総合トップSS一覧SS No.3-047
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
神子☆みこ A=X氏 ゼロス×コレット 2005/07/17 2005/07/18

ベッドの中で。
 旅の途中で立ち寄った街、アルタミラのスイートで宿泊しているロイド一行、
その中のゼロスは、与えられた豪勢な部屋の、特大サイズのベッドに横たわりながら考え事をしていた。
 と言っても、眉間に皺を寄せて思考している彼ではあるが、それは実にどうでもいいことである。
例えば明日の朝ごはんは何だろうか、とか、コレットちゃんは相変わらず可愛いなぁとか、そんな程度のことだ。
要するに結構ヒマなのである。
 時間は夜半過ぎ。皆は寝静まってしまっただろうから誰かにちょっかいをかけに行くわけにもいかないし、
かといって寝ようにも、妙に目が冴えて眠れない。
「さぁて、どうするか・・・羊の数でも数えよっかなー?」
 暗闇の中、ゼロスは一人声を出すが、それは虚しくだだっ広い部屋の空気を振るわせるだけだ。
―――と。
 こんこん。
「・・・ん?」
 ノックの音だ。自分の部屋のドアを、誰か叩いている。
「?」
 こんな時間に誰だろう、とゼロスは不思議に思いながらも、
折角起きているのに応答しないわけにはいかないので、もぞもぞとベッドから這い出してドアを開けにいく。
「誰ですか〜?」
 電気を消したまま長いこと目を開けていたので、目はすでに暗闇に慣れてしまっている。
ゼロスはしっかりとした足取りでドアに向かい、鍵を外してドアノブをひねりながら向こう側に居る人間に話しかけた。
「どなた様・・・って・・・」
 言いかけ、言葉を失う。

なぜなら、ドアの向こうで彼が見たものは、
「あ・・・こんばんは、ゼロスさん」
廊下の暗がりの中で静かに佇む、コレットだったからだ。
「・・・コレットちゃん?」
ゼロスは困惑した表情を浮かべた。
理由は明白、ただ単純に、彼女が深夜、自分の部屋を訪れる意味がわからなかったからだ。
「一体、どうしたんだ? こんな夜遅くに」
だから当然のごとく、彼はコレットに尋ねる。
しかし彼女はゆっくりと首を振るだけだ。暗闇で表情は読み取れない。一体何を考えているのかもわからない。
「・・・?」
さすがに、どこか不安になってきた。
何も言わず、ただ一人闇の中で立つ彼女。
しかしそれはどこか、不気味さより神秘さを受ける姿に見える。
 十六歳にして、一度天使となった彼女。
そのオーラがにじみ出ているとでもいうのだろうか、闇の中ですら、いや闇そのものすら、
彼女を引き立てる美しい漆黒のドレスのような役割を果たしているように、彼には思える。
「ゼロスさん・・・」
ゼロスがコレットに見惚れていると、コレットは控えめに、ようやく、声を発した。
「ん?」
「あの・・・部屋の中、入れて、ください。相談したいことがあります」
「それは・・・」
言われて、ゼロスはさすがに気が引いてしまう。
部屋の中に入れてくれ、という言葉、これは時と場合を考えないととんでもない誤解を招くことになる。
そして今が、誤解を招いてもおかしくない時間。
といっても、ゼロスがコレットに対する欲望を自制できないからではない。
そもそも彼女を性欲の対象として見るほど彼は奇異ではない。
ただ、
「・・・ロイドに相談、すればいいんじゃないのか?」
彼女の愛する男性がいるから。

そう、それだけの理由だ。だが十分だろう。
 どんな時間でも、ロイドなら喜んでコレットの相談に乗ってくれるはずだ。
 なのに、なぜ自分の元に来る必要があるのだろうか。
「ロイドなら、コレットちゃんのいい相談相手に、なると思うけど―――」
「だめ、です。 ・・・失礼します」
柔らかな拒絶を言葉に含むゼロスの意図を読み取ったのか、
入れてもらえそうにないとわかったコレットは突然、
ゼロスを押し込むような形で彼の部屋の中に飛び込んだ。
「おわっ?」
ゼロスも、まさか自分に突っ込んでくるとは思わなかったため、
軽いコレットの身体がぶつかっても、突然のことで踏みとどまることが出来ず、軽く後ずさりしてしまう。
「コレットちゃん・・・?」
 だがそのときには、すでに彼女は部屋の中に入り込んでいた。
そして、ゼロスがつかんでいるドアノブを、自分の手を彼の手の上から添えて閉めようとする。
「鍵・・・閉めて、くれませんか」
「・・・・・・」
「閉めてください」
「・・・ああ」
 言われるままにドアを閉め、鍵を掛けるゼロスは、この時点で、彼女に逆らうことはできなかった。
 なぜなら―――、
「ゼロスさんの、だんだん、おっきくなってきてますね・・・」
 彼女は空いた片方の手で、ゼロスの陰部に、ズボン越しに指を這わせていたからだ。
 ただ触るだけではなく、指をさわさわと不規則に動かして、
小さい手のひらで股間部分全体を変に刺激されるから、ゼロスはどこかくすぐったさを覚えてしまう。
 それでも身体は正直だ。くすぐったくても、可愛い少女に、間接的にだがペニスを触られているという事実それだけで、
コレットの言うようにゼロスのそれはどんどんと膨らんでいってしまっていた。
「コレットちゃん・・・何してるのかな?」
 曖昧な笑みを浮かべながら、彼は言う。彼女が自分を誘っているのは、すでに判りきっていることだ。
だが、彼には少しの抵抗がある。

