総合トップ>SS一覧>SS No.3-044
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常時睡眠不足一号 |
282氏(13スレ目) |
ジーニアス×プレセア |
2005/07/15 |
2005/07/16 |
ここはゼロスくんの家。みなさん疲れているため、休息をとるためにここにいます。
ただ疲れているだけではありません。
先ほどアビシオンさんと戦ったばかりで体力をかなり消耗してしまっているからです。
夕食をとり、全員、各自一部屋ずつ割り当てられた部屋へ眠りに行きます。
私は自分の部屋へ行き、先ほどのことを思い出していました。
みなさん私は一人ではないと言ってくれました。仲間がいるとも言ってくれた。
嬉しかった。
でも…
やはり私は自分が孤独だと思ってしまう。パパもアリシアもいなくなった。
時間は戻らない。やはり…私は永遠に…
プレセアがそう考えにふけている時、部屋の外から足音が聞こえた。
(誰でしょうか…今頃みなさん疲れて眠っていると思っていたのですが…)
足音はわりと軽く、部屋の前を通り過ぎ、
玄関の扉が開いてから閉まる音がしたので屋敷の外へ出たのがわかった。
(今の足音は…ジーニアスでしょうか…?)
彼女はなぜか異様に気になり、部屋を出て、足音の主を追いかける。
玄関の扉を開けると、すぐ近くの階段に少年が座っていた。
彼はプレセアの方を向き、驚いた表情を見せる。
「プ、プ、ププププレプレ、プレセア、ど、ど、どうしてここに!?」
彼女はジーニアスの相変わらずのおかしなしゃべり方には気にせず、礼儀正しく返答する。
「誰かが外に出て行くのがわかったので、追いかけてきたのです…。
ジーニアスは何をしているのですか…?」
彼はそれを聞くと持っていた剣玉をプレセアに見せた。
それを見てプレセアはジーニアスが何をしようとしていたのかがわかり、
「眠くないのですか?」と訊ねる。
「ボクは後衛だったからあまり体力を消耗していないんだよ。
ボク、今日の戦闘であまり役に立てていないと思った。
だから魔術の練習をしようと思って外に出たんだ」
プレセアは「ジーニアスの魔術は十分戦力になっていると思います」と言おうとしたが、
「ところでプレセアは疲れているんじゃない?早く寝たほうがいいよ」と先に言われたため、
言えなかった。「私は…眠くならないのです…。私、まだわからないのです…」
とても悲しそうな表情を見せると、ジーニアスは必死に元気を出してあげようと思ったが、
原因がわからなかったので、ひとまずその原因を訊ければいいと思った。
「…何がわからないの?ボクでよかったら聞かせてもらえないかな?
もちろん嫌ならいいよ。でも、誰かに悩みを話したら心が楽になるって場合もあるから、
話したら楽になるかもしれないよ?」
プレセアはこの少年に話してもいいのかどうか迷った。
しかし、この少年に話したら何か解決策が見つかるかもしれないと本能的に思ったため、
話すことを決意した。
「では、訊いていただけますか?」
「うん!えっと、ひとまず中に入ろうか。ここだと他の人に聞かれる可能性もあるから」
「はい…」
ジーニアスが玄関の扉に手をかけ、前を歩きだす。
ジーニアスとプレセアは屋敷の中に戻り、プレセアの部屋へと向かった。
ジーニアスは始め、彼に割り当てられた部屋がいいと言ったが、
プレセアの部屋の方が玄関から近かったため、彼女の部屋となった。
彼女はベッドに腰を下ろし、ジーニアスにはひとつだけあった椅子を勧めた。
「それでプレセア、いったい何がわからないの?」
ジーニアスが頃合をみて、話をきりだす。
「…私、自分自身がわからないのです。私は、本当に16年前に時が止まった時の
私なのか…」
「16年……プ、プレセア16年も時が止まっていたの!?」
「はい」
プレセアはそれに「はい」と静かに返事をした。
「そ、そんなに………」
ジーニアスはプレセアが16年の時が止まっていたという事実を今初めて知った。
彼の顔は苦渋に満ちて歪んでいる。
「私は今、本当に時が動いているのかどうか、本当に自分自身なのか、不安で堪らない…。
そして、もし自分自身だとしても、パパもアリシアも帰ってこない。
私は一人になってしまった。ロイドさんと貴方は私に一人じゃないと言ってくれた。
でも…でも、やはり私は永遠に孤独のままなのかもしれない。…そう思ってしまうのです」
そう言い終わった後、その場の雰囲気は重苦しくなる。
ジーニアスは考え込んだ。彼女をどう元気づけてあげればいいのか…。
自分にできることはないのかと一所懸命に悩んだ。その様子を見てプレセアは謝った。
「すみません…困らせてしまったようですね…」
プレセアは本気でそう思った。
しかし、それを聞いた当の本人からは予想に反する言葉が返ってきた。
「こ、困ってなんかいないよ!逆にプレセアが悩みを言ってくれて
ボク、プレセアには悪いような気がするけど、ちょっと嬉しいよ」
(嬉しい…?私の悩みが聞けて?)
