総合トップ>SS一覧>SS No.5-078
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
自暴自棄 |
腹黒堕天使氏 |
ロイド×リフィル |
2006/04/25 |
2006/04/27 |
世界が統合され久しぶりにロイド達は会うことになった。ちょうどミズホの里で祭りがあるということでミズホに集まることにした
「うわ〜スゴ〜イ♪」
「綺麗です・・・」
「僕もやる〜!」
夕食が終わり夜になると花火というもので遊びだした。皆それぞれに花火を持ち順番に火を点ける
「皆〜スイカ持ってきたよ」
しいなが冷えたスイカを切って持ってきた。スイカはどれも真っ赤で美味しそうである
「しいな・・・その格好・・・」
「あぁこれかい?これは浴衣って言うんだ、変かな?」
しいなは今ミズホの浴衣という着物を着ている
そのせいか雰囲気が違って大人っぽくなったというか色っぽいというか、ロイドにはしいなが綺麗に見えた
「いや、そんなことないよ・・・」
しいなの今までとは違う一面を見たロイドは顔が赤くなり何故か鼓動が速くなりしいなの側にいるだけで緊張してしまった
「はぁ〜眠れね〜」
それから時間は過ぎ0時を過ぎた。ロイドはどうしても寝付けずにいた
理由は浴衣姿のしいなが脳裏に焼き付いて離れなかったからだ。そのせいでスイカを食べてる時も風呂に入っている時もどこか上の空だった
「散歩でもしてくるか」
ロイドは横で寝ているジーニアスを起こさないようそっと障子を開けると庭に出た。月明かりがとても綺麗な夜である
「ん?なんだ?」
庭をブラブラ歩いていたロイドはあることに気がついた。部屋の1つに明かりが点いている・・・
「あそこは・・・しいなの部屋だよな。起きているのか?」
その部屋はしいなの部屋のようだ。ロイドは心の奥底に淡い期待を込めしいなの部屋に近づいた
だが障子を開けようとした時ロイドは耳を疑うのであった
「今の声はなんだ?誰か他にもいるのか」
部屋の中で異変が起きていると思ったロイドは障子に耳を当て様子を伺った
「あ・・・はぁん・・・」
微かにだがしいなの声がする。その声は苦しそうにも聞こえるがどうも様子がおかしい
「いい反応だ、可愛いぜしいな」
今度は男の声がした。この声にロイドは聞き覚えがあった
「今の・・・まさかゼロスか?」
背中に冷たい物を感じたロイドは恐る恐る震える手で障子を5p程開け中を覗いた
「そんな・・・」
ロイドは目を疑った。そこには・・・1枚の敷布団の上で裸で絡み合うゼロスとしいなの姿・・・
それがどういうことなのかは、ロイドとはいえ理解ができた
2人はロイドが見ていることに気づかず互いに抱き合い唇を重ねている
「キス上手になってきたな、最初は緊張してガチガチだったのにさ」
「バカ・・・」
2人の会話が聞こえる。その内容からこの行為は初めてではないようだ
「こっちの口はどうかな?」
ゼロスは体を起こし投げ出されたしいなの足元に移動した。しいなは仰向けになったまま両足を立て大きく開く
ピチャピチャピチャ・・・
ゼロスがしいなの足の間に顔を埋めると水の音が聞こえてきた
「あ!あぁ・・・あっ!あぁ!」
しいなの体が大きく仰け反り左右に上体が揺れる。ゼロスはしいなの腰を掴みジュウジュウ音を立てて何かを吸い上げている
「あぁーっ!!」
部屋にしいなの悲鳴が響く。ロイドは呆然とその光景を見ていた
「そろそろいくぜ」
「うん・・・」
しいなが落ち着きを取り戻すとゼロスはしいなの足の間に入り込み腰を持ち上げた
「!?」
ロイドはそこまで見ると無意識に庭に降り我武者羅に走り出した
これ以上は見たくない・・・ロイドは何も考えず闇雲に走っていた
「なんで・・・どうして・・・」
気がつくとロイドは里が見下ろせる丘の上にいた。先程の光景が脳裏をよぎる
「しいなはゼロスと・・・嘘だろ・・・」
だがあの光景は決して夢でも幻でもない。確かに2人は互いの体を求めあっていた
ロイドは酷い裏切りにあったかのような気分になりその場に崩れ落ちた
「ロイド・・・」
誰かがロイドを呼んだ。ロイドは声が聞こえた方に振り向いた
「先生・・・」
そこには息を切らしたリフィルが寝巻きのまま立っていた
「一体どうしたの?こんな時間に」
リフィルはトイレから部屋に戻ろうとした時、偶然ロイドが走って出て行くところを見て追いかけてきたのだった
「俺でもよく分かんないよ・・・」
正気に戻ったロイドは俯き答えた。何故か胸が苦しくなってくる
「なにがあったかは知らないけど、ここにいたら風邪引くわよ」
ロイドの表情から言えないようなことがあったと解釈したリフィルはあえて詮索はしないことにした
「さぁ皆が心配するわ、帰りましょう」
リフィルはロイドの手を引き歩き出そうとした。しかしロイドはその場から動こうとはしない
『今帰ってもあそこでは・・・』
またもロイドの脳裏に求め合っている2人の姿がよぎる
「ロイド?」
リフィルは俯いてるロイドの顔を覗き込んだ。ロイドの目から大粒の涙が零れた
『俺、しいなのこと好きになってたんだ・・・』
