総合トップ>SS一覧>SS No.5-055
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作品発表日 |
作品保管日 |
RD−473 |
723氏(20スレ目) |
ジェイド×アニス |
2006/02/28 |
2006/03/01 |
「大佐、大佐ってば!見てくださいよぉ」
アニスが、机で書類を整理するジェイドの元へと、走り寄ってきた。
「何ですか、アニス」
「これ!この口紅、ティアから貰っちゃいました。――きれいでしょ?」
そう言って、アニスは赤くキラキラと光るリップスティックを得意げに見せつけた。
「ああ、綺麗な色ですね。…それで?」
「もーっ!大佐は淡白なんですからー。何か他に言う事無いんですか?例えばガイ
みたいに、可愛いアニスちゃんにはピッタリの色だね、とかぁ」
「……ガイがそう言うかはともかくとして、子供に化粧はちょっと早いんじゃない
ですか?」
「ぶーぶー。ムカつくっちゅーの!」
頬を膨らませ、アニスは腰に手を当ててみせる。しかし、そのとがらせた唇はいつもと
変わらない淡いピンクで、何の色ものせられていない事にジェイドは気付いた。
「――おや、自慢げに口紅を見せびらかしに来た割には、塗っていないのですか?」
そう言って、自分の口元を指差す。
「あぁ…。だって、この色あたしには似合わないんですもん。そりゃ、色が白い
ティアやナタリアには似合いそうな色ですけどぉ。まーったく、ティアってば
ブウサギのぬいぐるみ隠し持ってた事秘密にしてあげたのに…」
よく見るとその色は透明がかったラメ入りの赤で、確かにあどけない顔と小麦色の肌を
持つアニスには似合いそうに無かった。
「――ほらぁ。でしょ?」
アニスは口紅を薄く塗り、ジェイドの方へ振り向く。
「…確かに、言う通りですねえ」
彼女の言った通り、その色はアニスに似合っていない。赤が濃すぎるのだ。
アニスはジェイドの呆れたような視線に、手を頬に当て「にひひー。大佐、どうです
かぁ?」と赤く染めた唇を強調するように微笑んでみせる。やはり、無理に背伸び
している雰囲気しか伝わってこない。
…しかし、見方によっては非常にいやらしい印象を与えるかも知れない、とジェイドは
思った。あどけない顔に不似合いな赤く濡れた唇。熟れすぎて地面に叩きつけられた
ざくろのように発色している。あざといくらいのアンバランスさが、何とも形容しがたい
危うい魅力を醸し出していた。唇の隙間からかすかに覗く歯も、より白く輝きアニスを
可憐に見せる。
…その時、ジェイドの頭に非常に下らなくて突拍子もない、しかしたまらない気分に
させるアイデアがひらめく。その思いつきを実行に移すために、ジェイドは
アニスに手を伸ばした。
「……もう一度口紅を塗り直しなさい。アニス」
ジェイドはアニスの手から細かいラメ入りの赤が透き通ったリップを奪った。
アニスの唇に強引に塗りつける。赤を重ねられたざくろは、ただれたような輝きを増した。
「むぐっ…ぶー、大佐!何するんですかっ!これ貰ったばっかりなのに〜」
慌ててリップを取り返そうとするアニスの腕をつかみ、自分の元へ引き寄せた。
本当に下らないアイデアだ。だが、単純なだけにしてみたい、と言う欲求は大きかった。
「………………」
小さな耳元に、自分の欲求を伝える。アニスは信じられない、と言った表情で
目を白黒させ、叫んだ。
「…はあ〜〜っ??いきなり何言ってんですか大佐!?つーかぶっちゃけサイテー!」
ジェイドはアニスの不自然に赤く染まった唇を見つめる。この悪態をつく生意気な唇が
もうすぐ行う筈の、淫らな行為を考えると意識しなくとも唇の端が上がるのがわかった。
「――出来ませんか?」
「……出来る訳ないじゃないですか!!ホントに最低だよこのおっさん…。あー
キモイキモイキモっ!見損ないました…って言っても、最初から買い被ってたわけ
