総合トップ>SS一覧>SS No.3-048
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作品発表日 |
作品保管日 |
夜空 |
A=X氏 |
ロイド×コレット |
2005/07/18 |
2005/07/21 |
とても、懐かしかった。
久しぶりにイセリアに帰ってきた。
いつもと変わらない風景、匂い。
―――それは、フォシテスのいる人間牧場から逃れてきた夜のことだった。
コレットは、ロイドとともに自宅の外で星を見ていた。
きらきらと輝く星が、二人を淡く照らしている。
その様相は、まるで流れ星を見つけるために奮闘する小さな子供のようで、愛らしい。二人とも、じっと空を見上げていた。
「・・・ねぇ、ロイド」
「ん?」
ふいにコレットが口を開いた。ロイドがちらりと視線を移すと、彼女はじっとこちらを見ている。
「こうして一緒にお星様を見るのって、久しぶりだよね」
「ああ・・・そうだな。コレットが天使になるための旅に出てからは、こんなこと、したことなかったもんな」
「そうだよね・・・」
にっこり笑いながら言うコレットは、だがどこか寂しげに俯いた。
「・・・ロイド」
「なんだい?」
「・・・やっぱり、さ・・・私、へん、なのかな?」
「え・・・?」
ぼそりと呟く声が、ロイドの耳に微かに聞こえる。
見れば、コレットの大きな目は、少し潤んでいた。
「ど、どうしたんだよ、コレット」
いきなりのことに驚きながらも、落ち着かせるようにロイドはコレットの背に手を回した。
「私・・・へんじゃない? 体が、あんな色になっちゃったんだよ? 触っても、肌みたいにあったかくないんだよ? ・・・人間でも、天使でもない・・・結晶なんだよ・・・?」
「そんなことない。コレットはあったかいよ。俺の手がそう感じてる」
「違うよ・・・そこじゃなくて、私の左肩・・・」
コレットは、ロイドの手を取り左肩にそっと当てた。瞬間、ロイドは心の中で驚いた。服の上からでもわかる、硬質な感触と冷たさ。そこだけが異常な状態になっていることが、はっきりと確認できる。
コレットはロイドの手を握ったまま、ゆっくりと膝元に下ろす。そして、悲しい顔をして続けた。
「ほら・・・ロイドも今、わかったよね・・・。もう、私は私じゃない。私はこの後、こうやってどんどん結晶になっちゃうんだよ・・・?」
「コレット・・・」
つ、と一筋の涙がコレットの頬をつたる。その雫は星明りで反射しながら、ぽた、と、ロイドの手に落ちた。だか、彼女はそれを隠そうと精一杯の笑みを作って、言った。
「ねえ・・・私ね、天使の状態からロイドに助けてもらったとき、とっても嬉しかったよ・・・? またロイドに会えたから。そして、ずっとロイドと一緒にいられるってわかったから・・・」
「・・・・・・」
「でも・・・そんな幸せ、ずっと続くわけなかった。そうだよ、そんな虫のいい話なんてないよね・・・。私、ずっと前からこうなってるってこと、気づいてた。
でもロイドに知られないなら、それで、いいと思ったの・・・。そしたらロイドは、最後までずっと私に笑いかけて、くれるって、思ってた・・・か、ら・・・っ」
抑えようとしても抑えられない涙を、ただ流しながら、じっとこちらを見ているロイドに向かって言う。
「ロイド・・・私の、こと・・・きらい・・・? 人間じゃない、私は、きらい・・・?」
ロイドは、コレットの手を握り締めている手に力をこめた。ほんのりとした熱が、ゆっくりと伝わってくる。
そして、ぽろぽろと涙を流すコレットの、きれいな髪を空いた手で撫でながら、ゆっくりと口を開いた。
「コレット・・・俺は、コレットのことを嫌いになんかならない。俺は、コレットが天使になっても助けたんだ。また、必ず助けてやるよ」
