総合トップSS一覧SS No.3-058
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 906氏(13スレ目) トーマ×ミリッツア 2005/08/16 2005/08/16

カレギア城から少し離れた所にある「王の盾」専用の宿泊施設では
ある者の帰還により騒がしかった。

「ミリッツァ様だ!」
「ミリッツァ様が戻られたぞ!!」

騒ぐ兵達の声を退けるようによたよたと、おぼつかない足どりで歩くその者―ミリッツァは
怪我をした部分を庇いながら、壁にもたれかかりながら自分の部屋へ向かった。
部屋へ行く途中、兵達が怪我のことを何か話していたが今のミリッツァには
そんな事、関係なかった。

(…思ったより傷が深いな…)


彼女は上司であるトーマの命令で城から抜け出したヒューマの娘を生け捕りにする為、
水の都・サニイタウンに向かったが、元「王の盾」隊長・ユージーン=ガラルド率いる一行と、
ついこの間まで同じハーフの仲間であったヒルダによって邪魔をされた。
得意の「虹」のフォルスも見破られてしまい、何とか帰還はしたものの彼らによって
相当なダメージを負わされたのだ。

(あいつらが邪魔をしなければ今頃は…)

少し口惜しそうに思ったミリッツァだが今は次の任務の為、一刻も早く怪我を治すことが先決だった。
ミリッツァは服を脱ぎ、怪我をした部分を中心に包帯を巻き、自分にライフマテリアをかける。
これが彼女の応急処置なのだ。まだ少し痛むがライフマテリアのお陰で徐々に痛みもはれてきた。
処置も済み、服を整え、少し休もうとしたその時だった。

バタンッ!

「!?」

大きな音を立てて、部屋の扉が勢いよく開く。ミリッツァはナイフを構えたが、扉の先の者を確認すると
すぐに収めた。

「…トーマ」
「折角見舞いに来てやったのに随分な態度だな」
「……」


入ってきたのは同じ四星の一人であり、上司でもあるトーマだ。
どうやら怪我をして戻ってきた自分の事を聞きつけてきたらしい。ミリッツァは彼が
あまり好きではなかったが一応、見舞いという事らしいので部屋に入れた。

「何の用だ?お前が見舞いに来るなんてありえない」
「…まあな。逃げ出したヒューマの娘の生け捕りをユージーン達に邪魔されたと聞いてな」
「ヒルダもいた」
「あいつは元々「混じりもの」としては不完全な存在だったからな。役に立たなかったので捨ててきた。
…まぁ「混じりもの」自体どちらでもない、種族としては不完全だな」

ニタニタと厭らしい笑みを浮かべながらトーマは嬉しそうに話す。ミリッツァはその態度に怪訝な表情をしたがすぐに元に戻した。

「…本題はなんだ?まさか雑談をしに来たのではないだろう?」
「おお、そうだった。実はな…」

突然、トーマの大きな手がミリッツァの顎に手をかけた。

「!」

突然の事で驚いたミリッツァは手を払いのけようとしたが、すぐにその手はもう片方の手で押さえつけられる。
トーマの目が舐めるように彼女を見つめるが、彼女は目を逸らさずにグッと彼を睨んだ。

「…離せ」
「逃げ出したヒューマの娘を取り戻せずにノコノコ帰ってきた悪い娘には少しお仕置きをしないとな…」
「!!」
「服を脱げ」
「…分かった」

ミリッツァが少し俯き、そう答えるとトーマは手を離し、ベッドに腰をかけた。
彼女にとってこれは初めてではなかった。トーマは任務に失敗したり、訓練をサボった「混じりもの」の部下
に「仕置き」と言って散々奉仕をさせる。悪趣味だと思っているが、抵抗するともっと酷い目に遭わされるのが
目に見えているので彼女は知りつつもこれを続けていた。
最近は嬉しくない事に、そんな光景にも慣れてきたが。
手慣れた様に服を脱ぐミリッツァの姿をトーマはベッドから下卑た笑みを浮かべながら鑑賞している。
まるで芸術品をじっくり見つめるように…。


「…出来た」
「…よし。こっちへ来い」

彼女の体を覆っていた衣を全て脱ぎ捨て、生まれたままの姿になった。褐色の裸体がなんとも美しく、
それはまさに芸術品とも呼べるものだった。
ミリッツァは少し頬を赤らめながらトーマに言われるまま傍に寄り、その場にしゃがむ。
トーマはその様子に満足しながら既に勢いよくそそり立った巨大な男根を取り出した。先からは白く濁った液体が
出てきており、赤黒く染まっていた。とてもグロテスクで思わず目を逸らしたくなるようなモノだったが
ミリッツァは慣れた手つきでそれを両手で優しく包み込み、柔らかい小さな舌でそれを舐める。
頭から竿の部分とひとつひとつ丁寧に舐め回すと、トーマは鼻息を荒くし、「ううっ」とくぐもった声を
出した。

「…感じるか?」
トーマの様子にミリッツァが顔を上げ問いかける。その声は透き通り、とても色っぽい声だった。

「…ああ、相変わらず厭らしい奴だ。その舌使い、そして声…『混じりもの』のクセに生意気な女だ
まあいい、続けろ」
「…分かった」

トーマの指示に従い、ミリッツァは更に続けた。
舌だけでなく、手で竿の部分を上下にしごく。シュッシュッと手と竿が素早く擦れる事が部屋中に響き渡る。
ガジュマの男根は基本的に大きなものなのだが、その中でも牛型のガジュマの男根は極めてデカイ。
ただでさえデカイモノが彼女の愛撫によりこれでもかという位、膨張し今にも爆発しそうな感じだ。

