総合トップSS一覧SS No.7-003
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 975氏(26スレ目) リタ×エステル 2008/08/22 2008/10/16

「ここは大丈夫そうね」
と言い切ったのはリタだった。
場所はケーブモック大森林。
オルニオンの復興が進み、念のため各地のエアルクレーネを回っていた。
暴走の気配はなし。湧き出る泉の如くエアルが虚空へ消えていく。
「ここで全部終わり〜?何も無くてよかったじゃないの」
と言ったのはレイヴンだった。
「いいじゃねぇか。これと言って何かあったらそれも面倒くせーんだからよ」
とユーリ。さきほどから剣でジャグリングを始めている。
「そうですね。良かったです」
と同じ同意を口にするのはエステルだった。
「でさー」
とレイヴンが新しく切り出す。
「ちと頼みがあるんだが、いいかい?おっさんのお願い」
「なによ」
と、時間を可能な限り無駄にしたくないという、意識が強いリタが既に喧嘩腰に。
「いやね、少し前にギガラルヴァっておっきなサソリいたでしょ?そいつの幼生探してんの」
「どーしてだよ」
とユーリは訊く。
「ん?ギガラルヴァの幼生の体内に溜めるタンパク質っつーか、滋養強壮か何かの体液でね。高く売れるのよ」
「それが欲しいんです?」
「そうそう。オルニオンで帰り待ってる美女とちびっことワンコに見せたら喜ぶかもよ?結構高いから」
「俺ぁ別に構わねーが」
「あそう?オッケ。それじゃあ少し待ってね。探してくるから」
と言ってレイヴンは茂みへと姿を消した。
「こんな湿気ある所で待てっての…?」
とリタは服の襟を少し緩め、空気を通す。
そして―――――――――――――――否、しかし

「シャアアアアアアア!!」
「おっと!おっさん場所間違えてるんじゃねーのか!?」
といち早く気づいたユーリは茂みの奥から現れた、色が薄いラルヴァの突進を避ける。
「だーもー!何であたし達がアイツの仕事をしてんのよ!」
「それよりも、倒さないと!」
「しょーがないわね…これでっ!」
とラルヴァの動きを闇が封じる。ネガティブゲイトだ。
「そのまんま動くんじゃねーぞ!」
と叫んだユーリはラルヴァの懐に潜ると剣で地面を引っかいた。
「義翔閃!腹ぁくくれよ!天狼滅牙ぁ!」
そのまま連撃に繋ぎ、ラルヴァの額を一閃した。
奇怪な悲鳴を残し、ラルヴァが息絶える。
「あら、そっちにでちゃったか。失敗失敗」
と茂みから顔だけ出したレイヴンが目を開く。そこへ、
「うっさいわね!早くしなさいよ!」
とカルシウムが根本的に足りなさそうなリタの鞭が飛ぶ。
「わーったわよ。もう、リタっちって怖いわぁ。ここ最近…」
と鞭を避け、ラルヴァの腹へ近づき、短剣で一閃。中から零れ出た半透明な液体を瓶へ詰める。
「あれ?」
「どした?おっさん」
「このラルヴァって色薄いわ。なんでだろ?エアルのせいか?」
その言葉に敏感に反応したのはエステルだった。
「え!?害があるんです?」
「かもしれないわ」
「だめです!そんなモノ売りに行っちゃあ!」
とレイヴンの手から瓶をひったくった。
「いいじゃんよ。天才魔導少女に調べてもらえば。できるんでしょ?」
「できなくはないけど、やりたくないわ」
「リタ。お願いします!これがそのまま人の手に渡ったら、危険です!」
と力説するエステルをリタは眺め、
「しょうがないわね…てかいっそ、それ売らない方がいいんじゃない…?」
「なーに言ってんのよ!天才なのは魔導器だけ!?経済学は無縁なのリタッち!?」
「あーうるさいうるさい。調べてあげるって言ってるんだから良いじゃない。さ、帰りましょ」
と一行はリタの後ろを付いて、オルニオンへ帰った。