「ロイド・・・私、すごい、怖いよぉ・・・みんなが、私から離れていっちゃう・・・ロイドも・・・」
「俺はどこにも行かない。これからはずっと、お前のそばにいてやるから・・・」
ロイドはそっと、コレットを自分の胸元に抱き寄せた。一歳年下の彼女の本心が、そこまで辛く、思いつめたものであるのに切なくなったからだ。
コレットが驚いたように身を固くするのが、ロイドの手ごしにわかった。だが、素直に彼女はロイドに抱きついた。
「ロイド・・・その言葉、信じてもいいんだよ、ね? 私、信じるからね? どんな体になっても、ロイドは私のそばに、いてくれるんだよね?」
涙を見せないようにしているのか、単に恥ずかしいだけなのか。下を向いて喋るコレットは、ゆっくりと、泣きながら喋る。
「ああ・・・うそはつかないぜ。ドワーフの誓いだ」
「・・・う、ん・・・ありがと・・・ロイド・・・好きだよ・・・」
「・・・俺もだ、コレット・・・」
二人はそのまま、暫らくの間抱き合っていたが、
「あ・・・のさ」
やがて、コレットがぼそりと呟いた。
「・・・ロイド・・・」
「ん・・・?」
「あの、ね」
恥ずかしそうに、コレットは言いよどむ。が、勇気を振り絞って、彼女はロイドの耳元で囁いた。
「私、ロイドと・・・ひとつに、なりたい」
「え・・・」
ロイドは一瞬、言われた意味がわからなかった。
潤んだ瞳で自分を見つめてくる、まさに天使のような、可愛らしくて綺麗なコレットが、一体、何を言ったのか。
「・・・コレット・・・」
しかし、その意味がわからないロイドでは、ない。
コレットの背に回した手に、ゆっくりと、力をこめる。
「いい、のか?」
言われて、ぴくり、とコレットが身体を震わせる。しかし、彼女の心はすでに、決まっていた。
「・・・う、ん・・・私のそばに、いてくれるん、だよね・・・だから、おね、がい・・・」
「・・・コレット・・・」
ロイドは、抱き寄せたままで、コレットの唇を自分のそれで塞いだ。唇から、彼女の吐息が、熱が、感じられる。愛おしかった。
「・・・・・・ん」
「・・・・・・っ」
そっと、コレットの口の中に、舌を割り込ませてみる。コレットは少したじろいだが、すぐに反応して舌を口の中で激しく絡ませあう。
「あぅっ・・・んぁ」
ちゅるり、と、舌と唇が発する卑猥な音と、口から零れて糸を引く唾液。お互いの、ざらついた舌が気持ちいい。
「っ、ぷは・・・ぁっ」
十分にコレットとキスを楽しんだ後、ロイドは唇を離し、舌を出したまま、うなじ、鎖骨と舐めながら、コレットの服を脱がしていく。彼女の服は上下が繋がっているので、必然的に、全て脱がすとタイツ姿になってしまう。
「やっぱり・・・はずか、しい、かな・・・」
露わになる、白い肌。控えめな乳房と乳首に、しかし生え揃った陰毛を見ると、彼女がもう十分に女としての身体を持っていることが窺える。舐めた部分からはほんのりと湯気が立ち上り、夜の闇へと消えていく。その姿は、真実、本当に、天使
だった。
「綺麗だよ・・・」
ロイドは、そんなコレットに思わず見とれてしまう。言われた彼女も満更ではないらしく、
「ありがとう」と笑うが、すぐに、
「・・・・・・ほら・・・ここ・・・」
コレットはそっと、結晶化した部分を指差した。
緑色の結晶。皮膚に付着するかのような形で存在するそれは、彼女の左肩の一部を蝕んでいた。
はっきり言って、それは不気味以外の何物でもない。
だが、ロイドはゆっくりと首を振った。
「さっきも、言ったろ・・・俺は、お前のこと嫌いじゃないって・・・大好きだ、コレットのこと、全部が・・・」