彼は、ロイドとコレットが抱き合っているのを目撃したことがあった。
そのときの二人は、相思相愛、心がしっかりと繋がっていて、本当に、幸せそうだった。
 そんな事実を知っているゼロスにとって、この行為は、コレットの・・・言ってしまえば、不倫、に値してしまう。
「・・・コレットちゃん、ちゃんと、ロイドがいるだろ?」
 ゼロスはロイドとコレットが、ともに幸せになって欲しいと切に願っている人間の一人だ。
それなのに、彼女にこんなことをされてしまっては、やはり釈然としない気持ちになる。
「ロイドのこと、好きなんじゃないのか? いや、愛してるんじゃ、ないのか?」
 上目遣いで、ペニスを撫で回しながら自分を見つめてくるコレットの視線に、しかしゼロスはただ冷たい瞳を投げかける。
「あっ・・・」
 すると彼女は怯えたように、びくん、と一度、大きく身体を震わせると、
「あ、その・・・ベッドに、座ってください。・・・話し、ますから」
コレットは目を逸らしながらゼロスの身体からいったん離れ、それだけ言って、唇を噛みながらベッドに座り込む。
拘束から放たれたゼロスも小さくため息をついて、彼女の横にそっと座ってやった。
「一体、どうしたんだ?」
 闇の中、俯きながら、何かをこらえるように手を握り締めて膝の上に載せているコレットは、
決心したように、一度小さく頷いて、そっと、呟く。
「ゼロスさん・・・」
「ん?」
「私、ロイドの、こと、好きです」
「ああ・・・」
 そんなことは、知っている。いくらでも、知っている。
「じゃあ、なんで、さっきみたいなことしたんだ?」
 あんなことしたのばれたらロイドに嫌われるぞ、と、ゼロスは諭すように、優しくコレットに話しかける。
 だが彼女は弱弱しく首を振る。
「違うんです」
「違う?」

「私、ロイドのこと好きです。とっても好きです。でも、いつも、いつもロイドに誘われるたび、私は怖くなって、逃げ出しちゃうんです・・・本当は、私も、ロイドと一緒になりたいのに」
 コレットの頬を、一筋の涙がつたる。
「こんなに好きなのに・・・ううん、こんなに好きだから、もし自分の身体になにか不備があって、ロイドに嫌われちゃったらと思うと・・・何も、できなくて・・・それに、ロイドに、何かしてあげたい、って思うこともあるし・・・」
「・・・・・・」
 彼女は、堰を切ったように流れ出る涙を拭うことは決してしない。
ただ、喋る。
訥々と。
「だから・・・ロイドと、する前に・・・経験豊富な、ゼロスさんに、お話、聞きたくて・・・練習、した、いんです・・・っ」
 ロイドが、好きだから。
 彼が、自分で悦んでもらえるのなら。
「自分の身体が、はじめてが・・・好きな人じゃない、他の人で汚れてもいいって言うのかい? コレットちゃん」
「・・・っ・・・!」
 それはナイフのように、彼女の心を深く、
深く、抉る。
 だが、その痛みに負けることなく、彼女は健気に、微笑んだ。
「はい・・・ロイドのためなら、私・・・頑張れますから」
「・・・そっか」
 ゼロスは、静かにコレットの頬を拭ってやった。拭いながら、考えた。
・・・そこまで。
 そこまで、彼女は思いつめていたのか。
 好きな人に、ただ犯されるだけじゃなくて、自分も、相手を、犯してやりたい。相互の関係。
 そう願っているから、この少女は大事な一歩を踏み切ることは決して出来ない。
 どちらかが近寄る。しかし、相手はそれを拒絶する。近寄りたいのに、拒絶してしまう。
「・・・・・・」
その感情は、かつて、ゼロスも持ったことがある。持ったことがあるからよくわかる。

