総合トップSS一覧SS No.4-073
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 474氏(17スレ目) ルーク×ティア 2005/12/21 2005/12/30

ルークが、帰ってきた。

レプリカ世界の創造を目論むヴァンとの壮絶な死闘の後、
ルークはローレライを解放するために一人エルドラントの中に消えた。
必ず仲間の元に帰ってくるという約束を残して。
その約束は3年という月日を経てやっと果たされたのだった。
ガイとナタリアは親友の帰還を心から祝い、
アニスは感極まって泣き出してしまい、
ジェイドも「生命力だけは劣化していないようですねえ」などと言いながらどこか嬉しそうだ。
そして…
「ティア…」
「…信じてたわ、帰ってきてくれるって…
 お帰りなさい、ルーク…!」

再会を祝うべく、一行はルークの母国・キムラスカのバチカルに足を運んだ。
「ふぅ〜、やっと街に着いたね〜。疲れた〜。」
「アルビオールでも渓谷からここまではけっこうな距離だからなぁ。お疲れさん。」
「この後どうしますの?何ならお父様たちにもお知らせしてお祝いのパーティーでも…」
「さんせーさんせー!ルークもいいでしょ?」
パーティーと聞いてすかさずアニスが食いつく。
「…え、何が?」
その時のルークの視線は完全にティアに注がれており、
アニスの提案にもルークはまるで上の空といった状態だった。
「ルーク、ティアばっかり見てないで少しは俺たちのことも気にしろって〜」
「なっ、べ、別にそんなことは…!」
「そ、そうよ!ガイ、変なこと言わないでちょうだい!」
ガイの冷やかしに二人は思わず赤面してしまう。
「ははは、悪い悪い。にしても、パーティーならもっといい服着てくるんだったなぁ」
「なんたって公爵様の息子の生還パーティーだもんね〜。
 わかってたらアニスちゃんも思いっきりおめかしして来たのになぁ。
 ああ、各国の偉〜い人とかすご〜いお金持ちとかが一同に会するチャンスなのに…」
「あなたは本当にそればかりですのね…」
ルークは以前と変わらない面々の様子を見て思わず笑みをこぼす。
「ほんと、変わらないわよね、みんな」
隣りを歩くティアが優しく語り掛ける。
「あぁ、ガイもジェイドもナタリアもアニスも…ティアも全然変わらないな」
「ルーク…」

ジェイドはそんな二人の様子を見て、ふと立ち止まる。
「おっと、今日は重要な会議があるのを忘れていました。すみませんが私はこれで失礼しますよ」
「え、ジェイド帰っちまうのか?」
「ええ。すみませんねぇ、私は誰かさんと違って多忙な身ですので」
「ははっ、相変わらずイヤミだなぁ」
そのやりとりを見ていたアニスも頭上にピカーン!と電球を輝かせ
「あ、私も大事な用事があるんでした!ごめんねルーク、私ナタリアと行かなきゃいけないんだ〜」
「え?わ、私は別に用は…って、ちょっと!?」
ナタリアを(強引に)引っ張ってどこかへ行ってしまった。
ガイもルークとティアを見て感づいた様子で、
「ははーん、旦那も粋なことするねぇ…
 おっとルーク、俺も忙しいからもう行くぜ!頑張れよ!」
「え?ガ、ガイまで!?わ、わかった。明日またな!」
(つーか、何を頑張ればいいんだ?)
我も我もと仲間たちは去り、あっという間にルークとティアの二人だけになってしまった。
「…な、なんなんだろうな。みんなせっかく会えたのにすぐいなくなっちまってさ。あ、あはは…」
突然二人きりにされ、ついお茶を濁してしまうルーク。
(情けないな…ずっと言いたかったこと、たくさんあったのに…)
「ルーク…」
ティアの声にはっと現実に戻るルーク。
「…ルーク…会いたかった…ずっと…」
「!…ティア…お、俺も…」
「ほんとに心配したのよ…」
「ごめんな…二度とこんな思いはさせないよ…」
二人は見詰め合い、そのまましばらく時を過ごした。
ルークはうまく言葉が見つからない自分がもどかしかったが、
こうしてお互いに見詰め合うだけで、気持ちが通じるような気がした。

