総合トップ>SS一覧>SS No.4-079
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
762氏(17スレ目) |
ルーク×ティア |
2005/12/25 |
2005/12/30 |
△の月 ●の日
今日もいい夜だ。月がはっきりと見える。
思えばはじめて外で夜を明かしたときもこんな綺麗な月が浮かんでいたっけ。
俺の横では今、ティアが寝てる。…その、服は着てない。
なしくずしで、こういう関係になってしまってまだ殆ど経っていなくて。
俺は実践を屋敷で、ティアは、恋人同士での性交渉…っていう奴の、
心構えというか、精神論というか…時々凄く女の子っぽくぶっ飛んでることも含めて
俺に教えてくれてる。互いに教えあいながら、身体を重ねている。
今日は4度目。しっかりと覚えてる。
最初は痛い、って涙を流していて、俺は心が痛かった。
やめようか、と云ってもティアは大丈夫と言った。だから、俺は
無理にやめようとせず、出来るだけ優しくしたんだ。
もう、痛くはないみたいだ。まだギクシャクしていて、俺の一挙一動に
びくびくする姿は、まるでミュウみたいだった。凄くかわいい。
手馴れたもので、服を脱がしていると、ティアが思いがけない一言を言った。
「乱暴にして」って言ったんだ。 …正直、どこか打ったのかと思った。
最初はそんなこと出来ないって言ったけど、ティアはどうしてもと言った。
痛みとしてでも、こういうことを覚えておきたいと。
戸惑いはあった。…痛みはなるべく与えぬように、ティアを揺さぶる。
悲鳴を上げるベッドのバネと、普段より大きく上ずったティアの声で、
不覚にも、理性というか…そういうのが吹き飛んでしまった。
夢中で何度もティアの名前を呼んで、ティアも俺を呼んでくれた。
俺はちゃんと出来たのだろうか。ティアは満足してくれたのか。
…起きてから聞くのも、その、恥ずかしいけれど。
今はティアはとても心地よさそうに眠っていて、胸が温かくなった。今は、それでいいや。
とりあえず今日は寝よう。明日は早起きして、一番早いジェイドとガイに見つからないようにしないと。
△の月 ■の日
朝、俺がティアに聞くと
ばたんッ!と、思い切り音を立ててナタリアはルークの日記を閉じた。
顔はこれ以上ないほどに赤く、息は荒い。
「な、なんですのこれは…!」
「おやおや、気付かぬうちに随分進んでいたんだなあ」
「日記の中でものろけまくりとは、流石だね〜。」
「ナタリア。音読ご苦労様でした。真に迫っていましたよ」
「冗談はおよしになって!まだ若いのに婚前交渉なんて…!」
「わー、説教魔神炸裂」
「…みんな、何してるの?」
「おや、おはようございます、ティア」
「早起きしちまったんでちょーっとな。」
「ねえねえティア。腰が痛…じゃなくて。おなかすいてない?
今日はあたしがご飯作ったげるねー!」
「そうですわね…ああ早くルークを起こさないと!婚約者として、親友として!
正しい道に矯正しなくては…!」
「ちょ、ちょっと…!?ひ、引っ張らないでッ!」
とある日の早朝のことでした。オチ弱くてスマソ
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