総合トップ>SS一覧>SS No.6-039
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作品発表日 |
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無題 |
61氏(24スレ目) |
サレ×ヴェイグ |
2007/03/07 |
2007/03/07 |
腕が痛い。そんな事を思いながら目を覚ました。体を動かそうとすると痛みが走り、息が詰まる。
辺りは暗く、ここがどこなのかも分からなかったが、室内であることは理解できた。
暫くすると何とか体を起こす事が出来た。暗闇にも慣れ、ヴェイグは自分の惨状を知る。
服も破け、露になった裸は紫に変色している。骨は折れていないようだが、全身を痛みが包みろくな動きは出来ないだろう。
立ち上がろうと膝に力を入れるが、痛みで力が入らず再び床ひ倒れ込んだ。
「…くっ」
肩を抱き、痛みに堪える。悲鳴を挙げないように唇を噛み締めるが、微かに溢れた。
何故自分はこんな所にいるのか、仲間はどうしたのだろうかと考えを巡らせていると、目前のドアが音を立てて開いた。
仲間だろうか、逆光に目を細め顔を挙げたヴェイグは、それが誰であるか知ると目を見開く。
「あれ、やっとお目覚め?」
口元を歪め、軽薄そうに笑う彼はサレ、ヴェイグの幼馴染みのクレアを拐った本人だ。
クレアは取り返したが、彼は世界を混乱に陥れようとしている敵。
「大丈夫?かなり痛めつけたんだけどね」
サレは靴でヴェイグの顎を持ち上げる。
ヴェイグはサレの言葉には答えず、睨みつけた。相変わらずの態度にサレは益々笑みを歪ませ、彼女の顔を蹴りあげた。
「あぐっ…、あ…」
サレは痛みに悶えるヴェイグの肩を踏みつける。今度は声をあげず、ヴェイグは再びサレを睨みつけた。
「相変わらずだね、ヴェイグ」
「サ、レ」
ヴェイグが口を開こうとすると、サレは自身の口元に指を当てた。
黙れということか、敵に従うのも嫌だったがこの状況では口をつぐむしかない。ヴェイグは彼の言葉を待った。
「平和ぼけの顔してたから、ちょっとからかいに来たんだ。でも」
肩から足が下ろされる。
「ここまでなんて、余程平和に埋もれてたんだねえ」
サレは膝を折り、ヴェイグの髪を優しく撫でた。彼の目は行動とは裏腹に、冷たく愉快に染まっている。
サレはゆっくりとヴェイグの耳に顔を寄せ、はっきりと囁いた。
「あんなことしたの、忘れたかと思った」
サレの言葉を理解すると、ヴェイグはさっと顔色を変えた。
とたんに体が震え、歯の根が合わなくなる。忘れていた訳ではない、忘れられるものか。
ヴェイグは力の入らない腕でサレから逃れようとするが、彼の手は自分の肩に食い込んで離れない。
自分の変化に気を良くしたのだろう。サレは上機嫌にヴェイグの頬を撫でる。
「暫く見てたんだ。気付かなかった?」
ぬろっとサレの舌が頬を伝う。久しい感触に肩が跳ねた。
「や、やめ」
「誰が話していいって言った?ヴェイグ」
「いっ、あ…」
ぎゅっとサレの指が喉に食い込む。サレはヴェイグに馬乗りになり、一層力を込める。
耳元で軋む音を聞きながらヴェイグはサレの腕に手を絡ませた。足も体も全部使い、彼から逃れようとするが、指はビクともしなかった。
「…っ、…っ」
ぱくぱくと口を開閉させるが空気がくるはずもなく。次第に目の前が暗く感じると、指は喉から離れた。
「あ゙っ、…げほ、げほっ、う、えっ」
咳き込みながら念願の空気を吸い込む。涙が視界を滲ませる。
くすくすと笑い声が降りかかり、ヴェイグはきっ、と睨みつけた。
しかしサレはそんな視線を横に流し、服の上から彼女の胸を掴んだ。サレの手でもっても余るそれは大きく、深く彼の指を飲み込む。
その痛みに彼女は眉を寄せた。おもいっきりではないが、それなりの力を込めた。痛いのだろう。
