総合トップ>SS一覧>SS No.3-098
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
無題 |
鳥氏 |
ライナー×リフィル |
2005/10/03 |
2005/10/05 |
ある夜の事だった。
今夜もリフィルとライナーは遺跡からの出土品や古文書を熱心に分析をしている。
リフィルは何時もの事ながら、バリバリの遺跡モード全開の状態だ。
ライナーは静かに、だが古文書の記述に新たな発見をしては目を輝かせ、一喜一憂していた。
ふと、ライナーは机の上に山積みされている古文書の中に、他の物とは違った装丁の本を見つけ、手に取ってみた。
古文書にしては、それほど古い時代のものとは思えないその本の表紙を捲る。
「…こ、これはっ!!」
その本に記載されている文、そしてメインとも思える絵を見た瞬間、
ライナーは頭部に血液が集中し、頬どころか耳まで真っ赤になった。
彼が見た本は異世界の艶本で、タイトルを「神秘の技〜大江戸四十八手〜」と言った。
ライナーはリフィルの方をチラリと見やり、
彼女が出土品の石版の文字の解読に夢中になっていることを確認すると、そっと本を閉じ机の下に隠そうとした。
だが、こういったことに免疫の殆どないライナーは焦り、肘が山積みになった本に当たり崩してしまう。
「ライナー?何をしているのだ!!貴重な古文書が傷物になってしまうではないかっ!」
本が崩れる音に振り向いたリフィルは、ライナーが困った様子で一冊の本を見られまいと隠そうとしいる手元に目が行った。
「その本は何だ?」
リフィルはそう言って、ライナーの手から本を奪い取る。
「あっ!それは…」
慌ててライナーが取り返そうとしたが、すでに遅かった。奪い取った本を素早く捲り、中を見たリフィルは興奮気味に叫ぶ。
「…これはっ!もしかすると古代の秘術ではないか!?ライナー、これを試してみよう!!」
「リフィルさん?あ、あの、これに書いてある事わかってます…?」
おずおずとライナーがリフィルに問うと、真面目な顔をして力強く頷かれた。
そして、リフィルは徐に着ている服を脱ぎ去り、ライナーにもそうするように促す。
生身の女の裸体を見たライナーは、リフィルの言葉に逆らうことなど出来なくなり、いそいそと衣服を脱いだ。
「ふふふっ。ライナー、気の早いこと。」
リフィルはライナーの下半身を見やり、既にいきり立った局部を指で軽く弾いた。
「…うっ…リフィ、ルさん。」
その軽い刺激にさえライナーは堪らないほどの快感を覚えた。
艶本をパラパラと捲り、リフィルはその中から適当な絵柄のものを選ぶ。
「まずはこれにしよう。二つ巴だ」
そう言うとリフィルはライナーに絵柄を見せ、その体位を取るようにと指示した。
まず、ライナーが仰向けになり、その上からリフィルが覆いかぶさる。
ただし、この時頭部は互いの股間に来るようにするのが「二つ巴」の体位だ。
始めに行動したのはリフィルだった。
リフィルはライナーの硬くそそり立つ陰茎を徐に口に含み口中で扱くように動かす。
「ううぅっ。リフィル…さん。・・・はぁっ…はぁ。」
ライナーは切なげに呻き、自分もリフィルの茂みを掻き分け肉襞を開き、そこに隠された敏感な突起を下でペロリと舐める。
「あっ!あぁぁっん。ライナー!良いわ、気持ち良い・・・もっと、もっとお願い。」
リフィルは咥えていたモノを口から離し、身体をよがらせて嬌声をあげる。
その声を聞いたライナーは何かに取り付かれたように、リフィルの硬く敏感な突起を舐めまわした。
暫くして、もっと違う刺激を求め始めた二人は再び本を開きページを捲る。
「やはり、基本の網代本手でいきましょう。」
今度はライナーが体位を決めてきた。
彼も男だ。いざ、ことに及べばその本能が表に出てきて積極的になる。
「そうだな。やはり基本は大事だ。」
互いの結合は、秘め事の基本型「網代本手」ですることに決めた。
二人は見つめ合い、軽く唇を重ねる。
一度離れ、もう一度見つめ合い、今度は舌を絡ませ合いながら深く熱く吸い付くようにキスをし、そのまま床に倒れ込んでいった。
仰向けになり自分を見上げるリフィルの、柔らかそうな胸の膨らみを揉みしだきながらライナーは彼女の表情が紅潮していくのを楽しんだ。
リフィルの身体中を舐めまわし、指を這わせていると、
我慢が出来なくなったのか彼女は脚を大きく開き、自身の股間をライナーの股間に押し付けてきた。
「ライナー…早くぅっ…入れ…て。」
ちょうどライナー自身も我慢の限界に達していた頃だった。
「では…行きます。リフィルさんっ!」
ビンビンになっている陰茎をリフィルの膣の奥目掛けてライナーは勢い良く挿し入れた。
「はっ!あっあぁんっ!!」
リフィルは、ライナーの背に腕を回し、しがみ付きながら彼の熱いモノを受け入れた。
「はぁ…はぁ…はぁ…くっ!…なんて気持ちが良いんだ。」
しきりに腰を前後に動かしながらライナーはリフィルの器の具合を楽しんだ。
「あっあっ…はぅっ…あぁっ…ライナー…あなた、凄いわ!」
リフィルもライナーの激しい律動に合わせながら腰を振り、貪欲に快楽を求めた。
互いの腰の動きの速さと激しさが段々と増していき、そして頂点に達する時がきた。
「リフィルさん!くっうっ!」
「あっあぁぁんっ!もう…あぁ…駄目ー!」
ライナーはリフィルの膣の奥を思い切りよく突き上げると、欲望の白い液をそこに放出した。
「ふふふ…。ライナー、これは中々よい本であったな。」
「そうですね。他にも色々やり方があるようだし。また・・・続きをしましょう。」
熱く荒い呼気が治まらない内から二人は、次の体位を試すべく互いの身体を絡ませ力強く抱きしめ合った。
実は、この艶本「神秘の技〜大江戸四十八手〜」は、
最近、良い雰囲気の二人の為にハーレイが、こっそり古文書の中に忍ばせておいた物であった。
彼の心遣いを知らない二人であったが、その思惑通りに事は運んだようだ。
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