総合トップSS一覧SS No.6-082
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 owata氏 チェスター×アーチェ 2008/01/24 2008/10/16

忍者の里
「お〜 いてぇ…」
ふすまや障子といった、この里にしか見られない変わったものが一杯見られる。
そこで弓の手入れをしながら頭をさするのは、青の長髪を束ねている青年チェスター。
先ほど露天風呂に仲間と一緒に入ろうとしたが、あろう事に女風呂を覗こうとして、アーチェから桶をぶつけられたのだ
その頭が再びズキズキと痛み出し、アーチェへの八つ当たり気味な怒りが込み上げてくる。
悪いのはこっちなのだが、売り言葉に買い言葉で謝れず言い返してしまいその場で大喧嘩したのだ。

「よー!入るぞぉ〜〜〜!」
「うわっ!ア…アーチェ!? ノックもなしに入ってくるなよ!」
仲間への弁解の言葉を考えていた時の事だが、唐突に障子が開かれ陽気な声と共にアーチェが部屋に入ってくる。

「んふふ〜 固い事言わない〜。私たちの仲でしょ〜?」
「俺たちがどんな仲だよ!  …うっ!?」
チェスターはアーチェから漂う、突き刺すように強烈な酒の匂いに、思わず鼻をつまむ。
「お前… 飲みすぎだ! ぶっ倒れるぞ…!」
アーチェからの酒の匂いを霧散させるため、とにかくチェスターは手のひらで周りを仰ぎながら悪態をつく。

「あっ! あっ! 今私の心配してくれた!? ひねくれ者のチェスターらしくな~い」
その言葉にアーチェは、手で口を塞ぎオーバーに反応し驚いてみせ、足元がおぼつかない状態でフラフラと近づいてくる。
「う… うるせえ!」
チェスターはいつもなら言い返す彼女に妙な違和感を感じる。
「ふん!お節介なの!」っとイの一番に言い返してくるに違いないと思っていたのだが、
酔っていてそんな余裕も無いのか、それとも、からかっているのか…
チェスターは、いつもと違う彼女の反応に少し戸惑いを覚える。

(どうしたんだ… こいつ?)
いつか、ひどく酔っ払って地獄のような二日酔いを味わってからは、
流石に飲む量も自分できちんと調節していたと言うのだが… 
酒豪の彼女がここまで酔うのは、きっと何か忘れたい程に嫌な事があったはずだ… っと勝手な推測をする。
おそらくは、風呂の事とは関係ないはずだ… だとしたら自分のもとに来るはずが無い
まあ、普段のがさつで強気で意地悪で意地っ張りでおまけに、
チビで胸は無くて色気も無いし、魔法を所構わずぶっ放す危険人物だが、
まあ…仲間な訳だしな。悩みくらい聞いてやるか。
別に他意はない… っと勝手に思い浮かべながら一升瓶片手に、まだ酒を飲んでいる彼女に声を掛ける。
「何か嫌な事でもあったのか?」
「見てわかんないの? とんでもない鈍感野郎〜ね!」
「だれが鈍感だ!このチビ!」
「ふん!チビで結構〜 鈍感よりマシですよ〜だ!!」

(こいつ!泥酔しても本質は変わってねぇ!…まあ、言い合いしてもしかたねぇ… ここは下手に出る事にするか。)
俺も大人になったな… っと自分に満足するが、大人なら最初の時点で言い合いはしないだろ…

「チビって言って悪かった… 鈍感野郎な俺に教えてくれ。なんでそこまで飲んでんだ…」
「わたしって、魅力ない?」
「はぁ?何を言ってんだ…」
彼女の一言に思わず、頭が真っ白になる。
「…私って、色気ってもんが無いのかな〜って。」
「…」
さっきまで、勢いよく酔っ払っていたアーチェが、目に涙を浮かべ肩を落として大きなため息をつく。
その反応を見て、真剣に悩んでいる事が痛いほど伝わってくる。
彼女の目下最大の悩みは、やはりスタイルや色気に関する事だった… まあ、こいつらしいと言えばこいつらしいな。
「この前、ミントと一緒に城下町で買い物してたの… そうするとミントにハエ共が寄って来る事、寄って来る事…」
自称「絶世の美少女」の彼女に目もくれず、ミントに好意を持って声をかけてくる男をハエ呼ばわりするアーチェ。
じゃあ、うちのクレスはそのハエって事になるのか? っと、どうでもいいことを思い浮かべながら、
腕を組んでチェスターは黙って話を聞く。いらない突っ込みを入れても、また口喧嘩になるだけだ。