わかるからこそ、
彼は、
コレットの懇願を、
受け入れないわけには、
いかなかった。

「・・・・・・だめ、ですか・・・?」
「いや・・・」
ゼロスは小さく微笑を返しながら、悲しげに呟くコレットから手を離す。
「わかった。ロイドと可愛いコレットちゃんの為なら、オレ様も一肌脱ぐぜ。なんたってかわいいコレットちゃんの頼みだからな」
その言葉を聞いて、ぱっとコレットは顔を輝かせた。
「いいん・・・ですか?」
「ああ、いいよ。ただ、コレットちゃんが練習したいっていうんだから、オレ様主体じゃなくて、コレットちゃんがオレ様を気持ちよくさせてみな? それができたら、ロイドとする時だって自信がつくから大丈夫だろ?」
「あ、はいっ、頑張りますっ! じゃ、ところどころ教えてくださいね」
コレットは嬉しそうに、ぴょん、とベッドから飛び降りて、
ゼロスの前に来るように床に座ると、早速、座っているゼロスのズボンを下ろしてやる。
「え、と・・・本で読んだときは、ここ触ると気持ちいいみたいだから、さっきみたいに、触りますね?」
パンツも脱がせて、先ほどの行為によって半立ちになってしまっているゼロスのペニスを、左手で握って扱くように擦り始める。
「ん、と・・・こんな感じで、いいんですよね? おっきくなってきてるから・・・」
こんな感じ・・・だよね、と小さく首をかしげながら、コレットは緩急をつけてサオを擦る。
「・・・コレットちゃん、なんかヤラシイな〜」
ゼロスは苦笑しながらも、コレットの奉仕に身を委ねながら、色々とアドヴァイスしてやることにした。
「んーとな、今、オレ様のペニスあるだろ? これの、各部の名前教えてやるよ。まずこの先っぽの、スプーンの先みたいなやつ、これを亀頭っていうんだ。亀の頭に似てるだろ?」
「あ、はい」

「で、今コレットちゃんが擦ってる部分、つまり棒みたいなところだな、そこはまぁ、サオって言えばいいんじゃないかな? 特に名称はないしね」
「サオ、ですか」
コレットはその名を覚えようと、手を動かしながら、ぶつぶつと性器の名称を何度も口の中で唱えている。
ゼロスは、その様子と可愛らしい顔とのギャップがかなり激しくて、つい笑みを零さずにはいられない。
「そうそう・・・んで、亀頭とサオの繋がる部分、段差があるだろ? ここをカリって言って、亀頭のてっぺんにある小さな穴を尿道口、さらにそこを含めた一帯付近を鈴口っていうんだ、わかったかい?」
「え、あ・・・はい、な、なんとか・・・んしょ、んしょ・・・」
完全に硬くなったペニスをしっかりと握って、コレットはペニスに刺激を与え続ける。
しかし、サオだけを刺激する程度では、ゼロスは気持ちよくても射精感を覚えることはない。
「ん〜コレットちゃん、それでだ、亀頭の部分も擦ったりしてごらん。鈴口あたりを親指でごしごしやってみたり、そこらへんはコレットちゃんに任せるからさ。折角やってあげるなら、サオ以外も、やってあげた方がいい。ただ、絶対爪立てちゃだめだよ?」
「あ、はい。がんばりますね」
頷いて、コレットは右手を亀頭部分に当てて言われたとおりに亀頭部分を弄り始めた。
左手の動きに合わせてゆらゆら揺れるペニス、その亀頭部分に、まず薬指と親指で輪を作ってカリの部分に固定させ、
亀頭を安定させる。あとは人差し指と中指で亀頭全体を撫で回しながら、たまに鈴口をつついたりする。
「おお・・・コレットちゃん、上手だねー・・・」
ゼロスは、コレットの愛撫に気持ちよさそうに息を吐きながら、コレットの髪を撫でてやる。
「先っぽの、特に尿道口とか鈴口への刺激って、結構、男にとってはすごいものがあるんだぜ? コレットちゃん、ロイドと、エッチしたいんだよな?」
「あ、はい」
平然と言う彼女。
「したいです・・・」
「じゃあさ、コレットちゃん、中でロイドのモノ、動かされるってことは知ってるだろ? あれ、鈴口のある下側をこすり付けるとすんごい気持ちよくてすぐ出ちゃうかもしれないから、上側を使って擦る人って結構多いんだってさ」

