総合トップ>SS一覧>SS No.4-072
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
スケブ氏 |
ゼロス×しいな |
2005/12/21 |
2005/12/30 |
艶かしい水音のあとに、甘ったるい女の嬌声が聞こえる。
「……はあっ、はあっ、はぁっ、……あ、あふ、はんっ! ああぁん!! あはぁっ、ぁあっ、ぁん、あっ!」
暗がりの中、二つの影が重なり合い、絡まりあっている。
その影を見なくともその人影が何をしているのか、この声を聞けば容易に分かる。
影と嬌声を耳にしながら、コレットは自分の口を塞いで草陰の中で息を潜める事しか出来なかった。
目の前の光景から視線を外せない。知らない人ならまだ良かった。だけど目の前でみだらに絡み合う二人は――
その日コレットは何となく目が覚めてしまっていた。
もぞもぞと布団を這い出て時計を見ると、今は夜中だということを知る。寝ていると体温が上がるようで、何だが自分のもぐっていた布団が暑苦しく感じた。
少し身体を冷ますために夜風に当たろうと思った。コレットは部屋で眠る仲間たちを起こさないように音を立てないよう注意を払いながら、宿の外へ出た。
丁度いい冷たさの風が頬を撫でる。少し肌寒かったけどとても気持ちがよかった。冷たい木の幹に手を触れながら、コレットは森の中に進む。
吸い寄せられるように森の道を進むと、光が見えた。
鏡のような池だと分かると、自然とコレットの足は早足になった。あの池の綺麗な冷たい水で顔を洗えばとても気持ち良いに違いない。
「……ん……」
声が聞こえた気がして、コレットは足を止めた。
「やだ、ちょっと……こんな、やっ……!」
女の声だった。咄嗟にコレットは草陰に隠れ、様子を伺うように声の方を盗み見ていた。続いて男のおちゃらけた声が聞こえる。聞きなれた声だった。
「いーじゃんいーじゃん? もう何回もやってる事でしょうが〜。それともしいなちゃん、ビビってんの?」
「そんなわけな……、……このアホ神子!」
そのやりとりで気付いた。その二人の影は間違いなく……ゼロスとしいなだ!
特にしいなの方かいつも結っていた髪を下ろしていたのでいつもと雰囲気が異なり、全然分からなかった……。
コレットは「そういう知識」はあまりない。性行為自体は知っているが、あまりそういった行為には詳しくない。
だけど目の前の二人は……その、あからさま過ぎて。コレットの顔が自然と紅潮していく。
ゼロスは右手でしいなの胸を、左手でしいなの秘部を、触っていた。
しいなの豊かな胸はゼロスの手の平から零れ、秘部からはとろりとしたものが溢れ出してゼロスの手を濡らす。
まるで熟れた果実の皮を剥くように、しいなの服が……引き剥がされる。
腰近くまで服をずり下ろされ、ぷるんとしいなのその胸があらわになった。予想以上の迫力を持つしいなの乳にコレットの目は釘付けとなる。
しいなの乳首は桃色に染まり、可愛らしく震えている。
あれほど大きな胸なのに、腰はしなやかに引き締まったしいなの身体は月明かりに照らされ、それはとても、官能的だった。
ゼロスはしいなの黒いタイツを一気に引き剥がした。自然としいなはお尻を突き出した状態になり、そして。
「…………!!」
コレットは、見た。初めて勃起した男のモノを見た。あまりの大きさに言葉を失う。
ゼロスは少し腰を落とし、しいなの秘部にモノをあてがった。ゆっくりと先端を差し込み、しいなの腰を両手でつかんで、一気に貫く!
「はぅっ、あああぁぁああぁぁぁぁァぁぁあぁぁぁあぁあァぁ!!!」
しいなの甘い絶叫が響く。
「あらん? おいおいまだ挿れただけだぜ? もうイッちゃったかい? ん〜?」
「…はあ…、はぁ……」
しいなは答えなかった。ただ呼吸を弾ませ、ぐったりと木に腕を押し付けながらもたれかかる。
「まだ序の口よ。俺様まだチョー元気だっ、つの!!」
「あはぁっ、はぁん! ぁん! んはぁっ」
絶頂の余韻が冷めないまま腰を動かされ、しいなは汗だくになって嬌声を上げた。
しっかりと腰を固定されてゼロスのモノを抜く事は出来ない。結合部からはいやらしい水音がぐちぐちと聞こえる。
「んー? なんだしいなちゃんもうバテちゃってんの〜? 俺様まっだまだ元気よー? ……うぉらっっ!!」
「あぁぁあぁんっ!!! バカ、言ってんじゃ、ないよ、ゼロス! このエロ神子…ぉ。はぁ……んっ! あんたこそ、大分息があがってんじゃないのかい…?」
「はんっ、先にイッちゃったヤツが言ってくれるじゃねぇの……。俺様体力だけは一人前なんだ、ぜぇっ!!」
「ああぁぁっ、あはぁん! んっ、ひぁ、んあぁっ!!」
挑発し合いながら、お互いを求め合う二人。
(え…、わたし、何やってるの……?)
意識が遠くなっていたコレットが、ふと正気に戻る。
二人を見ていたら、なんか、こう。身体がおかしくなって来て、お腹の…もっと下足の間が、締め付けられるようにひくついて、熱くなってきて。
気が付けばコレットは、自分の足の間に、指を入れていた。
子宮の入り口を自分の指でぐりぐりと揉み解していたのだった。さっきゼロスがしいなにやったように。
(止まらないよぉ……、どうしちゃったんだろうわたし……)
尿意にも似たこの感覚が、性的な快感だということをコレットは知らない。
ただ本能に任せて足を開き、手当たりしだいに自分の誰にも触らせた事のない「少女」を慰める。
足の間が自然と濡れていた。漏らした訳ではないのに、なぜかコレットは漏らしたのと同じくらい、恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。
ゼロスとしいなは更に盛り上がっていた。
ゼロスはぐり、としいなの身体を持ち上げながら、しいなを自分の方に向かせる。
そしてしいなを地面に押し付け、その足を開き、しいなの中に自分を突き入れた。
「きゃぁあ! ぅあっ、んはぁぁ! ダメッ、ゼロスっ! ゼロスぅ! あぁあはぁあぁ!!!」
先程よりもずっと奥に挿入ってくる感覚に強がっていたしいながとうとう悲鳴をあげる。
「どうしたしいな。もうリタイアかぁ?」
「あたし、あたし、あた…あっ、ああぁあっ、あ! あ!!」
「は……俺様も、そろそろやべぇかも〜♪ ……っ……」
「はう、ぅぁ、あぁぁ! あああああぁああぁあぁぁぁあああぁぁぁぁあぁあぁあ!!」
しいなの身体がびくんと波打ち、ゼロスが小刻みに震える。結合部から白く濁った液体が溢れた。
呆然とコレットはその光景を見ていた。……足の間の熱はおさまりそうにもない。
夜、コレットは宿に戻った。先ほどの光景は今も頭の中でフラッシュバックしている。今夜は寝付けないだろう。
何となくコレットは、ロイドのいる部屋へと足を進めた。
出てきた時と同じように音を立てないように細心の注意をはらいながら、ロイドの寝息が静かな空間を満たす部屋へと入り込む。
自分もしいなと同じ事されたいと思っている自分が信じられない。乱れ合う二人が頭の中でまた身体を重ねあう。
気が付けばコレットはロイドのズボンのチャックに手をかけていた。
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