サレはヴェイグの目を見ながら、彼女の胸を揉みしだいた。
強弱をつけたり、先端を指の腹で擦ると次第に彼女の頬が赤らんできた。
唇を噛み締め、眉を寄せて睨みつけているが、時折肩を揺らす。
「ふふ、ヴェイグは相変わらず胸が好きなんだ」
服を下着と共に捲る。豊かな胸が露になり、空気の冷たさにヴェイグ肩をすくめた。
何とかしてサレの手から逃げたいのだが、前回の時に言われた言葉が脳裏にちらついた。
服に手をかけられても大人しいヴェイグにサレは満足したように頷く。
「それは覚えてたんだ。偉いね、約束は守るよ。君が大人しくしてくれるなら、他には何にもしないから」
言うとサレは直に彼女の胸に触れた。先ほどの行為でしっとりと汗ばみ、自分の指に吸い付いて離れないように感じる。
ヴェイグは気付いていないかもしれないが、時折自分の動きに合わせて胸をつきだしている。
それを指摘したらどんな顔をするのか、サレは自虐心が湧いたが既に涙を溢しているヴェイグの顔が見れただけで満足した。
既に固くなった先端を舐めると彼女の体が跳ねた。
「あっ」
閉ざそうと口元に寄せた両手を掴み、さらに吸い込むように口に含む。
「…っ、あっ、あっ、くぅ…」
口を覆う事も出来ず、ヴェイグはサレの愛撫に声をあげた。
「あっ、…っ、うあっ、あっ」
サレは口だけを使い彼女を責めたてる。
吸い込み、舐めあげれば面白いように彼女の体は跳ねた。先端を甘噛みし、わざと音を立てて吸う。
「ひゃあ、あ、あっ、サ、レぇ」
首を左右に振るヴェイグ。時折腰が浮くのを感じたサレは、彼女の股に膝を滑りこませた。
丁度よく当たる場所に置くと、彼女は股を擦り寄せてくる。
恐らくは無意識に快感を追った結果だろう。サレは内心笑うと、寄り胸の愛撫を強くした。
掴んでいた片手を離し、胸を寄せる。もうヴェイグは抵抗はしなかった。
「あっ、んく…だめ、あぁっ」
ぐりぐりと押し込まれる股、もし今それを指摘したらどんな顔をするのか。
どうしようかとサレは彼女の顔を盗み見た。
汗ばみ銀の髪が頬に張り付くのも構わず、眉を寄せて快感を追う彼女の表情にサレは満足した。
どうせ、また会った時に思いだして青くするのだ。
今は普段の姿とは違うヴェイグを楽しむことにする。
「サレっサレっ、あ、あ、サっ……っ!」
一際高い声を上げると彼女の体が大きく跳ねた。
軽くイったようで、肩で大きく息をしていた。サレは今まで動かさなかった膝をヴェイグに押し付けた。
その刺激に閉じていた目を開く。サレは視線を合わせると何も言わず、ただ口を歪めた。
ぐりと強く押し込むとヴェイグは眉を寄せた。何度か繰り返すと、彼女はその動きに合わせて自らも体をくねらせる。
恥ずかしいのか、顔を真っ赤に染め、涙は止まる気配はみえなかった。
「ヴェイグ、腰を浮かして」
「…ん」
浮くのと同時にズボンをずり下ろす。ぬちゃ、とヴェイグの股から透明な液が糸を引いた。
サレはヴェイグの目を合わせ、指だけをそこに添わせる。ヴェイグは顔を背けようとしたので、空いてある手で顔を押さえる。
薄い体毛は彼女の液で濡れ、すんなりとサレの指を通した。
つぷ、と指を入れると、ヴェイグは瞳を閉じたが、「開けるんだ」と言うと睫を震わせながらも開いた。
再び震え始めたのは羞恥からか。ぼろぼろ止まらない涙を舐めると、微かに塩味がする。
サレは指の出し入れを繰り返した。直ぐ様指を増やし、動きは早める。ぐちゃぐちゃと水音と、ヴェイグの押し殺した声が似たタイミングで耳に入ってくる。
「いいんだ、イっちゃいそう?」
聞くとヴェイグはこくこくと頷いた。
サレは顎から手を離し、もう一度ヴェイグに繰り返す。
「イくの?」
「んっ。イ、くっ」
プライドも何もかも尽きたか、ヴェイグはあえぎながら頷く。
頷いたのを確認すると、サレはズボンを緩めた。ヴェイグに突きたてていた指を抜き、彼女の液で濡れた手で立ち上がったそれをしごく。
