総合トップ>SS一覧>SS No.3-067
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
バタ犬 |
227氏(14スレ目) |
ギート×ノーマ |
2005/08/30 |
2005/08/31 |
「あ…あん……ふぅん……」
夕刻を回り薄暗さが増してきた森の中、少女の艶やかな喘ぎ声が響く。
キャンプ地から少し離れた木陰でノーマ・ビアッティは一人自慰に耽っていた。
(私ってば…こんな時にオナニーだなんて…まっずいよねぇ……)
他の仲間達はキャンプを張った場所で休憩している筈である。
皆疲れていたので暫くはこちらまで来ない筈…そんな事を考えながらノーマはひたすらに指を動かす。
普段の彼女ならば宿に戻るまでは性欲を押さえ込める筈なのだが、
いつもよりかなり長めの旅が少女の持て余した性欲の捌け口を求めていた。
「ん…っ、あ…あん……ふぁ!」
指が秘所を一撫でするごとに喘ぎ声が響く。
最初は軽く擦り付けるだけだった指は段々と激しさを増し荒々しい動きになっていく。
「や、やだ…指、止まらないよ………」
理性のリミッターが外れ、意識は動かしている指だけに集中される。
今は亡き想い人の事を頭に思い浮かべ、ノーマは段々と高みに昇りつつあった。
「ししょぉ……ししょぉ…!うあ、や、あん!」
「あ、あ…ああ……っ!」
そしてノーマが絶頂に達しようとした瞬間、
ガサッ
「!…あ、な、何……?」
ガサッ、ガサッ
何かの音がする。
自分がいる木陰からすぐ近く、"何か"が動いてる音が聞こえてくる。
(も、もしかして……魔物!?よりによってこんな時に……)
キャンプを張るに当たって周囲の魔物はあらかた掃除していた。
だが、当然の事だが付近の全ての魔物を倒したわけではない。
しかも今ノーマがいる場所は、キャンプ地から少し離れた暗い茂みの中である。
(やだ…ストロー、ストローを早く出さないと…!)
はだけた衣服を整える事も忘れ、ノーマは普段武器として使っている愛用のストローを鞄から取り出そうとする。
しかし突然の事で動転したノーマはなかなか武器を見つけだせない。
軽くパニック状態に陥ったノーマの目に、茂みから飛び出してくる"何か"の姿が入った。
「や、やぁ…!?誰か、助け……!」
「キュゥゥゥン…」
「……て…え?」
その"何か"はパーティーメンバーの一人、モーゼスの愛犬(?)「ギート」の姿に似ていた。
「…いや、似てるって言うか………ギーとんだよね?明らかに」
自分の心の中に軽くツッコミを入れながらノーマは呆然と目の前に現れたギーとを睨みつける。
「……」
「キュゥン?」
「…もぉぉぉーーー!驚かさないでよギーとん!!『あたしの人生こんな所で終わっちゃうのかなぁ…』とか考えちゃったじゃんかーー!」
突然のノーマの逆ギレにギートは目を白黒とさせる。
端から見ればギートに非はなく、ノーマの抗議は一方的な八つ当たりなのだが、
自慰の邪魔をされ、更には心臓が止まりそうなぐらい驚いたノーマは八つ当たりでもしないとやってられない気分だった。
「全くもう…せぇ〜っかく良い所だったのになぁ………はぁ」
流石に今からもう一度自慰をする気分は起こらない。
がっくりとうなだれたノーマが乱れた衣服を整えようとした時
「…?な、何やってんの?ギーとん」
座り込んだノーマのすぐ近くまできて来ていたギートが、ノーマの足の辺りに顔を寄せクンクンと匂いを嗅ぎはじめた。
「ちょ、ちょっとギーとん、く、くすぐったいって…あは、あははは!」
突然の攻撃に笑い転げるノーマを尻目にギートの頭は段々と上へと移動していく。
くすぐったさを堪えられないノーマはその事にはまだ気付かない。
「あははは、うひゃひゃひゃ!ちょ、ギ、ギーとんやめ…」
その時匂いを嗅いでいたギートの鼻先が、不意にノーマの秘部に軽く触れた。
「……ひゃん!」
何かの匂いを感じ取ったギートは鼻で嗅ぐだけではなく、舌を突き出してノーマの秘所を舐め始めた。
「ギーとんやめぇ…それは、ちょ、洒落になってないって…ぁん!」