しかし事は上手く運ばない。場所はオルニオン。
「何なのよ…これ…」
夜中過ぎ。宿でまるまる一室借りて、手にフラスコを持ちながらあくびをかみ殺す。
結局、体液か何かで終わるはずだった液体は、エアルの影響を受けたせいか、調べても不明な点が多い。
「ちょっと頭冷やそ…」
と、リタは窓から降りて、町の外、すぐの近くに芝生で仰向けに寝転がる。
「うーん…」
と唸るものの、持ってる液体は揺れ動くだけで、答えを出してはくれない。
「厄介なモン押し付けられたわね…エステルがどーしてもって言うから手伝ってあげてるのに…」
そこでハッと息を止めた。
「やだ、いつもだけど、あたし何でエステルの時だけ甘いのよ///」
と誰に言うでもなく言い聞かせた。しかし、
「終わったんです?」
「うわぁ!……なんだ…エステルだったのね…驚かさないでよ」
「あ、ごめんなさい」
「謝ること無いわよ。私だって何がなんだかよく判んないモノ研究してるんだから」
エステルがそのフラスコを覗く。
「今は酸性でも毒性もないから舐めても平気だと思うけど、魔物の体液なんてごめんだわ」
「え?でもレイヴンはそれが体に良いとか言ってませんでしたか?」
「そうだけどさ…」
「試しに、味見しますか?体に良い悪いを調べるために」
「え?アンタ本気?」
「はい♪害があっても治癒術で治せますから♪」
「うー……危険だと思ったらすぐやめなさいよ」
「心配してくれるんです?ありがとうございます、優しいですね」
「あ、いや…ホラっ///、あたしも早くそれのデータ欲しいから、やるんなら、ちゃっちゃとやってよ」
「判りました」
………………………………………………………………………………
………………………………………………………………シーン
「……どう?」
「おいしくないです…」
リタの姿勢が大きく崩れる。はめたゴーグルがずり落ちた。
「あ、でも…」
「でも?」
エステルは、腕で自分をかき抱くようにしている。
「少し、体がぽーっとします…何か…熱いです」
「滋養強壮って…お酒じゃないんだから」
リタはフラスコを眺めた。
「ふーん……害は無いみたいね」
と、フラスコの液体をほんの少し飲んでみる。
「んっ………確かに…体が熱くなってくるわね…何かしら」
何故か意識の朦朧さを少し感じながら、リタは懸命に意識を手繰り寄せる。しかし…

「れ……?」
いつの間にか部屋に戻っていた。
「何で、あたし、ここいるんだっけ…」
と、自分が座っているのが椅子だと気づく。月は上がったまま、眠る時間はありそうだ。
「うー」
と目を擦りながら、おぼろげに視界に写るベッドに倒れこんだ。
「ぅ……あれ?」
倒れこんで、毛布と思った何かを両手で抱きしめ、リタはそれの感触に違和感を覚える。
変に硬く、形状は決まってるようだ。上のほうでは何かサラサラと流水のような何かの感触を覚える。
「なに……これ」
と、目が徐々に暗闇に慣れてきた。そこには、
「ん?………ひゃあ!!」
エステルがいた。
「なっ!?ええ!?」
エステルを離して机の前まで俊足で移動。現実を強制的に忘れようとする。が、
「ん…………」
エステルがベッドで身じろぎする。
「…………………///」
それに、冷静さを取り戻し、リタはエステルから目が離せずにいた。
(こうして見たら…思ってたよりも…こう…)
その後の言葉には言うもためらいがあったが、
(色っぽい……)
頭の中では反芻される。身じろぎを何度かするエステルの唇は中途半端に開いており、何故か興味がそこには留まらない。
熱いのか、上の軽鎧のホックが外され、その間に覗く服の凹凸を見て、また硬直。上気した顔は少し歪んでいる。
(今なら…寝てるわよね…)
と恐る恐る近寄って、エステルの頬に触れた。信じられないくらいに熱い。
(大丈夫…ほんとに、試すだけで、好奇心なんだから)
そのまま、意識はしないものの、顔を近づけ唇を重ねる。
「ん……」
と互いの短い声が部屋に響く。

