総合トップSS一覧SS No.5-002
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 948氏(18スレ目) ルーク×ノエル 2006/01/08 2006/01/15

〜ユリスシティに向かう途中のアルビオールでの話〜

「ノエル…君のことが好きだ…」
そういうと彼女は驚いて振り返った
「なっ…なななにをいってるんですか、ルークさん!かっ、からかわないで下さいっ!」
「ノエル…前、前」
「えっ…?わわっ!?」
「ふぅ…危なかったね、危うく岩壁に衝突するところだった、流石はノエルだね」
「そ、そんなこと…ってルークさんが急に変な冗談をいうか…あっ」
俺はノエルを座席ごと後ろから抱き締めた
「本気だ…はじめて会った時からずっとこうしたかった…」
「だっ駄目です!わっ、私ティアさんみたいに綺麗じゃないし身分だって違うしそれに…えっ…」
俺は顔を真っ赤にしてしどろもどろになっているノエルをこちらに向かせると強引に唇を重ねた
「んんーーー!?」
目を大きく開け混乱しているだろうノエルをよそに俺は彼女の口内に自分の舌を押し込んでいく
「んっ!んーーー!!」
必死に逃れようとするが飛行中の為腕を操縦菅から離せないノエルをおさえつけるの簡単だった
俺は舌を完全にねじ込むと唾液を流し込みながら舌でたっぷりと口内に染み込ませる
「フーッ…フーッ…」
そうしているとノエルは抵抗しても無駄と悟ったのか力を抜き俺の為すがままになった

「…ぅっ…ぅっ…」
なにか気配に気付き目を開くと彼女は口内を犯されながら泣いていた…
アルビオールが墜落しないように必死に操縦菅を握り締めて…
やりすぎた…俺は慌てて唇を離した
「ノエ…」
「ぅっ…酷…い…なん…で…ぅぅ…こんな…無理…矢理…ぅっ…
私…も…ぅっ…ルークさん…好き…なのに…こんなの…ぅっ」
操縦菅を握り締め泣きじゃくるノエル…俺は罪悪感と共に彼女がたまらなく愛しくなり
震える彼女を優しく抱き締めた
「…!?…ぅっ…ぅぅ…」
拒絶されることも覚悟したが彼女はそのまま俺の腕の中で泣き続けた…
しばらくそうしていると眼下に着陸出来そうな丘が見えてきた
しっかり謝らないと…
「ノエル、あそこに着陸してくれないか?」
そういうとノエルはコクッと頷きアルビオールを着陸させた

「ノエル…酷いことしてごめん…俺本当に…」
「…私のこと好きなんですか?」
ノエルはそういって赤く腫らした目でじっと俺を見つめてきた
「…うん君のことが好きだ…」
「…ティアさんやナタリアさんは…?」
「二人は関係ない!俺は君が好きなんだ!」
「…!?…
…私…ルークさんに…酷いことされました…
…でも…私もルークのこと好きだから…嬉しいです…」
…ノエル
「キス…していいかな?」
「…いいですよ、でも…
優しくして下さいね?」
「…うん」
俺はノエルを抱き寄せもう一度唇を重ねた…

ルークはノエルと口づけ交わしながら忘れたくても忘れられないあの日のことを思い出していた

ファブレ公爵はルークの14歳の誕生日、屋敷で働くメイドの一人にこう命じた
「ルークに抱かれろ、断るようなら屋敷にはいられないと思え」
メイドなど主人の道具、バチカルでは暗黙の掟だった
だがまだ若く生娘だった彼女は困惑した、そんなこと出来るわけない…したくない…
だが物心ついた頃から屋敷につかえていた彼女に屋敷を追われて生きていくことなど考えられなかったし
人間らしい情を持たないファブレ公爵の人間性もよくわかっていた
拒否する道などはじめから彼女にはなかったのだ
…彼女はその夜ルークが眠る離れを訪れると彼の目の前で売春婦のように自らの衣服を脱ぎすて自分を抱いてくれと迫った
突然のことに戸惑うルークだったが密かに憧れていた彼女のあられもない姿を前にして理性を保てるわけもない
ルークは獣のように彼女にのしかかると欲望のままに彼女の身体を汚していった
好きでもない男に自分から身体を開くのはどれほどの屈辱だろうか?
抱かれている間彼女はひたすら己の運命を呪った
―こんなやつに…こんなやつに!こんなやつに!!こんなやつに!!!
コ ン ナ ヤ ツ ニ ! ! ! !
…事が終わり身支度をして帰ろうとする彼女にルークはこう尋ねた
「僕のこと好き?」
ルークは当然彼女も自分を愛してくれていると思っていた
だが彼女はそんな想いなど知ったことではない、彼女はルークを一蔑しこう吐き捨てた
「…アンタの立派な父上に命令されたからアンタなんかに抱かれたのよ!
アンタなんか大ッ嫌い!!」

…ルークが女性に対し歪んだ接し方をしてしまうのは無理もないことだった


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