「…ったく、何やってんのよあの二人は!
 そこは抱きしめてチューくらいしろっての!
 『見詰め合うだけで気持ちが通じるような気がした』じゃねぇよチェリーどもが!
 いい大人なんだからさっさと夜の街に消えろ!」
「アニース、仮面がとれてますよ」
「え?仮面って何ですか?私はいつでもかわいいアニスちゃんですよぉ」
「なんだかんだで二人とも鈍いからなぁ…
 ヘタしたらこのまま『じゃあまた明日』なんてことに…」
「わ、わたくしこここんなところを見ててよよよろしいのでしょうか!?」
…お約束というかなんというか、四者四様のリアクションで覗…見守る外野勢。
「ふむ…あの二人の進展はどうでもいいですが
 この私に気を使わせておいてこの体たらくというのは気に入りませんねぇ…」
「うわ、なにげにヒドイこと言ってるし」
「どうする?何か仕掛けるか?」
「今時の若い男女はこういう場合この後…いえでもそんなあの二人に限って…」
一人延々と続く妄想の海に入りこんでしまっているナタリア。
「いえ、もう少し二人の様子を見ていましょう。
 いやあ忙しいのにまさかこんなところで足止めを食うとは…」
「楽しそうに言うねぇ…あんた…」
「実際楽しんでるんだと思う…」

外野勢の盛りあがりなど知るはずもないルークは高ぶる気持ちを胸に
男としての一世一代の大勝負に出ようとしていた。
「あ、あのっ!ティア…」
「なっ、何?ルーク…」
突然声をかけられ、ティアも思わず声を裏返してしまう。
「さ、寒くないか?」
「え?え、ええ。冷えるわね…」
「だ、だからさ、(おお落ちつけ俺大丈夫だ俺ローレライがついてる師匠がついてるアッシュがついt)
 宿に入っていかないか?」
「え…?ええっ!?」
想い合う男女が一緒に宿に入ることの意味がわからないほどティアは鈍感ではない。
(ど、どうしよう…急にそんなこと…
 …でも、ルークが私と…そういうことしたいなら…)
「…え、ええ…い、いいわ…」
頬を赤らめながらもティアは小さく答えた。
「ほ、ホント!?ホントに!?」
「何度も言わせないでっ!行くわよ!」
言ってしまった手前やけになっているのか、ティアは真っ赤になってずんずんと宿に向かって行く。
「お、おいティア早いって!」
ルークははやる気持ちを抑え、ティアに歩幅を合わせて一緒に宿に向かった。

「お、ルークがついに言ったみたいだぞ!」
「意外でしたね…正直こういう関係になるのにあと半年は必要だと思っていましたが」
「でもまだ油断できませんよ大佐。見てくださいあのルークの緩み切った顔!
 全然『はやる気持ちを抑え』られてないじゃないですか!」
「ああ…つ、ついに始まってしまいますのね…」
「どうする?追うか?」
「当然ですよ」
「へぇ、旦那もけっこう好きだねぇ」
「いえいえ、行為そのものには興味はありませんが
 あの二人ならなにか面白いものが見れそうですから」
ははは、とさわやかに笑いながら言い放つジェイド。
「…ああ、そういうことか…」
「…歪んでるよこの人…」
「お父様、お母様、ナタリアはいけない子ですわ…」