「ん……リタ…?」
(え?)
エステルは目を半分開いて、確実にそこに存在するリタを見ていた。
「え、あっ!ごめん!…そのつい……えと…なんだ…できごころで…///」
「リタ…どうしましょう…」
「え?」
エステルはベッドの上で首襟を伸ばして手で中を仰ぐ。
「すごく…熱いんです…」
(あ…)
それを聞くまで理解できなかったが、自分の顔もかなり上気していた。
「なんで…だろ…」
そしておもむろに、
「え、きゃあ!エステル!?」
エステルは服を脱ぎ、下着だけになった。
「何やってんの!…ほら、早く着なさい!風邪ひくわよっ!」
しかし、エステルは揺らいだ目でリタを眺めるだけで、特にこれという反応を見せない。
「……エ…エステル…?」
と訝ると、エステルはベッドから降りて近寄り、そのままリタの肩を抱くようにして唇を重ねた。
「もう一回…してくれます…?」
「…………」
それを機に、リタの意識も朦朧さを増していく。
そのまま、互いの口を貪るようにして吸い付いた。
「ん……う、ん…あ……」
部屋に水を軽く跳ね飛ばすような音が響く。
「エステル…」
「どう言えばいいか判りませんけど…お願いしていいですか…?」
「ん…」
とリタも知らずに首肯して、自分の上下の下着を脱ぎ始める。
「エステル…結構大きいね…」
と下着の上からエステルの胸をまさぐった。
「…あっ…ん………はぁ……」
本人は意識してないだろうが、それでもエステルの体はリタから見ても理想的だった。
そのまま乳首へ吸い付いていく。
「はっ…あん…ん…り……リタっ…はぁっ」
とエステルは呂律が既に怪しくなっている。
と、突然エステルはリタの顔を両手で挟み持ち上げると、キスをした。
「え…?…んっ…」
「むー…リタばっかりずるいです……私も…お返ししますから…」
そしてまだ豊かとはいえないが、山なりになっている胸へエステルは顔を持っていく。
「なっ…やめて…ぁたし…まだそんな…ん…あぁっ」
抗議を上げるが、それでもエステルは口の動きをやめる気配が無い。
ゾクゾクと、背中を悪寒とは違う何かが蠢き、リタはエステルを押し倒した。
「だから、あたし……まだ満足に大きくないんだってば…」
「大丈夫ですよ?綺麗で、柔らかかったんです」
「な……//馬鹿っ!そんな事…おせじにしか……」
いつもの癖で素直に認めようとしていない自分に気づき、
「あ……ごめん…その…」
しばしの沈黙の後、
「嬉しかった…//」
「濡れてます…」
なんですか。その唐突なセリフは
「え?」

「エステル…駄目だって…そこは……その…やっぱりさぁ…」
「大丈夫です。優しくしますから」
「ゃ…そんな…ひゃっ!」
横向けに向き合うようにベッドに倒れていた二人。エステルは手を伸ばして、リタの股間を撫でる。
「あ、ゴメンナサイ。痛かったです…?」
と心配そうに覗き込むエステルに、リタは顔を真っ赤にしながらふるふると横に振る。
よかった、と言ったエステルは徐々に指を秘所に通していった。
「ゃ…ん…んっ!…あっ…」
エステルは第二間接まで中指を差し込んでいった。
「動かし……ますね」
そのまま指の屈伸運動を中で始める。
「やっ…あ……あん!……んっ…!!」
と声を出すまいと必死になっているが、リタは口をふさぐ事はできなかった。
「こんなことしたら…ンッ!…他の、人…来ちゃう…わっ…ん!あぁ!」
「大丈夫です、この部屋だけにバリアブルヘキサを掛けましたから。声は外に漏れないと思います」
「そうじゃなくてっ…あん!んっ……んん…っ!ひゃぁ!」
エステルは右手でリタの下を支配し続ける。リタは手を抜こうと両手で押さえているが、力が全く入らない。
そして左手でリタの胸を揉みしだく。
「ん…ふっ…!んっ!あぁ!」
リタは反動でこれでもかと前屈になっている。
(あれ…私…)
エステルはリタの胸を探る手を止めて、秘所に向かわせた。
「ん……あ…」
急激な快感に、エステルはかなり驚いた。もっと誰かに遊んで欲しい。リタと一つになりたい、という願いが
終焉を知らぬ泉のように湧き出る。
「リタ…」
「ああっ!きゃっ…!…ん…」
と悶えていたリタは呼び声に応じ、少し顔を上げた。
「なに……よ」
エステルは指を引き抜くと、リタに口付けした後、こう言った。
「私も…して欲しいんです…」
「……判ったわよ…散々やってくれたから、こっちもお返しするからね」
「はい、来てください……」