「ん…」
ようやくきた快感に思わず声が漏れる。
先走りと彼女の液が混じり、てらてらと光るそれを彼女の間に置く。
「あ…」
久しぶりに触れた感触に、ヴェイグは体をすくませた。前の時には今までにない痛みを感じたのだ。再びまたくるのか、と奥歯を噛み締める。
そんなヴェイグの行動にサレは笑いを噛み殺す。田舎育ちとは聞いていたが、処女膜を知らないのか。
せっかく前に手酷く破いたのに、毎回これかと思われるのも興冷めだ。
指で触れた以上の熱がじわじわと絡み付いてくる。このまま入れてもいいが、つまらない気もする。かといって自分にも限界はあるのだが…。
(考えてもどうでもいいか)
サレは入り口に当てがうと一気に貫いた。
「…っ!!」
衝撃にヴェイグは目を向いた。
ヴェイグの中は狭く感じたが彼女自身痛く感じはしない筈だが、がちがちと歯が震えている。
「…痛いと思った?」
訪ねるがヴェイグはがくがくと震えて頭を振るだけだ。
「やっぱり君は馬鹿だね。前にやったんだから、余程の事がない限り痛くなんてないよ」
「あ、あ…」
「ついでに教えておきたいけど、面倒だし別にいいよね」
言い終わると同時にサレは動いた。
「き、あっ」
思いだしたようにヴェイグはサレの胸を押すが、その腕を押さえ込むとそのまま打ち込み続ける。
「やっ、あ、あ、あぐっ」
胸とは段違いの快感なのだろう、ヴェイグはあっという間に飲み込まれ、サレにしがみついた。
「ん、っ」
遠慮なしに動くと、まとわりつく肉壁がぎゅっときつく食い込んできた。サレは眉を寄せたが、構わずに動く。
「も、やぁ、サレ、やらっ」
「嘘吐きっ、凄いよ」
ヴェイグの腰を掴み、より深く入れる。その度に彼女の体は跳ね、叫んだ。腕の力が入らず、懸命にサレにしがみつくとより深く繋がってしまう。
「さっきから、イってるね、ヴェイグっ」
「ひは、はっ、やっらっ、やあっ」
「言葉、無くすぐらい、にいいんだっ」
液体と体のぶつかる音が鼓膜を刺激し、より動きは激しくなっていった。
「ひっ、はぁっ、やら、やらぁ、あ゙っ、あ゙っ」
「くっ、…っ」
ぎりぎり締め付けてくる刺激にサレは射精を堪える。
「あ゙、いっ、されぇっ」
「んっ、イくよ。…っく、っ」
「ひぁっ」
最後にぎりぎりまで抜き、勢いのままに突いた。
ぎゅっと締まった内部に押されるように、中に勢いよく射精する。
一、二度抜き刺し、サレはそれを抜き出した。次いで、中から精液が溢れ、床にたまっていく。
「我慢したからたっぷりでたみたい…ヴェイグ大丈夫?」
ヴェイグは人形のように手足を投げ出して放心していた。
目の前に手を振っても彼女は虚空を眺め続けている。
いや、少しだが反応を返してきた。
微かに眉を寄せ、サレの手を睨んでいる。
「……」
サレは思わずヴェイグを抱き締めたい衝動に駆られた。何故かはわからないが、無償に彼女という存在が愛おしいものに感じられたのだ。
だが、それは心に留めヴェイグの髪を撫でた。さらさらとした髪は汗と涙でじっとりとしていた。
何度か繰り返していると、次第にヴェイグの瞼が落ちていった。しばらくして、彼女の口からは微かな寝息が溢れ始めた。
「…すぶといことだね」
サレは彼女の頭を撫でながら呟いた。
見える肌には自分がつけた傷やら、行為の跡が痛々しく残っている。そういえば顔も蹴りあげたことも思いだし、声をあげて笑う。
適当に彼女を清めて、手当てをしよう。
癒しのフォルスがあれば良かったのだが。
「そうしたらもっと遊べるのにね、ヴェイグ」
サレはそっと囁いた。
壊したいけど、簡単には壊さない。自分の気がすむまで十分に遊んでから、それから壊そう。
次はどうしようか、考えながらサレは立ち上がった。
終われ
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