所変わって宿の中。
周りに客のいない部屋を選んだのでルークとティアの部屋の周りからは何の音も聞こえない。
もっともそうでなくても二人は自分の心臓の鼓動しか聞こえていないようだが…
(や、宿の中に入ったはいいけどどうしよう…
 ガイが時々見せてくれた音機関の…えーぶいだっけ?
 あれ、どんな風にヤってたっけな…。もっと真剣に見とけばよかった…)
真剣に見るのもどうかと思うが、ルークの緊張はピークに達していた。
(わ…私たちやっぱり今からその…するのよね…
 ルークはしたことあるのかしら…
 初めてだって言ったらどう思われるかな…)
ティアもそれは同じで、二人で緊張しあってすっかり妙な雰囲気になっている。
「「あの…」」
思わず声が重なる。
「あ、な、何?ルーク…」「い、いや、ティアこそどうした?」
「う、ううん、ちょっとね…」「う、うん、俺もちょっと…」
お互い何かきっかけを、と思ってのことだったのだが
うまくいかずに気まずい沈黙が流れてしまう。

一方、少し遅れて宿に入った外野勢は隣の部屋を確保して聞き耳を立てていた。
(ちょっとじゃねーよボケどもが!そんなお約束はいいから
 さっさと押し倒して本番始めろ!)
(アニス、あまり大きい声を出すと聞こえてしまいますよ)
(うーん、まさかここまで来て普通に寝るなんてことは…いやいやあの二人なら…)
(つ、ついに始まるのですわね、まぐわいが…)
(((まぐわい…)))

(ええい、男の俺が不安になっててどうする!ティアはもっと不安なはずだ!)
ルークにも男の意地があるのかそれとも吹っ切れたのか、
ついに自分から行動する道を選んだ。
「ティ、ティア、俺っ!」
「きゃっ!?」
ルークは普通にティアの手を取ろうとしたのだが、体勢を崩して押し倒す形になってしまう。
ボスッというベッドが沈む音に隣の外野勢もすかさず反応する。
(おぉ〜、なんてお約束な展開!)
(問題はここからですね)
(頑張れルーク、この俺がついてるぞ!)
(あぁ…こうして愛する二人は大人の階段を上っていきますのね…)
「あっ、ご、ごめ…」
慌てて体勢を戻そうとするルークだが、ティアがそれを拒む。
「ティア…?」
「……あ、あの、ルーク…
 私、その、初めてだから…優しく…してね?」
「っ…!」
恥じらいを含んだティアの妖艶な表情にルークの理性は大きく揺らいだ。
(ごめん…ちょっと約束できそうにないかも…)
「ティア…!」
ルークは強引にティアの唇を奪い、そのまま口内を犯してゆく。
「んっ…んむぅっ…!っはぁっ…」
舌が絡むたびに、淫猥な水音が静寂の中に響く。
ルークは両手でティアの胸をまさぐりながらも、口への愛撫を続ける。
「…っん、やっ…!」
「ティアの胸…やっぱり大きいな…服の上からでもわかるよ…」
「…ばか…」
(おぉ、本格的に始まってるよ!)
(普段アレでもやるときはやるもんですねぇ)
(旦那、これ以上は女性二人には刺激が強すぎるんじゃないかい?)
(こ…この壁の向こうで二人がっ…!!)

「直接…触りたいな…」
「…うん…いいよ…」
ルークはティアを素肌で感じたいと、服を脱がそうとする。が…
「?…これ、どうやって脱がすんだ?」
…ティアの着ている教会の服は一見して複雑な構造で、
ルークに脱がせ方がわかるはずもなかった。
(アホーーー!!ちょっとはチャレンジしろ!女性に恥をかかすなぁ!)
(いえ、羞恥心を煽るプレイかもしれません。なかなか高度な技を使いますね)
(ナタリア大丈夫…じゃないか、どう見ても)
(すごい…すごすぎますわ…!!)
「しょ、しょうがないわね。自分で脱ぐわ…んっ…」
次々と露にされていくティアの肢体を前に、ルークの理性はほぼ崩壊していた。
豊満な胸、艶かしい腰のライン、すらりと伸びた脚…
その全てがルークを誘惑しているようにさえ見えた。
「は、恥ずかしいからあんまりじろじろ見ないでね…」
「…ティアの体…きれいだな…」
「も、もう、ルーク…!」
「お、俺、もう我慢できないよ…!」
(もっとロマンチックなセリフ出てこないかなぁ、まったく…)
(まぁまぁ、若い性欲とはそういうものですよ)
(ルーク、ついに大人になるんだな…感無量だぜ…)
(な、何を我慢できませんの?何を始めますの!?さあ仰って!!)
「…うん。きて、ルーク…!」
「ティアッ…!」
ルークは熱い分身をティアの秘所にあてがい…
「……あれ?」
分身をあてがい…
「…ちょ、ちょっと待ってくれ」
…あてがい…
「…ルーク、もしかしてどこかわからないの…?」