ノーマの抗議がギートに通じるはずもなく、ギートは「何?」と言う目でノーマを見つつ秘所を舐め続ける。
「あん…あ、あ、ふあ…」
不意を衝かれた事により、先ほど萎んだ筈の性欲が再び表に出てくる。
「ん…んふ……あぁ!」
白い肌を火照らせ喘ぎ声を上げていたノーマだが、その時、ふと"ある事"を思いついた。
「ギ、ギーとん、ちょっと待って…あん!ま、待ってってば」
「キュゥン?」
こちらを見て小首を傾げて見せたギートの頭を軽く撫でながらノーマは先ほどから開きっぱなしだった自分の鞄に手を伸ばした。
「確か料理に使おうと思ってたヤツがここにあったよーな…あった!」
ゴソゴソと鞄をまさぐっていたノーマが取り出した物、それは調理用のバターだった。
バターの箱の蓋を開いたノーマは指で軽くバターを掬い取り、自分の秘所に塗りたくる。
「ん……っ、ヒンヤリしてる…」
自分の秘所に丹念にバターを塗りつけたノーマは、ギートに向かって脚を開いてみせた。
「…さ、ギーとん……舐めて?」
何かを伺うようにして匂いを嗅いでいたギートは再びノーマの秘部に向かって下を伸ばした。
「ん…そうそう、そこ、気持ちいい…あぁん!」
「あっ、あっ、あっ、そこ、そこ、良いよぉ…」
目をトロンと潤ませたノーマは、ギートの舌とは別に自分の指を秘部に擦り付けて快楽を増幅させる。
段々と溢れ出してきた愛液は秘部に塗りたくったバターと混ざり半透明に濁った液体と化しノーマの太ももを塗らす。
「…うあ…ふぅ!あ、あぁん!!あ、イっちゃうよぉ……」
「ああぁ!ダメ!良いよぉ!イく!イっちゃうぅ………っ!」
達したノーマの秘部から出た大量の愛液がギートの顔に跳ねる。
念願の絶頂を迎えたノーマは身体を軽く痙攣させ、放心したようにその場に崩れ落ちた。
「はあ……はぁ…」
荒くなった勢いを整えつつ、ノーマは久しぶりに感じる充実感を抱いていた。
と、その時、
「おんやぁ〜?シャボン娘、こんな所で何やっとるんじゃ?」
その声を聞いたノーマは疲労感も忘れ、その場に飛び起きる。
…するとそこには、仲間の一人のモーゼスがニヤニヤした顔でノーマを見下ろしている姿があった。
「ちょ…」
「ちょっとモーすけ!!なんでこんな所にいるのよ!!」
頬を林檎のように赤くしたノーマが激昂して問いかけると、モーゼスは
「メシ食った後じゃから散歩をしてたらシャボン娘の声が聞こえてのう、ギートと一緒に見に来たってわけじゃ」
「……!って事は、アンタまさか最初っから……!」
モーゼスの白々しい答えを聞いてノーマの顔は赤から一転蒼白になる。
(まさか、よりにもよってモーすけに見られてたなんて……しかも最初から)
絶望と混乱で呆然となったノーマは、その場に頭を抱え込んでしまう。
「いやぁ〜シャボン娘もなんだかんだ言って女なんじゃのう。ワイちょっと興奮してしもうたわ〜」
「キシシシ」と笑うモーゼスの声もその耳には届かない。
(どうしよう…どうしよう…ししょぉ……私、頑張ったよね?もう頑張らなくてもいいよね?)
ワケノワカラナイ事を考えて混乱していたノーマの腕を、不意にモーゼスはガシッと掴む。
その突然の事にビクリとしたノーマは顔を上げてモーゼスを見上げた。
「え…ちょ、ちょっと、何よ!」
「いやなぁ、ワイも最近全然してへんから溜まっててのう。ギートに舐められただけじゃシャボン娘も不満じゃろ?
じゃからワイが最後まで手伝ってやろうと思ってなぁ」
「ええ?!え、ちょ、ちょっとモーすけぇ!アンタ何言ってんのよ!!」
「キシシシ、山賊仕込みのテクニックを教えちゃるわい!」
「あ、ちょっと、や、あん…あぁん!」
完全にモーゼスのペースに巻かれたノーマにはこの腕は解けない。
夜を迎えたばかりの森に、再び高い喘ぎ声が木霊した。
〜一方〜
ウィル「あいつら……こんな所で何をやっているんだ…全く嘆かわしい」
グリューネ「若いって良いわねぇ〜 お姉さん羨ましいわぁ〜♪」
完
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