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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
幼き、想いが…… 38 ◆KHEtQ2j5Nc氏 ジーニアス×プレセア 2007/12/16 2007/12/21

「……え!? あ、ちょ、待ってよ姉さん!」

わたわたと意味も無く両手を振り回すジーニアス。
その顔は沸騰したかと思える程真っ赤で。

「あら、ジーニアス。何か問題でもあるかしら?」

そう言って来たリフィルに、ジーニアスは叫んだ。

「大有りだよ! な、何で、僕と、プ、プププ、プレセアが同じ部屋なのさ!?」
「……プレセアと一緒の部屋がそんなに嫌なのか? ジーニアス」

そう無邪気に聞いて来るロイドに、ジーニアスはぐっと口篭もる。

「ぼ、僕はともかく、プレセアが困るじゃないか!」
「……私は、構いません……」

何とかそう言った瞬間、プレセアが速攻でそっちの逃げ道を塞ぐ。
もう何も言えずに固まるジーニアスをエスコートするかのように、
プレセアはジーニアスの腕を引っ張って、部屋に消えて行く。
そんな2人を見送って、ゼロスはにやにやとした笑みを浮かべて、口を開いた。

「でっひゃひゃひゃひゃひゃ、これで明日プレセアちゃんは内股で出て来る事決定〜♪」
「な、何言ってんだいこのアホ神子!」

いきなり下ネタに走ったゼロスを真っ赤になったしいなが引っぱたく。
いつもの光景に他の一同が苦笑いしていると、1人首を傾げていたコレットがリフィルに聞いた。

「あの、リフィル先生。内股で出て来たらどうなるんですかー?」
「え、あ……」

さすがに返答に困るリフィルの代わりに、ゼロスが下品な笑みを浮かべたままで口を開いた。

「コレットちゃんだって経験あるんじゃないのー? ……ハニーと何度も甘い夜過ごしてるんでしょー?」
「ゼ、ゼロス!」

そう言ったゼロスを、今度はロイドが引っぱたく。
と、未だ首を傾げていたコレットが、ようやくゼロスの言葉が指している事に思い当たり、

「えー、まだ3回しかしてないよー?」

……そう無邪気に、巨大な爆弾を投下した。

「……な……」
「……んーと……」

硬直するしいなと、さすがに素で返してくるとは思わず、どんな反応をしていいか困るゼロス。

「コ、コレット! 部屋行くぞ、ほら!」
「ふみゅ?」

……と、その隙を突いて、ロイドは真っ赤になって、コレットを引っ張ってその場から離脱した。

「……これは、明日の朝たっぷりと問い詰めなきゃいけないわね……」

そう怖い表情で呟くリフィル。
と、そこにゼロスが、いつも通りの口調で割って入った。

「まーまー、いーんじゃねーの? ハニーもコレットちゃんも、そろそろな年頃なんだしさ。
 ……それに、今の俺様達はいつ死ぬか分からねーんだ。想いは伝えられる時に伝えなきゃな。
 ……リフィル様がプレセアちゃんとガキんちょを一緒の部屋にしたのも、そう言う事だろ?」

そう言ったゼロスを、しいなは信じられない物を見るような表情で見やる。

「……ゼロス、アンタ……、そう言う事考えられる頭あったんだねえ……」
「どーよ? 惚れ直した?」
「だ、誰がっ!」

そう怒鳴り付けるしいなを無視するかのように、リフィルは呟くように言う。

「……お膳立てはしたけれど……、問題はジーニアスに告白するだけの勇気があるかどうかなのよね……」

と、そんなリフィルの言葉を耳聡く聞き付けたゼロスが、口を開いた。

「心配しなくても、あのガキんちょなら腹括るでしょ。
 ……自分の弟は信頼してあげなきゃいけないでしょ、リフィル様」
「……そうね」

そう言って苦笑するリフィルを見て、ゼロスは誰にも聞こえないように呟いた。

「……グッド・ラック、ガキんちょ」

一方。

「……」

ベッドに腰掛けて、かちんこちんに固まっているジーニアス。
と、シャワー室の戸が開き、中からプレセアが顔を出した。

「……ジーニアス、……タオル、取ってください」
「……」
「……ジーニアス?」

硬直したままのジーニアスを不思議に思ったプレセアがもう一度声を掛けるが、ジーニアスは答えない。
仕方なく、プレセアは自分で取ろうと一糸纏わぬ姿のままで部屋の中に入り……、

