総合トップ>SS一覧>SS No.6-019
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作品発表日 |
作品保管日 |
ハロルド仲間入り 〜無理やりルート編〜 |
185氏(23スレ目) |
主人公×ハロルド |
2006/11/27 |
2006/11/29 |
辺境の国カヴァダ。そのアドリビドムに所属するハロルド・ベルセリオスは、町外れの森林で途方に暮れていた。
もう何日も喉に食料が通っていない。消化をするものを求める荒々しい音が体の中からしきりに響く。
「も……ダメ……」
とうとう限界が来たのか。ハロルドはとうとう道のど真ん中で倒れこんでしまった。
意識が薄れていく。
『大丈夫か!?』
しかし、目の前が真っ白になる直前になって、彼女は誰かの声を聞いたような気がした。
幻聴か否か。わからないままも、とりあえずはと、ハロルドは腹の奥から声を絞り出す。
「………か…すいた…」
そこまでを告げると、とうとうハロルドの意識は飛んでいってしまった。
いやでも、まさか道のど真ん中に倒れこむなんて事はないだろうに。
「どうするんだ主人公? こいつ、街で噂になってたマッドサイエンティストだろ?」
『……だろうね』
隣で喚くうざったい小動物の声を聞き流しながら、改めて考え直してみる。
倒れている少女(とはいえ年齢は成人らしい)の特異な服装センス、発色の良い桃色の髪。
目の前にいる者は間違いなく、カヴァダの住民から煙たがられていた『ハロルド』本人と見ていいだろう。
お腹が空いたと言っていたが……。
『とりあえず、ここは目がつくな』
「道端に寄せてあげる??」
『ああ』
邪魔になる事は無いが、こんなところに倒れていては魔物達のいい餌食となる。
主人公はモルモの手を借りながら、彼女の体を自分の背中へと乗せようとした。
しかし。
『!!』
主人公は顔が真っ赤になりそうなのを隠そうとしたが、両手はハロルドの体を支えるのに奪われていた為、首を必死に俯かせる。
見た目ではそれほど感じなかった彼女の胸が、背中越しにずっしりとした弾力となって伝わってきたのだ。
「ん? どしたお前?」
『い、いや……』
悟られそうになるのを何とか防ぐ。
道はしに彼女を寝かせられそうな近木を見つけ、主人公はその大木に彼女の体を座らせる様に降ろした。
しかし彼女は、ここまでしてどうにも起きる様子がない。
それを良い事に、主人公の目線は嫌でもしきりに彼女全体を嘗め回すように動いてしまっていた。
――こんなところで何を……と、いうよりむしろこんなに無防備なままでいいのか?
仮にもこいつ女だろ?
……しかもなんか胸元だけあけてるし、しかもあんなに大きかったし。
顔もこの化粧さえ無ければむしろ可愛いだろ。
……。
セネルが妹の事をいつも気にしてたけど、最悪の場合ってこういう状況を指していたのかもな……。
「なぁ、こいつお腹が空いてたとか言わなかったか?」
『ああ……言ってたな。何か食料があればいいんだけど……』
現在戦闘毎に料理を作りすぎて、食材も手元に林檎一個しか無い状態であった。
かといって、こんな辺境の地にある森に人が食えるものが在るとは思えない。
とすると……。
『……なぁモルモ。お前街から食料買ってきてくれよ』
「は、はぁ!? お前ここから街まで何時間かかると思ってんだ!?」
『だから、俺一人じゃあこいつを運ぶわけにもいかねぇし、だからといって見捨てられねぇだろ?』
「う・・・」
『俺が走ってもたかが知れてるが、お前なら飛んでいけるだろ??』
今まで歩いてきた感覚で言えば、片道2時間ほどはかかったような気がする。
彼女の軽さからすればもしかしたら運べなくも無いが、どちらかといえばまず邪魔者と少しでもいいから離れていたかった。
『頼む!』
「……しょ、しょうがねぇな。急いで行って来るから待ってろよ!!」
小動物はまんざらでもない鼻息を鳴らしながら、こちらが下目に出ると気分良く今来た道を戻り始めた。
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『なんだ、こいつグミ持ってるじゃないか』