そう言って、結晶化した部分にキスをする。そして、コレットを自分の前に、向かい合うように座らせる。ロイドが足を伸ばし、そこに、コレットが乗っかる形だ。対面座位の形みたいなものだと思えばいいだろう。
「コレット・・・あったかくしてやるよ」
ロイドは、目の前に座る彼女の乳房に手を伸ばす。
彼女の胸はお世辞にも大きいとはいえないが、だからこそ形が整っている。
乳房が小さいとき、覆いかぶさるように揉むのは難しいので、下から上へ、親指と人差し指の間を大きく開けて突き上げる形で揉んでやる。
「・・・っ、ふっ・・・」
少し強めに、揉みしだいてやり、少しずつ、身体を慣れさせていく。まだ気持ちよさは感じられないかもしれないが、それでも、コレットの希望に応えてあげたい。
かといって前戯なしでいきなり挿入するのはまずいし、そもそもヴァギナを濡れさせなくては、きっと彼女は痛みで泣いてしまうだろう。
好きな人が、目の前で痛くて泣く姿など、死んでも見たくない。
「んっ・・・あぅ」
はぁはぁ、と、荒い息を吐きながら、コレットは乳房から感じられる、なんともいえない感覚にとまどっていた。頭の中がぼんやりする。心地良くて、もっと、もっとしてほしい。
ロイドは胸を揉みながら、淡いピンクの乳首を人差し指を伸ばして弄ってみた。上下に胸が動くたびに指と乳首が擦れあい、少しずつ、硬くなっていっているのがわかる。
「ほら・・・ここ、勃たせてるな」
「・・・っ・・・ぁ、は・・・・・・・―――んぅっ!」
「だんだん、良くなってきたんじゃないか?」
声を掠れさせて喘ぐコレットの耳元で囁いて、ロイドは、そのまま彼女の片方の乳房に吸い付いた。空いた手を背中に回してうまくバランスをとりながら、手と口で、コレットの胸を執拗に攻める。
「んあ、はぁっ・・・ぁあ」
片方の手は乳首を弄りながら激しく揉み、別の乳房は、唇で吸引する。
「くぅっ、はぁあんっ」
口を大きく開けて歯型をつけてみたり、唾液をたっぷり含ませてそれを乳首の上に垂らした後、自分でそれを舐めとるように乳首を口に含んで吸い上げる。
女性にとっての『初めて』にしては、すこしやりすぎではないか、というほどに、ロイドはコレットをめちゃくちゃにした。
「ぁひゃぅっ、くぅぁあっ・・・!」
「乳首、びんびんに勃ってるな・・・こんなに硬くして、気持ちいいんだろ? 吸ってあげるよ」
「はぁっ、あ、うぁあっああぁんっ」
乳首を吸われ、舌でつつかれ、徐々に声も抑えられなくなってきた彼女の悶えように微笑みながら、ロイドは攻め続ける。片方の胸に満足したら、もう片方の胸を舐める。決してコレットを休ませるようなことはしない。
「んぅぅう、ロイドぉ、うぁ、ふうぁ・・っ!」
柔らかい肌はほんのりと上気してピンクに色づき、コレットを華麗に染め上げている。眉を顰め、悶えに悶えるコレットは、普段から想像もつかないほどに淫靡だった。
「きゃぁう・・・んぁあ〜・・・」
開きっぱなしの口から零れる、甘い吐息と唾液。
ロイドはその、コレットの姿に満足しながら、乳房にあてがっていた手をヴァギナの方へと下ろす。そして、そっと触ってみた。
「ん・・・もう、ぐっしょり濡れてる」
手を広げてその場所に押し当て、そっと離してみれば、大量の蜜が糸を引いて手に付着する。ねばねばしたそれは陰毛にも絡み付いていて、外から見る限りでは、ヴァギナはよく濡れそぼっていた。
「はぁ〜、あ、あぁあっっ!!」
コレットの、すっかり勃起した乳首を優しく噛んだり、吸い付いたりしながら、ロイドは、そっと人差し指を、クリトリスを刺激しながらヴァギナの中に入れてみる。
「あ、あっくぅううぅうんぅっ!?」
途端、コレットがぴくりと跳ねた。
何の予告もなしにいきなり陰核を弄られ、そしてヴァギナに指を入れられて、下半身に異物感を感じたのだろう。
