総合トップSS一覧SS No.4-005
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
禁断の交わり トラ氏 クロエ×エルザ 2005/10/12 2005/10/14

クロエ・ヴァレンスは純粋だ。
十七歳なのに、コウノトリが赤ん坊を連れて来ると思っているくらいに純粋無垢だ。
十七歳なのに、煙突の無い家にはサンタクロースが入れないと思っているくらいに純粋無垢だ。
例えるなら、まだ誰も踏んでいないような雪原の白さのように、純粋だ。
ここまで純粋だとぶん殴りたくもなってくる。
でもそれも仕方の無いこと。彼女は今の今まで剣を振り続け、まともな教養を受けていないのだ。
だから……

「んくぅ……はっ……クーリッジぃ……」

お尻の穴で自慰をするのも、多少仕方が無いのだろう。

・
・
・

うん、仕方が無いのだ。きっと。
大体、マスターベージョンのやり方なんて他人が進んで教えてくれる訳がない。
クロエ自身も、恥ずかしくて自分で情報を集めることなどしなかった。
ただそういう行為が存在しているというのは理解していたし、性交という行為も知っていた。
(その行為が子作りのためのものとは、微塵も知らなかったが)
男性のものを受け入れるところを撫でると、気持ちがいい。
精々彼女が掴んだ情報と言えばこの程度である。
その『受け入れるところ』というのを大きく誤解してしまい……現在に至ってしまう。
そんな彼女もその後、ノーマが洒落で言ってくるその手の話を聞いて、正確な知識を得た。
がしかし、長年弄り続けてきた彼女の後ろは、前よりも感じてしまうようになっていた。
排泄の器官と同時に性感帯……自身に嫌悪しながらも、クロエは菊門で自身を慰めていた。

「クーリッジぃ……クーリッジぃ!」

時刻は宵。病院から借りている寝巻きのズボンを下ろして、下着の中に右手を突っ込んでいる。
下着の中では、自分の唾で濡らした中指が第一関節ほど、菊門に埋没していた。
腸の内側を引っかくように擦るたびに、嬌声が漏れるのであった。
左手は乳房を激しく揉んでいる。時折、硬くなった乳首をこね回し、小さく甲高い声を上げる。

「くぅん! 駄目だ、も……っ、いっちゃうぅっ! クーリッジぃぃっ!」

一段と深く、中指を体内に挿入した、その時だった。

「クロエさん。どうかし……え?」
「え、エルザ! っはああああん!」

扉を開けて、エルザが入室し、目を丸くしている。
見られた。そう思った瞬間、クロエは果てた。
秘所からは大量の愛液が吹き出し、シーツに広い染みを作った。
暫くの間、沈黙は続いた。先に動いたのはエルザで、とりあえず、開いていた扉を閉めた。

「エルザ……あの、その、これは……」

混乱する頭で、今の状況を取り繕う言い訳を考える。
お尻の穴に指を入れて喘いでいた理由…………
そんなもんあるわけない。

「だ、大丈夫ですよクロエさん? 別に、その……気にしてませんし」
「頼む! このことは誰にも言わないでくれっ!」
「そ、そんな……」

冷静に考えれば、エルザがそのようなことをするかどうかなんて分かるはずなのに、混乱したクロエは頭を下げてまで懇願した。
兎に角、仲間の、特に思いを寄せるセネルの評価が下がるのは、身が裂けるのに等しい思いなのだ。

「何でも言うことを聞く! だから、誰かに言うのだけは……っ!」
「頭を上げてくださいクロエさん、だから私は……」

そこで、言葉を止めたエルザは、虚空を見上げ、何かを考え始める。
不思議に思ったクロエが顔を上げると、エルザがクロエを見る。
その視線が、あまりにも妖艶で。
クロエは軽く、寒気すら覚えた。

