総合トップSS一覧SS No.5-027
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
契約 16氏(20スレ目) ジェイド×アニス 2006/01/27 2006/01/27

あの時の言葉は愛の告白と言うよりも、契約と言った方が正しかったのかもしれない。
ジェイド・カーティス大佐は自分の腹の上で喘ぎながら腰を振る少女を普段と全く
変わらない淡々とした表情で眺めながら、そう考える。
ここはタルタロスの船内。自分たち以外は見張りの兵くらいしか、こんな夜更けに
起きている者は居ないだろう。
「たっ…大佐ぁ……もう、ダメですよぉ…」
アニスは我慢しきれないように、甘ったるい喘ぎ声を上げる。充分過ぎるほど潤んだ
粘膜は小刻みに収縮し、彼女が確かに感じている事を直接ジェイドに伝えていた。
出たり入ったりと上下運動を繰り返す度にぴちゃぴちゃと湿った音が聞こえ、
毛の全く生えていない剥き出しの粘膜が丸見えだった。
「ダメですよ?私はもう年なんですから、あなたが動いてくれないと」
いつもと変わらない、からかうように明るい声――この場にもっとも相応しくないであろう
声を出して、アニスに答える。小さな小麦色の顎をつかんで、顔を上げさせるとアニスは
涙で潤んだ瞳をこちらへと向けた。愛らしい顔は快楽と羞恥で赤く染まっている。が、
その黒い瞳の奥には自分に指示を出すだけで何もしようとはしないジェイドに対する
怒りが滲んでいる事に、気付かないジェイドではなかった。
「ほら、アニース」
ジェイドはそう言いながらアニスの頭のリボンに手をかけると、解いた。最初は左、
それから右。甘い香りがジェイドの鼻腔を一瞬、くすぐった。アニスが髪を落ち着かせる
ために頭を振るより早く、ジェイドは戯れにその黒髪を掴むと思い切り引っ張った。
プチプチと髪の毛の切れる音が聞こえ、何本かまとめて抜ける手応えがする。
「イタッ……やっヤダ、やめてよ大佐!!」
「嫌だったら、さっさと自分で動く事です」

そう言うと、嫌がるアニスを自分の胸へ引き寄せ、唇を奪った。唾液をまぶした舌を、
アニスの口腔に送り込む。先ほどから喘ぎ続けていたアニスの口の中は乾いていて
ジェイドがたっぷりと唾液を送り込むと、アニスは待ちかねていたように
その唾液を飲み込んだ。アニスの小さな舌がジェイドの歯茎に絡まってくる。
長く粘っこいキスを交わしながら、ジェイドはアニスの胸元へと手を伸ばす。
まだほとんど膨らんでいない胸は先端だけが桃色で尖っていた。その小さな乳首を
転がすようにして指先で愛撫する。
「…んっ、ふう…」
塞がれた口元から、くぐもった喘ぎ声が漏れる。ジェイドはアニスの腕をつかみ、
抵抗を封じながらなおもアニスの乳房を愛撫した。唇から耳元、首筋へと舌を移動
させると、アニスの肉壁は鋭く収縮して敏感な反応を示す。
「ほら。私をもっと楽しませて下さい、アニス」
「…ぐっ…いや、いやあああっ…」
ゆっくりと、止まっていたアニスの腰が動き出す。円を描くようにして襞を絡め、
ジェイドを締め付けてゆく。その動きは13歳の少女とは思えないほどいやらしかった。
先ほどまで確かに怒っていたのが嘘のようだ。
「あっ…ああっ…!たいさぁ…」
「アニスはいやらしいですねぇ…そんなに気持ちいいんですか?」
「そんな…そ、そんなの…そんな、わかんないですよぉ…」
アニスはジェイドの肩に腕を回し、しがみ付くようにしてピストン運動を続ける。
知らず知らずの内に奥深く、自分のもっとも感じる箇所へとジェイドを導くようにして
腰を動かした。その動きはなんとも淫靡で、ジェイドを愉しませる。
「はうっ…あっ!ああっやだ、大佐…私、変だよぉ…」
アニスの幾重にも重なっている襞がはぁはぁと荒く呼吸し、何度も激しく収縮をはじめた。
ねっとりとしたその動きにジェイドは強い快感を覚え、危うく射精しそうになる。
「アニス、いい子ですね。――ご褒美です」
ジェイドはアニスの腕を掴み引き倒すようにして押し倒すと、その小さな身体に
圧し掛かった。体重をかけるように荒々しくピストン運動を始める。先ほどまでとは
逆に、押し潰される格好になったアニスは、ジェイドの胸の下ではっきりと喘ぎ始めた。
「あ…いい!…はぁん、もっと、もっとぉ…!」
アニスの甘ったるく高い声を聞きながら、ジェイドはアニスと初めて出会った頃の事を
思い出していた。

