総合トップ>SS一覧>SS No.5-071
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
暴走した思い |
腹黒堕天使氏 |
クラトス×しいな |
2006/03/27 |
2006/03/28 |
「あぁ・・・ふぁ・・・」
朦朧とする意識の中で女はひたすら痛みに耐えていた。顔の下の枕が自分の涙を唾液で染みを作っている
「どうだ今の気分は?」
背後から男の声がする。女は答える気力もないのか、ただ呻いていた
男はうつ伏せに寝かせた女の頭を右手で押さえつけ左手で腰を持ち上げ無理矢理剥いだ女の秘部に自分のモノを宛がい何度も突き上げる
その度にグチュグチュと音がし血と愛液が溢れ出していた
『なんで・・・なんでなの・・・』
抵抗することも助けを呼ぶこともできない女は何故このような仕打ちを受けているのか理解できずにいた
『あたし・・・なにもしてないのに・・・』
何度も体を貫かれた女はそこで気を失った。だが男はそれでも動きを止めようとはしなかった
「ここにくるのも久しぶりだね〜」
世界が統合され和平の使者として選ばれた藤林しいなは一人イセリアにやってきた
シルヴァラントの神子コレットの祖母ファイドラからの手紙を受け取り村を後にする
「せっかくここまで来たんだからロイドにも会っていこうかな」
思ったより早く片付き時間が余ったのでしいなは寄り道をすることにした
しかしこの時、それを後で後悔することになるなどとは夢にも思わなかった
「ロイドはいないのかい?」
「あぁダイク殿の手伝いらしい、帰りは夜になるようだ」
ロイドの家に着くといたのはクラトスだけでロイドはダイクと共に出かけていた
今はまだ午後、待つには長すぎる時間である
「そうか、じゃあ仕方ないね。帰るよ邪魔したね」
しいなは諦め帰ることにした。家のドアを閉め橋を渡りかけた時だった
「待て」
クラトスが追いかけしいなの腕を掴んで引き止めた
「なんだい?」
「せっかく来たんだ少し休んでいったらどうだ?」
「う〜ん・・・いやいいよ、ありがと」
少し迷ったがしいなは誘いを断った。クラトスと2人ではなにを話していいのか分からず気まずいだけのような気がしたからだ
「そうか・・・」
誘いを断られたのがショックだったのか、しいなには残念そうな顔をしているように見えた
「悪いね、じゃあ・・・」
少し罪悪感を感じたもののしいなは腕を振り解き帰ろうとした、だがクラトスは手を離そうとはせず逆に手に力を混めていた
「あのさぁ離してくれないか?」
「すまん」
「もしかして、なにか用があるのかい?」
クラトスの表情から言いたいことがありそうな気がしたしいなは先程まで掴まれていた場所を擦りながら尋ねた
「あ・・・いや・・・」
しかしクラトスは口を噤んだ。その様子から伝えたいことがありそうなのは明白だが伝えるか胸に留めるか迷っているようだ
「ちょ!なにするんだい!」
「いいから来るんだ」
「離してよ!」
しばらくして家の中から男女の争う声をノイシュは聞いた
クラトスがしいなの腕を掴み強引に家の中に連れ込もうとし、しいなはそれに激しく抵抗していた
パンッ!
しいなは反射的にクラトスの顔に平手打ちを放った
「なんなんだい一体!」
だがその瞬間クラトスの表情が豹変した。鋭い目つきとなり黙ってしいなを見つめる
しいなはその目に恐怖を感じ体が萎縮した
「きゃあ!」
その僅かな隙を見逃さなかったクラトスはしいなを担ぎ上げると階段を登った
「そこに寝ろ」
2階につくとクラトスはしいなをロイドのベットの上に放り投げた
カチャカチャ・・・
「え・・・」
しいなが体を起こすとクラトスはズボンのベルトを外しだしていた
それを見てしいなはクラトスがなにをしようとしているかを察した
「いや・・・」
服を脱ぎ上半身が裸になるとクラトスは無言でしいなの両肩を掴んだ
しいなは顔が青ざめ体はブルブル震えていた
「ん・・・」
しいなの唇がクラトスの唇で塞がれた。恐怖で体が動かないしいなは唇を貪られていった
『あたしのファーストキス・・・』
口内にクラトスの舌が侵入し暴れていることに気づき視界が涙で遮られた
「やめて!こんなの嫌!」
しいなは衣服を強引に脱がされ全裸にされた。ここから先の展開だけは避けたいため必死に懇願を始めた
「ここまできて今更やめられるか」
だが興奮状態にあるクラトスはしいなを押し倒した。しいなの泣き顔が逆に火をつけたようだ
「お前はロイドに気があるようだな」
