総合トップ>SS一覧>SS No.4-029
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
いけないお姉さん |
サボり魔氏 |
グリューネ×セネル |
2005/11/11 |
2005/11/13 |
セネルの寝起きは悪い。遺跡船に来るまでの朝を担当していたシャーリィに、
「お兄ちゃんが朝自分で起きた日は必ず良くないことが起きるんです。」
と言わせるほどに悪かった。誰かが彼を起こしに来なければ、確実に昼まで寝ている。
「セネルちゃ〜ん?」
そして今日も誰かが彼を起こしに来るのだった。
「セネルちゃ〜ん。」
独特のスローなペースで呼びかけながらグリューネはセネルの部屋の扉を開けた。雨戸を
締め切られた部屋の中は薄暗く、家主が未だ夢の中なことを物語っている。
「セネルちゃ〜ん…」
呼びかけながらグリューネはベッドのあるロフトの上へ上っていった。ベッドの布団が膨
らんでいる。しかし呼びかけても起きる気配がまったくない。
「しょうがないわねぇ…」
本当にそう思っているのかわからないいつもの口調でそうつぶやくと笑みを浮かべたまま
グリューネはセネルのベッドに近づいた。
「悪い子にはお姉さんがお仕置きするわよ〜?」
笑顔のままそう言うとグリューネはえ〜いと力の入らない声を上げながらセネルの掛け布
団を下からめくりあげた。
「あらあら。」
その下の予想以上の状況にグリューネは声を上げた。セネルはまだ目を覚まさない。布団
の下に待ち受けていたのは下着1枚のセネルの下半身だった。昨夜は熱帯夜で寝苦しかっ
たからのだろう。ベッドの角のほうにズボンが転がっている。しかしグリューネにとって
そんなことはどうでも良かった。逆に余計な手間が省けたと言ってもいい。
「やっぱり朝はお元気ねぇ」
男の朝の生理現象を指ではじきながらくすくすとグリューネは微笑んだ。さすがにその行
動にセネルは反応するが起きる気配はまだない。さらに、
「いただきま〜す」
と言いながらおもむろにセネルの下着をずり下げ、立ち上がったモノを咥えこんだ。
「!!」
さすがにその感触に目が覚めたセネルが慌てて起き上がる。しかしめくり上げた布団がグ
リューネにかぶさっただけで、行動に何の支障も与えていない。
「♪〜」
陽気に鼻歌を歌いながらしかし淫猥にセネルのモノを舌で転がし、吸い上げ、上下する。
「ちょ!ぐ!グリューネさん!!」
掛け布団をめくり下ろし、自分のモノを頬張るグリューネに慌てて声をかけた。そんな慌
てた様子と裏腹にグリューネはモノを咥えたままセネルを見上げ、どうしたのと首をかし
げる。
(うわぁ…)
今まで出会ったことのない卑猥な状況にセネルは顔を真っ赤にし心の中でつぶやいた。そ
んなセネルの反応に彼は自分を呼んだだけと判断したグリューネは再び彼のモノへの愛撫
を再開し始めた。
「だ…だからちょっと待ってくれグリューネさん!!」
再び体中に走る快感を堪え、セネルはグリューネの肩を押し戻した。
「?どうしたの?セネルちゃん」
まったく悪気のない様子でグリューネは尋ねた。つい先ほどまで自分のモノを咥え込んで
いたグリューネの口につい目がいってしまう。彼女の口の周りは彼女自身の唾液で彼のモ
ノと同じくぬめぬめと鈍く輝いていた。
「そ…その…こういうことはその…もっと好きな人に?あはは何言ってんだろ俺…」
どう説明していいかパニックに陥るセネルにグリューネはいつもどおり優しく抱きしめる。
「あら、お姉さんセネルちゃんのこと大好きよ?」
セネルの頭を胸の谷間に埋めながらいつも通りの口調でグリューネは答えた。
「そ…そういう意味じゃなくて…」
説明しようとするも寝起きで頭が働かない上にパニックに陥っているためうまく言葉が出
てこない。
「セネルちゃんは、お姉さんのこと嫌い?」
こういう質問をするときのグリューネは本当に寂しそうな顔をする。
(その質問とその表情を今するのは反則だよなぁ…)
しかしグリューネは返事を待つかのようにセネルの目を見つめ、待っている。
「き…嫌いじゃないですよ」
精一杯の状態でそう答える。しかしグリューネはまだ納得していないようだ。
「お姉さん、好きか嫌いで答えてほしいなぁ…」
(グリューネさん、こういったことで生きていけそうだなぁ…)
思わず遠い目をしてそんなことを考えながらもここは答えないと見逃して暮れそうも無い。
「そりゃ……好きですよ」
(何言ってんだろう俺…)
ガタ!
