総合トップ>SS一覧>SS No.5-056
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
ロイドとしいなの珍道中2 |
腹黒堕天使氏 |
ロイド×しいな |
2006/03/01 |
2006/03/03 |
「メルトキオに来るのも久しぶりだな〜」
「そうだねぇ」
病院で輸血をしてもらったロイドはその日のうちに無事に退院することができた
しかし隣にいる女性しいなは不機嫌極まりなかった。それもその筈である
純情で男を知らない娘が勝負パンツで挑むなど清水の舞台から飛び降りるくらいの勇気がいることだ
そんな一大決心を見事に台無しにされては機嫌の1つも悪くなるのは当然だ
『やっぱ怒ってるよな』
さすがに鈍感なロイドでもしいなが怒ってることもその原因が自分にあることも分かっていた
そんな2人の前を幸せそうなカップルが手を繋ぎながら通り過ぎていく
『もしかしたら今頃あぁなってたかも知れないのに、ロイドのバカ』
もし何事もなければ2人は今頃ラブラブオーラを撒き散らしながら街道を往来していたかもしれないと思うと悔しさが込み上げてくる
だが肝心な場面で鼻血を噴出しぶっ倒れる男にまた迫るなんて更に勇気がいることだ
こんな2人に挟まれノイシュも密かに疲れていた
「あら〜随分と懐かしいのがいるじゃないの〜♪」
その時、救世主が現れた。テセアラの神子ゼロス=ワイルダーである
彼が現れたことで気まずい空気が掻き消されたのだった。そして今日はゼロスの屋敷に泊まることになった
「ロイドく〜ん♪一体しいなとなにがあったのさ?」
その夜2人の間の空気が妙に重いことに気づいたゼロスはロイドを庭に誘い出し問い詰めた
「いや、なにも・・・」
「またまた〜どうせロイド君がしいなを怒らせたんだろ〜」
「や!それは・・・」
「その反応だけで充分だぜ」
ロイドの動揺っぷりから図星だと判断したゼロスはロイドの肩に手を回し逃がすまいと力を込めた
「オラ!とっとと吐け!なに仕出かした!」
そして窒息しない程度にしいな直伝の絞め技を発動した
「イテテテテテテテ!分かった話すよ!」
観念したロイドはついに全てを話すことにしたのだった
「でひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!バカだね〜お前が血を流してどうすんだよ!立場が逆じゃないか!」
ゼロスは腹を抱えて笑い転げてる。予想外の内容とオチに笑いを堪えずにはいられなかった
「そんなに笑うことないだろ!!」
笑い転げてるゼロスを見て恥ずかしさと腹立たしさが込み上げてきた
「あ〜悪かったプププププッ!まぁなんだ、そりゃ怒るわなククククク・・・」
ゼロスは笑うだけ笑うと起き上がりロイドの横に座った。聞いたからにはなにかしらのアドバイスをするしかない
「で?ロイド君はどうしたいわけ?」
「どうって?」
「このまま気まずい状態で旅なんか続けられるのかよ、なんとしても許して貰うしかないだろ」
「そうだけどさぁどうすればいいのかサッパリなんだよ・・・」
「あのな〜ロイドから迫って多少強引にでも一発やればいいんだよ!」
ゼロスは悩むロイドにズバリ言った。確かにそれが一番手っ取り早いかもしれない
「え!えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「それで全てがチャラになるはずだ、だがな」
ゼロスは更に話しを続けた
「しいなは本気だ、それに対しいい加減な気持ちでヤれば後々揉めてややこしいことになるぜ」
「ゼロスが言うと説得力あるな」
「ほっとけ!」
さすが経験豊富なだけのことはある。彼の発言は妙にリアルで生々しいものがあった
「まぁ問題なのはロイドの気持ちだな、しいなのことをどう思ってるのかだ」
「しいなのこと・・・」
「そう!もし他に本命がいたり特に意識してないのなら話し合え!誤魔化して逃げ回って有耶無耶にしてると後で困るぞ」
これはまるで経験談のようだ・・・知らないところで色々と苦労してるのだろうか
「本気でしいなのことを思うなら最後まで責任もって行動しろ」
「本気で・・・」
「さ〜てそろそろ寝るか、困ったことがあったら俺様に相談しろや。俺様はロイド君の味方だぜ」
こうして男2人の密談は終わり2人はそれぞれの部屋に戻ったのだった
「はぁ・・・どうなるんだろうね」
時計が12時を回ってもしいなは眠れずにいた
ロイドとのギクシャクした関係に疲れているのもあるが、どうしてもまた迫る勇気が出ずにいた
「しいな、起きてるか」
その時ドアの外からロイドの声がした
「なんだい?」
ベットから降りドアを開けるとロイドが中に入ってきた
「その・・・少しいいか?」
僅かにロイドの声が震えている。おまけに表情も少し固い、なにか重大な決断をしてきたようだ
「し!しいな!」
ガバァ!ドサ!