だが、ロイドはそんなコレットの様子を見て一人頷く。
乳房を弄ばれているというのに、それ以上に、自分の指に敏感に反応してくれた。とても、下の口の方は感度がよさそうだ。それに―――、
「下も・・・すごいな」
中の濡れ具合も十分だ。ロイドは、ヴァギナから指を抜いて、コレットの前に見せてやる。指は精液に濡れて、てかてかと濡れ光っていた。
「こんなに、胸で感じたのか? えっちだな」
「うぅ・・・ロイド、ひどいよぉ・・・でも、それでも、いいもん・・・」
ロイドがそっと指をコレットの口にあてがうと、彼女は舌を出して、れろ、と、指を舐める。
「あ・・・にが・・・い、ね・・・私の・・・ふふ」
コレットは自分の下半身を見るふりをしながら苦笑した。ロイドも、自分の指を舐めて、同じように笑った。
「ああ・・・コレットの、味だ」
「・・・・・・」
「・・・そろそろ、いいか?」
「・・・ん」
ロイドはコレットを一度自分の上から下ろして、いきなりコレットを無理やり押し倒した。
「・・・あっ」
すとん、と、草むらの上に横たわる彼女。そして、ロイドはズボンを脱いだ。
「あ・・・」
完全に高まっている彼のペニスを見て、コレットは驚きとも困惑ともつかない声を上げる。だが、それはどちらも正解だろう。今まで見たこともないそれを見た驚きと、それが果たして自分のヴァギナの中に入るのかという困惑。
身を硬くするコレットを見て気づいたのか、ロイドはコレットに優しく笑いかけた。
「大丈夫だよ・・・心配しないで・・・」
「ん、で、でも・・・」
確かに、心配するな、という方が無理な話だろう。なぜなら今から自分の身体に、あの大きなペニスが入っていくのだ。好きな人と一つになれるという嬉しさより、恐怖の方が大きい。
だが、一つになりたい、と願う心も同時にあった。
ロイドと離れたくはない。もう、二度と、離れたくない。
その心が、彼女を勇気づかせてくれる。
「・・・ロイド・・・わ、私・・・頑張るから・・・一つに、なろ?」
声も、体も震えていた。だが、心臓は、とても落ち着いていた。
「・・・いいんだな」
ロイドは、自分のペニスを、よく濡れているコレットの膣にあてがった。
無言で見つめあう二人。
それは、彼ら二人だけの時間。
「じゃぁ・・・痛かったら言えよ」
「うん・・・でも、私は、頑張るよ? 途中でやめて、なんて、言わない、つもりだから」
「・・・・・・いくぞ」
「来て・・・・・・くださいっ」
頷いて、ロイドは、ゆっくりとペニスを中に押し入れる。
少しずつ、ゆっくりと。
「・・・っ・・・んぅっ!」
「コレット・・・痛いのか・・・?」
「いいよ、平気、だから・・・っ!」
二人とも、未経験だから当然だが、やはり、どちらも震えていた。そして、コレットは痛みに耐えていた。
痛くない人もいるというが、コレットの場合はそうではなく、とても痛い。無理やりヴァギナの内壁をペニスで二分割するような心地でとても辛い。
しばらく押し進んでいったロイドだが、途中、何か、つっかかりを覚える。ペニスのほうを見れば、まだ亀頭が入って少し、という距離しか進んでいない。
どうやら、処女膜に突き当たったようだ。そこで、ロイドは一計を案じた。
「・・・コレット・・・痛いの、ずっと続くより、一瞬の方が、いいよな・・・」
「え・・・?」
そう、どうせ挿入するなら、一気に押し進んでしまおう、というのである。
「コレット・・・俺の、背、に、手、回して・・・力抜いて」
前傾姿勢をとって、ロイドはコレットに密着する形になる。全身で、コレットのやわらかい身体が感じられる。
「・・・ん、いい、よ・・・ロイド・・・」
コレットは言われたとおり、ロイドの背に手を回す。それだけで安心できる。すぅ、っと、落ち着くことができる。