ジェイドは元々、アニスの事を悪く思ってはいなかった。
導師イオンに初めて謁見した時すぐ傍らでイオンの世話を焼いていた少女、それが
アニスだった。子供が子供を守っていると、その時ジェイドは内心苦笑した。
イオンと接している時のアニスは、イオンよりも年下の癖に姉のような態度でイオンに
接していた。イオンが傍に居ない時は、子供のように無邪気な顔をしたまま常に冷徹な目で
周囲を窺っている。幼いながらも軍人の目をしていると、ジェイドは思っていた。
アニスはジェイドにすぐになついた。馬が合う、とはこういう事を言うのだろうか、
アニスと居ると普段より快活になっている自分にジェイドはいつしか気が付いていた。
自分を見上げるアニスの大きな黒い瞳。その目の裏に何か、頑なな意思がある事を
ジェイドは気付いていた。だが、そこに何があるのかまではジェイドにはわからなかった。
第一ジェイドにはアニスの事よりも遥かに大事な片付けなければならない仕事が
山のようにあり、またピオニー陛下から任された使命があった。
「そう言えば、私大佐の事好きですよぉ?だって大佐って、お金持ちだしぃ〜…」
見え透いた嘘。無邪気な子供の表情をわざとらしく偽った顔。
「それは嬉しいですねぇ。私も、アニスの事は好きですよ」
そう言うと、執務室でいきなりアニスに口付けた。驚いて目を見開いたままの
アニスの口の中は乾いていて、たっぷりと唾液を口の中にまぶした。その数分後、
執務室のソファの上で半ば無理やり押し入ったアニスの中は口の中とは正反対に
潤っていて、ジェイドの軍服やソファを血で汚した。泣きじゃくって痛みを訴える
アニスが不憫で、まだ毛も生えていない少女を汚したのだ、と言う良心の呵責が
ジェイドにも無い訳ではなかったが、アニスはきっとこんな事をされても
自分を拒まない、と知っていた。確信があった。
「…私の事が嫌いになりましたか、アニス?」
「…この可愛いアニスちゃんを傷付けたんですから、責任とって下さいね?大佐」
見え透いた嘘。無邪気な笑顔を装った顔。それはお互い様だ。
「アニスはいい子ですね。あなたの事が好きですよ、とても」
あの言葉は告白などでは無かったとジェイドは思い返す。他の人間が聞いたら、誰もが
愛の言葉だと思うだろう。しかし自分とアニスにとっては、決して告白などではなかった。
アニスとこうして夜更けに会う関係になるための、契約の言葉。
人間の体と言うのは不思議な物で、最初は酷く痛がっていたアニスが徐々に
ジェイドを受け入れ快楽を知るようになるまで、そう時間はかからなかった。