「ミントが困ってたから、少しでも目立たないように地味な服にした方がいいと思って、服屋に行ったの…」
いい加減、男を追い払うのに疲れたアーチェは少しでも自分の負担が軽くなるように、
そこで何か良い服が無いか調べていた。
ミントは普段こない服屋に、柄にもなく夢中になっていて色々と服を物色していたが…

「そこで!!わたしはぁ!!衝撃のぉ!!!!」
「うるせぇって!興奮すんの分かるけど静かにしろ!!」

そこでミントが選んだ服…「音素使いの服」というのを選んで、それを来て外に出たの…
そうすると、今度はそこら辺の町の男共に女共も爺ちゃんも婆ちゃんも寄って来て、
きれい、美しい… だの、何か拍手してた人もいたし…

「とにかく私にはミントみたいにはなれない… って事実を突きつけられたの…」
「ミントがあの服を着たのか… 是非見たかったな〜。」 
 ミントの清楚さと服の妖艶さのアンバランスが逆に彼女の魅力を最大限に引き出したのだろう…
一度でいいから拝んでみたいと本心を漏らすチェスター。

「やろぉ!てめぇ!ぶっ殺す!!」
「うおお! 冗談だから瓶を振り回すのやめろ!!」
アーチェは手に持った「銘酒、斗句流」を怒りに任せて振り回す。
何気ない一言のつもりが、彼女の傷をつついてしまい訂正する。
っていうか、訂正しなければ、一升瓶で撲殺されかねない。

「どうせあんたも、スタイルやらで女を見るんでしょ…」
「…確かにスタイルは大切だけど、そんなの女性を見るたくさん基準の内のひとつだろ。
 もっと大切な事が… ほら、あるだろ?いろいろ…」

「ありがと〜 何時になく優しいあんたにバンザ〜イ。風呂を覗こうとしたやつの発言とは思えな〜い」
「酔っ払っても憎まれ口は叩くんだな…」
「今夜は、その慰めの言葉を肴(さかな)にして朝まで飲むわよ〜」
「おい! やめとけって! 迷惑すんのは、こっちなんだぞ」
酒瓶を強引に引き剥がす、二日酔いでもされれば今後のこちらの行動に支障が出てしまう。

「うん… はれぇ? ちぇすた〜… 」
手に持った瓶を取られた瞬間、ふらふらと千鳥足になりそのまま壁に寄り添う形となって、静かに寝音を立てる。
「ぐぅ〜〜〜」
「おい!寝るなっつーの!!  たく…」
チェスターは彼女の酒癖の悪さに思わず頭を掻く。こんな所で放っておけないし… 
「面倒掛けやがる…」
チェスターは深いため息をつき、太ももと背中に腕を回して、アーチェ持ち上げる
「よっと…! こいつ軽いな…」
彼女を抱え上げると、改めて彼女が華奢である事がわかる。
結構な酒の匂いだが、静かに寝息を立てる彼女を覗き込むと、可愛らしい少女の可憐な寝顔が瞳に写る。
顔はほのかに赤くなり、火照った彼女の体からのぬくもりはチェスターの男心をくすぐる。

(…こいつ! こんなに可愛かったんだな!!)
強い酒の匂いがするのは玉に瑕だが、普段は見ることのない想い人の愛らしい寝顔に、
チェスターは思わず足をとめて夢中になる。
スタイルがどうとか言っていたが、チェスターにとって彼女の愛らしい仕草や強気な態度、
決して素直になろうとはしない照れ屋なところは充分、彼女の魅力であると思う。
少なくともチェスターは彼女のそんな所を見て、思いを寄せるようになったのだ。