しいなの体に覆い被さり耳元で囁いた
「今からお前は好意を抱いてる男のベットの上でその男の父親と一線を越えるんだ、滅多にない経験だぞ」
「いや・・・いやぁー!」
錯乱状態にあったしいなはその言葉で取り乱した。なんとかクラトスを押しのけようと腕に力を混めるがもう遅い
密着しているクラトスの体は押しのけるどころか1mmも浮くことはなかった
「あぁ・・・や・・・」
可愛らしい乳房を吸われしゃぶられると気力を奪い取られたのか動きを止めた
舌の動きにあわせ股の間が疼くのを感じる。クラトスは徐々に下肢に顔を近づけていった
「あぁ!うあ!いやぁ!」
「嫌なのか?こんなに濡れているではないか」
クラトスが腰を打ち付けるたびに激痛が体中に走る。秘部を舐められイかされてしまったしいなは容赦なく貫かれた
激しい痛みと屈辱と恐怖から涙がボロボロ流れるがクラトスは動きを止めなかった
「もうやめて・・・」
しいなの耳にクラトスの声は聞こえてはいない、ただベットの軋む音と卑猥な摩擦音だけが聞こえていた
「イっておいて今更なにを言うんだ、本当は続けて欲しいんじゃないのか?」
「あぁ!あぁ!」
更に勢いを増すと痛みと感じ始めてきた快感から言葉を発することもできなくなった
抜き差しするたびに聞こえる摩擦音のテンポが速くなっていく
「や!あぁーーーっ!!」
しいなの悲鳴が小屋で寝ていたノイシュの耳にも届いた。だがその悲鳴は痛みや恐怖から出た悲鳴ではなかった
「またイったか。素直じゃないな、気持ち良かったんだろ?」
クラトスは肩で息をつきながら片手を伸ばし、しいなの涙を拭った
「嫌ならあんなに喘ぐわけないだろ、本当は求めていたんじゃないのか?」
「違う・・・」
「なにが違う、お前も楽しんでいたではないか」
「違う!」
しいなは声を振り絞って叫んだ。望んでいない男相手に感じていたこともイってしまったことも認めたくなかった
「強情だな」
クラトスはしいなの中に差し込んでいたモノを引き抜いた。中で受け止めきれなかった白濁した液体が零れシーツを汚した
「もう1回くらいイっておくか?」
そう言うとクラトスはしいなの返答を待たず無理矢理体位を変えた
「あ!あぁぁぁぁぁ!」
うつ伏せにされ尻を突き出すような形にされるとまたしても貫かれた
「なんだまた濡れだしたな、体は正直だ」
そしてクラトスはしいなの頭と腰を押さえつけ再び動き出した
「ここは・・・?」
目を覚ますとしいなは別の場所にいた。見覚えのある場所だ
「そうだ人間牧場だ・・・」
そこはイセリアの人間牧場の一室だった。しいなはそこに寝かされていた
「起きたか」
その時クラトスが現れた。そこでしいなは自分の身に起きたことを思い出した
「そろそろロイドが帰ってくるのでこっちに運ばせてもらった」
クラトスは脱がしたしいなの服を投げ渡した
「奥にシャワールームがある。リフレッシャーを使えば少しは痛みも引くはずだ」
そのまま背を向けクラトスは出て行った。部屋の中からしいなのすすり泣く声が聞こえた
「何故あんなことを・・・済まない」
クラトスは壁にもたれかかり大きな溜め息をついた。何故しいなを汚してしまったのか自分にも分からなかった
以前よりしいなを自分の物にしたいと思っていたのは気づいていた。だが必死にその気持ちを押さえつけてきた
しかし今日しいなと偶然にも2人きりになったとき、どうしても抑えられなくなった
数日後クラトスはミズホの里を訪ねた。今はしいなと2人で話をしていた
「なんだいこれは?」
今しいなの手には赤い大きな宝石が光っている
「古代大戦の時に手に入れた宝石だ。私が持っていても仕方がない」
「こんなのでチャラにする気かい?」
その宝石は古代大戦時に消滅されたとされている貴重な石で専門家ですら予想できない程の価値がある
この大地には欠片すらなかったがデリスカーラーンで厳重に保管されていた
「済まなかった」
クラトスは深く頭を下げた。しいなは拳を握り締め殴りかかろうとしたが黙って手を降ろした
「もういいよ・・・二度とアンタと会うこともないんだし、腹切られても困るしね」
明日クラトスはデリスカーラーンごとこの大地を去る。その前にしいなとだけは話しておこうと訪ねてきた
「でも絶対許さないよ、もし来世で会ったらタダじゃおかないから」
受け取った石を握り締めしいなは部屋を出た。示談は成立したということだろうか
その後クラトスが里を出て振り返ると川原でしいなが里の仲間と笑いながら楽しく話している姿が見えた
〜お終い〜
前のページへ戻る