「あ、タ、タオル……だ……ね……」

……その瞬間、ジーニアスは我に返り、プレセアの裸体を認識した。

「……?」

首を傾げて、身体を隠そうともしないプレセア。
いくら身体は10代前半の物だとは言っても、それは紛れもない「女の子」の身体で。

「ご、ごごご、ごめん!」

ジーニアスは真っ赤になって後ろを向こうとし……、……バランスを崩して仰向けに倒れた。

「……いたた……」
「……ジーニアス、大丈夫ですか……?」
「う、うん、大丈夫……だよ……」

そう言ってジーニアスは倒れた瞬間思わず瞑っていた目を開ける。
……ジーニアスが倒れた瞬間、プレセアはジーニアスの側まで駆け寄っていて。
……つまり、今ジーニアスはプレセアの身体を至近距離で下から見上げる状態になっていて。

「……ジーニアス?」

その瞬間、プレセアはジーニアスに手を貸そうとかがみ込む。
さらに近付いたプレセアの身体をまともに見て、ジーニアスの理性は崩壊した。

「……きゃ!?」

伸ばされたプレセアの手をジーニアスは掴み、そのまま自分の方に引き寄せる。
いくらプレセアに力があるとは言っても、バランスを崩されてはどうしようも無くて。
プレセアはそのままジーニアスの上に倒れ込んだ。

「ジ、ジーニアス!?」

倒れ込んだ拍子に、ちょうどプレセアの秘所がジーニアスの顔の上に位置してしまい、プレセアはさすがに赤くなる。
と、

「ひゃんっ!?」

ぺろり、と秘所を舐められ、プレセアの身体が跳ねた。
そのままぴちゃぴちゃと秘所を舐められ続け、プレセアはびくびく震える。

「やっ、ジーニ、あっ! だ、め、きゃうんっ!」

何とかプレセアはその場から逃れようとするが、快感に力が抜けていて。
その年齢の平均も出ていないと思われる程度の力では、ジーニアスでも何とか押さえられて。

「あっ、あっあっ! やめ、ジーニア、スっ!」

口では止めてと言っているものの、プレセアの身体は、もはや貪欲に快感を求めていて。
プレセアは絶頂に達しかけ、

「は……ぅ……?」

……急に、ジーニアスが責めを止めた。
そして、プレセアを自分の上から降ろすと、その身体を何とか抱き上げ、ベッドの上に乗せた。

「……ごめんね、プレセア」
「……ジーニ、アス……?」

そしてジーニアスはプレセアをぎゅっと抱き締め、プレセアはきょとん、とする。
そんなプレセアに、ジーニアスはゆっくりと、言った。

「……プ、プレセア。……僕、ね、好きなんだ。プレセアの事。
 始めて会った時から、ずっと好きなんだ」

そう言われ、プレセアは一瞬びっくりしたように目を見開き……、
……すぐに、悲しそうに首を振った。

「……駄目です。私は、ジーニアスと同じ時間は歩けない。
 ……きっと、いつか別れが来ます。きっと、いつかジーニアスを置いて行ってしまいます」

そう言ったプレセアを、ジーニアスはもう一度抱き締める。
そして、ゆっくりと口を開いた。

「……人間同士だって、いつか別れは来るよ。
 ……それに、僕はプレセアが好きなんだ。……プレセアの代わりなんか、いないんだ」

そう言われ、プレセアは思わずジーニアスの胸元に顔を埋める。

「……始めてです。こんな気持ちになったの。
 ……ジーニアスが始めてです。私が好きになったのは」
「……プレセア……?」

思わず固まるジーニアスの背中に腕を回して、
プレセアは真っ赤になった顔を隠すように強くジーニアスの胸元に顔を埋める。

「……好きです……、大好きです、ジーニアス……」
「うん。……僕も大好きだよ、プレセア」

そうジーニアスは言って、プレセアの顔を上向かせる。

「……ぁ……」

赤く染まったプレセアの顔を見て、自身も負けず劣らず赤くなっているジーニアスは思わず吹き出す。
と、そんなジーニアスを見て、プレセアは頬を膨らませた。

「……笑わないでください……」
「あはは、ごめんごめん」

苦笑するジーニアスを見て、プレセアも1つ息を吐くと、微笑む。
そのまま2人は顔を見合わせながら笑い続け……、
……やがて、ジーニアスが口を開いた。

「……ねえ、プレセア。……続き、いいかな?」

そう聞かれ、プレセアは真っ赤になって……、……確かに、頷いた。

「んっ……あふ……ぅん……」
「うむ……はふ……」

啄むような口付けを繰り返しながら、ジーニアスとプレセアはお互いの身体に手を滑らせる。

「んっ!? んふっ! んんん!」

こり、とジーニアスの手が胸の先端を擦った瞬間、プレセアの身体が跳ねる。
そんなプレセアを見て、ジーニアスはその先端を摘み、唇を離して、言った。

「……プレセア、ここ、気持ち良いの?」
「んっ、ん! は、はい……っ!」

身体を跳ねさせながらそう答えるプレセアに、ジーニアスは安堵したように溜息を吐く。

「……良かった。……僕、こう言うの初めてだから……、上手く行くかどうか、自信無かったんだ」
「きゃう! はあう!」

そう言って、もう片方の胸の先端に吸い付いたジーニアスに、プレセアは甘い声を上げた。
きゅっとジーニアスを抱き締めて快感に浸るプレセアに、ジーニアスはにこにこ笑いながら責めを続ける。

