総合トップSS一覧SS No.4-030
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 札幌氏 ルーク×ティア 2005/11/13 2005/11/13

バタン


ティア「!」


ルーク「何してんだ、早く出てこいよ」


あの日から、初めて会った日から、どれくらい経っただろうか。

ルークとの出会い、皆との出会い、
通ってきた光景、人々の感情や、苦悩、憎悪
何気ない楽しみ、幸せ、色々なモノを見てきた。
シャワーを浴びながらそんなコトを考えていた。
響きは悪いけれど、まさに、走馬灯のように、そういう感じだった。

もう、戻ることは出来ないのだろうか
皆は元気でやっているだろうか
幼少の日々を懐かしむ、大人のような気持ちになった。

ルークと上手くやっていけるだろうか
一緒に居られる事は何よりも幸せに感じるけれど、自信は無かった。
運命に縛られ、環境に縛られ、
そんな、自分と同じような環境で生きてきたルークの気持ちは誰よりも分かっているつもりだ。
何よりもルークの幸せを願っていた。
だからこそ、傍に居るのが自分で良いのか、不安でならなかった。

これからルークと何をするのか
堪えがたい羞恥が頭を滾る。
初めてである事、無知である事、それを知ってルークはどう思うだろう。
一人混乱する自分を誤魔化すように自問自答を繰り返しながら、
ルークの待つ場所への扉を開く事を躊躇っていた。

ティア「ご、御免なさい」
  (結局こんなところでも私は、引っ張って貰わなきゃ前へ進めないのね・・・)

1歩、2歩、俯いたまま、ルークの背中を追う。
思えば、こんなラフな格好でルークの前に出るのも初めてかも知れない。
ルークが振り向いても、俯いたまま。
顔を見ることが出来ない。
笑われてるかもしれない。

背中に腕が周り、ぐっと距離を近づけられる。
ルークの胸に顔を埋めるのは、これで二度目になる。
兄さんが死んで、大泣きした時。自分では、あまり覚えて居ないのだけれど。

ルークの体温が伝わる。ルークの鼓動が聴こえる。
今回は落ち着く事なんて出来ない、
むしろ爆発してしまいそうな自分の心臓の音を同じようにルークに聴かれる事を恥じる。
覚悟を決め、目を閉じて、ルークの背中に手をまわす。

ルーク「・・・ティア」

急な呼びかけに驚いたように反応してしまう。
視線が合うと、そのままルークの顔が近付き、軽くキスを交わす。

もう一度、今度は、深く。

もう一度。

もう一度。

何かを考える余裕なんて無かった。ただ、苦しい、とだけ思った。
気が付いた時には、身体中から蒸気が出てるのではと思えるくらい火照っていた。
首筋から滲んだ汗をルークが拭う。

ルークが私を抱えたままターンを描くようにステップを踏み、
そのまま一歩、一歩と前進する。自分は必然的に後退させられる。

ティア「あ、うっ」

がたっ

躓くようにベッドに倒れる。
ルークはすぐ私を抱えるようにして動かし角度を直す。

ルークの身体が、私にゆっくり覆い被さる。
両手の平を重ね、視線を合わせる
微笑みかけるルーク。余裕なのだろうか、少しは照れてるのだろうか。
ルークの眼には、私はどんな風に映ってるのだろうか

再び。何度も、ゆっくりと深いキスを交わす
自分の唾液が汲み取られていく、何ともいえない感覚。

今度は、ルークの顔が右頬の後ろに埋まる。
切れる息を堪え、飲み込み、完全に止めようとする。

ティア「・・・っ」
舌先がゆっくりと首筋を這い、耳朶を噛まれる。
耳の裏あたり、反応が大きかった場所をここぞとばかりに攻められる。

ティア「・・・・ぅ うっ・・・」
元々擽られるのが駄目な体質で、これには滅法弱かった。
両腕で頭を抱えられて、徹底的に虐められた。
抵抗するにも力では到底勝てず、ただただ怪訝な眼差しを送るしかなかった