「そうなんですか・・・よくわかりませんけど・・・」
コレットはゼロスのペニスを扱きながら、重点的に尿道口付近、亀頭の先を弄り始める。
「ん、ん・・・ここ・・・気持ちいいんですよね? ぴくぴく、動いてる・・・えと、舐めて、みていいですか?」
コレットはいったん指を離し、ペニスの根元部分を、両手で掴んでしっかりと固定して、小さな舌をぺろりと出した。
だが、ゼロスは乗り気ではない。
「舐めるってなあ・・・そもそも、普通、はじめての女の子が何の抵抗もなくこれ触れるのって凄いことなんだぜ? なのに舐めるときたか・・・」
これ、のときに自分のペニスを指差して、肩をすくめて見せる。
「いくら練習っていっても・・・無理しなくていいんだぞ?」
「大丈夫です、私、ロイドのおちんちん、見たことあるし、一回だけ、触らせてもらったこともあるから平気ですよ」
「・・・あ、そう・・・コレットちゃんがいいってんならいいけど・・・」
一体どうして、そこまで仲がいいのに一つになろうとしないんだ、と彼は言いたかったが、
またコレットに泣かれては困るのでそこは抑える。
「あ、じゃあ、いきますね・・・れろっ」
舌を鈴口のあたりに当て、ずるり、と舐めこする。指とは違う、暖かさと摩擦力、
そしてぬめりけのある舌の独特の感触に、ゼロスは思わず腰が引けてしまう。
「コレットちゃん、いいねぇ・・・」
「そうですか・・・? やっぱり、先っぽが、いいんですか?」
舌先を使って、ちろちろと早く、つつくように尿道口を刺激してやる。
「っちゅる、りりゅぅ、ん、んっぺろぅっ、はあっ」
「ん、気持ちいいけど、でもそれだけじゃ、オトコは満足しないんだぜ?」
「ぴちゃ、んちゅ・・・え・・・、そうなんですか?」
亀頭部分を丹念に舐めていたコレットは、ゼロスの言葉に驚いたように顔を上げた。
舌先とペニスの間に一本の銀糸が長く伸び、それは闇の中で、ひどく淫靡な光景として見える。
彼女はゼロスのペニスを再び扱きはじめながら、困ったように柳眉を顰めた。
「じゃあ、一体・・・どうやれば、いいんですか?」
「んとな、そこばっかり舐められても気持ちいいからいいんだけど、逆にすぐ出ちゃうから・・・オトコとしては、口いっぱいで頬張って、口全体で扱いて欲しいんだよなー」

 「えーと・・・それって、こんな感じ、っていうこと、ですか?」
ゼロスのアドヴァイスに従って、彼女は口を大きく開けると、一気にゼロスのモノを頬張る。
「ふぐっ・・・ん、んぐぅっ、ふぉ、んふぁ、ふぁんふぃふぇふふぁ・・・?」
亀頭部分を喉の奥に突っ込んで、さらにサオの半分を口の中に入れてしまっているため、
口と舌が巧く動かせないのでまともに喋ることができない。
息をするたび、喋ろうとするたびに亀頭に微妙な変化で刺激を与え続けてくるので、
ゼロスは下半身から来るくすぐったさと快感に耐えつつコレットにお願いする。
「そうそう・・・じゃあ、亀頭部分を口から出さないように、サオを唇で扱くようにやってごらん」
「ふぁい・・・んっ、ん・・・っく、ふぐっ」
言われたとおり、ゆっくりと顔を前後に動かし、時々甘い唾液を零しながら、彼女はペニスを擦っていく。
「んくうぅ、ん、んぐっ、ふっぷぅぁっ、はぁっ・・・ん」
「おー、コレットちゃん、すごいね・・・これならロイドも喜ぶよ」
ふぅ、と、大きく息をついて、ゼロスはコレットの髪をなでてやる。
「フェラチオしてあげるときは、そういう風に一度口に含んでから、いったん出して先っぽ舐めてあげて、最後におもいっきり吸ってあげれば、誰だって射精してくれると思うぜ」
「ふぁい・・・ふぁあ、ふいふぁふ・・・」
最早なんと言っているのか判らない状態だったが、しかしコレットにとって、
ゼロスにその言葉が聞こえるかどうかなど問題ではなかった。
彼女はただ、ロイドのために、ゼロスを犯してやる。
それの景気づけに、彼女は一人呟いているだけだ。
「っくっ、っはぁ〜、んぅ・・・」
コレットは、一度ペニスを吐き出すと、再度、
はちきれそうに膨れ上がったそれを口に含んで、唾液ごと思い切り吸い込み始めた。
「はぶっ、じゅりゅぅう〜、んっ、ちゅっ、はぁぷっ、っうううぅんぐ、ぐっ」
「う・・・すご・・・っ」
舌を亀頭の先に当て、頬を窄めて必死にペニスを吸う彼女は、闇の中で幸せそうに笑う。
これなら、きっとロイドも喜んでくれるのだろうから。
「んくっ、っく、ふんっ・・・、れろ・・・」

