総合トップ>SS一覧>SS No.6-092
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作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
204氏(26スレ目) |
アリス×エミル |
2008/07/01 |
2008/10/16 |
ここはパルマコスタ
エミルはマルタたちと一時分れ、一人で港近くのマーケットを散策していた。
「あらぁ?あなたはいつもマルタちゃんと一緒にいる男の子じゃなぁい?」
その時、エミルの背後で聞き覚えのある猫なで声が聞こえた。
「どうしたのぉ?一人っきりでこんなところほっつき歩いて。」
「あ、あなたはドSの!?・・・って誰だっけ・・・?」
「この子ったら人のことを・・・マルタちゃんが変なこと吹き込んだのねぇ・・・。いい!私はアリス。ア・リ・スちゃんよ!」
「あ、アリス・・・?」
見るからに弱気で奥手そうな少年に自分の名前を呼び捨てにされたことで
アリスの表情はみるみるうちに険悪になっていった。
「あ、あの・・・ぼ、僕何か気に障るようなことを・・・?」
こうした少年のおどおどした態度をみるにつけ、アリスのなかである考えが浮かぶ。
(この子・・・いじめ甲斐がありそうねぇ・・・)
「あなた、自分がどんな立場かも知らないでよくそんな無防備でいられるわねぇ?」
「えっ・・・?」
エミルが反論しようとしたところにアリスがとてもかわいらしい笑顔(だが彼女を纏うオーラはドス黒い)を浮かべ
「世間知らずのボウヤにはこのアリスちゃんがおしおきしてあげるわ?」
ガスッ!!!
「うわぁぁ!!?」
アリスの連れていた魔物に背後から襲われ、エミルの意識は暗転していった・・・。
・・・・・・
「んっ・・・?ここは一体・・・それにここは・・・?」
エミルは体を起こそうとした
ジャラリ・・・
が、動けなかった。
「!!?こ、これは鎖!?う、動けない!?」
ようやくエミルは自分の置かれた状況を知る。
エミルは鎖で両手足首をがっちりと椅子に縛り付けられ、
辛うじて首は動かすことがでた、ものの身動きすらできなかった。
「なっ・・・!?それにここは・・・・・・?」
部屋を見回してみるとそこはピンクを基調としたとても女の子らしい部屋だった―所々放り投げられ、
中の綿が飛び出した無残な姿のぬいぐるみがあるのを除いては・・・
ガチャ
ドアが開けられ、満面の笑みを湛えたアリスが入室してきた。
「お目覚めみたいね?どうかしら私の部屋は?」
「なっ・・・!?」
「ここはパルマコスタのヴァンガード支部の中にある私の私室よ?」
鞭をパシパシ鳴らしながらクスクスと笑い声を上げながら近づいてくる少女にエミルはいいようもない恐怖を感じた。
「あなたよく見たらカワイイ顔してるじゃなぁい?お名前はなんていうのかしら?」
「え、ちょっ・・・」
パンッ・・・
エミルには一瞬何が起こったかわからなかった。だが自分の頬に残るのは確かな痛み・・・。
そしてアリスの手に握られている振りぬかれた鞭・・・
「私はあなたの名前を聞いてるの?余計なことは言わなくても結構よ。さて、あ・な・た・の・お・名・前・は・?」
ピシッ!ピシ!パンッ!パン!パシィッ!!
言葉に合わせてアリスが往復ビンタの要領でエミルの頬を軽く鞭で叩く。
「エミル・・・・エミル・キャスタニエ・・・・です」
「よくできました?まずは自己紹介が大切だもんね。改めて紹介してあげる。私はアリス、アリスちゃんよ。アリス様って呼んでも構わなくってよ。エ・ミ・ルくん?」
「あ、アリス・・・様?」
「あら、そっちの方で呼んでくれるのね。なんだかよそよそしくてアリスちゃんいやだわぁ?」
だがその言葉とは裏腹にアリスの背中にはゾクゾクとした電流に似た快感を覚えていた。
アリスがいつも相手にしているのは不細工な顔をした部下。
エミルのような年下で美景の少年に『アリス様』と呼ばれたのは初めての経験だった。
そして彼女の心に湧き上がってきたのは止めどない感情・・・。
「それにしてもあなたはカワイイわねぇ?。私、エミルくんをいじめたくなってきちゃった?」
「えっ・・・・・・!?い、いじめる・・・!?