「お前は… 俺のことどう思ってんだよ…」
彼女の返事が返ってこないのは承知で耳元に囁く。
聞こえていない今の内に、彼は彼女に自分の思いを打ち明けていく
「お前はクレスの事が好きなんだよな… でも、俺はお前に惚れてんだ。
 少しは気付いてるか? まあ、その調子じゃあ無理だろうけどな…」
彼女を抱えたままにしておく訳にはいかない。
アーチェを起こさないように静かに自分のベットに寝かして、さらに言葉を続けていく。

「お前は俺に「弱そう」っていったよな?最初は頭に来て、クソ生意気な女だって思ったよ。
けど、その言葉のおかげでここまで頑張ってこれたんだ…」
顔をアーチェにも負けないくらい赤らめたチェスターは、
ベットに幸せそうに寝ている彼女から、目線を外すことなく思いを打ち明ける。

「みんなの足手まといじゃいけない…
 そして、お前に俺の事を認めさせてやるって、思いがなけりゃあ。俺は…」
もう、止まらない… 彼女の寝顔を見つめていると自分の秘めていた思いがドンドン言葉となって出て行く。
彼女の愛らしい顔を見ていると、とめどなく言葉が溢れてくる。

「そんなお前の事を… 俺は…」
彼女に聞かれていないのが幸いだ… 俺みたいな奴に好かれてもアーチェが迷惑するだけだ… 

「なに言ってんだ… 寝てる女に… 俺は臆病者だ。 こんな時にしか素直になれないな…」
自嘲気味に呟くと、寝ているであろうアーチェを起こさないように静かに部屋を出ようとする。
そんなチェスターがドアノブに手を掛けようとした時、自分のベットからかすかに声が聞こえてくる。
慌ててチェスターが振り返るとアーチェが気だるそうに頭をうつむかせ、体を起こしていではないか。

「チェスター…」
「お前、起きてたのか!?」
今まで意識が有ったのかどうかは分からないが、もし先ほどの告白が聞かれたとなると、
そう考えると自分の動悸が激しくなっていくのを感じる。もし、拒絶されたら… 

そんな事になれば、これからの彼女にどんな風に接すればいいか分からなくなる。
少なくとも今までの関係が、軽口を言い合っても彼女と接していける関係すら保てなくなるだろう。
そんな考えが浮かんでくるチェスターには、酷い焦燥感に苛まれる。

「わたし… わたし… すごく体が熱いの!」
震えた声で自分の体を抱きしめ、アーチェは襲ってくる自分の体の変調に恐れを感じている。
「え…? どうした!」
足を止め、普段の彼女が見せた事もないその様子にチェスターは彼女の顔を覗き込む。
額に手を当てると熱いと感じるほどで、火照った彼女の体は薄っすらと汗ばんでいて、呼吸も荒い。
病気に対し詳しくないチェスターは、対処できず慌てるばかりである。
「おい!大丈夫か?ミント呼ぶから待って…!」
医療知識のないチェスターは自分の手には余ると思い、人を呼びに部屋に出ようとするが、
突然彼女のか細い手が、チェスターの服の胸ぐらをきつく握りしめる。
「何だよ!! 」 
急いでいるチェスターは、苛立った様子でその手を振り解こうとするも、
渾身の力が込められているのか全くビクともしない。
彼女の行動の意味がわからず、チェスターは怒気がはらんだ声を出し振り向く。
「 …!?」
自分の首にアーチェの腕が回り、彼女に引き寄せられると首を伸ばしてきたアーチェと唇を合わせる。
「な、何しやが… むぅ!?」
心臓が雷鳴のように鳴り響くと同時に、ヤバイと思ったチェスターは口を離す。
しかし、再び引き寄せられ先程よりもより強くその口をふさがれる。

自分の口腔にアーチェの舌が割り込んでくると、チェスターは首を左右に振りそれから逃げようとする。
先ほどまで飲んでいた度数の高い焼けるようなアルコールが口の中に広がり、
彼女の熱い舌もあいまって灼熱が流れ込んでくるようであった。

自分のすぐ目の前には、アーチェの瞳が大きく写りまるで「行かないで欲しい」と語り掛けているようである。
チェスターは見た事のない彼女のその瞳に魅入られ、金縛りにあったように動きが止まる。
「…はぁ …はぁ おまえ…!」
「ごめん… わ… わたし…!ダメなの… 体が… 言う事聞かない…!」
しゅるしゅるとズボンのヒモを解き、服を脱ぎ始める。
「ば… 馬鹿野郎止めろって!! 意味わかってんのか!?」