「キャア!」
しいなは突然抱きつかれ押し倒された。これがロイドの下した決断だろうか
「こ!この前はゴメン!凄い勇気のいることだったと思うのに俺のせいでダメにしちゃって」
「もういいよ・・・」
「それで考えたんだけど・・・続きしよう!!」
「続きって!今から?」
突然の申し出にしいなは驚いた。望んでいたこととはいえ心の準備ができていない
「しいなと一緒にいたいんだ!これからも、しいなと旅をしたいんだ」
声が裏返り震えながらもロイドは自分の本心をぶちまけた。しいなは唖然としながらも黙って聞いていた
「本当にそう思ってるの?」
「本当だ!しいなでなきゃダメなんだ!」
「じゃあ・・・続きしよう・・・」
しいなはロイドの本心が聞けて嬉しいのか潤んだ目を袖で拭い寝巻きのボタンを外しだした
「しいなの肌って気持ちいいな」
「バカ・・・」
ロイドはしいなの寝巻きの中に手を入れそっと体を撫でた
手には徐々に力が入り、やがれふくよかな胸に到達した
「あ・・・」
ロイドの指が固くなった突起物に触れるとしいなの口から甘い声が漏れた
「脱がすぞ」
シーツの上に投げ出されていた足から寝巻きのズボンを脱がすと薄い水色のパンティが表れた
「さ・触るぞ」
「ん!」
ロイドの指が薄い布越しに乙女の大事な場所に触れた。しいなは何も言わず足を広げた
「あ、あぁ・・・」
指でなぞられるたびにゾクゾクした感覚に襲われていく、それと同時にそこが疼きだしていた
「ひゃぁん!」
僅かに痛みが走った。ロイドの指が直に触れ穴に侵入してきた
「ゴメン!痛かったか」
「大丈夫だよ、続けて・・・」
「あ、あぁあ・・・」
ロイドはついにパンティに手をかけゆっくりを脱がしていく
しいなも顔を赤らめながら足をパンティから抜いた
『ちゃんと濡らさないとイケナイんだよな、確かビデオでは・・・』
興奮のあまり、またしても倒れそうになりながらも必至で意識を保ちながら口を濡れているそこに近づけた
「あ!あぁ!はぁん!あっあっ!」
舌を動かすとますますそこは濡れだし、しいなは乱れていった
だが乱れるしいなの声を聞くたびにロイドは無意識に舌の動きに力が入り、いつの間にかロイド自身にも力が入っていた
「い・イクぞ、大丈夫か?」
片手で固くなった自身を握りしいなの様子を伺う。しいなは黙って頷いた
「よし、じゃあ・・・あ!」
だが、そこで急にロイドは正気に戻ってしまった
「ロイド?」
ロイドの様子がおかしいことに気づいたしいなは顔を上げた。ロイドは何故か俯いたまま呆然としている
「どうしたの?」
体を起こしロイドの視線の先を見てその原因が分かった
視線の先には・・・しいなの下腹部周辺にはロイドの精液が撒き散らされていた
「アンタ・・・早すぎだよ・・・」
「ゴメン・・・」
ロイドは興奮のあまり入れる前にイってしまったようだ、当然今のロイドは萎えている
周囲には今までにない気まずい空気が流れていた
「ゼロス〜〜〜〜俺どうすればいいんだよ〜!」
「はぁ!どこまでヘタレなんだよお前は!!」
いたたまれなくなったロイドは素っ裸のまま寝ていたゼロスに泣きついた
「今度こそ嫌われたかな・・・」
「んなの知るか!面倒見切れんわ!!」
いい夢を見ていたところに全裸の男に叩き起こされたゼロスはキレかかっていた