当然、困惑するエミル。
「うん。いじめるっていうのはこうするのよ?」
パシッ!パシィッ!!
満面の笑みでアリスは鞭を振るう。
「・・・・・・!!!?」
エミルにはあまりの衝撃的な出来事のせいでまだ事態が掌握できていなかった。
確かに感じる強まった頬の痛み。・・・そして本人が自覚できないほどの微かな快感。
「な、な・・・」
エミルはまだ驚きと恐怖でまともに言葉を発することができなかった。
「でもこぉんなカワイイ顔を傷つけることなんて、アリスちゃんにはできないわねぇ」
八重歯を覗かせながらアリスが呟く。
「あ、そうだアリスちゃん良いこと思いついちゃった?」
そういうとアリスはエミルの服を慣れた手つきで脱がしていく。
「!!!!?」
ほどなくしてエミルの上半身が晒け出される。
「な、何を・・・・・・ッ!!?」
相変わらずアリスは満面の笑みを湛えている。
「何ってあなたを連れてきたのはエミルくんをいじめるためだけじゃないのよぅ?」
鞭をエミルの背中に這わせながらアリスがエミルの耳元で囁く。
パンッ・・・
「ううっ!!?・・・じ、じゃあ何を・・・?」
「もう、決まってるじゃない?。マルタちゃんはどこにいるの?教えてくれたらもうこんなことはしないし、すぐに放してあげるわよぅ?」
「・・・・・・イヤです。」
怒りを隠し、アリスは眉一つ動かすことなく続けて言う。
「マ・ル・タ・ち・ゃ・ん・は・ど・こ・?」
パンッ!パンッ!ピシッ!パシィッ!ピシィッ!!
アリスが言葉に合わせてリズミカルにエミルの背中を打つ。
「うわぁぁっ!!・・・・・・い、イヤです・・・」
エミルは痛みに体を震わせる。だが、水が氷に変わるようにエミルの中で何かが変わっていった・・・。
それに対してアリスは今まで大した抵抗を見せていなかった少年の態度に苛立ちを隠せない。
「思ったよりも強情ねぇ・・・でもいつまで続くかしら?」
アリスは口調を強め、また鞭を振るった。
パンッ!ピシッ!パン!パンッ!!
「う、うわぁぁぁっ!!あ・・・・・・?」
(な、何・・・この感覚・・・?)
「ハァ・・・ハァ・・・どう?もう白状する気にはなった・・・?」
アリスもここまで耐えれる男は初めてだっただけに疲れの色を見せ始める。
「も・・・」
「あ、あらぁ・・・やっと言う気になったの?」
「も・・・もっと・・・?!」
(え・・・)
エミルは自分が言ったことを信じられなかった。
(痛い筈なのに、イヤな筈なのに・・・どうして・・・?)
それは心が拒絶しても、体が痛みを喜んで受け入れてしまうようになってしまった結果だった。
他ならないアリスもこのエミルの反応には驚いていた。
(自分からもっとしてくれなんて、この子は真正のドMなのかしら・・・)
ぞくり・・・
またアリスの背筋を電流が走る。
(ふふ・・・ならいいわ・・・うふふふ・・・楽しめそう?)
アリスは今日一番の笑みを浮かべる。
「うふふふ・・・そうなんだ。エミルくんはもっといじめてほしいのね?」
「ち、ちが・・・」
ビシィィッ!!