ようやく顔が離れた、と思った途端、ルークの両腕が胸へとまわる。
ティア「あっ・・・」
ついだらしの無い声を上げてしまい、後悔する。
ルークはゆっくり、じわじわと手に力を入れ、小さく上下に、左右に揉み解す。
ティア「〜 〜〜っ」
身体が芯からグツグツと煮え立っていく。
懸命に息を堪え、声を殺す。
ルークの手先に視点が固まり離すことが出来ない。
両腕がガタガタと震えながら行き場を求めてベッドの上を這い、仕方なく縒れたシーツを摘む。
ルークが高いところから私の顔を見ている、のかも知れない。分からない。
目を開いても溜まった涙で霞むばかりで、閉じるとそれが溢れ出した。

ティア「つっ」
唐突に、再び首筋に電流が奔る。
とっさに首を反対方向に傾げ、その方向に身体を反らす。
感覚が先刻よりも増して襲い掛かる。
荒くなった呼吸を抑えるのに限界を感じた。

ついにはルークは再び唇を合わせ、漏らすまいと閉じこんでおいた口を抉じ開けられてしまった。
ティア「・・・はあっ ・・・・・は  んっ・・・ ぷはっ」
自分の意志が通じず、意味は違えど、開いた口が塞がらない。
ボロボロと壊れたように涙が毀れ始め、何が何だか考えられなくなってきていた。

ルーク「だ、大丈夫か?」
よほど可笑しな顔をしていたのだろうか。
ルークが申し訳無さそうな声で尋ねてきたのが分かった。
反応しようにも、思うように声が出ない。
あ、う、と返すので精一杯だった。

ルーク「服、脱がすからな」
一番上のボタンにそっと手が掛かる。
くすぐったい。もどかしい。それでもただただ成り行きを呆然と見守る。
シャツを脱がされ、スカートを脱がされ、
ここで止まるかと思いきや、下着もさらりと剥がされてしまった。

ティア「 ・・・・っ」

もはや羞恥を感じる余裕も無かった。
集団で風呂に入ることも極力避けてきた。
この傷だらけの身体を人前に晒すのはいつ以来だろう。誰以来だろう。
これを見てルークは何を思ったのだろうか。不快にはならなかっただろうか。
傷をなぞる様に指先が伝う。
汗の滲んだ皮膚を伝うルークの指は冷たくて、それだけでもくすぐったかった。
ルークは何も言わなかった。
再び両の胸に手が戻る。
直に揉まれる感覚は先刻の何倍にも思われた。
こんな身体でも、受け入れ、包み込んでくれるような感覚が心地良かった。

ルークはまた私の両手の平を合わせて左右に広げ、身動きが出来ないようにして
そっと体を低くして右胸先端の突起を咥えこむ
ティア「あっ ・・・」
びく、と身体を揺らし悶える。
もう一方の乳首を右手で摘み、口内にある方を舌で緩く刺激する

ティア「は・・・ あ・・・・っ」
赤ん坊に乳を吸われる母親はこんな気分なんだろうか。
どうにもいたたまれない甘い感覚に気が狂いそうになる


両方の乳首をキツく摘まれ、全身に体重を掛けてくる
ルークの唾液と自分の汗とで首周りに水滴が溜まる
それをまた舐め取るように舌を這わせるルーク。
ティア「うぁ・・・っ ぁ・・・く」
息が、声が毀れる。歯止めがかからない。
もう、どうにでもなれ。

散々弄られた後、一段落付いたのか、ルークの手が休まる。
意識がぼーっとしている。世界が白いもやのようなもので霞んで見える。

ルークの視線はじっと下の方に注目している。見られている。
既に染み出る程に反応していた秘裂を、隠す事も出来ず、ひたすら羞恥に浸る。

ティア「・・・ 」

ルークは暫く何か考えた後、何かを思いついたように私を抱え上げた。
座ったまま後ろから包まれるように抱かれる。
背中に硬いモノが当たっているのが分かる
左腕で脇の下を通して上体をがっしりと固定され、身動きが出来なくなる
右腕がゆっくり下腹部に伸びる