物凄い勢いで口腔内のあらゆる液体を飲み込もうとし、それで息が続かなくなったら亀頭を舐める。
どんなときでもペニスを愛撫する彼女の姿勢、それは素晴らしいものである、といっていいだろう。
「れりゅぅ、ん、っぐっっぷぅう、んん〜、ん・・・、あ・・・?」
と、コレットはここで、再度ペニスを吐き出した。
そして、唾液まみれになってぬめぬめとしているペニスの先端を、不思議そうに眺める。
「ゼロスさん、透明な液体、どんどん垂れてきてますよ・・・? これ、苦い・・・」
どうやら、先走り液のようだった。ペニスがずっと液体の中にあったみたいなものだから、
それが出てきていることなど、ゼロスは全く知らなかった。
ペニスから床へと滴る唾液とその液の、両方が混じった汁を、コレットは自分の手に落としながら眉を顰める。
「これ・・・なんなんですか?」
「あ・・・悪い、それはな、コレットちゃんがオレ様を気持ちよくしてくれたから、出てきたものなんだ」
「そうなんですか? でも、ロイドのは白くて、もっとねばねばしてましたけど・・・」
「・・・は?」
さすがのゼロスも、コレットの言葉に驚きを隠せない。
「なに? ロイドにも、こういうことしたことあるの?」
「あ、いえ、違うんです」
コレットは焦ったように、ぶるぶる首を振って否定した。
「あの、エッチしないなら、お互いがお互いに、自分でしてるところ見せ合おう、ってロイドに言われて・・・」
それは普通の恋人同士でもやらないことだぞ、とゼロスは思わず言いたくなるが、
それは彼女達二人の問題なので、口に出すことはしないことにする。
「それで・・・?」
「あ、えと、そしたら・・・途中から、相手を気持ちよくさせようってことになって・・・だから、手で、ですけど、手で擦ってあげたら、なんか途中から手が湿ってきて、そのまま擦ってあげたら、白いのいっぱい出てきて・・・」
そういうことか、ゼロスは首肯した。

「ん、湿ってきた理由はさっきの液体がコレットちゃんの手についたからだな。もしあのまま続けてたら、白いヤツも出てきたぜ。でもどっちも苦いから、飲むのはロイドのだけで十分だよ」
そういうと、彼はすばやくコレットの身体を持ち上げた。
きゃ、と小さな悲鳴を上げる彼女を無視し、ベッドに横たえると、コレットの履いているパンツを脱がす。
「あ・・・」
「何だよ、濡れてるじゃん?」
恥ずかしそうに、顔を手で覆い隠す彼女に、ゼロスは耳元で囁いた。
確かに彼の言うとおり、パンツとヴァギナの間にはたくさんの糸が引き、入り口付近はもう十分に濡れていた。
そこにそっと手を添えながら、ゼロスは彼女の耳を優しく噛みながら続ける。
「それで・・・、コレットちゃん、それで終わったわけじゃないよな?」
「え・・・?」
「ロイドのチ○ポ触ったってことは、コレットちゃん、ロイドに指マンされたんだろ?」
「・・・・・・?」
顔を隠した手をそっとずらし、目だけを出してゼロスに尋ねる。
「ゆびまん・・・って、なんですか?」
「こういうことだよ」
にやりと笑い、ゼロスは中指を一本、そっと彼女の中に突き入れた。
「あっ、はぁ〜」
入れた瞬間、気持ちよさそうに口を開き、眉を顰めて大きくため息をついた彼女に、ゼロスは指を入れたまま話す。
「こういうこと、ロイドにやられたんだよな?」
「あ、はい・・・いつも自分でやってるときより、なんか、凄く良かったです・・・」
うっとりと、そのときのことを思い出すように話す彼女。その表情は、本当に幸せそうだった。
「そっか・・・じゃあさ」
そんなコレットに微笑を返しながら、ゼロスは指を締め付けてくる膣の圧迫感に感嘆しつつそっと指を抜くと、
「自分で、オナニーして、濡れたと思ったらオレ様の、入れてごらん」
そういって、彼はごろん、と、ベッドに仰臥する。
「オレ様の、顔の上で。立った状態でおま○こ弄ってごらんよ」