「私の言うこと、何でも聞いてくれるんですね?」

ゾッ、とする、普段のエルザからは考えられないような、大人の女性の声。
呆けてしまったクロエは、無言で頷いた。

「……それじゃあ、少し準備してきますね。その格好のまま、ここで待っていてください」
「あ、ああ……」

そう言って、エルザは部屋を出て行った。
そして考える。
この格好のまま、つまり、自慰をしていた状態のままでいろ、ということは?
エルザの態度を加味すれば、彼女が何をしたいかは分かる筈なのだが、そこは純粋なクロエ、全く理解できていない。
――――――結局この後、クロエは自分の言動に後悔することになる。


「ぐっ! ……エルザ! 何をする気だ!?」

ベッドの上で、身をよじるクロエ。
しかし、左手首と左足首、右手首と右足首を結ばれている状態では、まともに動くことは出来ない。
縛っているのは医療用のゴムチューブ……血圧を計る時や、注射をする時に使うあの飴色の紐である。
ここは病院、その手のものはいくらでも揃っているのだ。

「何を、って……クロエさんのお手伝いですよ。オナニーしてたんでしょ、お尻の穴で」
「っ!」

何と切り返せばいいのか分からず、クロエは沈黙する。
エルザは顔に僅かな笑みを浮かべて、テキパキと作業をこなす。
薬ビンのふたを開けると、それを洗面器の中に注ぎこんだ。
洗面器の中には、大きな注射器のようなものが入っている。
それで薬品を吸い上げると、先端を上にしてたまった空気を抜いた。

「でも、何の処理もしないままでは不衛生ですよ。ですから、これで綺麗にしましょう」
「綺麗に、って……」

浣腸。
焦燥感と恐怖心からか、その正体が出るのにえらく時間がかかってしまった。
クロエをうつ伏せにしたエルザは、先端をクロエの肛門に触れさせる。
冷たい感触に、クロエは小さく声をもらした。それに応じるように、肛門が窄む。

「え、エルザ待ってくれ! それは……くうぅっ!」

問答無用、と言わんばかりに、エルザは先端を突き刺した。
自慰をしていた肛門は、すんなりと浣腸器を受け入れた。
そして間髪いれず、ピストンを押し込んだ。

「ぐあああああああああああっ!?」

一方通行の穴から液体が逆流してくる未知の感覚に、クロエは叫び声に近い声を上げた。
薬品を全部注入し浣腸器を抜くと、ピュッ、と薬品が少しだけ吹き出した。

「もう一本、いけるかな?」
「ぐぅぅぁ……頼む、える、ざぁ……」

が、聞く耳持たずなエルザは、手早く二本目の準備をすると、再びクロエの肛門に突き刺す。
注入が終わり引き抜くと、クロエの下腹部は便秘のようにパンパンに張っていた。

ぐるるるるるるるるぅ、ぎゅるるるるるるぅ

なんとも形容しがたい不気味な音が、クロエの腹から鳴り響く。
脂汗がクロエの額を伝い、頬にまで落ちてくる。縛られた四肢も、小さく震えていた。

「頼むエルザ……と、トイレに……ぐっ」
「そんな状況だと、一歩歩くだけで爆発しちゃいますよ?」

あざ笑うかのように、エルザは大きなたらいをクロエのお尻の下に持ってくる。

「ほら、ここに出してください」
「いやぁ……エルザ、お願いだからトイレに……ぐぁっ!?」

哀願は、エルザが腹部を押した衝撃にかき消された。
気持ち軽く押した程度のそれは、メガントの一撃にも匹敵するほどの痛みを与えた。
また、クロエのアナルから薬品が一筋吹き出した。

「我慢は身体に毒ですよぉ。ほらクロエさん」

排泄を促すように、エルザはクロエの腹部を撫でる。
不気味な音を立てている腹部は、触っただけで腸が動いているのが分かった。
そして、何度も腹部を押すが、クロエの強い自制心は一行に折れる気配が無い。
ふぅ、と息をついたエルザは、右手をクロエの背中の上に置くと、腹部に左手を添えた。

「せぇ、のっ!」
「うぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」

全力を込めて、エルザは左手をクロエの腹部に押し込んだ。
圧迫された腸に、ついにクロエの自制心が負けた。
ブシッ、と褐色の塊が一つ、クロエの肛門から飛び出た。
そして、ダムが決壊したように、次々と汚物が飛び出してくる。