恐る恐る彼女のポケットを探ってみると、思いのほか、彼女は食料代わりにはなりそうなグミを持ち運んでいた。
主人公はそれを取り出すと、袋から取り出して彼女の口へと入れてやる。
しかし、飲み込む力も無いのか、ムグムグと口元をしばらく動かしたと思ったものの、喉に通ったような音はしなかった。
何か飲み物があればいいんだが、あいにく飲料水は切れている。
彼女が目覚めるまで待てば良いとも思ったが、けど……。
――こいつ、お腹空いてたって言ってたよな。
主人公はポケットにしまっておいた林檎を手に取り、着ている衣服のなるべく汚れていないところで軽く拭いた。
その視線の先には、今道端で助けた女性の真っ赤な唇だけが浮かんでいる。
――自分では食べられ無さそうだし……。
……シャリ。
皮ごと林檎を頬張ると、最初は奥歯を使って塊を砕き、ある程度小さくなってからは舌を使ってジュース状にまで溶かす。
それを口元で止めたまま、一呼吸おくと、主人公は自分の身をゆっくり彼女の上に乗せていく。
少しだけ残った理性が抵抗してくるも、ゆっくりと確実に動く頭は二人の唇同士を重ね合わせ、その柔らかな厚みにひたった。
『……んぐ』
「ん……んぅ……」
僅かに開いた彼女の口元に向けて林檎の液をゆっくりと挿入していく。
口内が林檎の甘みに加え世界樹から誕生して初めて味わった他人の唾液の酸味が交わり、主人公の本能をスッと撫でた。
唇を離して、また林檎を頬張りながら彼女を見つめる。
生理的に林檎を飲み込んではいるようだが、意識が戻っていないのか唾液の線が口元から喉へと伝う。
――大丈夫なのか?
挑戦と言う名を着込んだ欲望の波は収まらない。
今度は彼女の体をまたいで馬乗りとなり、また接吻をしながら、今度は左手の指を彼女の空いた胸元へと入れてみる。
包まれる快感。指を少しだけ動かしてみる。
「んぁ……」
ハロルドの唇が僅かにずれて、ながしていたジュースが零れてしまった。
俯きかけていた彼女の口から流れた液体は、胴体部分を通り越して自身の太ももの素肌部分へと滴り落ちた。
無論、主人公の視界はその太もも――と、もうすこし腰元に寄った部分をふくめて――へと移る。
ふと思い出す、ルーティーとの会話。
【良い? スタンには内緒だからね?
あんただから教えるけど、実は宿屋の経営が苦しい時は、さ、私、自分を売ってるんだ】
『自分を……って?』
【ああ、あんたは世界樹から生まれてきたから、何も知らないんだっけね。じゃあさ、教えてあげるけど……】
つまり。生まれたばかりの世間知らず(?)の主人公でさえもそれ相応の知識”だけ”は持っていたわけで。
主人公はルーティーの話を思い出しながら、ハロルドの体を少しだけ浮かせ、彼女のズボンを少しずつずらす。
露になった部分に、自分のものと同じものが、ルーティーの言葉通りについていないことに驚く。
と、同時に。
自分のものがいつのまにかギシギシに膨れ上がっているのに気づき、意識した瞬間、頭に熱湯を注がれるような感覚に襲われた。
『……っ』
この世に生まれて初めて感じる本能の興奮が、自身のズボンも脱がし始める。
理性は無かった。
自分は完全に脱ぎ去り、彼女のそれは長いロングブーツもあった事から膝程度まで下げるだけに留まる。
そして彼女の股の間に挟まるように体を通した後、いまや先端が濡れ始めた自身の塊を、彼女の柔らかい秘部へと押し付ける。
しかし、情報どおりに自分は彼女の中へとは潜らず、早速なにか固いものに当たってしまった。
『あ、そうか……』
主人公は穴の位置を体では覚えていなかった。
『確か、開けば小さな突起があって、その少し下に入れれば良いんだよな……』
ルーティーの助言を思い出しながら、焦る気持ちを必死に抑え付けて、手探りで彼女の股間を触りだした。
「あ、はぁ! ん、あ……!」
『……ここ、か!?』
一方、さすがに激しい感覚にいきなり襲われたハロルドの意識は、徐々に回復し始めていた。
しかし、彼の手探りでの探索の方が、彼女の覚醒よりも僅かに早く終わってしまっていた。
「……え、な、なに……?」
ハロルドの体は主人公の肉棒越しに持ち上げられ、彼は先端部分が僅かに挿入できた事を確認すると。
