総合トップSS一覧SS No.4-063
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
暗殺失敗の償い 腹黒堕天使氏 ユアン×しいな 2005/12/11 2005/12/17

「ここはシルヴァラントベースじゃないか、なんとか助かったみたいだね」
目を覚ますとしいなはシルヴァラントベースの客室にいた
救いの塔でユグドラシルに殺されそうになるところを駆けつけたレネゲードに助けられたのだ
「皆はどこにいるんだろう?」
しかしその部屋にはしいなしかいなかった。他の仲間は別室にいるのだろうか?

ウィ〜ン・・・

ドアが電子音を立てて開いた。誰かが来たようだ

「起きていたか」
「なんだアンタかい、助けて貰ったみたいだねありがとう」
その者、レネゲードの党首のユアンはしいなが寝ているベットの横までやってきた。
すぐにしいなは起き上がったが、そこで帯と上着が脱がされていることに気づいた。寝かす際に気を利かせてくれたのだろうか?
「大変だったな、しかし無事で良かった」
「そ・そうかい・・・」
なんてことない会話なのだが、しいなは内心不安が広がっていた。それは暗殺に向かう前に発した言葉を思い出したからだ
“失敗したらその時はアンタの望む形で償うよ”
そしてしいなは失敗した。目の前にいる男は償いを要求しにきたのだろうか?
「他の物はまだ寝ている。心配はいらない」
ユアンはしいなの肩に手を回してきた。背筋に寒気が走る
「どうした?なにを恐がっている?」
「いや別に・・・」
「そんなに緊張することもないだろ」
しいなの体が傾いた、ユアンがしいなの体を抱き寄せたからだ
「なにを・・・」
彼ののその態度からしいなはユアンの企みを察知した。やはり償いを求めにきたのだ
「お前が言ったのだぞ、私の望む形で償うと」
ユアンはしいなの胸にそっと手を当てた。恐怖と緊張のあまり鼓動が速くなっているのが伝わってくる
「なにも難しいことはない、大人しく寝ていればいいんだ」
ベットの上にしいなの体が沈む。そしてしいなの体にユアンが覆い被さってきた
「手荒なことはしない、すぐに終わらせる」

ユアンの手がサラシの隙間に入り込み豊かな胸を優しく刺激しだした
「や!待って!」
しいなはユアンの手を掴み叫んだ
「他のことにしてくれないか?あたし、こういうのは・・・」
「やはり初めてか」
彼のその一言に、しいなの顔は赤くなった。図星のようだ
「なら、なおのこと続けなくなったな」
「そんな・・・んっんん!」
しいなが処女だと知りユアンは意地悪そうな、そして嬉しそうな笑みを浮かべしいなの唇を奪った
最初は軽く触れ合うだけ、そしてそのまま歯列をなぞり奥まで・・・
「んんんん・・・」
酸素を求め上体をずらしなんとか逃れるがユアンは気にせず次の行動に移る
「いやぁ・・・」
上半身を覆っていたサラシをずらして引っ張り半裸にし顔を埋め赤い印を付けながら胸を揉んでいる
しいなは、どうしていいか分からず成すがままになっていた
「あぁ・・・はぁ・・・」
ユアンの愛撫のせいか徐々に体から力が抜け触れられている所が熱くなり股の間が疼き湿ってくるのを感じる

『こんなの嫌・・・』
なんとか抵抗しようとはするものの体に力が入らない、このままでは全てをユアンに奪われてしまう
『誰か助けて』
だが必死の願いも虚しく、ユアンの手は下肢へと進んでいった
「なんだ濡れてるじゃないか」
ユアンはしいなの秘部に指を忍ばすと、すでに湿っていたそこを弄りだした
「んん!はぁん!」
ユアンの指がしいなの中をかき回している。しいなは足を閉じ抵抗するがそれで動きが止まるわけがない
「ここがいいのか?」
最も過敏に反応した瞬間を見逃さなかったユアンは一部を容赦なく責めだした
「あぁ!ふぅん!」
喘ぎ声がその証明なのだろうか、しいなは無意識に閉じられた足を開いていった
「気持ちいいか?」
「うぅん!あふぅん!」
抵抗する気力のなくなったしいなは、素直な反応を返していた。この行為を嫌だとは思っていないようだ
「脱がすぞ腰を浮かせろ」
ユアンがスパッツに指をかける。次の瞬間しいなは大人しく腰を浮かせていた
「今から入れるぞ、いいか?」
「好きにしていいよ・・・」
自暴自棄になっているのか、それとも求めているのかユアンが服を脱ぎ覆い被さってくるとシーツを握り締め大きく息を吸い込んだ
「あぁー!やあぁぁぁぁぁ!」
しいなの目から涙がボロボロと溢れ出した
痛みからくる生理的な涙なのか、それともこんな形で始めてを迎えてしまったことからか大粒の涙がドンドン流れていった
「痛いか?」
「痛いよ・・・もうやめて・・・」
これが初めてのしいなにとって、これ以上の行為は辛いだけのようだ。ユアンはしいなが落ち着くまで待っていた
「大丈夫か?そろそろ動くぞ」
「え・・・あ!あぁぁぁぁぁぁぁ!」
しいなの息が整うとユアンは体を起こし、しいなの腰を掴むと左右に自分の腰を振り出した
「なかなかいい絞め具合をしてるじゃないか」
ユアンの腰の動きに合わせ愛液が溢れ動きが滑らかになっていく。
それと同時にしいなはなにも考えることができず、ただ本能に身を任せていた

「こんなに興奮したのは久しぶりだな、1回だけというのは寂しいと思わないか?」
部屋には静寂が戻っていた。満足げなユアンは服を着ながらしいなに話し掛けていた
「こんなの二度とゴメンだよ」
しいなはユアンに背を向け寝ている。先程までの自分の姿を必死に忘れようとしていた
「用が済んだんなら出てっておくれ」
「随分な態度だな、まぁいい神子達は奥の部屋にいる。気になるなら様子を見に行くといい」
涙声で八つ当たりするかのような言い方でユアンを追い出すと布団をかぶり声を殺して泣き出した

好きでもない男に処女を奪われたのに、それを楽しんでいた自分を認めたくなかった
今まで知らなかった自分の一面をどうしても認めたくなかった
だがすべて現実、そんな自分を受け入れることが今のしいなにはできずにいた

〜お終い〜


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