総合トップ>SS一覧>SS No.5-026
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無題 |
819氏(19スレ目) |
キール×メルディ |
2006/01/23 |
2006/01/24 |
「…ここなら、誰もいないな」
そういうと、キールは大きな大樹の下に座った。
風が心地よい。誰もいないし、勉強にはもってこいである。
キールは、持ってきた本のページをめくった。
―――と、そのとき。
「キ〜〜ル〜〜ゥっ!!」
聞き覚えのある声が、はるか遠くから聞こえ、その声はだんだん大きくなってきた。
―――メルディか。
キールはそう思った。そして、予感は的中した。
遠くから小走りにメルディが走ってきたのだ。息が少し荒かった。
「キールぅ〜、メルディ、教えてほしいが言葉があるんだな〜」
「何…?珍しいな、インフェリア語の勉強でもするのか?」
「ううん、セレスティアが言葉でも、メルディが知らない言葉よぅ」
「尚珍しいな…まあ、同じ意味の言葉ならインフェリアにもあるだろう。構わないぞ」
「ありがとな、キールぅ!
えっとな、『ふぇら』、『あなる』、『ばいぷ』が言葉よぅ!」
―――キールは、硬直した。
昔、本をあさっていたころ読んだ本に、意味が書いてあったのだ。
だが、メルディにそれは――刺激が強すぎると思った。
「な……!! め、メルディ!そ、それは、お前は知らなくてもいい言葉だっ!」
「バイバ!キール、勿体ぶらずに教えるがよいなっ!」
しかし、とためらうキール。―――無理はないだろう。
「こ、これは、その…言葉では、表せないというか…なんというか…」
「言葉じゃ無理か?なら、模範演技を見せるが良いよ!」
「なっ!? だ、駄目だっ!!」
「メルディ、教えてほしいよぅ!メルディが実験台でもいいんだなっ!」
その言葉に、キールは理性が吹き飛んだ。
「―――後悔、しないんだな?」
メルディは、首をかしげた。
「後悔…?メルディが知りたい言葉、後悔がするような言葉か?」
だが、キールはそれには答えなかった。
メルディは、う〜ん、と考えた。
「でも…メルディ、ガレノスの跡継ぎになるよぅ。だから、知らない言葉は無い方がよいな…」
そうか、とキールは呟いた。
―――キールは、躊躇など考えていなかった。
「…まず、『フェラ』から教える。そのまえに、目隠しをするんだ。」
キールはそういうと、アイマスクを手渡した。
すると、メルディはえっ、というような表情を見せた。
「何故目が隠すな?それじゃわからないよぅっ!」
「…フェラは物ではなく、一つの行為なんだ。実験台に…なるのだろう?」
その言葉に、メルディはしぶしぶアイマスクを受け取り、目に付けた。
「――いいか?今から、お前の口の中に、あるものを入れる」
メルディは、黒の世界を見ながらそれを聞いた。
「それを、僕の指示通りに舐めるんだ。ただし、噛んだら駄目だぞ
それから…大きさもそれなりにある。苦しいかもしれないけど、我慢しろ」
メルディは、その言葉にこくり、と頷いた。勿論、なにも見えない。
数秒たった。すると、メルディの前で、金具が外れる音がした。
(…?なにが音か?キール、準備がしてるのか?)
ぱさり、ぱさりと、布かなにかが落ちる音も聞こえた。
何があったかはわかるだろう。キールは―――服を、脱ぎ捨てていた。
「―――準備はできた。これから、口に物をいれるぞ。いいな?」
「あ、はいな。あーん…」
メルディは、できるかぎり口を大きくあけた。
そして、メルディの口の中に―――キールの精器が、入れられた。
だが、メルディは何が入れられたかはわからない。わかるのは、生暖かい感触だけだ。
「むぐっ…!んっ、んむぅ……っ」
メルディは、突然のことに驚き、鼻で息をした。
――だが、空気と同時に、生臭い匂いもはいってきた。
(な、なんだな、これぇっ…)
「いいか、メルディ。それを、ゆっくり…ゆっくり、舐めるんだ」
メルディは、ガレノスのことを思い浮かべた。
自分は―――がんばらなくてはいけない。
そう思うと、キールの指示に従うことを真っ先にかんがえた。
そして、舌を―――異物に、触れさせた。
「…んちゅっ…ちゅむっ、ぅんっ…ぴちゅ、くちゅっ……んぇっ…」
だがしかし、それはキャンディのように甘くは無く、むしろ不味かった。
しばらくつづけていると、キールの声が聞こえてきた。
「んっ…いいぞ…メルディ…その調子で…続けるんだ……」
どこか苦しそうなキールに戸惑いながらも、続けろといわれたメルディは行為を続けた。
「っ…くっ、メルディ。口の、中に…今から、あるものを、出す…飲むんだぞっ…!」
そういうと、キールはメルディの頭を掴み、自分の方へ引き寄せた。
どぴゅっ、どぴゅっ
その音とともに、キールはメルディの口内に出したのだ。
メルディは、口のなかに生暖かい、ねばねばした物体が入ったことに驚き、吐き出す事を考えた。
しかし、口をあけるのさえ難しい状態なのだ。飲み込むしか、なかった。
(ぁあっ…なんだよぅ、熱いんだなぁ…っ…!あぁぅ…ぅぅっ…)
喉がやけそう、と感じながら、メルディはひたすら苦しいときをすごした。
やがて、キールはメルディの頭を放した。
「けほっ、けほっ!ぅっ、げほっ…」
なれないことをしたせいだろう。メルディはむせ返り、咳き込んだ。
そして目隠しをとろうとした。―――そのとき。
「ま、まて。メルディ。少し、横になっていろ。目隠しはとるなよ?」
「ぁ…?は…はい、なぁ……」
そういうと、メルディは言われたとおり横になった。すぐに、すやすやと寝息が聞こえる。
キールは、服を身に着けると、辺りを見回し、自分の液がないかを探した。
――どうやら、大丈夫のようだ。そう思うと、メルディを見た。
「おい、起きろ。メルディ!」
びくっ、とメルディははねあがり、目隠しをはずした。
「どれだけ寝るつもりだ。もうすぐ日がくれるぞ」
実際、メルディが寝た時間は短い。だが、行為がながかったのでメルディは素直に受け入れた。
「は、はいな。でも、メルディ、まだ知らない言葉があるよぅ。」
「…『アナル』と、『バイプ』だな。とりあえず、宿に行く。いいな?」
メルディは、キールの言葉に頷くしかなかった。
「…あ、二人が来たぜ」
「あ、おかえり、二人とも!」
宿へついた二人は、ファラとリッドにあった。
「二人とも、今日は、メルディにインフェリアの文化を教えることになっているんだ。
だから、僕とメルディ、リッドとファラ…という組み合わせでは駄目か?」
「は。なんで俺とファラが―――」
「いいよ!メルディのためだもん。私、我慢するよ!」
どっちが、とリッドはぼやいていたが、キールは軽くながした。
「ありがとう、ファラ」
そういうと、彼はメルディをつれて、部屋に向かった。
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