総合トップSS一覧SS No.3-094
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
獣と交わるグー姉さん トラ氏 ギート×グリューネ 2005/09/27 2005/09/28

光跡翼の騒動から数週間。
その日も、グリューネはマイペースにウェルテスの街を散歩していた。

「たまには、の〜んびりお散歩するのもいいわねぇ」

あの後、クロエは自分の国に帰り、セネルとシャーリィが正式に遺跡船で暮らすことが決まったりと、かなり騒々しかった。
こうやってのんびりと過ごせるのは……恐らく、人食い遺跡以来だろう。
まぁ彼女の場合、普段ののペースからのんびりなのだが。
そして、モーゼス達山賊の野営地である広場に差し掛かった時だった。

「おぅ、姉さーん!」
遠くからやってくるは、朱の短髪に赤銅色の肌の野生人モーゼス・シャンドル。
しかし、今日はいつも一緒にいるガルフのギートの姿がない。

「こんにちはモーゼスちゃん。あらぁ、ギートちゃんはいないのかしらぁ?」
「ああ、姉さん……実はギートのことなんじゃが」

なぁに? と小首を傾げるグリューネ。
ちなみにこの人、外見年齢なら確実に二十五歳以上ある大人のフェロモンを滝の如く放出しているが、
何故かその子供らしい仕草も板につく、というより目茶苦茶似合うのであった。

「……夜ギートを見かけたら、すぐに逃げてくれんか?」
「? どうしてかしら?」
「ああんと……それなんじゃが……」

と、モーゼスはばつが悪い表情を浮かべ、言葉を詰まらせた。
暫く、あー、とか、うー、とか唸りつつ、頭を掻き毟るモーゼスの表情は苦悶。
するとモーゼスが答えるより先に、グリューネが手を叩いた。

「ひょっとして、ギートちゃん何か悪い病気なのかしらぁ?」

グリューネの質問のような仮定に、モーゼスは顔を上げた。
その表情が、いかにも『渡りに船』といった具合だったのだが、グリューネは気付かない。

「ああそうじゃ! これがとても厄介な病気での、人間にもうつってしまうんじゃ!」
「まぁ、それは怖いわねぇ」
「もうセの字らには言うておうたんじゃが、姉さんが最後じゃ。すまんかったの、呼び止めて」
「いいのよぉ。それじゃあモーゼスちゃん、ギートちゃんにお大事にって伝えてね」

それを別れの言葉とし、グリューネは野営地から去っていった。
後に残ったモーゼスはいつの間にか浮かんでいた額の汗を拭うと、ふぅとため息をつく。

「クッちゃんは今ここにはおらんし、シャボン娘と嬢ちゃんにはしっかり注意しといたし……
 やっぱ一番の不安は姉さんやなぁ……ワイと好みが同じギートなら、間違いない……」

意味不明なモーゼスの独り言は、残念ながらグリューネには届かなかった。


グリューネの行動には目的が伴わない。
目的があったとしても、散歩歩くと「あらぁ、なんだったかしら?」とこんな具合である。
なので、彼女が階段滝に向かったのにも別段理由は無かった。
階段滝の頂上の、大樹の生えた空き地に、吸い込まれるようにして入っていく。
かつてはここに二十二歳のロリッ娘(?)ミミー・ブレッドがいたが、そんなことを彼女が知るわけも無い。
木の影に座ると、涼しい風が枝を揺らし、カサカサと音を立てる。
と、口に手を当て、健全で平和的なあくびをもらす。

「ここでお昼寝しようかしら」

背中を木の幹に預けると、ゆっくりと目蓋を閉じる。
……と思った次の瞬間には、既に寝息を立てていた。
グリューネの寝つきは、の○太よりも早い(確認する限り、羊が三匹で眠っている)らしい……。