「あああああああああああああっ!」

腸が焼けるような感覚に、クロエは絶叫するしかなかった。


「うぐ……ひっぐ……酷い、こんな……」

あまりの仕打ちに、クロエは涙を流した。
一体自分が何をしたのか? と問うも、返ってくるのは自慰と言う間抜けな答え。
これが天罰だと言うのなら……あまりにも酷すぎる。

「沢山出しましたねクロエさん、処理するの、大変でしたよ」

排泄物を棄ててきたエルザが部屋に戻ってきた。
クロエに近寄ると、体勢を仰向けにする。
上に向けても、クロエの乳房は崩れることなく、天井を向いていた。

「今度は、私も楽しませてくださいね……」

クロエに辛くない体制をとらせると、目の前で衣服を脱ぎ始める。
そして、クロエが驚いたのは、エルザが下着姿になった時だった。
彼女のショーツの中に、何か棒の様な物が入って、生地越しに浮かび上がっていた。
そして、生まれたままの姿のエルザを見て、再び驚く。
エルザの股間からは、本来女性にあるはずのない器官……男性器が生えていたのだった。

「え!? あ……なぁっ!?」
「驚きましたか? それで、気付きましたか。どうして私が、同じ女性のクロエさんが好きなのかも……」

クロエの上に跨ったエルザは、逸物を突きつけるように膝を曲げる。
目の前にあるそれに、クロエは嫌悪感どころか、なんの感情も抱かなかった。
ただ、食い入るように、エルザのペニスを見つめていた。
脈と連動しているのか、反り返るように勃起したそれはリズミカルに小さく上下している。

「これのせいか、好きな人の好みも男性寄りなっちゃうんですよ……ああ、もう駄目」

腰を突き出すと、先端がクロエの唇に触れる。
思ったより柔らかいな、とクロエは何故か新しい発見に驚いていた。

「クロエさんに見られて、もう限界なんです……しゃぶって、くれますよね?」
「え、あ、その……どうすれば?」

ノーマからの入れ知恵で、フェラチオという存在は知っていたが、その詳細までは教えてくれなかった。
その手の話になった途端、突然ノーマが「ししょー……」と呟き、恍惚とした表情で自分の世界に入ってしまうのであった。
その内肌が赤くなって、息も荒くなってきたノーマを見て、呆れながらその場から離れていたが、今ならその気持ちも分かる。
不気味でいて何処か愛らしく、不愉快だがとても高揚するような、不思議な魅力。

「あ、初めてなんですね……じゃあ、咥えて、首を前後に動かしてください。歯を立てちゃ駄目ですよ」
「ん……ふぅ」

言われた通り、先端を唇で挟んだクロエは、そのままゆっくりと首を動かして、エルザのものを咥える。
が、エルザのものはかなり立派なもので、どんなに頑張っても残り三分の一ほど、口に入れることが出来なかった。
さらに、お世辞にもフェラチオとは呼べないクロエの行為に、エルザはやきもきする。
そして、その苛立ちがピークに達すると、クロエの頭を掴んだ。

「もぅ! こうするんですよっ!」

そしてそのまま、首を自分のほうに引き寄せた。
エルザのペニスはクロエの口内に全て収まったが、喉まで入ったそれは、クロエを窒息させていた。
しかし、それに気付かないエルザは、自らも激しく腰を使い、クロエの喉を攻めた。
喉からエルザのペニスが引き抜かれるたび、クロエは呼吸を試みるが、直ぐに塞がれ、虚しく喉を振動させるだけだった。
が、その分だけエルザに快感を与えたのか、腰を動かすピッチが、だんだんと早くなる。