彼女の太ももを抑え、一気に肉棒の根元まで降ろしてしまった。
「いぁ! ……あ、っか……あ!」
いきなりの激痛と快感が混ざり合う刺激に襲われた彼女は、痛々しい悲鳴を森の中に響かせた。
不釣合いな大きさの何かから伝わる熱さに、痛みが高まる様だった。
『う、うっわ……あ、ぁ!』
しかし、主人公は生まれてこの方自慰の一つも経験しないまま体験したあまりもの刺激に完全に理性が崩壊され、
彼女の声は聞こえないという風に、欲望のままどっと自分の体が上になるように彼女を大木の背もたれに座らせると、
亀頭の先端ギリギリまで抜き、全身の体重をつかって再び根元近くまで押し込んでいった。
「あ、あん…た! ちょ……っと、や、めな……ひぁ! ……さ……いよっ!」
『ご、ごめ、ん、コレ、気持ちよ……すぎて、止まら……な、い……!」』
じんわりと血が混ざり合っている事を知らないまま、主人公の腰はぬるりとし始めた腔内をかき回していく。
彼女の腔の奥深くに主人公のそれが届く度、彼女の声は裏返って小鳥のような小さい悲鳴を軽く鳴らした。
主人公の愛液と彼女からそれの代わりに流れていく赤い液体が混ざって、主人公が腰を降ろす度に皮肉な水音を響かせている。
『な、なんだっ、これ……! ”いく”っていうの……か!?』
「え、ちょ、ちょ……っと、まっ……ぁ、ひ、ひ・・・…ぃ!」
初体験の主人公にとっては、既に限界が近いらしい。
ハロルドが悲鳴をあげるよりも早く、彼の片手が貧欲に彼女の胸を強引に掴み取りながら、腰の動きはさらに早まる。
彼女は反論よりもむしろ痛みを少しでも抑えようと、涙を滲ませながら歯を食いしばった。
そして主人公がまた根元まで自身を押し込むと、彼女の潰さんばかりに締め付け上げられた肉壁がさらなる激感を主人公へと
送り、ついに射精を促してしまった。
『う……わ!』
「や……、あ……、あっ、あああぁぁっ!!」
生産はしているのに今の今まで出される事のなかった主人公の欲望は、溢れんばかりの熱を彼女の中に放出した。
一度、二度。大量の静止を流されるたびに、彼女の体はガクガクと震える事しかなかった。
一度果てても収まることのない肉棒を取り出すことを悔やんだ主人公は、しかし、脱力感に浸るため、
彼女を馬乗りにさせる形を保ちながら、後ろの方にどっと倒れこんだ。
その上に、今も軽い痙攣を続けているハロルドの体ものしかかってくる。
彼女は主人公の胸元に顔を沈めていたが、やがて、きっとにらみを主人公に返した。
「あ、あんた、……私に何、か、食べさせな、かった?」
『ぇ? あ、ああ……、こっちで持ってた林檎と、あんたの持ってたグm……』
「あ、あれは罠を張る為のものな、のよ!? 身体を麻痺させる為のもので……だから私、力が入らないのね……」
『……ふぅん』
弱気になった彼女の顔に高揚してしまった主人公は、ふと、彼女の腰から伸びるヒラヒラに目が泳いだ。
【客の中には縛りとか、そういうプレイが好きな人もいて……】
『……なるほど』
「え、何を? ……って、ちょ、ちょっとあんた!?」
主人公は、彼女が言うように硬直したままの麻痺しているらしいハロルドの両腕を掴むと、彼女の背中側で組ませ、
彼女の腰から伸びているヒラヒラを使ってグルングルンと巻きつけて、離れないように縛り付けた。
ハロルドはそれを悟ったのか、整いつつある息遣いで尋ねた。
「ね……自分が、何をしているのかわかっているわけ?」
『何って、まさかマッドサイエンティストがMだと思わなかったな。胸元出してるし、太もも出してるし』
「なによそれ!? いい加減に……、あ、んやぁ!?」
『その、麻痺グミも、本当はこうされたかったんだろ?』
「ち、ちが……あ!」
ハロルドは涙を堪えながら反論するが、主人公が腰をグッと突き上げるだけで、その言葉は無意味に終わってしまった。
むしろ、強気な目付きから一気に甲高い声を流すと、それが主人公の本能を逆立てて、気力が失いつつあった彼の塊を
再び固くする助長へと繋がってしまった。
――えっと、言葉責めはとにかく強気にするんだよな。クラトスさんみたいに……。
『なぁ、立場がわかってないよな?』
「え? ……ん、や、あっ! ひ…」