「子ども扱いしないでよ! …分かってるけど、止まらないのよ…!」

(あの酒か!!)
ここは忍者の里だ… そう言う薬が入っている酒があってもおかしくない。
どうせ、こいつの事だ。そこら辺の酒を「棚に置いてあるから」と何の確認もせずに手を出したのだろう。
(…!ちっ! やべえ、あいつにキスされたときに口の中に入っちまったのか!?)
クラっと軽いめまいの後、突然自分の体に昂揚感が生まれ頭から体中へとじわじわと熱が伝わっていく。
(おさまれ!クソ!)
握りこぶしを作り必死に自分の額に叩きつける。このままでは、自分から進んで彼女を求め汚してしまう。
いくら好きだとしても、こんな勢いのままに事を進めるは間違っている。
「チェスター… 何してるの?」
「ア、アーチェ…?」
自分の中で葛藤をしている間に、すでに余計な着衣のほとんどを脱いだアーチェは心配そうにこちらに話し掛ける。
チェスターは、その呼びかけに無意識に振り向き下着のみの彼女の姿を見て、硬直する。
色気とは程遠いと思っていた彼女。
女性らしさが欲しいと彼女自身も言っていたその肢体は、思わず目を見開くほどに美しいものだった。
しなやかな肉体。健康的な肌。小振りだがその体に見合った均衡の取れた乳房。
女性としてのスタイルのよさは、考えていたものよりもずっと良いものであった。

「服着ろ!バカヤロウ!! 俺は、別にお前の事が好きじゃないからこんな事言ってんじゃない!
 好きだから言ってんだ!! って何言ってんだ俺は…!」
ヤバイ。このままじゃあ本当に彼女への思いが押さえ切れなくなる。
彼女を大切に思うからこそ媚薬で体を絡ませあうなんて…! 絶対に嫌だ!!
もっと普通でいいんだ。馬鹿みたいなことで喧嘩して、悪態つきながらもそこそこ仲良くする…
それ以上の関係は求めたりはしない。いきなり体の関係を結ぶなんて、いけない事だ。

「チェスター… あんたが私のことあんまり好きじゃないのは知ってる。だけど、わたし… 」
「え?」

「これ以上は、言わせないで… あのお酒に変な薬入ってたのは、もう私も気付いてる。
 でも、きっとこの思い あのお酒のせいだけじゃないよ? だから… だめ?」
そのアーチェの懇願するような目線から逃れるため目を落したチェスターは、不意に彼女の下着に目をつけてしまう。
そこは、媚薬のせいもあるのかすでに、愛液が溢れかすかに下着が透けている。
茂みに囲まれた、鮮やかなピンクの秘裂が視界に焼き付き自分の中の欲が大きく膨れ上がる。

彼女のおぼつかない足が動き自分に近付いてくるのが見える。
はっとしたようにチェスターは顔を上げると、彼女の顔が近付いて来る。
逃がさないとばかりに、チェスターの頬に両手を当てて顔を固定すると3度目の深いキスを行う。
最初の時とは違い嫌がる素振りを見せないチェスターは、彼女の舌を受け入れ互いに交換するような深い口付けを行う。
媚薬が含まれているであろう彼女の唾液も進んで貪るように飲み干し、自分の欲に忠実になっていく。
そして、彼はその身をアーチェにゆだねていく。

『この思いあのお酒のせいだけじゃない』
この一言で、いままで胸につっかえていた何かがとれたような気がする…
同時に先ほどまでアレほど媚薬で体を絡ませあう事を抗っていたのに、
あっさり感情を受け入れた自分の意志の弱さに少し嫌悪感も覚える。
でも、一度受け入れてしまった感情に火が点いてしまったからにはもう止まる事ができない。

「バカヤロウ… すっかりその気になっちまったじゃねぇか…!どうするんだよ…」
「ごめん私が持ってた酒のせいでしょ?ごめん…」
「酒のせいにするなって… それにお前が責任持つ事もないぜ」
「どういうこと」
「お前の言葉を借りるなら、『この思いあのお酒のせいだけじゃない』ってことだよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「……」
「……」
行為に及ぶにあたり、チェスターはアーチェと同じ様に服を脱ぎ下着一枚になると、
お互い向かい合いながら体を見つめ合う。