「あんっ! あぁん! ……やっ…あん! あぁっ!ぁああ!」
今度はエステルの声が部屋に響いていた。
「リタ!んっ、あん!リタっ!あ、ふぁああ!」
「あんた、すごく感度いいわね…我慢してないの…?」
と、いくつか冷静さを取り戻したリタが、呆然とエステルを見ている。
「だって…あ!…あん!き…気持ち良いじゃ、ないですかっ…ん!」
と完全に虜になっている。
(あたしも、なーんかつまんないな)
先程に受けた快楽の波が過ぎ去るのに、悲しい気分を覚えながらも、指を休めない。リタはエステルが一本だったのに対し、
指を二本突っ込んでいる。
(これでどうだ)
面白半分で指の振動数を二倍にしてみる。
「ああ!やっ! はぁっ! ……だめっ、やああ!」
その様子に微笑みながらも、自分の欲求を捨てれたわけじゃない。
「ねぇ…エステル……」
「あっ!っ!…ふ…はい…何です…?」
「あ…あたしも…その…///」
と口を閉ざすリタの気持ちをエステルは一発で見抜く。
「…あ、そうですよね。私一人なんて、ずるいですよね」
「え……ぁ……うん…」
「判りました。えっと…それじゃあ…こうします。はい」
「え?」
「超振動の欠片です」
「あぁ、何か拾ったヤツね。交易品じゃない」
「はい、でもこれ常に振動してるんですよ。これを上手く砕いて……」
とエステルは魔術で出来た光の針で欠片を二つに綺麗に割った。
「これを互いに差し込めば、いいんじゃないですか…?」
「あ、なるほど…って……え?…ホント?」

「エステル…あっ…!これ…そのっ!ん!」
「はひ…!少し、強すぎます…!ひゃっ!あん!」
キィィィン…と鋭い音を放ち続けるそれ、超振動の欠片、は二人が予想してた以上に振動が強く、重かった。
「やぁっ!でも……これで、一緒に…ああ!」
「は、はい、あああ!」
二人はお互い正面を向いた状態で、互いの胸を触りあっていた。
「リタっ!…私っ!、も…!あん!だ、だめぇ!」
「エ…エステル…ひゃっ…!んん…!ああああ!」
二人は襲い掛かる絶頂に互いの体をかき抱きながら叫んだ。
「リ…リタ…っ!ああん…!ひああああああああ!」
「ゃあっ!エ…エステ…ルっ!あ!あああああああああん!!」


「遅かったな。何してたんだ?二人」
と、翌朝、フレンも混じった朝食の食卓へドアを開けながらリタとエステルは入る。
「な…なにも…ただ、あれよ」
エステルがすかさずフォローを出す。
「えっと、あの魔物のお薬を研究してたんです。でも、あれ…」
と流石に言葉に詰まる。何と言えばいいだろうか?
「えっとね…やっぱ、エアルを多量に含んでたから、人体に害があったわ。ボツね。ボツ。
 一時ケーブモックのサソリ採るのはやめた方がいいわよ」
と言う。
「そんなぁああ…おっさんがんばったのに…」
とレイヴンは肩を落としていた。
「二人にも、オルニオンの復興の手伝いをしてほしいんだ。いいか?」
と紅茶を啜りながらフレンが聞いてきたので、二人は慌てて首を振った。
リタは内心ひやひやしていたが、それでも、
(やっぱり、あたしエステルが好きなのかな…)
と確信していた。

(ふーん…楽しそうね…ふふっ♪)
と誰かが見ていた。


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