じゃありませんけど」
アニスは身を翻し、さっとジェイドから逃げようとする。そんなアニスの背後から、
ジェイドは声をかけた。
「――ああ、そういえば。言い忘れていましたが、最近私は老後に備えてグランコクマに
『豪邸』をですね……」
ピクリ。アニスの頭が、敏感に反応した。低い声でジェイドに問う。
「…………。あの、大佐。参考までに聞きますけど…その豪邸?って、広いんですか」
「まあ、宮殿と比べたら大した事は無いでしょうが、それなりには。何しろ新しいですし、
なかなか居心地も良く出来ていまして。ああ、よろしければ今度アニスも…」
一瞬の沈黙。ジェイドは彼女が罠にはまったことを確信しながら、言葉を続ける。
「………たーいさ♪アニスちゃん、大佐の為ならなーんでも!してあげたいなあ〜」
猫なで声を上げながらくるりとふり返ったアニスは、先ほどとは別人のように目を
輝かせている。赤く濡れた果実を愛らしくすぼませた。
「――そうですか?では、早速お願いしましょうか」
ジェイドは満足そうに微笑むと、椅子に再び腰掛け、アニスを手招いた。
アニスは、ジェイドの元に跪く。ベルトを外し、ぎこちない手でジェイドの
屹立したペニスを取り出した。控えめに手を添え、物珍しげにしげしげと眺める。
「……えー、これ!?これを、舐めろって言うんですかっ」
「ええ、そうですね」
「そうですね、って。普通に答えないで下さいよ…。う〜わ〜……」
アニスは泣き声を上げながらも、厚ぼったく塗りたくられた口紅の隙間から
おそるおそる舌を伸ばし、ジェイドをそっと舐め上げる。その熱い舌先は、背筋に
電流が走るような刺激をジェイドにもたらした。冷たいソフトクリームを溶かすように、
先端から根元まで何度も舐め回す。ざらざらしたアニスの舌が、唾液と赤い油を
ねっとりとなすりつけてゆく。
猫の喉を撫でるように、柔らかな感触。
「たいさぁ、次はどーすればいいんですか?」
「そうですねぇ…では、今度は口全体を使ってもらえますか?」
「ま、マジですか…。はぁ……」
一瞬ためらい、それでもアニスは口を開けた。自分の唾液で濡らしたペニスの先端を、
従順にざくろの中に沈みこませてゆく。
「口紅、ついちゃいますよぉ……」
「――跡をつけるのは構いませんが、歯は立てないで下さい」
アニスの口腔は唇だけで軽く吸いついてくる。たどたどしいながらも、口の中で
ジェイドを舐め回した。筋に沿って上下に舌を動かす。
「ふっ、ふぐぅ…」
じゅっ、じゅぶっ。
アニスが顔を動かす度に、淫らな音が漏れた。
「―――くっ…」
軽く締め付けてくる赤い果実の感触に、ジェイドは呻く。初めてとは思えない
淫らな愛撫に、快感が背中に駆け上がった。顔を真っ赤にしてフェラチオにふける
アニスの頭を撫で、髪をまとめているリボンに手を伸ばし、そっと外す。不相応に
赤い唇をしていやらしい行為にふける彼女に、いつもの子供っぽい髪型は似合わないと
思ったからだ。髪を何度か指でけずると、ミルクのように甘ったるく幼い匂いが
ジェイドの鼻に届いた。
「…なかなか、上手いですよ。指でしごきながら、続けてもらえますか?」
「ふ、ふぁ…わかりました〜…。…んぐっ…ふっ……」
アニスは湧き出る唾液をジェイドに絡ませながら、口を動かす。同時に根元の方に
手を伸ばし、やわやわと指で締め付けた。
「んっ…んむっ…」
ジェイドは何度も、小さなざくろに吸い付かれる。奥まで咥えると苦しいのか、
時折唇までペニスを吐き出しては、溜息をつく。その度にアニスの頬や顎は口紅の赤で
汚れ、涎がジェイドのペニスに伝わって落ちる。卵白のように白く泡立つ唾液と
口紅の油分が混ざった雫。熟れた果実が汁を垂らすように、糸を引きながら足まで
滴ってジェイドの軍服を汚した。
くちゅっ、じゅる…。
「うっ……」
アニスが口を動かすにつれ、粘着質な音とジェイドの呻きが部屋に響く。