アーチェは、弓を使う人間には戦士の様な筋肉質なイメージを持っていなかった。
本来、小型の弓ならともかく大型の強弓を扱うとなると、相当の筋力が必要である。
チェスターの体も彼女が思っていた非力なイメージとは違っていた。
そして、機動力を得る理由で鎧を着けていない軽装のためかいたる所に傷跡があり、
もしかしたら前線で戦うクレスよりも多いかもしれない…

チェスターも、彼女の均衡の取れたバランスの良い体付きは、ある意味スタイル抜群であると考えている。
彼女が言うように細身であり失礼ながら胸もあまりないのは、気にもならない。

「あんたは初めてなの?」
「…そうだよ。ってその言い方、もしかして…」
「うん。実は私はその… 初めてじゃないの。」

「よかった…」
「え?」
「女がはじめてする時って、すごい痛いって聞いてるから…
 俺、お前の痛がる顔なんて見たくないし… その… とにかくよかった。」
前のカレについて言及されると思っていたが、チェスターはそんな事を気にも止めなかった。
その上、自分の体まで心配してくれてる事に、沸き立つほど嬉しかった。
アーチェは静かにブラのホックに手をかけ、そして脱いでいく。
チェスターに見られていると思うとかなりの羞恥を伴い手が震えて、上手く外せない。
チェスターは時間が掛かかっている彼女を急かすことなく静かに黙ってみている。
ほとなくして、ブラジャーが外れると桜色に頂きがある愛らしい胸が顔を見せる。
ブラジャーがパサリと音を立て地面に落ちると、それと同時にチェスターが彼女に歩み寄っていく。
そして、布団に優しく押し倒し仰向けにすると彼女の胸にそっと手を置く。

「やわらけぇ…」
「ん!」
自分の乳房にチェスターの手がふわりと包み込むようにおかれると、アーチェは体をかすかに震わせた。
小振りながらも張りのあるその乳房に、チェスターは感嘆の声を漏らす。
手に当てた膨らみに力を入れると、抵抗なく形を変えていくその胸に夢中になっていく。
「すげえ…」
力を入れるたびに抵抗なく形を変える乳房の柔らかな感触が指から伝わり、初めての女性の体を必死にまさぐる。
揉みしだく両方の乳房のいただきから、硬い感触が手に返されると、そこを優しくつまみ上げる。
「!」
「痛いのか?」
突然の体に走る刺激に驚いたのかビクンと体を動かす。
口に手を当てて何かに耐えているような彼女の顔を覗き込む。
語りかけられたアーチェは赤らめた顔を左右に静かに振る。
「あのよ… 痛かったりしたらちゃんと言ってくれよ? 初めてでよくわかんないから…」
「!! わか…! た…!」
中断されていた胸への愛撫がまた再開され、乳房の突起へ手が触れるとその甘い感触に再び体を動かす。
柔らかの乳房の分その胸の頂点にある突起の固さがチェスターには新鮮であった。
指で優しく乳房を握りしめ、つんと大きくつきたてられる先端にチェスターは静かに顔を近づける。
その温かな吐息が胸に胸に拭きかかるとそのむずがゆさから、胸に顔を近づけるチェスターを両手でどかそうとする。

「嫌なのか?」
チェスターに問い掛けられてアーチェが慌てて手をどかし、首を振る。
彼女のそんな姿をみて、突起を優しく舌でそこを舐め上げる。

「んんん…!」
先端に走る甘美な感触に体を振るわせるアーチェにチェスターは舌で胸に愛撫を加えていく。
舌を鳴らして無我夢中で舐め上げるチェスターの愛撫を受け入れ、アーチェは体の強張りを徐々に解していく。