『俺は街の仲間から煙たがられているお前の相手をしてやってるんだぞ?』
「あ……」
『しかもわざわざこんな場所まで探してきてやったんだ。もし俺がいなかったらどうしてたんだよ』
「そ、そんな事ぐらい、わ、たしな、ら……ぁ……!」
調子に乗り出した主人公は、言葉以外での抵抗を失ったハロルドをまた押し倒す。
彼女が何を言おうとも、腰の動きは止めず、両手で彼女の頬をなでたり胸をむしりとるように掴んだり、ルーティーの言葉
に従い、積極的に”屈辱による快感”を与える様務めた。
『でも現に、お前は倒れていただろ? 自分を過信しすぎなんだよ』
「!! え、ぁ、ぅ、あ……?!」
『少しは嬉しいだろ、相手にされて。ほら、こんなに体は素直じゃないか』
「ち、ちがっ……や!」
『反論するなって』
涙で濡れた顔回りをペらと舐め取る。
『快感に浸ってろよ』
「い、い……いや、あ……あ!!」
また腰の動きを早めていく。溜まりに溜まった主人公の欲は、まだまだ収まる気配は見せない。
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5時間後。
「主人公ー!!」
深い森林の中にモルモの叫びが響き渡る。彼は背中に自分の倍以上は膨れ上がったふろしきをかつぎ
必死になってふよふよと浮かびながら主人公を探している様だった。
『モルモ〜、こっちこっち』
「なんだお前、そんなところにいたのか」
モルモは進んでいた道の真横に進んだ林の奥に主人公の姿を見つけると、パァッと不器用な笑顔を作りながら近づいていく。
同じく、モルモのほうへ進んでくる主人公、しかし同時に、その彼に寄り沿うようにくっついている少女の姿も見えた。
「あれ? こいつ起きたのか?」
『まあな。今向こうで川を見つけたから水をやったんだけどな』
「ああそれで……。にしてもさ、なんか様子変じゃないか? ……やけにお前にくっついてるし……」
モルモが見たハロルドは、噂で聞いていたような天邪気な性格とは程遠く、怯えている様な体制は、むしろ女の子らしいと思えた。
しかし、その瞳は虚ろで何も写しておらず、焦点がどこにも合っていないという風で、どこか暗さがあった。
『そうか? 気のせいじゃない?』
「気のせいかなぁ……。にしても、服まで濡らしちゃって」
『アハハ。まさか二人して川落ちちゃうなんて思わなくてさ。な?』
「え? あ、うん……」
「……そうなの、か」
やけに素直に頷く少女に目を奪われながら、とりあえずモルモは肩の荷をどっと降ろした。
ハロルドは結局ついさっきまで主人公の初めて味わう快楽の餌食となってしまっていた。
言葉責めからエスカレートした行為は、バック、馬乗りと言った新しい体制の探索からアナルの開発。
フェラに主人公の鉢巻を使った目隠しに……と、様々に余計な知識を埋め込まれた主人公による屈辱が延々と続けられ。
いましがた、モルモの邪魔が入ることを思い出して主人公がハロルドの体を近くに流れていた川で洗い流していたところだった。
それまで、最近になって亡くなった、彼女にとって唯一の味方であった兄の話まで引き釣り出されていたハロルドの精神は
ボロボロになっていて、その上で、ぽっかりと空いた彼女の心に、主人公はいやしくも自分自身を埋め込んでいた。
『それで、ほら、こいつ頭良いしさ。ついてきてもらう事にしたんだ』
「え!? で、でもいいのか? 仮にもマッドサイエンティストだぜ?」
『大丈夫だって。俺がいてやるから。そうだろ? ハロルド』
モルモには見えぬよう、だがギュッと摘み上げるように主人公の手がハロルドの尻を捻りあげた。
「う、うん……」
その様子を表面だけで覗いていたモルモは、やっと納得したかのように、満足げに腕を組んで主人公を見つめた。
「へぇ、お前も人望あるのな。主人公」
カヴァダの森林に、モルモの期待の声だけが虚しく消えていった。
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┃ハロルド・ベルセリオスが仲間になりました! ┃
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