総合トップ>SS一覧>SS No.6-077
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
アンタと、僕と |
38 ◆KHEtQ2j5Nc氏 |
シンク×アリエッタ |
2007/12/29 |
2008/10/16 |
「……下らない」
食堂の壁に寄りかかって、シンクは冷めた目で食堂で起きているパーティーを見やる。
「……この前クリスマスパーティーやったばっかりだろうに……」
そう吐き捨てて、シンクは壁に寄りかかって座ったまま、ジュースを口に含み、
「シンクーっ♪」
そう叫んで走ってきたアリエッタに、正面から抱き付かれた。
座っている状態では、いくらシンクでも反応する事など出来る訳も無く。
シンクはそのままアリエッタに捕獲された。
「えへへ……シンク、ゲットだぜ、ですっ♪」
「……誰に吹き込まれたの? それ」
ぎゅっとシンクに抱き付いて、悦に浸るアリエッタ。そんなアリエッタに、シンクは溜息を吐いて……、
……アリエッタから漂って来る匂いに、シンクは顔色を変えた。
「……ヴァン!」
「ん? 何だ? シンク」
突然自分の名を叫ばれ、ヴァンは首を傾げながらシンクに近付く。
そんなヴァンを睨み付け、シンクは自分にぴっとりとくっ付くアリエッタを指差した。
「……何で、アリエッタに酒飲ませてるのさ!」
「……何?」
そう言われ、ヴァンがアリエッタに顔を近付けると、確かに酒の匂いが漂って来て。
ヴァンは顔を顰め……、次の瞬間、ある事に気付いた。
「(何故、恥ずかしがらない?)」
いつものシンクなら、アリエッタにくっ付かれると、顔を赤くして飛び退く。
だが、今のシンクはアリエッタにくっ付かれても溜息を吐くだけで。
「(……まさか……、シンクも酔っているのか?)」
ヴァンがその結論に辿り着くまで、それ程時間はかからなかった。
「……どうかされましたか?」
シンクとアリエッタを見ながら、ヴァンが途方に暮れていると。
そんなヴァンに気付いて、リグレットが近くに寄って来る。
「(……そう言えば……、リグレットがアリエッタに飲み物を渡していたな……)」
その事にヴァンは気付くと、リグレットを見詰め、口を開いた。
「……リグレット、アリエッタにどの飲み物を渡した?」
「え……? ……これ、ですが」
その言葉に、リグレットはテーブルに取って返し、オレンジ色の液体が入った瓶を持って来る。
その瓶を見て、その瓶の中身がシンクの持っているグラスにも入っているのを見て、ヴァンは頭を抱えた。
「……リグレット……、それは、果実酒だ……」
「えっ!」
途端に飛び上がるリグレットを見て、ヴァンは頭を抱えたまま溜息を吐く。
と、その瞬間、ディストが顔色を変えた事に気付き、ヴァンはディストに声をかけた。
「……ディスト、どうした?」
「え!? いえ、別に何も」
そうディストは言うが、滝のように冷汗を掻きながらでは、説得力も何も無くて。
ヴァンはつかつかとディストに近付くと、ディストの胸倉を掴んだ。
「……何をした?」
「……大した事はしていませんよ? 何処かの素直になれない女の人の為に、その果実酒に媚薬放り込んだだけです」
そう言ったディストに、ヴァンは一瞬だけ硬直する。
と、
「……余計な……、お世話だーっ!」
突然リグレットがそう叫んで銃を抜き、ヴァンが慌てて飛び退くと、
「レイジレーザー! ……プリズムバレットォッ!」
顔を真っ赤にしたリグレットが、ディストを銃撃した。
一方。
「……シン……クぅ……」
シンクに擦り付いて、アリエッタははあはあと荒い息を吐く。
そんなアリエッタをシンクは見詰めて……、ひょい、とアリエッタを抱き上げた。
「シ、シンク?」
「……部屋、行くよ。……どう見てもアンタ、具合悪そうだし」
そう言ってシンクはアリエッタを抱き上げたまま歩き去って行く。
真っ赤になってシンクにしがみ付くアリエッタに、シンクは悪戯したくなり、
「……はむっ」
「ふあああっ!?」
ちょうど目の前にあったアリエッタの耳を甘噛みすると、アリエッタは震える。
そのままちろちろと耳に舌を這わせると、アリエッタは面白いように震えた。