「…ふっ…はっ…ミ、ミリッツァ。そろそろ出すぞ。残さず…飲み干すんだぞ」
「ん…はぁ…わ、分かった」

ミリッツァは頷くと舌と手の動きを早め、トーマを快楽の渦へ飲み込ませる。限界に達したのか
男根からは勢いよく白濁液が溢れ出した。ミリッツァは全て飲み干そうとしたが予想以上に
出てきた為、口の端から少しこぼれ、床を汚した。
あまりの量と苦さに吐きそうになったが何とか我慢し、一度イってぐったりしかけているトーマの方を向いた。

「…はぁ、はぁ…」
「…も、もう限界か?」
「う、うるさい!まだ終わってないぞ…!さっさとベッドに上がって来い。たっぷり可愛がってやる」

トーマに腕を強く引っ張られ、無理矢理ベッドに押し倒される。先程の行為により、体に少しトーマの欲望が
かかっており、その姿が余計にトーマを興奮させた。いきなり唇を奪われ、牛の厚い舌が挿入された。

「んぁ…はっ…トー…マ、やめっ」

やっと口が開けたと思ったら再び荒々しく口づけをされる。
やがて口が開放され、トーマは舌で体のラインをなぞりながら双方の大きな膨らみの先端にある桃色の実を
口に含み、強く吸い、もう一つの膨らみの先端を指で摘み、こね、膨らみを強く揉んだ。

「あっ…ああ…んっ」

トーマの愛撫によりミリッツァは刺激を求めるかのように体をよじる。普段強気な彼女が
胸を弄っただけでこんなになるのを見てトーマは再び下卑た笑みを浮かべた。
面白がるようにトーマは膨らみへの愛撫を激しくした。舌を絡め、先端をしごくように甘噛みすると、
ミリッツァは「…っふぅぅぅ…ん」と切ない声を上げ、痙攣した。

「おうおう、まさか今のでイってしまったのか?これは俺が直々に鍛えてやらないといかんなぁ」
「あ…ああ…」

ミリッツァは顔を紅潮させ、目を潤ませている。視界がぼやけ、目の前のトーマの姿すらぼんやりとしか見えていない。
そんなミリッツァを気にもしないでトーマはミリッツァの下半身に手を伸ばした。達したせいか秘所は既に愛液に
濡れていた。
指で濡れているのを確認すると、秘所に舌を挿入させると、再び押し寄せてきた刺激にビクンと体が跳ねる。
トーマは奥に奥に舌を侵入させ、餌に飢えた犬の様に荒々しく舐め回す。そして先端の豆を舌を尖らせて突っつくと
ミリッツァから喘ぎ声が漏れた。

「ふぁ…と、トー…マァ…あぅ…ん…も、もう…」

シーツを強く握り、限界に達しそうになったが、「おっと!」とギリギリの所で秘所から顔を離す。
寸止めをされ、ビクビクとミリッツァのソコは求めるように震えている。
もう我慢できないとばかりにトーマはズボンを下ろし、再びいきり立った男根が顔を出した。
トーマはミリッツァの足を掴み、秘所に自分の男根をあてがう。足を大きく広げられ、露になったそこはよく
洪水状態になり彼の欲望の男根を求めている様に見えた。

「…入れるぞ」
「くっ…こ、来い…」


ズプニュニュ……プチュ…

「あ…あああぁ…」

硬く膨れ上がった怒張を一気に押し込んだが、難なくミリッツァのソコは深々とそれを飲み込む。
トーマは根元まで入ったのを確認するとミリッツァの腰が砕けてしまわないか心配なくらい
激しく腰を動かした。
一方、彼女も快感の荒波にもまれ、ただただ翻弄される様に声を上げる。

「あっ…あぁぁ…ひぅっ!…はぁぁぁ…んん!」
「くっ…い、淫乱な『混じりもの』め!」

罵声を浴びせながらトーマはミリッツァの双方の膨らみをグニュグニュと形が変わるくらい
強く揉み始めた。彼女の声が、快感が高まっていく。
彼の腰の動きが早くなり、パンッと体と体が激しくぶつかり合う音が部屋中に響く。
彼の突きがミリッツァの性感帯を刺激し、お互い限界に達しようとしていた。

「うぁ…もぅ…い…ひゃあぁぁ…あ、あああああ…!!」
「ぐぅっ!」

シーツをきつく握り締め、ミリッツァの体は大きく弓なりになり、頂点に達した。
それと同時にトーマの男根を飲み込んだ秘所がきつく締まり、彼女の中に
白い欲望を液体を大量に吐き出し、そのショックで彼女は意識を失った。



数時間後、ミリッツァは裸の状態のまま目を覚ました。
「トッ…トーマ!」ハッとした様に辺りを見回すが既にトーマは部屋を出て行った後だった。
少し安心したと同時に、空しさが残る。

「私は…」

ふと下半身を見ると完全に飲み込めなかったトーマの欲望が太股をつたっていたのでそのままシャワーを
浴びにバスルームへ向かった。
バスルームで全てを洗い流し、服を着た彼女が部屋に戻ると、扉をノックする音が聞こえたので開けると
「王の盾」の兵士が凛々しい顔つきで立っていた。どうやらワルトゥからバビログラード港で合流したいという伝言を
伝えに来たらしい。

「分かった。すぐに行く」

ミリッツァはそう答えると髪をかき上げ、いつものクールな表情で部屋を後にした。


□END□


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