「いいっ! すごいいいですクロエさぁん! 出る! クロエさんの口の中で出るのぉっ! ああああっ!」

腰を突き出し頭を引き寄せ、エルザはクロエの喉の奥に精を放った。
ビクビクとペニスが痙攣しているのを頬の内側で感じるクロエだが、それは食道に流れ込む液体の感覚に打ち消された。
全てを出し切る前に、エルザはペニスを引き抜いた。残っていた精液が、クロエの顔を白く汚した。
栓がなくなったことで、食道の精液が逆流して口の中を満たす。僅かに胃液の味もし、栗の匂いがした。
むせ返るのと同時に精液を吐き出す。胸元まで白い雫が飛び散った。

「ああ……とてもよかったですクロエさん。でも、まだ終わりじゃないですよ」

そして、クロエの股のほうに座ったエルザは、クロエの腰を持ち上げる。
足首と手首を縛っているので、常に広げた状態のクロエの股間は、愛液で濡れていた。

「あはっ、クロエさんとても感じてるんですねぇ……こーんなにびしょびしょ」

割れ目にそって撫でるだけで、エルザの指は愛液で濡れる。
そして自分の指を口に運び、弄るように指についた愛液を舐め取った。

「んふっ、美味しい……でもクロエさんはこっちよりもお尻のほうがいいんですよね」
「え、エルザ……?」
「さぁクロエさん……一つになりましょう。力を抜いてくださいね」

膝立ちになったエルザは、ペニスの先端をクロエのアナルに当てた。
キュン、と敏感になったクロエのアナルが窄む。
しかし今は快感に身を委ねる訳にはいかない。
クロエは経験が無いため、エルザのものが平均よりも大きいのか小さいのかが分からないが、これだけは言える。
中指よりは、確実に太くて長い。
浣腸の時の薬品か、経験の無い秘所から零れた愛液か、それとも腸液かで、クロエのアナルは濡れて、入れる準備は一応出来ている。
しかし、そんなものを受け入れることが出来るかと問われれば、首を振りたくもなる。

「ま、待てエルザ! それは無理」
「んんっ!」
「ひゃああっ!」

またしても、容赦無用。エルザは腰を押し込み、亀頭がすっぽりとクロエの菊門に挿入された。
排泄感に似た感覚を肛門で感じつつ、クロエは自分の身体の中心が熱くなっていく感じを覚えた。
実際、挿入の時に上げた声も、悲鳴と言うより喘ぎ声に近かったような気もする。
エルザはそのまま、ゆっくりとクロエの中に自身を進めていく。
全てが収まると、クロエは大きく息を吐いた。呼吸のたびに腸が収縮し、エルザの分身を締め付ける。

「あっ……すごいよぉ、クロエさんの中……ぐにゅぐにゅしてて、きつくて、とてもいいよぉ……」
「え、エルザの……堅くて、熱くて……気がふれてしまいそう、だぁ……」
「クロエ、さん……動きます、よぉ……っ?」
「たっ頼むエルザ……もう、私……我慢がぁ」

今度はしっかりと了解を得て、エルザはピストン運動を開始する。
クロエのアナルは、とりあえず出血も無く、エルザのペニスを受け入れていた。
中指であれ、何度もしていれば解れる物なのだろうか。
そして、柔らかい分、エルザが引いた時に、物足りないと言った具合にエルザの逸物を掴んで、肛門が伸びる。

「ひぃっ! め、めくれるぅっ! わ、私のお尻ぃっ! めくれてるのぉっ!」
「いいんですかっ! クロエさん、気持ちいいですかぁっ!?」
「う、うん! いいのっ! エルザの熱くて、熱くてぇ! 溶けちゃうよぉっ!」
「あはっ! クロエさん、可愛いですぅ!」

ちなみに、クロエの部屋の隣は、エルザの父オルコットが借りている。
果たして病院の壁が防音壁なのかどうかは知らないが、そうでなければ……
そんな背徳感も、彼女達を高ぶらせている原因の一つなのだろう。

「お尻でオナニーしてるとこ見られていっちゃって! 浣腸されたのに同じ女の子に犯されてるのにっ!
 なのにっ、乳首もカチカチにして大事なところもビショビショでっ! クロエさんって悪い子ですねぇっ!」
「ひゃっ、ひゃいぃっ! わらひはっ、きひなのにおひりでひゃんじちゃうわりゅいこれすぅぅっ!」

