総合トップ>SS一覧>SS No.6-007
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
◆gyBUom8eVs |
キール× |
2006/09/23 |
2006/09/25 |
「っ・・・・・はぁっ、・・・くぅっ」
ここはとある町の宿屋の一室。
ベッドの上で、キール・ツァイベルは一人自慰に耽っていた。
共に旅をする仲間達は、町を見物しにいくと部屋を出て行ったばかりである。
キールは「少し疲れたから、先に休みたい」と言い部屋に残った。
もちろん疲れているのも事実だったが、それ以上に体が昂ぶっていた。
キールは決していつもこういった衝動を持っているわけではないし、
ちょっとやそっとの性欲くらいは自制心でたやすく押さえ込める。
だが、四六時中異性(それもあんまりにも無防備な異性だ)と一緒に旅をしては、
その精神力に限界が訪れても仕方の無いことである。
旅で一人になれる時間というのは意外と少ない。
宿屋をとるにしてもリッドと相部屋であるし、まさか移動中に処理するわけにもいかない。
こうして、町見物を返上しての自慰敢行となったわけである。
(日没までまだある。少なくとも30分は戻らないだろう)
仲間達が出て行ったのを見届けた後、キールは邪魔な制服を脱ぎ、下着姿になった。
ベッドに腰かけ、下着を下ろして一物を取り出すと、なんとも言えない情けなさに襲われたが、
(だが、夜中に下着を汚すハメになるよりはマシか)
そう気を取り直してゆっくりと一物を左手に納める。
疲れで半勃ちになったそれは、キール自身に自覚は無かったがかなり大きめのモノであった。
しばらく無言で眺めていたそれを、キールはゆっくりと上下に扱きだした。
まだ女体を知らないペニスが充血し、海綿体が膨張を始め、ビクビクと脈動する。
手っ取り速く済ませるために、キールはある少女の、まだ少し幼いであろう肢体を思い浮かべた。
そして、左手の上下運動を若干速める。
身近な存在をオカズに使うことによる背徳感と、それにより得られる快感に顔を顰めながら、
それでも手は休まず動き続ける。
「くっ、ぁ・・・・・・はぁっ、はぁっ」
旅の最中、ふとした拍子に目に入った少女のしなやかで瑞々しい太股。
そしてその秘部を包み込む清楚な布地。
一瞬の出来事であり、だからこそ脳裏に焼き付いて離れないヴィジョンを
その優れた記憶力で思い浮かべながら、握った手をシコシコ、シコシコと激しく上下に動かす。
いつのまにかキールはベッドに倒れこんでいた。
眼は閉じ、顔を顰め、喉を曝け出して切なげに呼吸を繰り返す。
硬く勃起した生殖器を突き出すように腰を浮かせ、左手で激しく擦りあげるその鈴口からは、先走りの液体が溢れていた。
「はっ、はっ、はぁっ!うぅっ!!」
今や脳内ではキールは少女と交わっていた。
その小柄な体を抱きしめ、腰を振り、そしてこの猛った情欲をその体に解き放つ―――!!
―――勢い良く部屋のドアが開いたのは、その時だった。
前のページへ戻る