その瞬間に扉の音がなる。
「ん?誰か…」
来たのかと扉のほうに向かおうとするセネルの下半身を押さえつけ、
「きっと風よ〜」
などと言いながらグリューネは再び彼のモノを咥え込んだ。
「だ…だからなんでそうなるんです!」
少し強めに吸い上げるグリューネの口を無理やり抜き取り、尋ねる。そんなセネルにグ
リューネには親が子供をたしなめるような表情が浮かんでいる。
「セネルちゃんがお姉さんを好きって言ってくれたしお姉さんもセネルちゃんが大好きだ
からいいんじゃないの?」
「だから…どうしてその…こういうことするんです?」
一瞬行為の名前を口に出しかけたが恥ずかしくて口ごもってしまった。
「ああ、これは朝好きな男の人を起こすにはこうしたらいいって聞いたからよ?」
平然と理由を言ってのけるのでややあきれてセネルは聞き返した。
「一体誰に聞いたんです…」
仲間のうちの誰かなら懲らしめると考えながらも頭の中に嫌な予感が走る。
「さぁ…誰だったかしら。」
予想通りの答にセネルはうな垂れるしかなかった。
「わかった?」
グリューネが尋ねるが返事する気力すらセネルには起きない。それを了承と受け取ったグ
リューネは再びモノを咥え込もうとする寸前にセネルは何とか彼女の頭を留めた。
「もう、お姉さんを困らせちゃだめじゃない。悪いセネルちゃんにはこうよ!」
抵抗するセネルに少し怒った顔をすると、グリューネはそう言っておもむろにセネルの両
手首を掴み、上に持ち上げた。そしてどこから取り出したのかロープでその両手首を交差
させてベッドにきつくくくりつけてしまった。咄嗟の事でセネルは反応できずなすがまま
に両手の自由を奪われてしまったわけである。
「最高の朝をセネルちゃんにプレゼントしちゃう。」
そう言って浮かべた無邪気な笑みがセネルには淫妖なものに見えた。
「じゃあ改めていただきま〜す。」
セネルが諦めて抵抗がなくなったのを確認するとグリューネはそう言い、再びモノを咥え
込んだ。グリューネの舌使いは卓越されたモノで、ものすごい勢いで彼を快感へと導いて
いく。
「くぅ…うあぁ…」
必死に堪えていた快感が抵抗を諦めた瞬間一気にセネルに襲い掛かり情けない声を上げさ
せる。無言のまま男のこと熟知したかのようにグリューネの口内は的確に攻め上げ、
「くぁぁ!」
いともあっさりセネルを絶頂へと導いた。
「ん…ん…」
大量に溢れ出る精液を冷静に口の中で受け止め、喉を鳴らして飲み込むと少し顔にかかっ
た分も指ですくい、自らの口の中に導いていった。
「お…終わり…ですか?」
射精感に息を切らせながら尋ねるがグリューネは何も答えない。それどころか出したばか
りなのに立ち上がったままのモノを見つめ、微笑むと自らの服を脱ぎ始めた。
「わ…!わ!」
手で覆い隠そうにも縛られているため不可能。目をつぶろうと思うも年頃の男が持つ興味
心に打ち勝てず、それどころか露わになったグリューネの大きな胸に目が釘付けになる。
「今度はこれで気持ちよくしてあげるわね〜」
そう言い糸を引く唾液を自らの胸の上に落とし滑りを良くすると、少し硬さの弱まったモ
ノを間に挟みこんだ。
(や…やわらかい…)
いつも顔に来る感触も当たる場所によっては感じ方が違う。包み込まれるような感触にセ
ネルの力が急激に抜けていった。しかしその瞬間襲い掛かってきた快感にセネルは思わず
腰を浮かしあげた。グリューネが彼のモノを挟み込んだまま上下左右に揺さぶり、斜め方
向にひねり始めたのだ。射精したばかりのセネルはその動きと快感に一気に高められてい
く。
「うぅぅ!」
今度はうなり声のようなものを上げ、グリューネの大きな胸の中を白く汚しつける。しか
し今度は射精している間もその後もグリューネの動きが止まらない。休む間もなく、セネ
ルの精液でさらに滑りを良くし、気持ちよさをさらに上げながらセネルのモノをしごき上
げる。
「ふあぁぁ!」
2度目から数十秒でセネルは再び彼女の胸の中に3度目の精液を放出した。
「はぁ…はぁ…」
言葉を発する余裕がない。これで終わったのだろうかとセネルはぼんやりとした目つきで
グリューネを見つめるがグリューネの表情からまだ終わりそうもなさそうだ。
「大分すっきりしたかしら?じゃあ最後にお姉さんのここで気持ちよくしてあげるわね」