「え? ちょ、そんな」
ぴん、と、ペニスが天井を向いた状態で、彼は困惑しているコレットの腕を無理やりひっぱる。
「ほら、ロイドに、『見てください』とか言って、そういうとこ見せてあげればいいじゃん?」
「え・・・あ、はい・・・ロイドが、喜ぶ、なら・・・」
ロイドが喜ぶから。
それは、魔法の言葉だ。
どんどん、彼女を堕として行く。
―――オトシテイク。
「じゃ、じゃあ・・・いきますね・・・?」
コレットはそっと立ち上がり、ゼロスに言われたとおりに、彼をまたぐ格好で足を開くと、膝立ちになって、自らを慰め始めた。
「っくぁ、はぁあ」
指を一本、自らの秘所に導いて、中には入れずに膣の唇部分、つまり外側を擦り付けるように弄る。
「んんっ、んぁっ」
いくら慣れているといっても、下から誰かに見られている状態でオナニーすることなど当然したことのない彼女は、
言いようのない羞恥心と、それに織り交ぜられた快感で、コレットはすでに酔っていた。
「っくふぅ、あぁ、んぁっぅうう・・・」
指が動く位置の、そのすぐ下。そこに、ゼロスの微笑んだ顔がある。それは見るまでもなく、
いや見られていると考えるだけでも、まるでゼロスが今にも自分の膣を弄ってきそうな気がして、
そんな妄想にすら彼女は感じてしまっていた。
「はぁ、んあぁ、あぁああ〜・・・くぅっ・・・!」
「うわ、コレットちゃん、凄いことになってるね・・・」
「やだ・・・っ、はずかしぃっ・・・うぅ、やぁぁ」
だが上の口ではそう言っても、下の口は正直なもので、彼女の膣はびちゃびちゃに濡れそぼっていた。
ぽたり、と、愛液が一粒の玉になってゼロスの顔に落ちる。
しかし彼はそんなことに頓着せず、文字通り目の前で繰り広げられている行為の観賞に没頭していた。
「やっぱりなぁ・・・オンナノコって、こういうことするときって、どうしても声が漏れちゃうんだよねえ・・・どんなに抑えても、必ず喘ぎ声だけは、喉から漏れてきちゃう」

「っく、ふぅ、ぁあぁあぁ、ぁああ!」
「そうそう、自分でやるとき以外は声なんか抑えなくてもいいんだよコレットちゃん。その方がオトコノコは悦ぶんだからね」
「はぁいっ、っぅくぅぅ」
ぴちゅ、ぴちゅり、と、水っぽい音を出しながら、言葉で犯されている彼女は必死に指を上下に擦る。
「ふぁ、いい、いつもより、すごくぅぅ、いいぃですぅうっ!」
クリトリスも指の中腹で擦りながら、がくがく震える膝を必死に押さえようと、
内股になりながらもなお指の動きを止めようとしないコレット。
「んんああぁあっふううくぅうぅうっ」
止まらない、下の唇の唾液。指をつたり、顔にたくさんの精液がかけられる。
ゼロスは口にかかったそれを、舌を出して舐め取ると、
身をくねらせながら喘ぐコレットの腰を手で引っ張り、自分の顔の部分に落としてやった。
つまり、膣の部分が自分の口に来るように、うまく調整してコレットを座らせたのだ。
「あ。ひゃぁうっ!?」
突然、腰の力が抜けたかと思うほどあっさりと、彼女はすとん、とゼロスの顔の位置まで下がってしまう。
膣が口にあたるすんでのところでコレットは腕を伸ばし、よつんばいの格好になった。
だが、これでは自分で弄ることはできない。
「そんなぁ、ゼロス、さん、酷い・・・ですっ!」
欲望に飲まれながら、彼女は性欲のために泣き叫ぶ。
「これじゃ、だめ、です・・・」
「・・・じゃあ、どうして欲しい?」
ひくつく膣を、ぺろ、と舐めながら、ゼロスは悪戯っぽく微笑む。
「あ、ひゃぁ」
「どうして欲しい? コレットちゃんは、どうなりたいの?」
下半身が、熱い。滾っている。蕩けてしまいそうだ。
蕩けたい。
ぐちゃぐちゃに、して欲しい。
「ゼロスさん・・・、舐めて、ぐちゃ、ぐちゃ、して・・・」
コレットは、なんの恥じらいもなく、泣きながら懇願する。

