総合トップ>SS一覧>SS No.6-020
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
201氏(23スレ目) |
ティルキス×アーリア |
2006/12/01 |
2006/12/03 |
前提:
ティルキス×アーリアの国王撃破後。アーリア任務でセルシビア在住中。
ティルキスとアーリアスポット退治の作戦会議中。
雪の様に白い肌。
絹糸の様に美しい髪。
淡いランプの光に影を落とす長い睫毛。
ふっくらと艶を持った唇。
女性特有の滑らかな体のライン。
世の女性の集大成とも言える美しさを持つであろう彼女が、こんな夜更けに二人きりでしかも密室空間の中俺の横にいる。
かなりの至近距離で。
ドクリ。
心臓が強く鼓動した。
内側から体が血液を介して熱くなるのがしっかり判る。
そして体を支配するのは気持悪い位の高揚。
旅を続けていた時も、今も、俺は彼女に想いを寄せている。
出来ることなら今すぐこの胸に掻き抱き唇を奪い床に組敷いてこの内なる欲を彼女にぶつけたいと思ってしまう程に。
(ああ駄目だ俺。落ち着け。静まれ!)
先程から巡る邪な思考を止めようと必死にブレーキを掛けようとするが気持ちとは裏腹に思考の減速をゆるさない。
男というものは何と下劣な生き物なのだろう。
俺の様に紳士を気取っていても、この高ぶりのまま横にいる彼女を襲ってしまいたいと思っているのだから。
「…どうしたの?ティルキス」
心配してくれたのだろうか。俺の異常に気付いた彼女は首を傾げ尋ねてきた。
「いや、何も…」
平静を装うが彼女にはお見通しだったようで。
熱でもあるのかしらとあろうことか俺の額に触れてきたのだ。
「…熱は無いようね。でも少し顔が紅いわ」
ひやりとした彼女の手。
どくり。
心臓が強く鼓動する。
ああ、彼女はきっと気付いてはいない。
この行為が俺のリミッターを外してしまったという事に。
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