「はっ、はあうっ! きゃううんっ!」
「……何だか、やたら敏感になってない?」
悲鳴を上げながら身体をはねさせるアリエッタを見て、シンクは呆れたように言う。
「わ、わかんないです、ぅっ!」
「……ま、いいか。大変になるのはアンタだけなんだし」
びくびく跳ねるアリエッタにシンクがそう言うと、アリエッタは一気に青褪める。
普通に抱かれただけで、少なくとも3回は気絶してしまうのに、今抱かれたらどうなるか。
「シ……シンク! 待っ、て、はぁっ!」
「……だーめ」
アリエッタは暴れようとするが、耳を舐められるだけで身体から力が抜けて行って。
そのまま耳を責め続けると、アリエッタはみるみるうちにとろとろになった。
「……シ……ン……ッ……ら……めぇ……」
それでも何とかアリエッタはそう言うが、シンクが止める訳も無く。
そのままシンクは、ちょうど到着したアリエッタの部屋に入った。
「きゃうっ!?」
ベッドの上に放り出され、アリエッタは悲鳴を上げる。
そんなアリエッタに、シンクは覆い被さって、唇を重ねた。
「んんっ!? んっ、んっ……」
その瞬間、アリエッタは目を見開くが、送り込まれる快感に、すぐにとろん、とした目になる。
そんなアリエッタの服をシンクは剥ぎ取り、現れた胸の先端を摘み上げ、
「―――っ!!!」
「……え?」
……その瞬間、アリエッタは身体を限界まで反らせて、びくびくと震えた。
「……ぁ……はぅ……」
「……もう、イったの?」
くてっ、とベッドに沈み込むアリエッタにシンクがそう言うと、アリエッタは真っ赤になる。
そんなアリエッタの胸の先端を指先で転がしてやると、アリエッタは面白いように震えた。
「あっ……、あっあっあっ! シン……クぅっ! も、やぁぁ!」
胸だけで感じまくるアリエッタを見て、シンクは意地悪く笑って下の方に手を伸ばす。
下着越しにアリエッタの秘所に触れた瞬間、くちゅ、と言う音がシンクの耳に届いた。
「っっ!!」
「……なんだ。もうびしょびしょじゃないか」
下着越しから触られるだけで、アリエッタは強烈な快感に襲われ、硬直する。
そんなアリエッタを尻目に、シンクはそう呟くと、下着をずらして、秘所に自身を宛がった。
「や、やっ! シンク、許してっ!」
その瞬間、アリエッタは真っ青になってぶんぶん首を振る。
しかし、
「だめ」
そう言うと、シンクは自身を一気にアリエッタの1番奥に突き込んだ。
「ひ、あああああっ!!!」
一瞬にして叩き込まれた強烈すぎる快感に、アリエッタは身体を反らせ、絶頂に達する。
そんなアリエッタを見ながら、シンクは呟いた。
「……ちゃんと声出せる癖に、どうしていつもは出さないんだか」
しかし、強すぎた快感に、半ば意識を飛ばしているアリエッタには答えられなくて。
シンクは額に青筋を立て……、……いきなりトップスピードで腰を動かし始めた。
「ひゃあああっ!! シ、ら、ひいいいん!!!」
途端に絶頂の嵐に叩き込まれ、がくがくと震えるアリエッタ。
完全に成すがままになっているアリエッタに、シンクは言った。
「アリエッタ、いつも、言ってる、よねっ! 僕の言う事、無視したら、お仕置きだ、って!」
「ひあぅっ! ふひゃっ、い、あ―――っ!!!」
そう言って腰を打ち付け続けると、アリエッタはただシンクにしがみついて達し続けるだけ。
何度達しても全く衰えない快感に、アリエッタはおかしくなりそうになり、
「ほら……アリエッタ。……受け取りなよ!」
「あ、あああぁぁああぁああっ!!!」
とどめ、とばかりに欲望と叩き付けられ、アリエッタの中の何かが切れた。
「……シン……クぅっ……、もっと、もっとぉっ……」
「……おいおい、壊れちゃったのか。……ま、それでもいいけど、ねっ!」
「あはああんっ!」
そう言って、シンクが全く萎えない自分自身をもう一度アリエッタの1番奥まで突き込むと、アリエッタは嬌声を上げた。
そして、2人は一晩中愛し合って。
物凄い密度で快感に襲われたアリエッタは、翌日立てなかったと言う……。
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