だがゼロスは嗤うだけだ。
陰毛に息を吹きかけ、膣を舌先でつつきながら、なおも言葉で犯す。
「んんー? 聞こえないぞ? どこに、何して欲しいのか、もう一回言ってごらん?」
その言葉に、コレットは瞠目する。
しかしそれは一瞬。
彼女は自分から腰を下げ、ゼロスの唇に押し付けるように擦り付けながら、叫んだ。
「私の、おま○こ、ゼロスさんが、舐めてっ!」
「ふふ、よく出来ました・・・・・・ぴちゃっ、ちゅるっ・・・」
「ぁあ、はぁんぅうう、っぎぁあっ、んぁあっ!」
まるで、男性がペニスをストロークするような格好で、ぎりぎり宙に浮いているコレットの腰は、
ゼロスが出した舌先に膣が擦れるように前後に動き始める。
「はぁあ〜・・・っ、きもちぃい、いぃい」
焦点の合わない目で、どこか遠くを眺めながら彼女はひたすらに腰を振る。
ゼロスも、指を膣の中に出し入れしつつ、クリトリスやその周りを動きに合わせて舐めこすってやると、
彼女はもう限界なのか、ぷしゅ、と、愛液が噴き出してくる。
「いいね、コレットちゃん・・・それくらいでいいんだよ、エロい方が、オンナノコは可愛いから・・・」
「っくぁぁ、ひゃぁああ、はぁあぁあ」
開けっ放しの上の口からは大量に唾液が零れ、シーツに染みを作っていく。
「っはあぁ、ぁああやああぁぁ、ぅぁあっ!!」
弄られっ放しの下の口からは大量に愛液が零れ、ゼロスの口の中に入っていく。
鼻を膣にこすり付けるくらいに、ぎりぎりの位置でコレットは膣を舌に、指に擦り付ける。
「っくうう、ぅううぅ、っぁああぁ!」
「コレットちゃんのも苦いね・・・でも、それだけ気持ちいいんだろ? それじゃ、今のうちに、もっと気持ちよくなったらいいんじゃない? こういう、風に・・・さっ!」
「え? あ、きゃぁ!」
ゼロスは舌を戻し、彼女が反応するよりも一瞬早く、コレットの膝を支えにして、
ベッド上を反動をつけて上に移動し、膣の部分が自分の腰の部分に来るように彼女の腰を移動させ、そのまま一気に、
「コレットちゃん、ここからだよっ!!」
「あ、っううぁあああっ!」
彼女の奥底を、ペニスが貫いた。抵抗は感じなかった。あっさりと、彼女の処女膜は破れてしまったのだ。

「はぁあ、ぁあ、は、はいっちゃ、った・・・」
コレットはくて、と、ゼロスの腹の上に寝そべる。
仄かに香る柑橘系の匂いがゼロスの鼻腔をくすぐる中、彼は彼女を優しく抱きしめながら呟いた。
「コレットちゃん・・・さすが、すごい、きついね〜」
彼女の中は、まさに処女、というべきだろう、まだしっかりとペニスを受け入れていない膣はきゅうきゅうとペニスを締め上げる。
その圧迫感に、ゼロスはやや眉を顰めた。
だが、コレットのほうは、どうやら痛みはさほどないようで、彼女は早速、少し腰を動かしながら、ゼロスを見つめた。
「あの・・・ゼロスさん、私、おかしくない、ですよね?」
「ん?」
「私の中って、普通の人と一緒ですよね? えと、気持ち、いい、です、よね・・・?」
「・・・・・・」
コレットは不安そうに尋ねる。
自分は天使。他人とは違う、天使。
天使疾患や、無機物の結晶の病気などはすでに治ったが、自分の膣内、これだけは判断できない。
コレットは心配だったのだ。もし何か異常があって、それが原因でロイドに嫌われたら・・・。
だから彼女はゼロスに聞いた。
他人と自分とを比較するために。
「だめ、ですか・・・?」
言葉のないゼロスに、しょんぼりと肩を下ろす彼女。
やはりどこか、他人と違うところが、あったのだろうか。
そんな恐怖が、彼女を包み込む。
「・・・自分で、動いてみなよ」
「え・・・?」
「自分で動いて、オレ様を気持ちよくさせてみな」
その言葉に、コレットは目を丸くする。
「え、と・・・それって・・・?」
ゼロスは優しく頷いた。
「大丈夫だよ、コレットちゃん。コレットちゃんはおかしくない。だから、あとはコレットちゃん次第、自分で動いてみて」