そう言ってグリューネがセネルにまたがる。セネルはもう何も考えられなかった。地獄の
ようで天国のようなこの快楽に身を任せるしかなくなっているのである。
「ん…セネルちゃんの、大きいわねぇ」
膣内にセネルのものを埋めながらグリューネはつぶやいた。やがてすべて入りきり、ぼん
やりとした思考の中でセネルはこれが初めての性行為だということを思い出す。しかしそ
んな余韻に浸る暇も無く、グリューネはモノが入りきるとセネルを押さえつけるかのよう
に胸に手を置き、腰を前後させ始めた。徐々に回転を加え、さらに上下の動きも加える。
その度に精液だらけでぬめぬめと輝くグリューネの胸がまるで別の生き物かのようにセネ
ルの眼前で揺れ動いた。それに誘われるかのようにセネルの顔が前に出て行く。先ほどか
ら彼の腰は無意識にグリューネの動きにあわせて自らを快感の果てに導こうとしていた。
そんなセネルに気づいたグリューネは少し腰の動きを弱めると、縛っていた縄を解き、
「お姉さんの胸、好きにさわってもいいわよ?」
その言葉にセネルの理性は完全に消し飛んだ。本能のままに腰を動かしながら胸をもみ上
げ、吸い付き、舌で転がし、谷間に顔を埋めた。そのうちにセネルは彼女を押し倒し、
上下入れ替わり、更なる快感へ腰を動かし向かっていった。
「グリューネさん…もう…」
肌と肌が激しくぶつかり合う音とぐちゅぐちゅという水っぽい音を響かせながらセネルは
グリューネに訴えた。
「いいわよ。このまま膣内に出しても。」
グリューネも感じていないわけじゃない。彼女の膣内は愛液であふれかえってる上に、セ
ネルに突かれるたびに「ん…」などの声も漏らしている。
「出ます…グリューネさん!!俺!!」
ドク!ドク!
射精感と同時に何か達成感のようなものがセネルの心の中を包む。そしてチェストの上に
置かれた時計に目がいった。
「やばい!もう2時間過ぎてる!」
待ち合わせが昼前にもかかわらずもう正午だ。慌てて準備しようとするセネルの目が自分
の手首に落ちる。そこにはくっきりと縄の痕。
(まぁグローブを着けたら見えないか。)
準備しようとするセネルをしかしグリューネが邪魔をする。
「セネルちゃん、まだ後片付けが終わってないわよ?」
そう言いながら元気をなくし始めた彼のモノを再び舌で転がし始めた。モノに付いた精液
をすべて舐め取っているのである。ついでに尿道を吸い上げ、モノの中に残っている精液
も搾り出している。
結局、セネルとグリューネが待ち合わせ場所に現れたのはそれから30分立ってからだった。
「よぉセの字、えらい遅かったのぅ。グー姉さんが起こしに行ってから2時間以上ても経
っとる。ひょっとして姉さんとえーことでもしとったんとちゃうんか?」
やってきた2人にモーゼスがからかう。
「モーゼスさんじゃないんですから…」
それをジェイがたしなめいつも通りの口論会を始めた。
「心配してたんだぞ?あまりに遅いからシャーリィに迎えに行かせたら誰もいなかったっ
と言っていたからな。」
ウィルに言われて顔を引きつらせながらセネルはシャーリィに視線を向けた。目が合った
瞬間シャーリィはあからさまにふくれっ面になってそっぽを向いてしまった。
「どうした、何かあったのか?」
そんな2人にウィルはそう尋ねたが「いや」と答えてセネルはシャーリィの方へと向かっ
た。モーゼスの予想通りなんていえるわけがない。
「しゃ…シャーリィ?」
恐る恐る呼びかけると軽蔑した視線をセネルに送り、
「お兄ちゃんのえっち」
と一言そう言うと再びそっぽを向き、
「いこ!皆!」
そう言って2人を置いて歩き始めた。
「2時間半も遅刻した罰だ。お前たち2人は俺の家の部屋全部掃除していろ。わかってると
思うが、サボったり他の事には使うなよ。ちゃんと見張りもつけているからな。」
どうやらウィルにはばれていたようだ。
「そういうわけだからしっかりときれいにしてよね、ちょっとでもサボったらパパに言い
つけるんだから。」
ハリエットに引きづられながらセネルたちはウィルの家へと向かっていった。
セネル、「えっちお兄ちゃん」の称号獲得
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