いくら相談に乗るといっても状況による。こんな状況で助けを求められてもどうすることもできない
ロイドを追いかけてきたしいなは、そんな2人をドアの隙間から見て大きな溜め息が零れ呆れた様子でシャワーを浴びに向かったのだった
結局その夜3人はそれぞれ違う意味で眠れなかったのだった
〜お終い〜
〜その後の2人〜
大人の階段をまたしても登り損ねたロイドとしいなだが、互いの気持ちが分かり多少の進展はあった
手を繋いで歩いたり、キスをしたり、寄り添って座ったりと実にほのぼのとしていた
だが精神的愛情を求める女性と違い肉体的愛情を求める男のロイドは欲求不満だった
「いい眺めだね〜♪」
「そうだな・・・」
その日2人は湖の辺で昼食を食べていた。風も穏やかで辺りは静まり返り座っていると寝てしまいそうだ
「食べないのかい?せっかく作ったのに」
「いや食べるよ、ちょっとボーっとしてた」
色んな意味で溜まっているロイドは、目の前の食事よりも今後どうやってしいなを召し上がるかを考えていた
しかし鼻血噴出・早漏といった失態を犯している以上慎重になる必要がある
三度目の正直というが、逆に二度あることは三度あるとも言うからなおさらだ
「食べたら熱くなってきたよ」
しかしロイドの苦悩など汁知らずしいなは上着を脱いだ。いつもの服が汚れてしまった為しいなは今ライダー服と安物のTシャツを羽織っていた
Tシャツを脱いだしいなはグレイトとしか言いようのないバストが曝け出されロイドの視線は釘付けとなった
他にも周囲に大勢いれば脱ぎはしないが今ここにはロイドしかいない。しいなはロイドの前では無防備なのである
「しいな・・・」
「なんだい?」
「俺もう我慢できねー!!」
「え!えぇぇぇぇぇぇ!」
理性の意図がプッツリと切れたロイドはその場でしいなに襲い掛かった
「誰か来たらどうすんだい!」
「すぐに終わらすから!」
もはや歯止めの利かなくなったロイドはガチャガチャ音を立ててベルトを外しズボンのチャックを下ろした
「いやー!待って!お願い!やめてー!」
だが突然のことでしいなは抵抗していた
心の準備ができていないこともあるがここは屋外、いつ誰がくるか分からない
もしヤっているとこを誰かに見られたら立ち直れないだろう
「大声出すな!誰か来るだろ!!」
左手で口を塞ぎ右手でしいなのズボンを脱がしにかかった。しいなは逃げようと必死にもがいている
「待て!そこでなにをしている!!」
その時男の声が響き渡った。偶然通りがかった旅人のグループに見られてしまったのだ
「か弱い女性を力づくで暴行などどういうことだ!」
おまけにこの光景はどう見ても暴漢が女性を強姦しようとしてるとしか見えないだろう
「お前みたいな男は牢獄に押し込めてやる」
男達は武器を手にロイドに襲い掛かった。弁解の余地などない
「もう安心ですよお嬢さん」
「あ・ありがと・・・」
最早しいなにもどうすることもできなかった、ロイドは容赦なく袋叩きにされている
「誤解だーーーーーーーー!!」
その後ロイドがどうなったかはご想像にお任せします
〜お終い〜
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