エミルの体が震える。だがその震えの原因はすでに痛みではなくなっていた。
「ぁ・・・・ど・・・うして?」
「体は正直ねぇ・・・この変態ボウヤ!?」
そしてアリスの言動はエスカレートしていく。
「ほらぁ!これが!!いいんでしょ!?何とか言いなさいよ!!」
パンッ!パシィッ!ピシィ!!
「あ・・・・ア、アリス様!も、もっと!!」
ここにきてエミルは精神的な抵抗も放棄してしまったようだ。
「叩かれて感じるなんてとんだド変態さんねぇ!!?」
「うああああぁっ!!?う・・・ぁぅ・・・」
「ほらぁ!もっと!無様に!なさい!!!」
普段のアリスでも言わないことが次々と彼女の口から出る。
(うふふふ?楽しい・・・ッ!!あ・・・そうだいいこと思いついた?)
「ねぇ・・・エミルくん、アリスちゃんとい・い・こ・としてみない?」
きゅうに口調を優しくし、アリスはエミルの頬をなでる。
「ハァ・・・ハァ・・・い、いいこと・・・?」
「ええ、エミルくんに気持ち良いことしてア・ゲ・ル?」
そういうとアリスはエミルのズボンを脱がしにかかる。
「な・・・なにを・・・」
「うふふふ・・・ちゃんとコレは元気になってるみたいね?」
そういうとアリスはエミルのモノを出し、鞭で軽くピシャリと打った。
「ああああっ・・・!!」
エミルがビクンと反応する。
「ふふふ・・・かわいい?」
恍惚とした表情でアリスは呟く。そしてアリスはエミル自身をその口で咥える。
「うわぁぁぁぁっ!!」
突然広がった暖かい感触にエミルは震える。
「ひゃあて・・・ひょれからほうしてひょしい?」(さぁて・・・これからどうして欲しい?)
「う・・・」
エミルが答えに詰まっているとアリスはそれを見かねて行為を進める。
モノのカリ首を舌でなぞり、幹は入念に涎を伸ばしていく。
「ああああっ!!!?」
経験したことのない快感にエミルはたまらず声を上げる
くちゅ、ぴちゅ・・・ぴちゃ・・・ぴちゃ・・・はむ・・・ちゅぱっ
慣れた動作で淡々と行為を進めるアリス
そしてエミルの限界が近づく
「あ・・・・ア、アリス様!ぼ、ぼくもう・・・・・・」
エミルがたまらずそう言うと、アリスはおもむろに行為をとめる。
「あらぁ?なにが『もう』なのかしら?ちゃぁんといってくれないと最後までしてあげないわよぅ?何を!ドコに!どうしてほしいのかしら!!?」
「ぼ、僕の汚い精子を!!あ、アリス様のお口のなかに出させてください!!」
「んー及第点ね・・・でもいいわ。出しなさい!!」
くちゅ・・・ちゅぱっ・・・くちゅくちゅ!
ドクッドクッドクッ・・・・・・
アリスの口内でエミルの熱い液体が爆ぜる。
・・・・・・・・・
「ハァ・・・ハァ・・・」
呆然とするエミル。
「うふふ・・・まだまだだったけど良かったわよ?」
どこかつやつやした顔をしてアリスは笑顔で言った。
「う〜ん・・・本当はエミルくんを寝取っちゃおうと思ったけど今回は勘弁してあげるわ?良かったわねマルタちゃん?」
・・・・・・
アリスの声を遠くに聞きながらエミルは意識を失っていった。
「―ル!」
よく知っている女の子の声でエミルは意識を取り戻す
「エミル!エミル!!」
「・・・・マ、ルタ?」
「エミル!!よ、良かった。エミルがなかなかこないからと思ってきたら港のところで気絶してたなんて・・・。ほ、本当に心配したんだからっ!!」
「マルタ・・・ごめんね・・・?」
「バカぁっ・・・!!」
マルタはエミルに泣きつき嗚咽する。
それをあやしながらもエミルはまだ背中にまだかすかな疼きを感じていた。
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