鳥の鳴き声で目を覚ましたグリューネは、大きく身体を伸ばした。

「う〜ん……あら?」

そして、空にはきらきらお星様、皆すやすや眠る頃な状況に首を傾げる。
そう、鳥は鳥でも、それはフクロウ……。
どうやら夜まで眠っていてしまったらしい。
人食い遺跡、しかも棺の中で眠っていられる彼女だからこそできる業だろう。
丁度その時、茂みを踏みしめる音がして、そちらを向く。
そこにいたのは、赤い毛並みを持つ、ガルフの王ことグランドガルフ、ギートだった。

「あらぁ、ギートちゃん。こんにちは……あ、今は夜だからこんばんわかしらぁ?」

ギートに近づき頭を撫でると、流石のグリューネもギートの異変に気がつく。
まず、いつもよりも息が荒い。
次に、全身を覆う気迫というのか……そういうものが、無駄に出ている。
何より、かなり興奮しているのだ。

「どうしたのギートちゃん? 風邪をひいたのかしら?」

ちなみにこの時、既にグリューネの頭の中にはモーゼスからの忠告は完全に消えていた。
あれこれ考え、頬に指を当て空を見上げて考えるポーズをとるグリューネ。
と、その間にギートは彼女の露出の高いカクテルドレスのスカートの下に顔を突っ込み。

「―――ひゃん!」

グリューネの秘所を舐めた。
突然の行為に、グリューネの口から驚きと甘さの混ざった声が漏れる。
ここで不思議なのが、何故下着を脱がせてないのにギートは秘所に触れることが出来たのか。
理由は簡単。下着なんて無かったのだ。
そう、大地のモニュメントの時と同じく、直球に言えば『パンツ穿いてない』のだ。
お陰で、一番難関な行為をせずに、ギートはすんなりとグリューネの秘所に辿り着けた。

ちなみに、もう気付いていると思うが、ギートは病気などではない。
漢字で三つ。発情期である。
グランドガルフと言うだけあって、その精力はすさまじい。
生物学上メスであれば、他のガルフだろうが人間の女性だろが待った無しに襲い掛かる。
同種のガルフのメスであっても、身体が弱く、オスの精力に着いて行けず性交の最後で死んでしまうものもいる。その逆も然り。
結果、精力の強いガルフの血統となり、こうしてグランドガルフが誕生したのだった。

「んっ……はぁっ……ひゃうぅ……」

喘ぎ声を漏らしながら、グリューネはその感覚に酔いしれる。
魔物の舌使いだけあり、野性的で乱雑ではあるが、その分力強い。
最初は叩きつけるようにグリューネの秘所を舐めていたギートは、続いて丁寧に割れ目にそって舌を這わせる。
頃合を見計らうと、一気に舌を割れ目に挿入した。

「はうぅぅん!」

ギートの舌使いに完全に虜となったグリューネは、へなへなとその場に倒れた。

仰向けになったグリューネの上に、ギートが押さえつける形で上に乗る。
すると、丁度ギートの逸物がグリューネの目の前に突き出される形になる。
その大きさたるや、やはり王の貫禄。人間のそれとは桁が違う。

「まぁ……ギートちゃんのおちんちん、おっきいのねぇ」

今自分が強姦されていることに気付かない当事者は、のん気にそう呟いた。
流石に全ては口に収まらないので、まずは亀頭を口に含む。
竿は最初、手でしごいていたのだが、やがて自ら胸を曝け出しギートの逸物を挟んだ。

「んふっ……ちゅっ……はぁ、とぉっても熱いわねぇ……」

むせ返るような獣の臭いがグリューネの意識を削っていく。
ふらふらする思考の中で、どうにかフェラチオとパイずりを続けるグリューネ。
ギートは短く荒く呼吸をしている。呼吸が荒くなるにつれて、ギートの物の硬度と大きさが上がっていった。
ピクピクと痙攣を始めたのを胸で感じたグリューネは、更に激しく愛撫を重ねる。
すると、ギートが高く吠えた。途端、肉棒から夥しい量の白濁を吐き出した。

