総合トップ>SS一覧>SS No.4-065
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
220氏(17スレ目) |
エロ無し |
2005/12/12 |
2005/12/17 |
ノーマ「え〜、今日あんたたちに集まってもらったのは他でもない。
今日こそは長年温めていた壮大な計画を実行に移すとき…」
モーゼス「回りくどいのう」
ジェイ「用件はさっさと言ってください。こっちも暇じゃないんですから」
ノーマ「あたっ……全くノリの悪いヤツらね。しょーがない、さっさと本題に入るわよ」
グリューネ「どんな計画かしら? お姉さん、ワクワクしちゃうわあ♪」
ノーマ「……あんたたち、クーをどう思う?」
ジェイ「どうって……言われても。」
モーゼス「そういやクッちゃん、前より血色が良うなっとったのう。
初めて会うた時は何やら青白い顔してひょろっとしとって
こんなんで剣持って戦えるのか心配になったわ」
グリューネ「やっぱり健康が一番よぉ、クロエちゃんもみんなも元気でお姉さん嬉しいわぁ♪」
ノーマ「うんうん、そーよねえ、やっぱり日に三食のご飯を取って惰眠を貪れば人生これで幸せ……」
ノーマ「……じゃなくてっ!!! 女としてクーをどう思ってるのか聞いてるのよっ!!!」
モーゼス「そうじゃのう、メシも美味うなっとるし物腰も柔らこうなっとるし、大分『女』らしゅう
なっとるのは確かじゃな。」
ジェイ「まあ元々手先が器用な人じゃありませんけどね。頑張る理由があれば人はいくらでも変われますよ」
グリューネ「クロエちゃんはと〜っても素直ないい子だから、好きな人のためなら一途になっちゃうのよねえ」
ノーマ「そう、そこよっ! クーは呆れるほど一途に努力してるわ!なのにっ!!あの鈍感クソ馬鹿男ときたら!
クーがどんなに女らしくなってもちっとも女の子として扱ってあげないのよっ!!!
クーの努力はいつだって空回り!あたしはそんなクーが可哀想でならな〜〜いっっ!!!!」
モーゼス「そりゃ…クッちゃんがセの字を好いちょるんは見とればわかるんじゃが
そがあなもんを脇からどーこー言うんは大人げないと思わんか?」
グリューネ「えらいわあ、モーゼスちゃん、人に気を遣うことを覚えたのね。」
ジェイ「およそモーゼスさんらしからぬ発言ですね。何か悪いものでも食べましたか?」
モーゼス「やかましいわ! ワイだって何も好き好んでウマに蹴られとうないわい」
ノーマ「シャラ〜ップッ!! い〜い?このままだとクーは永遠にあのバカップル兄妹の傍で
指を銜えたまま寂し〜い青春を過ごさなきゃならないのよ? 花も蕾の十代を、何の成果も無しに
咲かせることなく終わらせるなんて切ないにもほどがあるわ! クーのためを思うなら!
実らない恋は早々にケリをつけさせ! 新しい恋を見つけさせなきゃならないのよっ!!!!」
ジェイ「……で、具体的に僕らに何をさせようと言うんですか?」
ノーマ「クーを口説きなさい」
モーゼス「単刀直入じゃな」
グリューネ「ミもフタも無いわねぇ」
ノーマ「な〜によ!アンタたちだって男でしょ!あんなイイ女がずっと独り身で可哀想だと思わんのか!
男なら!一生に一度くらいホレた女の一人や二人かっさらうくらいの見せ場があってとーぜんよッ!」
モーゼス「そがあなこと言われてものう」
ジェイ「ハッキリ言ってホレてませんし」
ノーマ「だ〜っ! 何て火付きの悪い奴らかっ? 男は度胸!女は豊胸!! 胸の豊かな女は三足のワラジを
履いてでもゲットしなけりゃならないのよっ!!」
ジェイ「…言っててムナしくありませんか?」
ノーマ「……うん、ちょっとね……」
ひゅるりら〜(効果音・木枯し)
グリューネ「ねえねえ、ノーマちゃん」
ノーマ「何すか、グー姉さん?」
グリューネ「ノーマちゃんて…セネルちゃんのことが好きなの?」
ノーマ「のわっ!!!?」(バタッ)
ノーマ「ななな、な〜んでこの話の流れでそのよーなあさっての方向に話が飛ぶかな!?
いっ!今話してるのはあくまで『クーを幸せにしてあげよう大作戦』であって、
そんなあたしとセネセネのことなんか全然……」
ジェイ「そりゃあクロエさんを僕たちに押し付けられれば労せずして恋敵が減りますからね」
モーゼス「なんじゃ、とどのつまりは遠まわしな『シャボン娘の恋の後押し大作戦』っちゅーわけか、アホくさ」
ノーマ「アンタたちまで何を言っとるか! 関係無いって言ってるでしょーが!!」
グリューネ「ノーマちゃん。 人を当てにして恋を勝ち取ろうとするのはお姉さん感心しないなあ。
やっぱり好きな人は正面から正々堂々戦って勝ち取るものよ?」
モーゼス「さっすが姐さん!! 良いこと言いよるわ」
ジェイ「じゃあ、この先はノーマさん一人に頑張ってもらうと言う事で、そろそろお開きとしましょうか?」
ノーマ「だ〜から、違うってば〜」
ひゅるりら〜(効果音・2回目)
ハリエット「……どしたの? ノーマ」
ノーマ「ほっとけぇ!!」
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