プレセアはその理由がさっぱりわからず、「どうして?」と訊ねた。
「だって、それってプレセアが少しはボクに心を開いてくれたのかな?て
思って。まぁ、勝手な考えだけどね」
よくわからなかったが少しは理解できた。いや、正確に言うとなんとなく感じ取れた。
「あのね、プレセア。孤独だと感じたり、寂しいと思ったときは人のぬくもりを
感じるといいと思うよ」
「人のぬくもり…ですか…?」
プレセアは顎に手を当てて、今の言葉を頭の中で繰り返す。
「うん。人の体温は心が落ち着いて、居心地がいいからね。
ボクも姉さんの体温を感じた時、すごく落ち着くんだ」
プレセアはそれを実行したら、本当に心が安らぐかもしれない。そう思った。
「そうですか…。では、ジーニアス…お願いします」
彼女は少し言いづらそうに言った。なぜ言いづらいかは本人にもわからなかった。
「えっ!?ボ、ボク!?」
ジーニアスは思い切り動揺した。人差し指を自分に向けてそう訊ねる。
「…はい。この場に私と貴方以外、誰も居ません…」
ジーニアスはなかなか動こうとしない。ただ慌てている様に見えるだけだ。
それをプレセアは嫌なのかと思い「嫌なら…それでかまいません…ご迷惑をおかけしてすみません」と言う。
そうしたら、彼は首を横にぶんぶん振った。
「い、嫌なわけないよ!えっと、手を握ればいいのかな…でも…いいの…?」
プレセアは黙って頷く。彼は立ち上がった。自然とプレセアも立ち上がる。
少年と少女の距離が縮まる。そして、ジーニアスは彼女の手を両手で包み込む。
しばし沈黙が流れる。数秒たったところでジーニアスが「ど、どう?」と訊いた。
「あまり…感じません。でも、少しだけ…ほんの少しだけ何だか暖かな気持ちになります。
もっと強く感じた方がいいのかもしれませんね…」
「もっと強くって…だ、抱いたりしたらいいのかな…」
それを聞いてプレセアの胸の鼓動は速くなる。言ったジーニアス本人も速くなる。
(私…何だか今…すごく心地いい…何故でしょうか…?)
この気持ちをもっと強く感じたい。だから、プレセアはジーニアスに頼んだ。
「ジーニアス、私を抱いて…」
めずらしくプレセアは敬語を使わなかった。彼女にしてはかなり珍しいことだ。
プレセアの瞳は潤んでいる。ジーニアスはそれを見て、断ろうとすら考えなかった。
「プ、プレセア………わかった」
居ても立ってもいられなくなり、彼女の頼みをすんなり受け入れた。
ジーニアスは、プレセアの背中に腕をまわし、抱いた。
今度ははっきりと感じ取れた。
人のぬくもり、とても居心地がいいものだとプレセアは感じた。
相手の心臓の脈打つ音が聞こえる。
不思議と先程までの孤独や不安は感じなくなり、非常に落ち着いた。
しばらくすると、自分の心臓も更に速く鳴り出したのがわかる。
(何か…変。でも、嫌じゃない……。気持ちいい…)
プレセアはもっと強く感じたいと思い、ジーニアスの背中に腕をまわし、強く抱きしめる。
身体と身体が密着する。息が少しずつ乱れてきた。
そのうち、また更に強い大きなぬくもりを感じたくなった。
お互い同じ気持ちであったのだろうか、視線が合った。
プレセアは潤んでいる瞳を瞼で閉ざして隠し、軽く顎を上げる。
なぜこういう行動に出たのか、それはジーニアスに伝わった。
しかし、彼はわたってはいるが、やはり確認をしたかった。
も立ってもいられなくなり、彼女の頼みをすんなり受け入れた。
「待って、プレセア。物事には順序があるから」
ジーニアスの声は先程までと打って変わってすごく穏やかで、落ち着いていた。
プレセアは瞼を開け、彼の次の言葉を待つ。ジーニアスの唾を飲む音が聞こえた。
「プレセア、今まで怖くて言えなかった。拒絶されて、今までの関係が一気に崩れるのが
怖かった。でも、今なら言えそうな気がするから言うよ。
プレセア、ボクは…君のことが………君のことが………!!」
そこでジーニアスの言葉は一旦途切れた。
そして一泊おいて、合わせている視線を更に強くし、静かに言った。
―――好きだ―――と。
プレセアの心は温かい気持ちで満たされた。
(何でしょう…この気持ちは…?もしかして…これが…恋でしょうか?
