総合トップSS一覧SS No.6-051
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
ヒキガネ 407氏(24スレ目) ヴァン×リグレット 2007/06/24 2007/06/25

「閣下、昼食をお持ちしました」
「うむ、入って来い」
 執務室のドアが開き、リグレットが入ってきた。テキパキと配膳を終える。

「ご苦労」
「閣下、私も…昼食を頂いてよろしいですか」
「うん?ああ、そうだったな」
 ヴァンは少し椅子を引き、リグレットの方を向いた。彼女はその前にかしずく。
 ヴァンのベルトをはずし、普通の男のものより二回りは大きい肉棒を取り出すと、小さ
な唇でくわえ込んだ。

「ちゅるぅ……むぅ……はむっ、ちゅぱっ……んんっ…」
「そうだ、しっかり舌を使え」
「…はい……ちゅぶ、じゅる……ちゅぷぅ……」
 フェラチオを見越し、リグレットは口内にたっぷりと唾液を溜めていた。舌を絡ませペ
ニスを唾液まみれにしていく。
「相変わらずお前の中は心地よい。この温かさだけでも癖になる」
「ぢゅぼぢゅぼ……んっ、んっ…ぢゅぼ……じゅじゅ…」
 亀頭を飴でも舐めているように舌で転がす。カリ首を円を描くように舐めまわし、裏筋
にも何度も舌先を擦り付ける。

「んぷっ…気持ち良いでしょうか?……ぢゅちゅ…ちゅぢゅっ!」
 にわかに硬直し始めたそれを見て妖しく笑う。頬は紅潮し、とろけ出した流し目が征服
欲を煽情させる。
「むぷっ…!早くいただきたいです」
 ヴァンはこのところリグレットと昼食をとることが多い。ヴァンが食するのは神託の盾
騎士団内で調理されたもの――といっても、ケテルブルクホテル並のもの――だが、リグ
レットが食するのはヴァンの精液である。
「ん…んんっ……、むふ……あぁむ…。ぷうっ…、熱いのを食べさせてくだはい…」
 食欲と性欲が交じり合った舌使い。そのうえリグレットのしっぽりとした唇としなやか
な舌の感触は、それだけで男に絶大な悦楽を与える名器ぶりだった。

「ふふっ。カウパー液が出てきましたね。待ち遠しいです」
リグレットは涼しい顔でそう言うと、窄めた唇を鈴口の先端に密着させる。
「それは頑張り次第だな」
「ふぁい……それでは……」

ヴァンは快楽を満喫するように天井を仰いでいたので、リグレットが取り出したものには
気づかない。
(シンクが言ってたように、こうやって…)
 手に取ったのはコップにあったストロー。陰茎を固定すると、それをヴァンの鈴口に向
かって差し込んだ。

ズブッ!
「ぢおっ!?」
「ひゃっ!」
 ヴァンの身体がリグレットの髪飾りのように反り返り、陰茎が爆発するような感覚が襲う。
「ぐぁ……、がっ…、リ、リグレット……、な、何をした…」
「な、何って…その、総長閣下のものにストローを挿しましたが――」
「なっ!?」

 ヴァンは痛みをこらえつつ身体を起こし自分の下腹部に視線を向けた。
 勃起した陰茎の先に、当たり前のような顔をしてストローが顔をのぞかせている。
「おお…、何ということだ……」
そのカオスチックな光景に、思わずヴァンは天を仰ぐ。
「え、え?気持ちよくありませんか?シンクの話だと、ストローが今一番流行ってるって
――」
「き、気持ちいい…わけないだろう…は、早くそれを抜くんだ……」
 ヴァンが声を切れ切れにして言う。喋るたびにフルフルと上下に動くストローの姿は、
どことなくユーモラスだ。

「は、はい。分かりました。すみません閣下、…今抜きますから、力を抜いて――」
 リグレットはゆっくりとストローを抜き始めた。
ぞぞぞっ!
 肉壁とストローが擦れ合う。瞬間、ヴァンの快楽のラッパが鳴り響き、淫楽の音素が脊
髄から脳幹を突き抜ける!
「ぐひぃぃ!いいぃっ!」
「だ、大丈夫ですか、閣下!」
「だ、大丈夫だ…、大丈夫だから、リグレット、そのストローはもっとそうっと――」
「そ、そうっと抜くのですね?」
「い、いや…抜くだけでは…なく」
 陰茎がはちきれるような快楽に耐えつつ、ヴァンは懇願した。
「ピ……ピストン運動を!」
「はぃ!?」
「そのストローを上下に動かし私の尿道を刺激してもらいたい!」
「…わ、分かりました」

 ヴァンの翻身ぶりに戸惑いつつも、左手でストローを動かし始める。
「うぐっ、お、おぐっ」
(だ、だが…この痛み…なんと甘美なのか…
ああ…苦痛の奥にこのような快楽が潜んでいるなど――
おお、せ、セフィロトよ、これがお前の意思なのだな!ふお、お、ぐほぉおおおおぉぅぅ!!)
 苦痛と快楽が入り混じる中で、ヴァンはオールドラントに感謝を捧げた。

(やっぱり痛いほうが喜ばれるのですね…。シンクの言ってた通りだわ…
次は…じゃあ、ここは…どうなのかしら…)
 顔を赤らめつつ、熱くそそり立つ肉棒を右手に取ると、そのほっそりとした指先で握り
締めた。
「ぐ、ぐもぉぅ!」
(な、何という積極的な責めなのだ、リグレット、お前という女は――!)
(け、痙攣していらっしゃる!?すごい脂汗!
で、でもヴァン総長はこういうのがいいのですよね……)
 シンクの入れ知恵のせいで、リグレットは容赦のない女に変わっていた。

 更に力を込め、ストローを押しつぶさんばかりに陰茎をしごき上げる。。
(おお……す、預言からの解脱は、今の私のような気分に違いあるまい!!)
 ローレライ教原理主義者が聞いたら怒りのあまり卒倒しそうなことを考えながらヴァン
はこの世界に感謝を捧げた。
「おごぉ…、う、ああっ…」
 ヴァンがうめき声を上げ、そして――
ドピュッ!ビュルルッ!!ビュパビュパビュパッ!!
 広がった鈴口から精液がぶちまけられようとしている。リグレットはストローに口をつ
け、次の瞬間恐ろしいほどの量に目を細めた。



「ケプッ」
 桜色の唇からかわいらしいゲップが漏れる。あれからリグレットは3回精液を飲み、
その昼食を終えた。ヴァンは法悦の表情で忘我の境地を漂っている。
「閣下、ご馳走様でした。ちょい悪オヤジならぬちょい悪息子ってところでしょうか?」
 リグレットは席を立とうとしたが、ヴァンの姿を見ているとまた彼を喜ばせたいという
衝動が沸きあがってきた。
(ええと、確かシンクの話では、ここにこうして…)

 下半身の違和感にヴァンが意識を取り戻す。
「んん……。何をしているのだリグレット?」
「はい閣下。シンクからお尻の方がもっと気持ちよくなれると聞きましたので、是非閣下
に楽しんで頂きたいのです」
 愛用の譜業銃をヴァンの肛門に押し付けながらリグレットは微笑む。かすかに栗の花の
匂い。
「ちょ、ま、まっ…」
「えいっ」
「ぎゃー」

(了)


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