「ほんと・・・? 私、普通、なんですか・・・?」
「ああ、コレットちゃんは普通だよ。だから、ほら・・・」
「ほ、ほんとに、私、普通なんですね? じゃ、じゃあっ」
嬉しさで頬を緩ませたコレットは、ゼロスにそっと頷くと、騎乗位の状態で、ゆっくりと腰を動かし始める。
細かな膝の屈伸と、身体のバランスをとるための腕の位置、そしてペニスが深く入りすぎてしまうという、
この三つの条件のせいで、経験の浅い女性は騎乗位を好まない。
もっとも、男性が丁寧にエスコートすればそれは問題なくなるのだが―――、
今回は、ゼロスはたまに腰を動かす程度しかしない。
つまり殆どがコレットの手によって、すなわち、ゼロスに奉仕する形で、彼女はセックスすることになるのだ。
「んー、ん、ふぅっ、っくぁっ、あ」
それでもコレットは、手をベッドに置いてシーツをしっかり握り締め、
さらに膝立ちになることで動きを軽減し、体力の消費を押さえて腰を振っていった。
「ふぁあ、すごい、ですぅう、これ、いいぃいいいっ!」
つい先ほどまで膣を弄られていたからか、すでに濡れそぼった彼女のヒダはペニスにしっかりと絡みつき、
言いようのない摩擦と圧迫を彼に与えてくる。
「コレットちゃん、いいだろ? オナニーでイクより、その直前でち○ぽ入れられた方が気持ちいいんじゃないか?」
「はぁ、いい、ですぅ、あつく、て、かたいぃいっ!」
ずりずりと、ペニスを巧みに締め上げながらコレットは激しく腰を打ち付ける。
「んぅう、っくぅ、ぁ、ぁ、ああ、ああんっ」
ぱん、ぱん、と、二人の腰が打ち合う音。
コレットは、自ら腰に捻りを加えることでゼロスのペニスに快感を与えてやる。
「おわぁ、コレットちゃん、すご・・・っ」
「あはぁ、いい、ですかぁ・・・? 私も、気持ちよくて、なんかぁっ、だめ・・・っ!」
経験豊富なゼロスも、彼女の性技にもう限界を迎えそうだった。
フェラの時点で先走り液を出してしまっている彼にとって、射精はすぐ目の前まで来ていた。
それに、自分の上で身をくねらせながら激しく踊る、十六歳の少女を見るだけで、
そしてその女性が自ら腰を振り性行為に及んでいるというだけで、
それはゼロスにとって十分に興奮でき、そして射精、してしまう。

「っくうぅう、はぁ、ゼロスさん、私、もう、さっきから、だめ、で・・・!」
そして彼女も、どうやら限界のようだった。
コレットもコレットで、自慰で達するぎりぎりのところで止められたために性感はすっかり十分になっており、
ペニスに切削されている彼女はもう白目を剥く形で喘ぐしかなかった。
「っがぁああ、いぃいぃいっ!!」
喉の奥から叫び声を上げ、結合部分からはしたなく精液を滴らせながら、コレットはただ快楽を貪る。
「コレットちゃん・・・そろそろ・・・」
ゼロスも、自ら腰を突き上げ始めながら彼女を深く、深く貫いていく。ペニスは膣の中で激しく暴れ、そして、
「ひぃゃあああぁあぁあ〜、――――――――っ!!」
絶叫しながら四肢を震わせ、気持ちよさそうに笑う彼女。
「・・・くっ!」
ゼロスはぎりぎりのところで、彼女を無理やり持ち上げてペニスを抜くと、
「・・・ぁあんっ!」
「コレットちゃん・・・っ」
彼女の赤く上気した身体に、白い欲望を思い切りぶちまけた。
「う・・・ぁ・・・」
両方とも、ひく、ひく、と、結合部分、そしてペニスから精液を撒き散らし、
一方はゼロスの股間に、そして一方はコレットの胸、腹にびちゃびちゃと付着していく。
「はぁー、は、ぁー・・・」
コレットは全身を震わせ、荒い息を吐きながらゼロスの上に倒れこむ。
「コレットちゃん、やっぱり、中出しはロイドにやってもらいなよ・・・?」
「うぅ、ぁあ、はぁ、んぅう・・・!」
ようやく射精が終わり、その結果コレットの身体を汚してしまったことの償いのように、
ゼロスは苦笑しながらコレットの身体を持ち上げる。
そしてふっ、と笑いかけると、コレットの額に優しくキスをした。
「唇だけは、奪わないでやるよ・・・中出ししちまったけどな」


数日後。
「コレットちゃん、どうだった?」
「あ、ゼロスさん。んと、ロイドとヤったんですけど・・・」
「うんうん、それで?」
「んと、ですね。なんか、ロイドはすぐ出しちゃって、面白くなくて・・・今度はロイドに、もう少しもつような訓練、させてあげられませんか?」


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