だったら……私は……私の答えは決まっている)
「私も、ジーニアスのことが好きです…」
そう言い、プレセアはジーニアスの胸に身体を預ける。
今、急に好きになったのだろうか?違う、プレセアは今までジーニアスが積極的に話しかけて
きたり、自分を励まそうとしてくれた時に、どこかで嬉しいと感じていた。そして救われていた。
それが今回のことで確実にわかった。
「ほ、本当?」
ジーニアスは信じられないという様子でそう訊ねた。プレセアがにっこり微笑んで返す。
「このような事で嘘をつくような人はいないと思いますよ」
彼女は再び目をつむり、顎を少し上げる。今度はジーニアスもそれに応えた。
月光によって作り出された陰の顔の部分と顔の部分が重なる。
お互い相手を強く感じる。この柔らかい感触がとても心地よかった。
(心が洗われる感じがする。彼が私を一時的かもしれないかもしれないけれど、
孤独から守ってくれている。私は…もっとジーニアスを感じたい…)
そう思ったら、プレセアの身体が自然に動いた。ジーニアスの唇を軽く吸い、
自分の舌を相手の口内に侵入させる。ジーニアスは一瞬驚いたようだが、
彼は彼女の舌にぎこちなく舌を絡めようとする。
たっぷり一分間ぐらいたち、ようやく唇と唇が離れる。
月明かりによって照らされている銀の糸がお互いを結び、そして切れて見えなくなる。
「ボク、初めてキスしちゃったよ…」
「私も初めてです。ジーニアスと初めてできて、嬉しい…」
「プレセア、そろそろ眠れそう?」
ジーニアスは頃合だと思い、そろそろ眠れるか訊ねる。
そう訊かれたプレセアは、悪さを思いついた子供の顔になる。
「今日は一人では眠れそうにありません」
ジーニアスは顔を赤く染める。今の言葉の真意がわかったからだろう。
「え、えっと、そ、そそそそれってつ、つ、つまり…」
「はい、ジーニアスと一緒なら眠れそうだということです」
予想通りの内容で、かえってジーニアスは焦る。
「ほ、他の人に見つかっちゃったらどうするの!?」
「その時はこういう関係になりましたと開き直りましょう」
「…わかったよ」
ジーニアスは一瞬呆れるが、それでもかまわないかと思い、
ぎこちなく頷き、プレセアと一緒にベッドの中へと身体を忍ばせる。
ベッドに入るとプレセアは身体ごと抱きつく。足をジーニアスの腰にまわし、彼と密着する。
そのまま眠りにつこうとした時、あることに気がついた。
何かやけに熱いものが自分の股間の辺りにあたっていることに。
そして自分のそこが少しだけ湿っていることに。
彼女は彼の熱い部分に手を伸ばす。そして撫でてみた。そうしたら彼は呻き声を上げた。
「プ、ププププレセア、きゅ、急にどこに触ってるの!!?」
「ジーニアスのここ…熱い」
彼は何と言えばよいのかわからなかった。
まさかプレセアに一緒に寝ようと言われてこうなってしまったとは言えなかった。
「私のここも…湿っています」
プレセアは頬をほんのり赤らめ、ジーニアスの腕を掴み、自分の秘所に服の上から当てた。
彼は硬直した。いきなりのこの状況に頭がついていかなかった。
我ここに在らずという感じで、ほとんど動かない。
わずかにだが、ジーニアスの指が動き、プレセアの秘所を刺激した。
「んぁ!」
彼女の甘い声が耳に入り、ジーニアスはハッと我にかえる。
「あ、プ、プレセアごめん!痛かった?大丈夫?」
「い、痛くはありません…ただ…」
「ただ…?」
プレセアはジーニアスから目を逸らし、小さい声で囁くように言う。
「…気持ちよかった…」
ジーニアスはそれをしっかり聞き取れた。
「ボクもプレセアにここを触れられたとき…気持ちよかった」
彼の言葉を聞いたプレセアは、少し怪しげに微笑む。
「では、どっちが相手をより気持ちよくさせられるか勝負しましょう」
「え?」
一拍思いっきり空けてから、間が抜けた声が聞こえた。
「負けた方は今夜一晩相手の物になるということで。逃げるのはなしですよ。ではいきます」
「え、ちょっと!うぁっ!くぅ〜」