「ロイド?大丈夫?」
突然のことでリフィルは戸惑っていた。ロイドは袖口で涙を拭くとリフィルに抱きついてきた
「ロイド、もう帰りましょ」
リフィルは泣いているロイドの頭を優しく撫でながら声をかけた
どうしてもロイドはあの光景が頭から離れずにいた。思い出せば思い出すほど苦しくなり無性にイライラしてきた
「ロイド?」
リフィルを掴んでいた手に力が入った。なんでもいいからこの苦しみから解放されたい、そう思うと無意識にロイドの体が動いた
「きゃあ!」
リフィルが芝生の上に突き飛ばされた。そしてリフィルの体にロイドが覆い被さってきた
「うわあぁぁぁぁぁ!」
自棄になったロイドは叫びながら強引にリフィルの寝巻きを裂いた
「ロイドやめて!」
リフィルはなんとか抵抗しようとするが肌が露になり地面に抑えつけられた
「やぁ!」
ロイドは乱暴な手つきでリフィルの胸を掴み揉み解す。だが力の加減などしていないためリフィルには痛みしか伝わていない
「ねぇもうやめて」
リフィルの声が聞こえてないのかロイドは右胸を鷲づかみにし吸いつきだした
「痛っ!」
歯を立て噛み付いた為リフィルの体に痛みが走る。ロイドはそれでも動きを止めず左胸を揉みながら右胸を吸い舌先で転がし続けた
「ロイド・・・」
やがてその乱暴な行為にも体が慣れてきたのか痛みを感じなくなってきた
股が疼き抵抗する気が薄らいできた
「あ・・・」
下着ごとズボンが脱がされる。ロイドはリフィルの足を広げ顔を埋めた
「あぁ!ロイド・・・それだけは・・・」
ロイドが舌でそこを濡らしているのを理解したリフィルはそこから先の行為から逃れようと体を起こし逃げようとした
「あ!あぁ!ダ・ダメ・・・」
だが力が入らず成すがままになっていく。視界に広がる夜空もぼやけていった
「あ!あぁぁぁぁぁぁ!」
リフィルが悲鳴を上げた。いつの間にか膨張していたロイドのモノが強引に中へと侵入してきたのだ
充分に慣らされていないのに入れられたため激しい痛みを感じたリフィルの目から涙がボロボロ零れた
「あぁ!あぁ!」
ロイドは滅茶苦茶に腰を動かし打ちつけた。リフィルはただ痛みに耐えるしかなかった
「いやぁ・・・あっあっ!」
血と愛液で滑らかになってくると快楽が徐々に込み上げてきた
リフィルが目を開けると涙を流しながら一心不乱に腰を動かすロイドの顔が合った
「ロイド・・・」
リフィルはロイドの背に手を回しそっと抱き寄せた
「先生、ゴメン・・・」
耳元でロイドの声がする。落ち着いてきたのだろうか
「いいのよ、貴方が泣くぐらいですもの、よほど辛いことがあったんでしょ」
「先生・・・」
「これで気が収まるなら好きなだけ私に当たりなさい。でも、他の女の子にはしないでね」
「先生・・・」
ロイドの目からまた大粒の涙が零れた。こんなに酷いことをしたのにリフィルは怒らず優しく抱きしめてくれた
そのことが余計にロイドの胸を苦しめた。だがどうしてもロイドは動きを止めることができす奥まで何度も貫き続けリフィルは最後までその行為を受け入れていた
「早く寝なさい」
「うん・・・」
屋敷に戻った2人は風呂場で体を洗いそれぞれ用意されていた部屋に戻った
既にしいなの部屋の明かりは消えている。ロイドはどこか心に穴が開いたままフラフラした足取りで部屋に戻ってきた
「そういやゼロスは隣の部屋だったな」
部屋の前まで戻ってきたロイドはゼロスも戻って来ているのか気になりそっと障子を開けた
「でひゃひゃひゃひゃ・・・メロン〜♪」
そこにはにやけた顔で寝ているゼロスの姿があった。その顔から存分に楽しんでいたことが予想される
「なんかムカツクな・・・」
その姿に腹立たしさを覚えたロイドは音を立てないよう障子を開け横で寝ているリーガルを起こさぬようにゼロスに近づいていった
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
翌朝ミズホの里に男の悲鳴が響き渡った
「なに!どうしたの!」
悲鳴を聞いて人が集まってきた。そこには鏡を見ながら震えているゼロスと必死に笑いを堪えてるリーガルの姿があった
「一体どうしたのさ?」
しいながゼロスの前に座った。そして・・・
「プッ!クククククク・・・あーっははははははは!」
突然腹を抱えて笑い出した
「え!なになに?どうしたの・・・あはははははははは!」
仲間達もゼロスの前に集まりそして笑い転げ始めた
「だ・誰だこんな嫌がらせしたのは・・・俺様の美しい顔が・・・」
ゼロスは怒りにブルブル震えていた
「前よりいい男になったんじゃないか?」
ロイドがニヤニヤした顔でゼロスを見ている。今のゼロスの顔には油性ペンで満遍なく落書きがしてあった
油性ペンなのでなかなか落ちず、その後ゼロスはしばらく仮面をつけた生活を送るハメになったのだが犯人は分からないままだったのであった
こうして仲間達の笑い声と1人の男の怒りで祭りは幕を閉じたのだった
〜お終い〜
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