ロイドはそれを確認して、
「悪いっ!」
一気に、ペニスをコレットの奥深くへと挿入した。
「あ・・・痛いぃっっ!」
喉の奥から、本当に痛そうに、コレットは叫んだ。背に回す手に、ぐっ、と力が入る。だがその時点ですでに、儀式は終わりを告げていた。
「はっ・・・あ、コレット、もう、だいじょうぶだ・・・」
「ロイド、ロイ、ド・・・っ」
コレットは、目に涙を浮かべながら、うん、うん、と何度も頷いた。
「私、嬉しいよ・・・っ、とっても、うれ、し、くて・・・っ」
「コレット・・・俺も、嬉しい・・・」
動いて、痛みを感じさせてしまわないように細心の注意を払いながら、ロイドはコレットの頬にキスをする。
そして、結合部分を、起き上がって眺めてみた。
破瓜の証である血が一筋、ロイドのモノを伝って流れていた。
「コレット・・・痛かった、よな・・・」
「いいよ・・私は、ロイドと、繋がれたから・・・」
やっと。
やっと、好きな人と、一つになれて―――。
二人は抱き合ったまま暫らく動かないでいたが、やがて、コレットが口を開いた。
「ロイド・・・もう、動いても、いい、よ?」
「・・・大丈夫か?」
「うん・・・お願いだよ」
「判った、でも無理するなよ」
「ん」
ロイドは、ゆっくりと動き始める。
先ほどの血を見たせいで幾分かは気後れするが、それでも、コレットと一緒に、果てたい。
そんな気持ちが、ロイドにはあった。
「ん・・・あ・・・」
少しずつだ。
ゆっくり、感じてくるようになるまで。
コレットが、気持ちいいと思えるようになるまで。
それは初体験の相手に求める条件としてはかなり難しいが、でも、それでも。
「っくぅ・・・ふぁ・・・」
それでも、コレットには、感じてほしいから。
ぐ、っと、ロイドは身体を傾けた。左右に動くのではなく斜め上に動く。
そして股間部分を押し付けるようにすれば、クリトリスが自分の股間部分で擦れるようになるはずだ。
「ん・・・あぁ・・・、はぁっ」
その思惑通り、包皮の剥けたクリトリスが擦られて感じているのか、コレットは少しずつ、鼻にかかった甘い声を漏らし始める。
手は、一本一本の指が絡まるように、しっかりと握り合って。
ロイドは、動きを早くする。
「・・・っくぅ、んぅぁ、はぁぅううぅ・・・」
痛みは残るだろう。でも・・・感じて、ほしい。
「っくぁあ、ん、ああっぁぁぁあ、ぁあぅ・・・」
ペニスを動かすにつれ、ヴァギナから聞こえる音が、ずちゅずちゅ、というものに変化した。少しずつだが、愛液が出始めてきたようだ。
精液でペニスがしっかりと濡れれば、動きがとてもスムーズになる。身体は、ペニスを受け入れ始めているのだ。
「コレット・・・どうだ?」
「え、あ、あぅあ、ん、と、ちょっと、あつい、かんじ、ぃ」
「じゃ、少し、動き方を、変えるから・・・」
そういってロイドは、ペニスを、亀頭は常にヴァギナに入れたままの状態まで抜いてから、浅い動きを始める。
これなら初めての時でも、あまり痛みは感じない、はずだ。
「あ、あぁ、あん、んぁ、はぁあっ」
早く動いたり、遅く動いたりして、その感覚を楽しむ。
くちゅくちゅと、精液がヴァギナから零れて草の上に広かっていく様は、なんとも淫靡だった。
「ほら、これなら・・・気持ちいいだろ?」
「いい、よ・・・ぅぁ、気持ち、いい、よぉお」
そして、少しずつ、深く。深く挿したり、浅く早くペニスを動かして、コレットを犯す。
「ひぃ、あはぁ、あんぅ、っううん、っくぅうぁぁあっ!」
その頃には、コレットは感じているとしか思えないような声を出していた。喉に詰まるような声と、鼻にかかる声。下半身から感じる快感を、コレットは貪っている。
「ほら・・・すごい、だろ・・・これ・・・」