「えっと……ここって指入る……よね?」
「うああ!?」

そうジーニアスは言うと、プレセアの秘所に指を差し入れる。
じゅくじゅくと潤んでいたプレセアの秘所は楽にそれを受け入れるが、プレセアは初めて感じる異物感に悲鳴を上げる。
しかし、ジーニアスが指を動かし始めると、たちまちそれは快感に変わって行った。

「くんっ! ジ、ニ、アス、ふぁっ! それ、だ、め、ああんっ!」
「……うわ……凄いよ、プレセア。……どんどん溢れて来る……」

とろとろとプレセアの秘所から愛液が溢れ出し、ジーニアスの手を濡らして行く。
はあはあと荒い息を吐いて震えるプレセアを愛しそうに抱き締めて、ジーニアスはプレセアの耳元に囁いた。

「……プレセア、僕、そろそろ限界なんだ。……いいかな?」
「……ぁ……」

そう聞かれ、プレセアは真っ赤になって俯く。
だが、すぐに決心するように顔を上げ、言った。

「……はい」


「……プレセア、えっと、大丈夫だから、力抜いて、ね?」
「……は、はい」

そうジーニアスが言うと、プレセアは極力身体をリラックスさせようとする。
そんなプレセアに覆い被さり、ジーニアスはゆっくりと自身をプレセアの秘所に宛がった。

「……いくよ?」
「……はい、お願いします……」

そのプレセアの返事を聞き、ジーニアスはゆっくりと自身をプレセアの中に埋めて行く。

「んくっ! ひ……う……」

指とは比べ物にならない程の違和感に、プレセアは喉から溢れだそうとする悲鳴を必死で堪える。
きゅんきゅんと締め付けて来るプレセアを、ジーニアスは堪えながら少しずつ腰を進めて……、
……何か抵抗にぶつかった。

「……っっ!」
「……これ……」

途端に引き攣ったような表情をするプレセアを、ジーニアスは悲痛の色が見え隠れする表情で見上げる。
……しかし、ジーニアスは決心したようにほんの少しだけ腰を引き、勢いをつけ……、
……一気に、最奥まで貫いた。

「ひぎっ! ぎ、あ、ああ……」

急に襲った激しい痛みに、プレセアは身体を硬直させる。
そんなプレセアを抱き締めて、ジーニアスはプレセアの唇に自らの唇を重ねた。
……少しでも痛みを紛らわせようと、少しでも僕がすぐそばにいると伝えようと。

「んっ……、んふ、はふっ……」

ジーニアスが優しい口付けを繰り返していると、だんだんプレセアの身体から力が抜けて行く。
そんなプレセアにほっとしたようにジーニアスは溜息を吐き……、

「……ぎっ!」
「プ、プレセア!?」

突然自分から動き出したプレセアに、慌てふためいた。

「んくっ! あ、ぐっ!」
「プ、プレセア、待って!」

悲鳴を上げながら、それでも腰を動かすプレセアに、ジーニアスは慌てる。
痛いくらいに締め付けて来るプレセアの中にジーニアスは強烈な快感を感じるが、
それよりもプレセアの心配の方が先に立って。

「だ、駄目だよ! まだ慣れてないんだから、動かないで!」
「いえ、私、より、もっ! ジーニアス、が、気持ち良くなって、くれた、らっ!」

いくら説得しても、プレセアは腰を止めようとしない。
そうこうしているうちに、ジーニアスの快感が限界に達し、

「プ、プレセアっ!?」
「は……ぅ……」

プレセアの中に、欲望を注ぎ込んだ。
脱力しかける身体を叱咤しながら、ジーニアスはプレセアに聞く。

「な、何で、こんな……」
「……わ、私だけが気持ち良くなってたので……、今度は私がジーニアスを気持ち良くしたくて……」

そう赤くなって言うプレセア。
しかし、その唇はまだ痛みに小刻みに震えていて。
……でも、そんな風になってまで自分の事を考えていてくれたプレセアが堪らなく愛しくて。
ジーニアスは、思い切りプレセアを抱き締めた。



……翌日、内股で部屋を出て来たプレセアを見て、
ゼロスがジーニアスをからかうのだが、これはまた別のお話。


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