プレセアは問答無用で彼のズボンの中に手を忍ばせ、撫ではじめた。
ジーニアスはもう逃げられないと悟り、
少し遠慮をして、彼女の服の上から秘所を撫でる。
勝利条件と勝利の褒美が彼の性欲を刺激し、後押しさせた部分もある。
それから少しの間、お互い相手を気持ちよくさせるため、手を必死に動かす。
徐々に二人とも息が乱れ始める。ジーニアスはそろそろ限界へ達しようとしている。
(こうなったら…)
ジーニアスはこのままでは負けてしまうと思い勝負にでた。
プレセアのスカートを捲り上げ、下着をサッと下ろし、直接撫でる。
布二枚越しと直接では全く刺激が違った。
「きゃっ!あ、ああん。ん、あ、はん」
プレセアは先程までとは違い、過剰に反応を示す。
ジーニアスは手を休めず、動かし続ける。
「あ、ジーニアス、だ、ダメ!あ、ああん」
彼女の言葉に耳を貸さず、追い討ちをかけようとした。
秘所に指を一本入れ、ゆっくりとじれったく動かす。
プレセアはそれに耐えられなくなり、両手でジーニアスの腕を掴み、
抜こうとしたが、強い快感により、思ったように力が入らなかった。
また、本能がそれを許さず、彼の腕を掴むだけになってしまった。
そして、それが続いているうちに、プレセアは何かが押し寄せてくるのがわかった。。
「ジ、ジーニアス…あん、わ、私、ん、ん、あん、何かおきそう。
は、はん、んあ、は、放して」
「プレセア、大丈夫だよ。それともボクにこんなことをされるのは嫌?」
プレセアはジーニアスにやられるのが嫌なわけではなかったので、言葉がつまる。
「い、いえ。い、嫌というわけではないのですが…ひゃん!あ、むふ、んん」
嫌ではないと訊くとジーニアスはもう一本入れる。
プレセアの秘所から水音が鳴る。もういくことが明らかなほど濡れていた。
「も…もうダメ…あ、あああああ―――あ!むぐ!」
プレセアが達し、絶叫をするが、ジーニアスの口によって塞がれ、途中で遮られる。
一瞬だけであるが、かなり大きな声であったためであろう。
プレセアは小さな身体を反らせ、秘所からジーニアスの指に熱い液体を注ぐ。
ジーニアスはプレセアの唇から唇を離し、ようやく指を抜く。
「ん…」
プレセアはこのぬめっとした感触を受けると、ぴくんと身体を振るわせる。
「プレセア、気持ちいい?」
「はい。でも、さっきから私ばかり気持ちいい思いをしていますね…」
「いいんだよそれで…」
手を二つの胸につけ、ゆっくりと揉みだす。
時折、先端部分を指でつまんだりして彼女に快感を与え続ける。次は下着に手をかける。
プレセアはひじをつき、腰から下半身を浮かせ、脱がしやすいようにする。
ジーニアスは全裸になったプレセアの身体を見渡す。
「綺麗だよプレセア」
「あ、ありがとうございます…」
プレセアは恥ずかしくてジーニアスをまともに見ることができなかった。
ジーニアスは見えるようになった秘所に顔を寄せる。
するとプレセアは恥ずかしいがためか、股を閉じた。
そのプレセアのとった行動で悪さを思いついたのか、ジーニアスは意地悪そうな顔をする。
「あ、プレセア嫌なんだ」
「え?」
「嫌ならボクはいいよ。プレセアが嫌がるのに無理矢理やるのも嫌だしね」
プレセアはそれを聞いて何か物足りなさを感じた。
彼女は観念し、自分の股を広げて「…どうぞ…」と言った。
「なんだ、やっぱりやってほしいんだ。プレセアもエッチだね」
「ジーニアスの意地悪…」
ジーニアスは再び顔をプレセアの秘所の前に動かした。
プレセアはまた股を閉じたくなるが、我慢をした。
彼女の秘所にざらっとしたなんとも言えない感覚が伝わる。
「んあ、やん!」
一回、そして二回とざらっとした感触でプレセアは興奮する。
ジーニアスは舌を少し秘所の中に入れ、細かく速く動かした。
「あ、んあ、やん、いや、ああん!」
今、この瞬間。プレセアは完全にジーニアスに支配されていた。
やりたい放題やられ、抵抗もしない。
ただただジーニアスに快感を与えてもらっている状態である。
「ああん、ジーニアス…私、また…!!」
「いいよ、このまま出して」