寄せては戻るさざ波のような快感にジェイドは思わずため息をついた。つかんでいた
アニスの髪をかき分け、顔を覗きこむ。口の回りは赤く汚れ、唾液と口紅の油分で
てらてらと光っていた。奥まで突っ込まれて苦しいのか、目に涙を浮かべている。
顔中に広がったざくろ色。アニスが口を離した後の、自分のペニスにも赤く口紅の跡。
普段の彼女からは想像がつかない淫らさだった。
普段はあざといくらい幼さを強調している少女が見せる、不釣合いないやらしい表情。
そのギャップ。アンバランスさ。
ジェイドが見たかったのは、それだった。
強い視線を感じ、アニスは顔を上げる。頬を真っ赤に染め、ジェイドに抗議した。
「――んっ、んんっ…。やだ、大佐!見ないで下さいよ」
そんなアニスの髪を黙ってつかみ、ジェイドはアニスの頭を動かした。力任せに
揺さぶり、前後運動を繰り返す。くちゅくちゅと粘っこい唾液とざらざらした舌の
感触が、ジェイドの快楽をリズミカルに高めてゆく。
「ぐっ…んぐぐぐっ」
アニスは苦しげに呻いた。ジェイドの軍服をつかみ、何とか手の動きから逃れようと
抵抗する。そんなささやかな拒絶を無視して、欲望のままに熱く濡れたざくろを蹂躙した。
「んーっ!んんんっ…ふぐぅ」
悲鳴のような声が、アニスの喉を何度も鳴らした。その振動にジェイドは呻く。
「―――っ…」
射精の律動が、足の間からせり上がって来る。激しい射精の前哨戦のような、先走った
モノが尿道を通り抜けていくのを感じた。今、彼女の口控は何とも言えない精液の臭いが
しているに違いない。
「んっ、んん…!んぐ、むふっ―――」
初めて味わう射精の気配にアニスは眉をひそめ、口をすぼませる。その動きが
ジェイドに最後の刺激をもたらした。膨張しつづける快楽が、風船に針を刺したように
はじけ飛ぶ。ジェイドはついにアニスの口の中に射精した。
一度、二度、三度…。
飛び出す白濁液が、小さなざくろの内部を直撃する。受け止めたざくろは痙攣し、
ジェイドが放った精を半開きの端から垂らす。それはどろり、どろりと塊りになって
垂れ、床とアニスの喉を汚してゆく。
「うっ…おえっ…。きもちわる…」
全て吐き出したいらしく、アニスは咳込みながら小さな嗚咽を何度か繰り返していた。
その度に、赤く汚れた顎から白い涎をこぼし、喉を震わせる。
「偉いですねー。良く出来ました」
ジェイドは明るい声でアニスを褒めると、アニスの顔に白いハンカチを投げた。
「う〜…。あう………」
アニスは低く呻き、ハンカチで顔を拭う。それは2人の体液ですぐに汚れ、赤く染まった。
「――ねえねえ大佐。大佐のお家ってどんななんですか?応接室とかパーティ
開けるくらいおっきいの?お庭とかも広いですかっ。調度品は…」
アニスの質問を、ジェイドは思いきりはぐらかす。
「……は?何の話ですか?」
「えっ?だからあ、大佐が老後のために最近買ったって言う…」
「いやですねえ〜、老後だなんて。いくらなんでもそこまで年を取っていないですよ」
「ちょっ、ちょっと待って下さいよ大佐!!!だってさっき…」
「ああ、あれですか。将来そう出来れば、と言う希望的観測ですが?」
「――――っ!!!!騙された…。この、アニスちゃんが……」
がっくりと膝をつくアニス。乱暴に口を拭う。
「あははははは。アニス、言っておきますが私は家を買ったなんて一言も
言ってませんよ〜」
アニスから氷のように冷たい目で睨まれながら、ジェイドは笑う。
ふと床を見ると、白濁した液体がこぼれ、アニスの赤い口紅が転がっている。
今度はどんな風に丸め込んで、アニスにこの口紅を使わせてやろう。そんな事を
考えながら、ジェイドはざくろ色のスティックをポケットに忍ばせた。
おしまい
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