「むちゅ… ちゅう… ちゅ…」
「いや… 吸っちゃ… やだ…」
「嫌なのか?」
「いじわる… あんた、さっきから私が気持ちいいのを分かってて言ってるでしょ?」
自分の恥ずかしがる姿を楽しんでいる事をここではじめて気付くと、ふてくされたようにチェスターに語り掛ける。
「お前が可愛過ぎるからだよ…」
「ありがとう…」
茶化す様子もなく真剣な声で胸に愛撫を加えながら答えるチェスターに、
嬉しくなったアーチェは乳飲み子を抱くように優しくチェスターを抱擁する。
自分の愛している相手からのその静かなささやきを聞いて、チェスターは前にも増して胸の愛撫を増していった

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「ん…! はあ… 気持ちイイよ… チェスター…」
「ちゅ… ちゅぱ… ん… むちゅ… ふ…」
「…私だけが気持ちいいなんて、いやぁ… ねぇ… チェスター…」 
夢中になり、胸を愛撫するチェスターに甘く囁くと、トランクスの下で強く脈動する剛直を布越しに軽く撫でる。
「…! お、おい!」
アーチェの呼び掛けとその行動に、チェスターは思わず愛撫の手を止める。
彼女は構わず愛しそうに優しく布越しの剛直を撫で上げた。
「脱いでみて… チェスターのも気持ち良くしてあげるから。」
「え…? ああ…。」
彼女が一体何をするのかよくわからないが… 言われるがままそのトランクスを立ち上がり脱ぐ。
「あ… アンタにしては結構立派…」
アーチェは膝で立ち上がりチェスターに向かい合う。
布を取り払われて開放された昂ぶりは、力強く瞬きを打ちその大きさは臍の辺りまである。
思っていた以上に大きいそれをみて、アーチェは少し戸惑った様子を見せる。
チェスターも じっと見られていると、さすがに恥かしいからか 顔を背けて目線を落すと恥かしそうに鼻の頭を掻く。
「んふふ… ちゅ」
ウブな反応と普段見せないその初々しい態度にアーチェは悪戯心が芽生え、
彼の反り立つ剛直に顔を近づけるとその先端に優しくキスをする。
「バカ!! お… お前何処を…!!」
「アンタだってわたしの胸にいっぱい触ったでしょ… これでおあいこ… ちゅ…」
「ウア!」
アーチェがキスをすると、体を大きく波打たせ口からは思わず声が出てしまう。
軽いキスをちりばめていき再び、亀頭に唇が触れるとチェスターの剛直は再び脈動する。
両手で剛直を掴み、逃がさないとばかりに固定すると剛直全体に本格的な愛撫を開始する。
「んん… はぁ… すごい… 男の匂い…んちゅ…」
しおらしい態度になったとは言え、
あのいつも強がって自分に生意気だった彼女が自分の剛直に従えていることに、強く興奮する。
アーチェはチェスターの剛直に魅了されたように呟くと、剛直の先端から竿にキスを散らしていく。
柔らかい唇の感触が触れるたびにそこが硬くなり先走りが顔を出始める。

「やめろって… そんなとこ… 」
「あんたも… あたしばかりにさせる気なの… 」
剛直から一旦離れ、チェスターの体を強く抱きしめるとそのまま静かにベットのほうに倒れていく。
「…え?」
真意がわからないチェスターは、突然なくなった剛直への快感を惜しむように呟くと、
アーチェにベットへ仰向けになり寝かされる。
「おねがい…」
アーチェは甘い声を出して、静かに秘部を近づける。
胸と剛直へ奉仕していた彼女の秘部はすでに、愛液で潤い刺激を待ち望んでヒクヒクと動いている。
そのあまりにも悩まし光景に思わず唾を飲み込むと、口を近づけ舌で優しく舐め上げる。

「うん…そう…! そこ…!」
舌が触れ、快楽が引き出されると今度はお返しとばかりに反り立つ剛直を優しく咥え込む。

舌で愛撫を続けるチェスターは、とめどなく溢れていく愛液を全て飲み込んでく。
ヒクヒクと動く花弁を捕らえ筋をなぞるように舌を動かす。
アーチェもチェスターに引き出された快楽に負けないようにくわえ込んだ亀頭の先端を吸い上げ、お互いに快楽を引き出す。

(アーチェが俺のを舐めてるなんて…)
アーチェは彼の剛直に必死に従えて、舌と指を突き動かす。
きつくくわえ込んだ亀頭を舌を使いながら舐め上げ、片手で剛直をしごく。
口の中へ剛直からの先走りが広がると体の奥がさらに熱くなっていくのを感じる。