「んくっ、ぷはぁ……あぅぅ……」

最初こそ、逸物を咥えて精液を飲んでいたグリューネだったが、
その量の多さに思わず口を離し、上半身が白濁液で染められてしまう。

「あはぁ……ギートちゃんの種、すっごい量ねぇ」

自分の胸に付着した精液をすくうと、指先で糸を引く光景を楽しんでから口の中に運ぶ。
人間の精液とは違う味が口内に広がった。基本的な味は苦味なのだが、臭いや舌触りが全く違う。
ギートはグリューネから降りると、グリューネの足元に座って何かを待っている。
何かを心待ちにしているように振っている尻尾と反対側には、未だにいきり勃ったペニスがあった。
数秒して、何をしたいか理解したグリューネは、カクテルドレスのスカートを自ら捲り上げた。
ギートの舌によって、既にいつでも受け入れられる状態になった秘所が露になった。

「さぁ、ギートちゃん……いらっしゃぁい……」

グリューネは大股に開き、ギートを誘う。
しかしギートは、仔犬のような鳴き声をあげて、困惑していた。
仰向けで構えるグリューネのそれは、人間の正常位。
ギート達獣の正常位は、バックなのだ。
気がついたグリューネは、上半身を起こすと身体を反転させ、四つん這いになる。
そして、もう一度スカートを巻くって、白桃のようなヒップをギートに突き出す。

「はい……どうぞぉ……」

待ってましたと言わんばかりに、ギートは素早くグリューネの腰に前足を二本揃えて乗せた。
そして、肉棒の先端が割れ目に当たったことを確認すると、遠慮という言葉もない程の勢いで、グリューネにそれを押し込んだ。

「はあああああんっ!」

肉棒は一気にグリューネの一番奥まで貫いた。その勢いで、グリューネは一度、軽く絶頂を迎えた。
そして、ギートは直ぐに激しくピストン運動を開始する。
グリューネの秘所に収まりきらないギートの剛直は、何度も何度も子宮の入り口の壁を叩いた。

「くぁん! ひゃん! すご……ギート、っちゃん! もっとぉ!」

ガクガクと身体が前後に揺れ、それにあわせて豊かな乳房が波打つように揺れる。

「らっ、も……わたく……いっちゃうわぁっ!」

言葉が通じたのか、ギートも天を仰ぐと、先程よりも大きく吠えた。
大量の精液が、グリューネの膣内に吐き出される。

「ふうっ! はああああああああああん!」

射精と同時に、グリューネは果てた。
支えを失った上半身が、力なく地面に伏せ、下半身はまだギートの精液が大量に注ぎ込まれている。
ギートの剛直とグリューネの秘所の間から、入りきらない分が滲み出すほど、ギートは大量の精をグリューネにぶちまけた。

絶頂と膣内射精の余韻に浸り、恍惚の表情を浮かべていたグリューネは、自分の秘所に違和感を感じた。

「? ああん! ……あらあら?」

ギートの逸物の根元の部分が、急に大きくなったのだった。
四つん這いのまま前進しようとしても、つっかえて秘所から剛直が抜けない。
肝心のギートは、別に慌てた様子も無く、グリューネの腰においていた前足を下ろし、背を向けるような体勢になった。

「あらあら、どうしましょ……ううんっ!?」

再び、グリューネは嬌声を上げた。
ギートが射精を再開したからだった。しかも逃げ場を失った大量の精液が、彼女の子宮を拡張していく。
しかも一度や二度ならまだしも、それがすでに三十秒を越えようとしている。

「うああああああっ! 無理よぉっ! これ以上は無理ぃぃぃぃっ!」

哀願に似た叫びも虚しく、ギートの射精は全く止まることは無かった。
やがて、グリューネの身体に目に見えて変化が現れてきた。
下腹部が徐々に膨れ上がってきたのだった。妊婦の腹部が大きくなるのを、ビデオの早送りで見るかのように。
首を振り、支離滅裂な言葉を並べ、グリューネは抵抗したが、意味は無かった。
やがて、彼女の腹がバレーボール程度の大きさになったところでギートの射精は終わった。
時間にして五分の射精に満足したのか、剛直は既に萎え始めていた。

