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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
the seed becomes the rose 〜なみだのかけら〜 688氏(20スレ目) クラトス×リフィル 2006/02/27 2006/02/28

「・・・の杖も付けてあげるわ。通行証だけでいいところをサービスしてあげてるんだから、文句は無いわよね。」
「先生、いいのかよ。大事なものなんだろ?」
「いいのよ、ロイド。どうせ一対でしか価値が無いものだから。・・・私にはもう必要ないものだし。」

あれから、まだ一年経たないなんてね・・・・。


タイトル)the seed becomes the rose 〜なみだのかけら〜


今思えば、あれが間違いの元だったのかもしれない。
あの日、私はクラトスに助力を頼み、コレットの指導をしていた。

回想、というかこっから本編)

「さすがに四回目は無理かしら?見たところ、そんなに若くも無さそうだし」
そういいながら、クラトスの方を見やる。黙ったままの彼の代わりにコレットが答えた。
「先生ぇ〜、私もうアゴがダメれすぅ〜」
「私は構わないが、神子はこれ以上は無理だろう」
無理して虚勢を張っている彼を見ながら、私はクスリと笑って言った。
「そうね、コレットの体を一番に考えなくちゃね。今日はもうお終いにしましょう」
「え・・・。先生ぇ、あひたもやるんれすかぁ〜?」
必死さを帯びる声に、捨てのネコの様にすがる目に、さすがの私も折れるしかなかった。
「う・・・、わ、分かりました。今日でおしまいです。まったく・・・。明日は封印の開放に向かうんだから、早く部屋に戻って寝なさい」
「はい〜」
と言って、天使のような笑顔を向ける。やっぱりこれには敵わないわね。
「ああ、神子」
部屋から出て行こうとしていたコレットをクラトスが呼び止める。
「何があっても部屋にいろ。いいな?」
「はい・・・(?」
不思議そうな顔をし、返事をすると、部屋に戻っていった。
何があっても・・・。私は嫌な予感がした。第六感が、私に逃げろと呼びかける。
「わ、私もそろそろ、部屋に戻るわね」
遅かった。立ち上がった瞬間、クラトスが私の腕を掴み、強く引っ張る。あっと言う間にベッドの上に仰向けに組み敷かれてしまった。

私は精一杯の冷静さを装って言った。
「これは何の冗談?」
「侮辱の罪は、その身体であがなって貰う」
「い、いい加減にしないと・・・」
「エクスフィアも持たないお前に何が出来る」
侮蔑の笑みを浮かべて言い放ったクラトスにカッとなり、手を振り挙げた。
それより早く、彼は私の両足を持ち上げ、穿いていた物を簡単に剥ぎ取る。
「嫌・・・っ!」
私の一番恥ずかしいところが、雇われただけの傭兵の前に露になる。
その味わったことのない種類の屈辱に、私は身体が熱くなり始めている事に気づいた。
「や、やめなさ、あっ・・・!」
無遠慮に触れる指が、私の言葉を遮る。
「なんだ、もうこんなに濡れているじゃないか。私のモノを見て感じていたんじゃないのか?」
「ちっ、ちがっ!」
「これだけ濡れてるなら、前戯無しでも入るだろう」
彼の言葉に私は耳を疑った。目から涙が溢れる。震えが止まらない。
こんな・・・こんな事恐ろしいことがあっていいの。ジーニアス、助けて・・・。
「やめて!お願い!お願いだから!」
「いくぞ」
私の制止を聞かず、硬く尖ったモノが私を突き刺す。
「あ・・・。あーーー!い・・・・痛いッ!痛いー!!」
異物の侵入とほぼ同時に、激痛が私を襲った。私の身体に何が起きているのか分からない、目の前が赤く染まる。
「い・・・い・・・・・たい・・・・・・・・やめ・・・」
私の叫びなど聞こえていない様に、クラトスは内部をかき回し続ける。


どれくらいの時が過ぎたのだろう、彼の声が終幕を告げた。
「・・・うっ・・・あっ・・・・・、はぁ・・・はぁ・・」
事を終えると、彼は呆然としている私の足をゆっくりと下ろし、ベッドの端に腰掛けた。
「初めてだったのか・・・・」
私はゆっくりと起き上がり、赤く染まっている場所を確認した。
真っ白なシーツに、赤が映えている。たった今起きた出来事を皮肉るように、荘厳なまでの美しさを放ちながら。
私は・・・、何の罪も犯してもいないはずなのに、私は穢されてしまった・・・・・。何も穢れてなんかいないのに・・・・・・。
ドサッという音が私の目を覚ます。彼が、クラトスが私の着ていたものを放ったのだ。
「それを着て、さっさと出て行け!」


・・・その後のことは、どうやって部屋に帰ったのかは覚えていない。
翌朝、彼は杖をくれた。
お詫びのつもりなのか、もので清算しようとしたのか、彼は何も言わなかったので分からない。
これは過去の戒め。そして、今の私には必要のないもの。私は、もう前を見なくてはいけない。
「先生!早く行こうぜ!」
「あ、ええ、ロイド」
私には、信頼できる仲間がたくさんいるんだから。



ED:華原朋美「be honest」
♪昨日とは違う 笑顔のわたしがいる あなたにだけは素直でいたい


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