総合トップ>SS一覧>SS No.5-080
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332氏(21スレ目) |
ジェイド×リフィル |
2006/04/29 |
2006/04/30 |
皆が寝静まった真夜中。
リフィルは、自室にて一人歴史書を読みふけっていた。
静けさも手伝い、本の世界に没頭していたリフィルを現実に引き戻したのは、軽いノックの音。
「誰?」
こんな時間に…と思いながらリフィルは扉を開ける。すると、そこには瓶とグラスを手にした眼鏡の男が微笑みを浮かべて立っていた。
「あら…ジェイド。」
「どうも眠れなくて…少し、話し相手になってくれませんか?」
「ええ、いいわよ。」
リフィルは、ジェイドを部屋に迎え入れながら答えた。
「こんな時間まで、相変わらず勉強熱心ですねぇ。」
ベッドの上に置いてあった読みかけの本を目ざとく見つけ、ジェイドが言う。
「こういう時でもないと、ゆっくり本が読めないもの。」
リフィルも微笑みを浮かべて言葉を返した。
「まぁ、どうぞ。少し酔ったほうが、リラックスできますよ。」
ジェイドは瓶の中の金色の液体をグラスに注ぎ、その一つをリフィルに渡した。リフィルは笑ってそれを受け取る。
二人の間に流れる、穏やかな時間。しかし、同時に何処かよそよそしい空気が流れている。
リフィルも、その事に気付いていた。
この男・ジェイドは初めてであったときから、絶やさない微笑みで本心を覆い隠しているようなところがあった。
他の皆はジェイドのそういった部分に付き合い辛さを感じていたが、リフィルは別にそれでもいいと思っていた。
誰だって、心に秘密の一つや二つ持っているものだ。
なら割り切って距離を置いた付き合いをしたほうがいい。
リフィルは、そう思っていた。
グラスの中の金色の液体を、一気に飲み干す。喉の奥で炭酸が弾ける感触と共に、身体がカァッと熱くなる。
「ねぇ…これ、アルコール度数どれくらいなの?」
熱を帯びた身体を自分で抱きしめながら、リフィルはジェイドに問いかける。
ジェイドは、涼しげな顔で答えた。
「なんてことない、ただのシャンパンですよ。ただし…別のものは入っていますがね」
「なっ…別のものですって!?」
「賢明なあなたなら、お分かりなんじゃないですか?…自分の身体に起きている変化を考えれば」
ジェイドはうろたえるリフィルをベッドに追いつめ、彼女の上に覆いかぶさるようにして押し倒した。
「あぁっ…!」
首筋に強いキスが落とされる。たったそれだけの刺激で、リフィルの身体はビクンと跳ねた。
ジェイドは、その唇を今度はリフィルの唇に重ね、舌を挿入し、深く彼女の口内を犯す。
「ん…ふぁ…」
「すっかり薬が身体に回った様子ですね。しかし、人間用の媚薬はハーフエルフにも効果があるんですねぇ。興味深い…」
ジェイドは呟きながら、手早く上着の前をはだけ、ブラのフロントホックをはずし、胸に手を伸ばす。
「ひあっ…や、触らないで…お願い…」
「ここは触って欲しそうにしていますがね…」
ジェイドは硬く勃起しているリフィルの胸の突起を指で強くつまむ。
「っあぁ…っ!」
痛みを伴う快感に、リフィルは悲鳴をあげた。
「こちらも準備は整っているようですね…」
ジェイドは、リフィルのズボンと下着をスルスルと脱がせ、露になった秘所に指を挿入した。
「っ、あっ、やめ…どうして、こんな事、するの…。」
押し寄せる快感に身体をビクビクと痙攣させながら、リフィルは潤んだ瞳でジェイドを見つめて問う。
ジェイドは、眼鏡の奥の瞳に微笑みを浮かべたまま答えた。
「簡単な事ですよ。ただ知りたいだけです。あなたが、どのような声で快楽にあえぎ、どのような顔で乱れるのか…それら全てが、どうしようもなく私の好奇心をかきたてるんです」
ジェイドは、リフィルの膣内をかき回すように複数の指を入れ、それをグリグリと回転させた。
「あッ…あぁ…んうぅ…!!」
絶頂を迎える直前に、ジェイドの指は引き抜かれた。
「はぁ…はぁ…」
ジェイドは、リフィルの中から引き抜いた指をペロリと舐め、荒い息をつくリフィルに向かって言う。
「まだ満足していないでしょう?次は…どうして欲しいですか?」
リフィルには、ジェイドが何を言わせようとしているのかわかっていた。
簡単に屈してしまうのは悔しかったが、媚薬と前戯で限界まで高められた熱を、早くどうにかしたいという気持ちが勝っていた。
「…ちょうだい…ジェイドの、大きくて熱いモノを…私に…」
「…よくできました」
ジェイドは、ズボンの前を開けて硬く勃起したモノを取り出し、リフィルの秘裂に一気に挿入した。
「あっ…はぁぁっ…!」
「これが…欲しかったんでしょう…っ!」
ジェイドは、激しくピストン運動を繰り返し、リフィルの中を突く。
「あぁっ…やっ…激し…過ぎ…っ!」
「激しいくらいのが…いいんじゃないですか…っ!」
そう言いながら、ジェイドはさらに奥深くを貫くようにリフィルの身体を抱きしめて、腰を動かす。
「あぁ…駄目…イク、イッちゃう……!!」
「ええ、イッてください…私も、あなたの中にたっぷりと注ぎ込んであげますよ!!」
ジェイドは、そのままリフィルの中に白濁を注ぎ込んだ。
「……っ!!」
自分の中を満たすジェイドの熱を感じながら、リフィルは意識を手放した。
自分の隣で眠るリフィルを見ながら、ジェイドは彼女と初めて顔を会わせたときの事をぼんやりと思い出していた。
聡明で思慮深い彼女に興味を持った。しかし、彼女がとても疑い深く、
幾人かの例外を除いては他人に対して常に一歩線を引いて接していることもすぐにわかった。
けれど、別にそれでもいいと思った。
踏み込んでこないのなら、それにこした事はない。距離をおいたほうが付き合い安いこともある。
ただ…単純に知りたくなったのだ。
全てを脱ぎ捨てた時、彼女がどんな顔をするのか。
Fin
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