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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
10年後の悲劇 34氏(22スレ目) 子供+α×ナナリー 2006/04/02 2006/04/04

ナナリー・フレッチは、19歳になった。
孤児院の子供達もすっかり大きくなり、しかし増えていく一方だ。
しかし、何故かわからないが、15歳前後の男児が多い。
女児は減っていっている。デュナミス孤児院の方にいっているのもいる。
今孤児院にいるのは、彼女達を含む25人。
そのうち、12歳を超えるのは10人、15歳を超えるのは4人。
のびざかり、そして思春期の彼ら。

そしてまもなく、彼女を悲劇が襲おうとしている―――。


15歳を超えている子供達がある日、突然集まった。
性格も個性も違う四人。喧嘩もしょっちゅうである。

金髪の、エッジ。15歳。
手先が器用。性格はおとなしく、しかし頭は誰よりもよい。
青髪の、コツレ。16歳。
四人の中で一番足が早く、アクロバティックも得意。勉強は不得手。
緑髪の、ディス。15歳。
小柄。甘えん坊を装っているが、かなりの腹黒。悪魔のような性格。
黒髪の、パーグ。17歳。
四人の中で一番背丈がたかく、力も強い。

この四人の共通点は――皆、ナナリーを愛しているということ。
そして皆が、ナナリーを堕とそうとしているということだった―。

「ったく、ディスのせいで長引いちまった…片付けなきゃ。」

ナナリーはその時、皿の片付けをしていた。時刻は、9時を回っている。
いつもはもっと早く終わっているのだが、ディスが眠いと五月蝿く、
眠るまで傍にいてあげたのだった。
あげくの果てには9時を回り、20数人分の食器を片付けるのは一時間はかかりそうだった。
ため息をついたナナリーはしかし、食器を洗うことに没頭した。

同じ時刻、エッジ達は集まり、話をしていた。
「ディス、上手くいったか?」
「心配するなよ、コツレ。全部、エッジの指示通りさ。」
二人は、ニヤリ、と笑った。しばらくしてから、青髪の少年がやってきた。
「パーグの方も準備はいい。ちょうどいいロープも用意した。」
そうか、と緑の髪の少年は言った。
しばらくして、背丈の高い男が一人やってきた。
「――そうそう、これも盗ってきたよ。」
緑髪の少年は、二つの瓶を差し出した。
右は薄い桃色の、半透明の液体。左は、白い錠剤だ。
「左は睡眠薬。右は――媚薬だから。」
青髪の少年は、でかした、と笑みを浮かべた。
「…いいか、ディス。お前に全部かかってるんだぞ?」
黒髪の男がいうと、ディスは頷いた。
「わかってる。お前は背後から、静かに、身長にやれよ。パーグ。」
「エッジはその間、ルーを見張っていろ。いいな?」
金髪の少年は、頷いた。


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