総合トップ>SS一覧>SS No.5-034
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作品発表日 |
作品保管日 |
もう…耐えられな〜い |
鳥氏 |
フォッグ×リシテア |
2006/02/03 |
2006/02/03 |
リシティアは悩んでいた。自分の今の生活を省みて、これでよいのか? これから先の自分の人生、
本当にこのままで良いのか? と。
自分は夫を愛している。夫も自分を愛してくれている。そう思ったからこそ結婚した。なのに、最近は
自分の気持ちが解らなくなってきていた。夫は変わらず愛してくれている。でも、自分は違うのではないか
と思い始めていたのだ。
今日もリシティアが悩んでいると、その原因である夫が騒々しい音を響かせて近付いてくる。家中に
響きわたる鞜音。豪快な笑い声と自分の名を呼ぶ声。それらの音が耳に聴こえてくる時が、リシティアの
身に危機が迫っている時であった。
「嗚呼……もう、そんな時間なのね」
リシティアは、自分の方へ次第に近付いてくるモノから逃げ出したい気持ちで一杯だった。そんなリシティアの
背後のドアが大きな音を発てて開く。
「おうっ!」
背後から叫び声が聴こえたと同時に、危険なモノに力一杯抱きすくめられ、リシティアは恐怖のあまり身動き出来
なくなった。
「フ、フォッグ!? な、何かしら?」
少々、うろたえながら自分を抱き締める夫の名を呼んだ。
「おうっ! リシティア! アレだ! アレ」
「ア、アレって……?」
フォッグの言う、“アレ”が何のことなのか、解っていたリシティアであったが、敢えてとぼけて知らぬ
風に尋ねる。
「アレと言ったら、おうっ! アレだ! アレ! ハッハッハッハッ!」
豪快に笑いながら、フォッグはリシティアを抱き上げ、ベッドに投げ出すように押し倒した。
「きゃぁーっ! フォッグ、お願い。今日は止めて」
自分の上に圧し掛かるフォッグの肩を掴み、押し戻そうと必死に懇願したが、当の本人は全く聞く耳持たず
なようだった。フォッグの表情は、目は血走り、口の端からは涎が流れ、吐く呼気は荒く、獲物を捕らえた野獣の
ように見えた。リシティアは、最早、自分には成す術がないと悟り、抗うのを止めた。
すると急にフォッグの様子が変わった。二人が飼っているミアキスのデデちゃんを見つめる時の、デレデレ
に甘ったるい表情に変わったのだ。これも、何時もの事だとリシティアは、泣きたい様な気持ちになる。
「リシティアちゃ〜ん。ちゅうちゅうしまちょうねぇ〜」
フォッグはデデちゃんに話しかけるように、赤ちゃん言葉でリシティアに言いながら口付けた。フォッグの
口付けは赤ちゃん言葉のように可愛いものではなく、口中を蹂躙するように舌が暴れ、痛いほどに強く吸い付く
ものだった。
「んっ!……んふぅっ…んんっ! はっ…はぁ、はぁ…うっんっ!」
激しい口付けにリシティアは、呼吸が出来なくなる。窒息しそうになりながらも、何とか呼吸をしようと、
時折、フォッグが吸い付く角度を変えるその隙を縫って短く空気を吸い込んでいた。
「……はっ…はっ…はぁ、はぁ、はぁ……」
リシティアは、永遠に続くと思われた口付けから、漸く唇が開放されると不足していた酸素を取り込もうと、
肩を大きく上げ下げしながら呼吸をする。
「さぁ、今度はお洋服を脱ぎまちょうねぇ」
未だ、呼吸が整わないリシティアのことなどお構いなしにフォッグはの衣服を慣れた手つきで脱がせていく。
「綺麗なオッパイでちゅねぇ。わちわち揉み揉みしまちゅよう」
「あっ! あぁんっ」
流石に胸を揉まれたリシティアは、感じてしまい嬌声を上げる。
「乳首がこんなに硬く尖っちゃいまちたねぇ。舌でペロペロしてあげまちゅね、こっちの反対側も寂ちくない
ように指でコリコリちてあげまちゅからね」
「やっ!! あっんっ! あぁっ!」
硬く敏感になっている乳首を刺激され、益々感じてしまうリシティア。あまりの快感に身を捩る。そして、
秘所にじんわりとした感覚を覚た。中からとろみのある液体が流れ出し、内股をもじもじさせていると、そのことに
フォッグが気が付いた。
「んん〜? リシティアちゃ〜ん。もしかして、こっちのお口が寂しくなっちゃたのかなぁ?」
相変わらずデレデレした表情で、フォッグはリシティアの腰を持ち上げ、両膝を自分の肩に掛けて顕になった
彼女の秘所を覗き込む。そこは、溢れ出した蜜で濡れ怪しく光っている。茂みに覆われた肉襞は、そこだけが別の
生き物のようにヒクヒクと蠢いていた。
フォッグは茂みごと肉襞を開き、その中心部にある突起を軽く舌先で舐める。すると秘所の奥から新たな蜜が
流れ出し、糸を引きながら滴り落ちる。その様子を見ていたフォッグは、蜜を絡め取るようにねっとりと肉襞の
溝を抉るようにしながら突起を舐め、そうかと思うと、今度は舌先を尖らせ擽るように舐める。
「いっ嫌! あっん駄目よ! そこは…あっ…はっん……ああぁぁっ!」
リシティアはその絶妙な舌使いに、一気に昇天してしまった。