(あほんだらぁぁぁぁ!!ここまで来てそんなのアリかよ!)
(全くルークに性教育を施した輩の顔が見たいですね、ねえガイ?)
(い、いや〜ははは全くそのとおりで…)
(ど、どこに何をどうしますの!?はっきり仰られないとわかりませんわ!)
「ご、ごめん…ティア、これって…?」
(ルークったら…こんなこと女の子にさせるなんて…!)
「る、ルーク、いい?ここよ…」
ティアは耳まで真っ赤になりながら、足を開きその部分を広げてみせる。
(うわ…すっげぇエロい…)「あ、ああ…ありがとう…。よし、今度こそ…!」
「んんっ…!」「く、ぅ…っ!」
ルークの分身は今度こそティアの秘所の中にゆっくりと、しかし確実に吸い込まれてゆく。
(は、入りました!ついに入りましたよ大佐!)
(まぁ、お互い初めてにしては頑張ったほうでしょうね。)
(よくやったぞルーク、それでこそ俺のマブダチだ…)
(あああああ!今まさに行われていますのね、生命を生み出す愛と神秘の儀式がっ!!)
「だいじょ…ぶか…ティアッ…!」
「う…うん…っ…!」
初めてゆえの激痛をこらえながらもティアは気丈に振舞う。
「ティア…前も…言ったけどさ…っ苦しいなら…、はっきり…言ってくれよ…」
「あり…がとう、ルーク…っ!」
ティアを気遣うルークもティアの締めつけに限界が迫る。
「ぅぁっ…ティア、好きだよ、ティアッ…!」
「ルーク、わたし…も…っ!」
「う、ああっ…!!」「ああぁぁっ…!」
二人は同じに絶頂に達し、ルークの欲望がティアの中にほとばしった。

「ルーク…大好きよ…」
「ああ…俺も…。
 下着、血とかで汚れちゃったな。俺洗ってくるよ。」
「いいのよ、私が…」
「ティアは動くの辛いだろ?無理させるわけにいかないよ」
「ルーク…ありがとう…」
ハートマークが飛び交うラブラブ空間を抜け、ルークは下着を洗うために一旦部屋を出た。
(いや〜めでたしめでたしですね)
(私も一時はどうなることかとヒヤヒヤしましたよ)
(よく言うよ…)
(お父様、お母様…ナタリアはまた一つ人として成長できましたわ…!)
外野勢がそれぞれそれなりに満足して帰路につこうとしたその時、ドアノブが回り…
「ティア!…あ、すいません。部屋間違え…!?」
「「「「あ。」」」」
最高の…もとい最悪のタイミングで部屋を間違え、ルークが入ってきてしまった。
「…何してる?」
「え?わ、私たち今から楽しく枕投げでもしようかな〜って☆」
「…いつからいた?」
「いやだなあ。最初から最後までなんてそんなこと私の口からはとてもとても…」
「…なんで?」
「ル、ルーク落ちつけ。俺はただ親友兼教育係としてだな…」
「…何か言うことは?」
「お、おめでとう、ルーク…」

「出てけーーーーーっ!!!!」

その日、観測史上最大の超振動の発生があったことなどつゆ知らず
ティアは夢の中でも愛しい人に会いながら幸せに眠っていた。


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