言ってジュディスの肉壁を広げ始め、更に奥へ、と指を這わせていく。
「ちょっ、待って…!や…あ!ああん!
「あ、液が…」
「待ちなさいエステル。代わって。あたしがそこやるから」
「あ、はい。判りました」
リタとエステルは上下を変えた。
「ふーん…思ったよりもヤラシイ体してんじゃないの」
「そんな…事っ…ん!言わっ、ないでっ!」
「あ、そう。でもこれでどう?」
とリタは両手の二本指、計四本で弄り始めた。
「あ!あああんっ!!ひ!!うああ……ひゃあっ!!!」
「こっちも、固いです。でも、すごく柔らかい…」
エステルはただずっとジュディスの胸を貪っている。
「初めてなのかしらね。痙攣がすごい。そろそろイッテもいいんじゃない?」
「そうですよね。私もがんばります」
「あはん!!も、もう……!!ダメ、ふあっ……あああ!」
「もうそろそろかな。どれ」
とリタが裂け目の上の粒を指先で握り、もう片手で一気に指を押し込んだ。
「あ、ああ!んっ……もっ…!だ、ダメ…あ、ああ!あああああんっ!!!」
ジュディスは絶叫にあわせて、体を大きく反らせた。

「うん。初めてどうかは知んないけどまぁまぁの反応ね。面白かったわ」
「はい♪秘密を共有できましたね」
「貴方たちも、よくこれを何回も出来るわね…おかしくなるかと思ったわ」
「え?まだ二回目なんだけど…でも、どうせなら」
リタがまた黒く笑う。
「え?」
とエステル。
「ふふ、そうね」
とジュディスが微笑む。
「朝までやりますか」
「ええ!?でも、もう月高いとこに昇ってますよ?」
「知らないわよ。そんなこと」
「そうね」
「もう…いじわるです…」
「♪」

―――――――――――――――翌朝――――――――――ホーホケキョ

「しまった…今日祭りだったんだわ…」
「はい…眠いです…」
「あらそう?私は楽しかったわ」
元気でいいわね、とリタが突っ込んで、
「ちょっとグミ食べてくる」
と宿屋へ戻った。
一方、祭りの射的でカロルが、
「もう一回!お願い!」
「いい加減に諦めろって。何回外してると思ってんだ。俺ぁそろそろイカでも喰いてーな」
と元気に騒ぐ男子が二人。
「元気ですね。彼らも」
「そうね。でも昨夜の私達ほどではないわ♪」
「ふふ…そうですね」
とジュディスとエステルは顔を合わせて微笑んだ。


FIN


前のページへ戻る

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!