最初はゆっくり、優しく撫でるように、線を伝い、輪郭を伝い、くすぐる。
一つ一つ、触れられる度に、自分の身体を押さえているルークの腕を力一杯掴んで、懸命に耐える。

人差し指が表面の線をそっと幾らか撫でた後、
ゆっくりと中へ入ってくる。

ティア「あ、やっ・・・っ」
意識よりも身体が先に反応する。
太股で挟むようにして侵入者を阻む。
思っていたほど痛くは無かった。と思った瞬間、
ティア「あッっ」
激痛が奔った。爪で抉られたような感覚だった。
すぐにそこを撫でて宥めるように指が伝う。

限界まで奥に入った後、内側の壁を擽るように動き始める
ティア「ーっ ーっ ーっっ」
殺してるわけでもない、声にならない声を上げ悶絶する。

一度引き抜かれ、今度は、二本。
くすぐるように、軽く引っ掻くようにして刺激される。
ティア「うぁ、ぁ、あっ、」
涙とも汗ともつかないものがポロポロと流れ、雫となってルークの腕に落ちる

思いっきり膝裏を?まれ、そのままぐいと広げられてしまう
次にどんなことをされるのか察しがついた。
ティア「あ、ちょっ・・・」

自分の秘部にルークの顔が埋まる
ティア「ひぁ、ぅ」
びく、
くちゅ、くちゅ、とわざと卑しい音を立てながら、
泣いて悶絶する私を嘲笑うように舌を掻いて染み出した愛液を味わうルーク。
荒くなった息が声に変わり、それが高く掠れたものへと変わっていく。

太股でルークの頭を挟み抵抗するも揺るぐ事はない
上体を横に傾け、ベッドから逃げるようにもがく。
それを見てルークは両腕を伸ばして胸を掴み、動けないように固定する
左右に首を大きく傾げるように、

ルークが隠れたところにある大きくなった突起を唇に含む
ティア「あっ ―――」
吸い付かれ、舌で転がされ、を繰り返すのに合わせ、
ルークの腕を掴み、離して、また掴む。

再び舌が秘裂に沿い、今度は少し深いところへ沈み込む
ティア「はっ、―っあ、 あ、っ っく ぁ」
ざらざらとした、恐ろしいほど甘いその感覚は、じわじわと私の意識を蝕んでいった
長い間拷問は続いた

真っ白になった頭にただひたすら自分の喘ぎが響く。
何か込み上げるような感覚が激しさを増し、ピークが迫るのが分かる。
ティア「や、うっ、くぁ、ぅ、」
嫌だ。嫌だ。嫌だ。思うばかりで、思う事しか出来ない。

ピークを察したのか、胸を掴んでいた両腕を離して腰に回し、
しっかり固定して、舌を更に深くまで沈ませてきた。
ティア「うぁ、あっ、あ、あーっ」
急なエスカレートに、簡単にピークを迎えてしまう。
ガクン、と力が抜け、そのまま意識を失ってしまった。

暖かい。誰かに触れられて、抱かれている感覚。
親の温もりは、こんな感じなのだろうか。
とうの昔に忘れてしまったこと、そして、ずっと欲してきたもの。

鳥の鳴き声が聴こえる。春の日差しが眩しい。
ティア「・・・ う、ん・・・」

ティア「・・・ ・・・・!」
ルークの胸の中で眠っていたことに気が付く。
昨夜の事を思い出して顔を赤める。

ルークはもう起きているようだ。
自分を抱いて寝っころがったまま、眼を開けてぼーっと何か考えているように見えた。

朝起きると、目の前にルークが居る。
ずっと、そばに居てくれる。
こんなシアワセな事があるだろうか。
こんなに幸せで良いのだろうか。

ルークが私に気が付く。
ルーク「お、オハヨウ」
ティア「・・・うん」

会話があまり続かない。
言葉なんて要らない、というのはあまりにも言い訳臭い。

ルークが怪訝そうな顔つきで話しかける。
ルーク「大丈夫か、痛かったか?」
ティア「だ、大丈夫よ、あれくらい。」
ルーク「・・・そうか、」
安心したように微笑むルーク。

がばっ、と身を乗り出し、私の上に覆い被さるルーク。
ルーク「じゃあ、仕切り直しという事で」
ティア「・・・ あぅ・・・」

そんな、平和な朝。


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