既にクロエは呂律が回っていないほど感じている。
エルザも、普段からは考えられないほどの言葉攻めで、クロエの背徳を高めている。
クロエと違いそういう知識を持っているのか、エルザは同時にクロエに愛撫する。
陰核を摘んだり、乳首に下を這わせたりするだけで、クロエは一段と甲高く啼いた。
拘束されていることを加味しても、過剰なほどに。

「みぃっ! ひぃっ! も、もうらめぇらっ! イグゥゥッ!」
「あぅっ!? く、クロエさん、そんなに締め付けたら私もぉぉっ!」

クロエを抱きしめるような形でエルザが抱きしめる。二人の胸がぶつかり合って、妖しく歪む。
その途端、クロエの腸は万力のようにエルザを締め付け、エルザも答えるように、直腸に射精をした。

「「―――――――――――――――――――っ!」」

ビュクビュクと、エルザの射精にあわせて、クロエの腰が跳ねる。
役目を終えたエルザのペニスは直ぐに萎え、クロエのアナルから引き抜かれる。
クロエのアナルは、半分開ききったままでエルザの出した精液を、ゆっくりと吐き出していた。

「んんっ……」

朝日が目蓋をかすめ、クロエは目を開け、半身を起こした。
遺跡船は常に方角が変わるため、時折こういうロマンチックな起き方も出来る。

「おはようございます、クロエさん」

隣で寝ていたエルザは既に起きていた。寝巻きも身に着けず、裸で。
布団をめくると、クロエに向かって座る。手は股の真ん中に置いている。

「おはよう、エルザ」

エルザが裸なら、クロエも裸だ。
あの後一体何回しただろうか……一度果てた後はエルザに紐を解いてもらい、互いに身体を貪りあった。
ただ、常にエルザの狙いはクロエのアナルで……そのせいか、どうもヒリヒリする。
適当に理由をつけて軟膏でも借りようか、とクロエは僅かに口の端を吊り上げた。

「あの、昨日は……ごめんなさい。私とても酷いことを……」

俯いたエルザは、暗い声で言う。
どうやら、クロエの自慰行為を見て思考が暴走してしまった結果が、あれのようだ。
エルザが自分に並々ならぬ思いを寄せていたのは気付いていたが、まさかここまでとは思っていなかった。
しかし、結局それは全て自分のせいである。

「気にするなエルザ。別に怒ってはいない」
「でも……」
「怒ってたら…………んっ」

まだ何か言いたそうなエルザの口を、クロエは唇で塞いだ。
呆然として半開きのエルザの口に、自分の舌をもぐりこませる。
一瞬ビクリと震えたエルザは、しかしそれに応じて自らも舌を出してきた。
ねちゅ、むちゅ、という水っぽい音が響く。
唇を離すと、銀色の糸が二人の舌から伸びて、そして消える。

「ふぅ……こんなことはしないさ」
「くろえ、さん……?」
「正直な、その…………とても、気持ちよかったから、また……その……」
「え?」
「いやだから別に今回だけってわけでなくその…………あああっ私は一体何を言ってるんだぁっ!?」

自分でかなり恥ずかしいことを言って、勝手に顔を赤くして慌てるクロエ。自爆にも程がある。
しかし、そんなクロエを見て、エルザはくすりと笑う。

「それは私も同じ気持ちですけど……いいんですか、戻れなくなるかもしれませんよ?」
「私は騎士だ、そう簡単に堕落はしないさ……エルザと一緒なら、それでもいいかもしれんがな」
「! クロエさん……」

もう一度、二人は唇と唇で誓いのようにキスをする。
今度は、優しく、触れ合うだけのキスだったが、
二人の仲が、確実に進展したのは言うまでも無い――――――



おまけ
「ところでクロエさん……」
「どうした?」
「その、生理現象っていうのか……(ちらり)」
「おおっ!?」
「朝は必ずこんな状況なんですよ……」
「……分かった、協力する」


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