「らっらめなのぉっ! いまぬいたらぁん!」

が、萎縮したペニスがズボッという音を立てて引き抜かれるのは直ぐだった。
栓を失った風船が外に空気を吐き出すかのごとく、グリューネの子宮からものすごい勢いで精液が噴射される。
白いアーチを描いたそれは、放屁に似た下品な音を立てて当たりを白く染めた。

「あああああんっ! わっ、私ぃ! 射精してるぅぅっ! ギートちゃんの精液ぃ! 射精してるのぉぉっ!」

普段の彼女を知るセネル達が見たら困惑するであろう程、グリューネは狂喜して絶頂の喜びを叫ぶ。
やがて全ての白濁を吐き出すと、グリューネはそのまま突っ伏して、泥のように眠った。
そんなグリューネを心配そうに覗き込むギートは、彼女の頬を舐めて息があることを確認すると、モーゼスの元に戻っていった。



そして、翌朝。
その日は何故か朝早く起きることが出来たノーマは、まだ開いていない宿屋の窓から外に飛び出し、早朝の散歩を楽しんでいた。

「う〜ん、いいわねぇこの清清しい空気。早起きは三ガルドの得っていうけど……」
首を下に曲げ、自分の双丘を見下ろす。
……丘というより、平野だった。

「……三ガルド分胸が大きくなりますよ〜にっ」

きっとこの世の何処かにいるという豊胸の女神に祈ったノーマは、散歩を続けた。
階段滝を上りきって、朝のウェルテスの街を見下ろすと、何かの気配を感じて振り返る。

「!? グー姉さんっ!?」

そこには、半裸で横たわっているグリューネがいた。
慌てて駆け寄り、しかし鼻が曲がるようなあまりの異臭に足を止めるが、仲間のために進まない足をどうにか進める。

「グー姉さん、しっかりぃ!」
「…………んっ……。あらぁ、ノーマちゃん。おはよう」

むっくりと身体を起こしたグリューネは、目を擦りながら朝の挨拶をする。
その起き上がる時に、たゆんとゆれたグリューネの爆乳を見て、思わずノーマは呟いてしまう。

「……ここにいたか、豊胸の女神」
「どぉしたのぉ?」
「い、いや別に……っていうかグー姉さんのほうこそどうしたのよ!?
 半分裸で変なにおいする場所で! しかも……」

そしてノーマは、グリューネの身体のいたるところに付着した白い液体を見て、絶句する。
経験こそ浅いが、何度か見たのでそれの正体は知っている。
問題は、それの持ち主が誰であるかということ。
まず、頭の中から消えたのはセネルとウィルとジェイだった。あの三人はそんなに節操なしには見えない。
となると残るは一人……と一匹。
この前、その残る一人から、一匹のほうが大変危険な状態にあると聞いたからだ。

「ね、ねぇグー姉さん……その……」
「あぁ、これのことねぇ。これはね、ギートちゃんの種なのよぉ」
「ししょー! 今目の前に痴女がいるんすけどどーすりゃいいのか教えてよー!」

かなり失礼なことを、ノーマは明るくなり始めた空に向かって叫ぶ。


「そうだわぁ、ギートちゃんの種も埋めないといけないわねぇ」

グリューネはグリューネで、薄く土を掘ると、そこに白い液体を落とした。
そして、おなじみの歌を歌い始める。

「た〜ねをうえま……?」
「……どったの、グー姉さん?」
「このままギートちゃんの種を植えたら……」
「…………植えたら?」
「土の中で、ギートちゃんが生まれるのかしら? それとも、ギートちゃんが咲くのかしら?」
「ウェーイっ!」

もうどうにでもしてよー、という意味を含む雄叫びが、朝のウェルテスに響いた。


〜おまけその1〜

「なんじゃギート!? 先に姉さんとしよったんか!?
 こんバカタレぇ! 姉さんの初めてはハイが相手と……なんじゃと? 初めてじゃなかった?」


〜おまけその2〜

*キャラクエモーゼス編にて、山賊のアジト

「あああっ! い、いいぞ獣の子っ! もっと我を満足させよぉっ!」
どうやらシュヴァルツも、ギートのそれが大層気に入ったようだ。


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