「…たいさぁ…たいさぁ…!」
ふと我に返ると、アニスは自分にしがみ付き、繰り返し自分の名前を呼んでいる。
肩にまわされた手は余りにも小さくて幼く、これではまるで犯罪者ではないかと
ジェイドは思った。いや、自問自答するまでも無く実際犯罪だろう。導師守護役で、
成人の儀までまだまだ時間のある子供をこうして犯しているのだから。そんなジェイドの
思考など知るよしも無くアニスは少女とは思えない動作で腰を痙攣させるように
ジェイドの動きに合わせてくねらせ、貪欲に快楽を貪る。
「たいさ…すき…ひゃっ、やあっ、こんなの、こんなの…激しすぎるよぉ…ああっ!!」
その強烈な締め付けに、腰が蕩けるような快感をジェイドも覚えながら、さらに
動きを早めた。腰を上下に動かすたびにアニスの肉壁はたわみ、歪みながら収縮して、
それでもなおジェイドを受け入れる。ジェイドは先ほどまで犯罪だと自嘲していた事も
すっかり忘れ、壊れるくらいアニスを激しく揺さぶる。
「――――っ!っやあ…ダメです、たいさ、たいさぁ―――あっやだあっ!」
アニスはビクン、と大きく痙攣したかと思うと身体を小刻みに震わせ、アニスは
あっさりと絶頂に達した。アニスの呼吸が整うのを待ってジェイドはゆっくりと
アニスから自分自身を抜いた。まだ、自分は達していないのだ。もう少しアニスには
働いてもらわなければならない。
「アニース、まだ仕事が残ってますよぉ?」
そう言うとジェイドはアニスの頭を掴み、自分の股間へと引き寄せる。
「―――!!やだ、大佐!私…こんなの嫌ですぅ」
ジェイドがさせたい事を、すぐに察知したアニスは嫌悪の混じった抗議の声を上げる。
だが、それに構わずジェイドはアニスの顔を自分の股間へと何度も押し付ける。
自分の液とアニスの液が交じりあって濡れている先の方を柔らかな頬にぺたぺたと
擦り付けると、アニスはいやいやをするように顎を引いた。頬に張り付いた、粘っこい
液体が糸を引く。
「ほら…ちゃんと、最後までしなさい」
ジェイドはなおも自分のペニスで何度もアニスの頬や瞼、唇を嬲ってゆく。
するとようやく観念したのだろう、アニスはおずおずと舌を絡めてきた。
そのたどたどしい感触に、背筋に電流が走るような快感を一瞬覚える。
「ヤダ…何かすごく変な味ですよぉ、たいさ…」
「あなたの味でしょう。いやらしい味ですよねえ、アニス」
「大佐!変な事言わないで下さいよ」
髪の毛を掴み、きちんと根元まで咥えるように手の動きで指示を出す。アニスは
「うぇ〜…」と心底嫌そうな声を上げながらも、それでも従順にジェイドに従った。
「そうそう、言っておきますが歯は立てないで下さいね?歯を立てたらお仕置きですから」
髪の毛を掴んだまま、ジェイドは腰を動かし、乱暴にアニスの小さな口内を犯す。
喉まで突っ込まれて苦しいのだろう、アニスは時折「うっ」「んぐっ」っと苦痛の声を上げる。
その度にジェイドの中に快感が走り、アニスの頭を揺さぶる速度が速くなった。
ペニスがさらに膨張してアニスの口内を圧迫し、絶頂が近い事をジェイドにもアニスにも
知らせる。アニスのくぐもった呻き声が一層強くなり、必死でジェイドの手を振り解いて
逃れようとした。
「ふっ…ゲホッ!たいさ…やっ…んんっ…はなしてよ!」
「喋るより…ちゃんと咥えていなさい。――――っつ、出るっ……」
ジェイドは乱暴にアニスの頭を押さえつけ、精液を飲み込ませようとした。その瞬間、
ジェイドの頭の中は真っ白になり、爆発するようにして射精する。飛び散った白濁液が、
激しく咳き込むアニスの唇や頬や首筋、黒髪を一瞬で汚してゆく。
「ゲホッ…ゲホゲホ…う〜、さいあくぅ…」
ジェイドはそんなアニスの顔を確認するように覗き込む。アニスは眉間にしわを寄せ、
唇からは唾液か精液かわからない濁った液が滴っていた。その液を指ですくって、
アニスの唇に擦り付ける。アニスは涙交じりの瞳で、ジェイドを見上げた。
「…な、何ですかぁ、大佐?」
「…いえ、別に?」
ジェイドはにっこりと笑うと、タオルでアニスの顔を丁寧に拭ってやった。

「――たーいさ。アニスちゃん、大佐(の地位とお給料)がだーい好きです」
「私もです。アニスはいい子ですから」
「きゃわーん!うれし〜い」
見え透いた嘘。わざとらしい媚びた顔。
ジェイドとアニスは音を立ててキスを交わす。ジェイドはアニスの髪を優しく撫で、
抱き寄せる。アニスもジェイドの腕にしがみ付き、子供のように幼い顔で目を閉じた。
だが、アニスがここで朝を迎えるつもりが無い事を、ジェイドは知っていた。


――数分後、アニスはジェイドの顔を覗き込んで眠った事を確認すると、すぐに
起き上がる。冷めた目で、傍らに眠るジェイドを見下ろした。
「…チッ。このヘンタイ、ロリコン…キモイ!」
アニスは吐き捨てるように舌打ちをして、先ほどまでの甘えた声とは全く違う声で呟く。
ジェイドは眠った振りをして、その言葉を背中で聞いていた。アニスは手早く服を着て
髪を下ろしたまま、ジェイドの寝室を後にする。恐らく、自分に用意された小さな部屋
へと戻るのだろう、とジェイドは推測した。そして朝にはいつもと変わらない、みなの
良く知る無邪気で愛らしいふりをしたアニス・タトリンに戻っている。ジェイドとの行為など、
まるで何も無かったかのように。
やがてドアが閉まる音が聞こえると、ジェイドは小さな溜息を吐いてゆっくりと目を閉じた。
明日もいつもと変わらず、自分の仕事をこなすために。

             おしまい


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