(チェスターが私のを舐めてるなんて…)
チェスターはアーチェの陰核を舌でなぞると、しびれるような快感が背筋に走り彼女は体を震わせる。
花弁をなぞるその舌が再びそこに触れると今以上の大きな反応を見せその快楽から逃げるように腰を浮き上がらせようとする。
その腰を両手で捕らえ自分の口元に強く引き寄せ舌を突き入れると、吸い込まれるように膣内に沈んでゆく。
柔らかな、しかし圧迫感のある肉の連なりが包み込み、膣から熱せられた大量の愛液が舌へ絡みついてくる。

部屋の中は男女同士が絡み合う淫らな水音が響きあう。

「はぁはぁ… チェスター… もう私これ以上は我慢できそうにない…」
「え? ああ…」
口から剛直を離し、息を荒く呟くとチェスターも愛撫をやめ彼女の言葉に理解してうなずく。
今度はアーチェを仰向けに向い合うように倒し、見つめ合う。
満遍なく顔へお互いがお互いの愛液で塗りたくられているのに気付く。
自分の与えた愛撫で相手が感じた証拠だ。

とうとうこの時が来た… 脈打つ自分の心臓が相手に聞かれないかと心配でならない。
静かに深呼吸し静かに語り掛ける。

「その、月並みなセリフだけどよ… 俺で良いのか?」

「バーカ…」
今更、了解を求めてくる彼にほんのちょっとの水臭さを感じ、茶化すように小さく舌出して答える

「へ… 可愛くない返事だな…」
彼女のその返事に肩の力が抜け、心臓の鼓動も思いのほかに小さくなった。
お礼を言いたいのはこっちのほうだ… と彼女の笑顔を見て優しく囁く。

「いくぞ…」
「うん…」
剛直を秘部にあてがうと、もう一度再度の確認を取る。

「ん…!」
「…!!」
剛直を突き入れるとすでに潤いきったそこは、猛る剛直を難なく受け入れる。
肉壁の柔らかい感触が亀頭を柔らかく包み込み、膣の愛液が剛直を突き進めるたびに溢れてお互いの内股を濡らしていく。

「くふぅ… そんないきなり奥に…」
「ダメだったのか?違うだろ… お前の膣すごくビクビクして… っく!」
肉壁の締め付けを物ともせずに、そのままコツンと剛直が最奥を突くと、
その子宮を押上げられる感触と共に強く締め付けていく。

「お前の膣最高だよ… 温かくて柔らくて、とろけそうだ!」
「そんな事… ひゃう!!」
腰をゆっくりと引き、もう一度突き入れるとその蠕動する肉の連なりに剛直が強く締め付けられる。
腰を再度突きいれ最奥を突くと、膣全体が再び驚いたかのように剛直を強く締め付ける

「飲み込み早過ぎ…! もっとゆっくりして…!」
「はぁはぁ… やべ…! 腰が止まんねぇ…!」
チェスターは動きから生み出される快楽の虜となり激しくアーチェの膣を掻き回す。
彼女のその反応を見ながら、一番感じる所を何度も擦り上げる。

「…くっ! 出る!!」
「え? ええ!? チェス…! うぁ!! 熱っ!!」
唐突に来る射精感に耐えられずチェスターは、その膣に己の欲を吐き出していく。
叩きつけるように行き良いよく放たれる灼熱の精にアーチェは意識が飛びそうになる。