ぐったりしているリシティアの腰を下ろすと、フォッグは再び野獣のような表情になる。そしてリシティアの脚を
開かせてその間に自身の腰を落し、肩を押さえた。
「おおおおおぅっ!」
次の瞬間、咆哮をあげるとフォッグはリシティアの膣の中に自身のいきり立つペニスを一気に突き立てる。
「ひっ! あっあぁぁぁっ!!」
昇天して呆っとしていたリシティアは一瞬で意識を現実に引き戻された。
「あっあっあっ…あぁんっ…フォ…ッグ…もっと、静かに…動…いて。お願い」
初っ端から激しいピストン運動を始めたフォッグに、リシティアは快楽と苦痛とを覚えながら、揺さぶられる
衝撃に必死に堪えていた。フォッグがあまりにも激しく動くために、身体は上下にガクガクと揺れ、次第に身体は
ずり上がり、壁に頭頂部が激突しそうになる。それを回避しようと、快楽に支配され力の入らぬ手でフォッグの
腕にしがみつく。
「あっんっ! はぁんっ! 駄目! あっ…もう…あっ…あぁっ!」
激しく身体の奥を突かれているうちにリシティアは二度目の昇天を迎えた。
「おぅっ! おうっ! おおおぅっ!!」
それとほぼ同時にフォッグもリシティアの子宮口を思いっきり突き上げ、濁流のごとく精液を放出した。
「………っ!! あっ!」
リシティアは、激しい行為の後の疲労と快楽の絶頂を迎えて朦朧としていたが、膣内に挿入されたままの
果てたはずのペニスが再び、大きく膨張していくのを感じた。その感触に瞬間、我に返る。そして、フォッグの
身体を跳ね除け逃げようとしたが遅かった。気が付いたときには、身体は繋がったまま四つん這いにされ、
後ろから乳房を鷲掴みにされると、腰を叩きつけるような激しいピストン運動がまた始まったのである。
「うっ…うぐっ……」
後ろから膣奥を激しく突き上げられ、リシティアは息が止まりそうになる。だが、フォッグのピストン運動は
先程より激しく前後左右に動き、リシティアの膣内を捏ね回し突き上げた。シーツを握り締め、歯を食いしばり、
突き上げられる苦痛に堪えた。苦痛はやがて快楽に変わり、リシティアは意識が遠退き始める。
「あんっ…あぁんっ…あっ、あっ…あっ! はぁんっ!」
フォッグが突き上げるたびに、リシティアの口からは快楽に喘ぐ吐息と声が漏れる。
「ふっ! うおぅっ!」
リシティアの膣奥を思いっきり突き上げ、フォッグは二度目の濁流を放つ。
「ぁぁっあっ! ああああぁぁぁっん!」
身体の中心を駆け上がる刺激に三度目の絶頂を向かえ、とうとうリシティアは失神した。
「おぅ?」
リシティアの様子を不思議に思ったフォッグは、彼女を仰向けにして顔を覗き込んだ。フォッグの視界に入った
のは失神したリシティアだった。
「おぅ…」
暫し、フォッグはやり過ぎてしまったと反省し、項垂れていたが、彼のペニスはまだ満足していないのか、また
しても、勃起した。
「……おぅっ!」
反省していた心など、何処かへ投げやってフォッグは失神したままのリシティアの膣内にペニスを進入させ
欲望の赴くままに、彼女を蹂躙した。
翌朝、リシティアが目を覚ますとベッドにはフォッグの姿はなかった。激しい疲労と、局部の痛みを堪えながら
ベッドから降りたリシティアは、壁伝いに手を着きよろよろと歩いて家の中を見て回った。
「フォッグが…居ないわ。出かけたのね」
家の中にフォッグが居ないのを確認すると、そう独り言を言いながら寝室に戻って、疲れから思うように動かない
身体に鞭を打って、急いで衣服を整えるとクローゼットの中から予てから用意していた家出用の荷物を引っ掴んで
部屋を飛び出した。
玄関をそうっと開け、辺りを見回しフォッグも他の誰かも居ないことを確認してから、人目に着かぬ様に駅に
向かった。
幸運にもリシティアは誰にも見咎められることもなく、駅に到着することが出来た。切符を買おうと窓口に向かい
財布を出そうと鞄に手を入れて、リシティアは愕然とした。中に入っていたのは画材道具だったのだ。
どうやらリシティアはかなり慌てていたらしく、中身を確認しないまま、間違って家出用の荷物の方ではなく
画材の入った鞄を持ってきてしまったのだ。
「なんてこと……」
リシティアは、もう一度家に戻るのは危険だと思い、荷物を交換しに戻ることは諦めた。そして、持ってきて
しまった画材道具を眺めながら溜め息を吐き呟いた。
「仕方ないわね…家に戻る訳にはいかないもの。これで絵を描いて、それを売って…取り敢えず旅費を稼ぎ
ましょう。財布を持ってきたとしても…どの道、何時かはお金がなくなってしまうんだものね」
フォッグの絶倫っぷりに堪えかねたリシティアは、夫に見つからないように世界中を旅することになった。
世界中で絵を描く彼女の姿を目撃されているが、その理由というのが、まさか家を出るときに財布を忘れた為に、
旅費を稼いでいたからだとは誰も思いはしなかった。勿論、夫であるフォッグが絶倫で身の危険を感じて家を
出たなどと思う者も誰一人いなかった。
以上で終わりです。
お粗末様でした。
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