「あ、いい、もっとぉ、んううぅ、ううんぁっ!」
程よく締まる、コレットのヴァギナが気持ちいい。手で扱かれるより、自分でオナニーするより、それは遥かに気持ちがいいものだった。
ロイドはすこしずつだが、限界を感じ始めていた。コレットの中は暖かくて、気持ちがよくて、すぐにでも出してしまいそうだった。
「ぅぁあ、ロイド、ロイドロイドぉっ!」
やがて、コレットも、物足りなくなってきたのか、自ら腰を振ってきた。上に突き上げるように、ロイドの動きに合わせて、突き上げる。
「もっと、もっとぉ、ふ、かくぅう、さ、して、ほし・・・っ!」
それはあまりにもいやらしい光景だった。自分から求めるという行為は、普段の彼女からは想像もつかない、淫猥さ。
しかしもちろん、ロイドはその要望に応えて、腰を激しく打ちつけた。奥まで差し込んで、その状態でぐりぐりと押し付ける。
「ひゃあぁっ!? ああっ、きゃぁぅ!」
クリトリスが擦れて、中でペニスが暴れて、コレットは、恐ろしいまでの快感に、酔いしれる。
「も、だめだ、よぉ、こんなの、なんかぁ、溢れるぅう!」
「俺も、そろそろ・・・」
出し入れする。そんな、単純な行為に、ちょっとした応用をするだけで、ここまで悶えるコレットに、ロイドは、全てをぶちまけたかった。
「早く、うごい、てぇぇえっ!」
気持ちよさか嬉しさか、ぽろぽろ涙をこぼし、薄く笑いながら腰を振る。獣のように求める。
ロイドは、言われたとおりに、早く、できる限り早く腰を振った。
もう、いつ中に出してもいいような気がした。ここまで、好きな人が、目の前で喘いで悶えて悦んでくれるなら、それでいい。
「ひゃあ、はぁ、いいぃっ!」
「コレット・・・いく、よ」
「あ、あぁあぁん!!」
「―――くっ!」
コレットが、大声で叫びながら、びくん、びくんと二度大きく痙攣して、彼女は、果てた。
その瞬間、一瞬だけ、ぱぁああぁ、と、天使の羽が広がった。
それは文字通り一瞬だったが、ロイドにはそれがしっかりと見えた。綺麗だと思った。やはり、目の前にいる彼女は、天使なのだ、と、理解した。
途端、きゅうう、と膣が締まり、そしてその衝撃で、ロイドも精液を下の口の中で出してしまった。
奥深くに流し込むように、ペニスは、膣の中で、跳ねる。
「はぁっ、あ、はぁっ、あっ・・・」
「コレット・・・」
気持ちよさそうに横たわっているコレットから、そっと、ゆっくりと、ペニスを抜く。すると、ごぷ、という音を立て、二人が出して交じり合った精液が、ヴァギナからあふれ出してきた。
ペニスとヴァギナの間には、まんべんなく銀糸が纏わりついて離れない。
「っ、ロイド・・・」
コレットが、ロイドを呼んだ。行為が終わり、汗ばんだ身体で話しかけてくる様子は、十六歳にしてはなかなか妖艶だよな、とロイドは思う。
「・・・ん?」
「うれし、いよ・・・」
コレットは、笑う。
「・・・俺もだよ・・・」
「・・・私、やっぱり、ね」
「ん?」
「ロイドがいてくれたから、今の自分が、いると、思うんだ」
「・・・・・・」
「だから・・・私、頑張るよ。結晶にならないような方法も、きっとあるはずだよね」
自身を鼓舞するように、コレットは言う。
「だから、それで・・・直ったら」
「直ったら?」
「また、一緒に、お星さまを見ようね」
恥ずかしそうに、ロイドに向けての、告白。
ロイドは面食らった表情を見せたが、すぐに、
「ああ・・・また、見ような」
に、っと白い歯を見せて笑った。
思いを遂げられた今なら。
きっと、
なんでもうまくいく。
もう、恐れることなんかないんだ。
約束したから。
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