「あはぁ… 膣に出すなんて… どうするつも…」
イきそうになりながら、なんとか耐えて焦点の合わない目でチェスターを見つめる。
膣に出され、もしかしたら大変な事になるかもしれないのに何を考えているのか!と怒りを覚える。
「え… まだ、固い… アレだけ出したのに?」
あれだけの精を放ったはずなのに、さらに熱を持ち大きくなる剛直がビクンと力強くまたたきを打ち、
全く衰えていない剛直は締め付けにも負けず再び膣で動き出そうとしている
「ごめん… おれまだ…」
「あう!!  うそ… 」
息荒いアーチェに構わず、チェスターは腰を動かし始める。
「ダメだ、また動き出しちまう…!」
穏やかに左右に腰を動かし、
先ほどあまり味わえなかったアーチェの締め付けを堪能するようにゆっくりと確かめるようにかき回していく。
「やあ! 」
達しそうになり、きゅんきゅんと蠕動する肉壁を掻き分けてゆったりとした動きから、
膣を激しく打ちつける力強い動きへと少しずつ変わってゆく。
「はげし… 激しすぎるよぉ! チェスターもっとゆっくり!」
雁が大きく開きさらに、肉壁を刺激していくとその激しくかき回される快楽に、
再びアーチェが達してしまいそうになり、シーツを掴み必死になって耐えようとする。

「なに言ってんだ!? お前こそ、もっとゆっくり動け…! 射精しちまう!」
「あん…! なに… 言って…?」
その言葉を聞き、アーチェは気がつくと貪るように自分から腰を動かし仰向けになるチェスターの剛直を攻め立てていた。
「わ… 私… そんなつもりじゃ…! ひゃう! だめぇ!! 腰が止まらないよぉ!!」
快楽に耐えていたため気付かなかったが攻め立てていたのは自分であった。
顔を赤くし、すぐにでも動きを緩めようとするも自分が腰を動かすたびに生じる剛直をかき回す甘い刺激がそれを許さない。
膣で舐め回して、淫猥にうねる様に腰を動かしながら
だらしなく開いた口から必死に自分の痴態を否定しようとするも、そのまま快楽に飲まれてしまう。

「お前… 可愛過ぎ…!」
必死に否定しながらもさらに激しく腰を動かし、もだえるアーチェに欲情したチェスターの剛直は、
これに呼応するかのごとくさらに熱を帯びて硬くなっていく。
腰を捻り自身の一番感じる場所を幾度となく攻め上げ、
そのたび快楽の証が幾度となく腰を濡らしシーツのシミを伸ばしていく。
「すごいぜ… お前のと俺のが膣で混ざり合って… メチャクチャ気持ちイイ。」
腰を一番深く打ち付けるとその状態から8の字に大きく腰を動かす。
湿りきった膣からあふれ出た先ほどの白濁があふれてくる。
「ばかぁ…! かき回すなぁ…!!」
大きく動くたびにそれに呼応するかのように体を振るわせるアーチェは、
強すぎる快楽に涙目になりながらも必死に耐えている。

「こう言うのはどうだ?」
「だめぇ!! しょこはだめぇ!!」
反り返り弱点を容赦無く攻め立てるチェスターは、
さらけ出されたクリトリスを右の人差し指と親指で挟み込みクリクリと弄ぶ。
今まで受けた快楽の中でも一番のものを受け、喉をさらけ出しアーチェはビクビクと体を痙攣させる。
きゅきゅと膣が強く剛直を締め付けると、開いた雁首にぞりぞりと肉壁を擦られ、新たな快楽を受ける。
それによって様々な反応を見せる彼女に欲情しさらに力強く腰をグラインドさせていく。
刺激を受け続ける剛直だけが強さを増し、締め付けを物ともせずに膣を力強く掻き回す。
蕩けた秘所からは絶頂を示す熱い愛液が吹き出て、彼女の快楽の強さを物語っていた。
「…! お前の今の顔… マジでたまらねぇ…」

度重なる快楽で理性が保てなくなったアーチェは、タンカを切ったように腰を激しく前後させる。
チェスターも突き出す動きから剛直を掻き回す左右の動きへ変化する。
自分の猛る思いを解き放つため、今まで以上に激しく動く。
肉壁がヒクヒクと蠕動し何度もアーチェの絶頂を知らせる。
「! …いくぞ!!」
膣のうねる螺旋の締め上げに限界を感じ、最後になるだろう精を解き放つ

「「ああああ…!!!」」
薄い障子やふすまを挟んでのアレほどの痴態。聞かれてないほうがおかしい。
仲間はもちろん里の人たちにも聞かれたかも知れない…

「チェスター… もっと…!!」
「アーチェ… 」


ま… まあ、このお話。
二人の男女が素直になっておたがいの気持ちを確かめ合ったという事で、一件落着しましょうか。


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