プレセアの秘所から再び熱い液体が出る。
ジーニアスはそれを口に含み、呑み込んだ。
(うわ、なんか今までに味わったことない味だな〜…)
プレセアは再びクタッとした。息切れをしている間に、
彼女は目の前の彼を見てあることを思った。
「あ、あの、ジーニアス。ちょっといいですか?」
「ん、何?」
「あの…その…」
彼女が珍しくタジタジしているのを見て、ジーニアスは可愛らしいと思いながら眺めた。
「よかったら貴方も脱いでもらえませんか?」
「……いいよ」
少し躊躇したものの、彼女一人裸では恥ずかしいだろうと思い、
最終的には快く承諾した。
ジーニアスはベッドから降り、脱ごうとするが、プレセアに止められる。
「あの、私が貴方の服を脱がしてはダメですか?」
プレセアの顔は完全に上気し、顔が真っ赤になっている。
ジーニアスはその言葉を聞き、かなり驚く。
まさか彼女がここまで積極的になるとは思わなかったのだろう。
「え、えっと…あ、あ、え、え、ええ!?」
「ダメ…ですか?」
プレセアが少し瞳が潤んだ状態で見詰められ、困惑する。
「え、えっと…い、いいよ」
ジーニアスはその瞳に打ち勝つことができなかった。
プレセアはベッドから降り、彼に寝転ぶように勧めた。
ジーニアスが仰向けになってベッドに横たわると、プレセアはその上に四つんばいになり、
服を脱がし始める。決して逞しくない身体。
しかしそれは男性のとは思えないほど綺麗な身体つきをしていた。
プレセアは全部脱がし終え、彼に抱きつく。
お互い相手の体温を直接感じる。プレセアはむしょうにそれが嬉しかった。
ジーニアスは彼女に魅了される。我を忘れ、彼女の顔に視線が釘付けになる。
(私…もう我慢できない…!!)
プレセアは理性で性欲を抑えきれなくなった。
プレセアはジーニアスのモノを掴むと、自分の秘所に入れようとした。
「え、プ、プレセア何を!?」
「ジーニアス…貴方を私に下さい!」
プレセアは掴んでいるモノを体重を利用して入れはじめる。
「ま、待ってプレセア。今日は君がボクの物なんでしょ!?」
ジーニアスは少し苦しそうにそう言ったが、プレセアは聞く耳を持たなかった。
「すみません、でも、止められません!貴方を求めて身体が止まないのです!」
鋭い痛みが膣内を走る。しかし、彼と最後までやりたいという気持ちが上まっていた。
完全に入れ終わるとプレセアは一息つく。
「プレセア、もしこれで妊娠なんかしちゃったら、クォーターエルフが
生まれちゃうかもしれないんだよ?そうしたら君も差別されてしまうかもしれない!
それに避妊したとしてもその時にひどい痛みを感じるらしいよ?」
ジーニアスはプレセアを宥める。
そうしたらプレセアはそこでカウンターをした。
「ジーニアスは…私とするのが嫌なのですか…?」
ジーニアスの方をじっと睨み、返答を待つ。
「いや、そういうわけじゃないよ!むしろしたいという気持ちもあるよ、
けど、プレセアが差別されるのならしたくないよ!」
「ジーニアス、私がもしハーフエルフで、貴方が人なら、貴方は今の立場が逆転した
状況になったらどうしますか?」
「えっと…それは…」
「………」
ジーニアスは眼を逸らそうとしたが、プレセアが逃がしてくれなかった。
彼は深く考える。お互い好きで、相手がハーフエルフで自分を巻き込みたくないからと言われ、
完全に愛し合うことができない。そう思うと悲しかった。
「ごめん、プレセア。相手に拒まれる方が悲しいね…」
「わかってもらえて嬉しいです。安心してくださいジーニアス。
貴方が貴方である限り、私は貴方を絶対に拒みませんから」
「ありがとう…プレセア…」
今、二人は繋がったまま、お互いの気持ちがまとまった。
プレセアは動き出した。ジーニアスも動き出す。
「う…く、う、あ…」
「ん、んむ、あん、あ」
「プ、プレセア。い、痛くない?」
「はい、大丈夫です。もっとジーニアスも感じてください」」
最初、プレセアは強い痛みを感じていたが、だいぶ慣れてきて、
再び快感に浸り始めていた。
一方ジーニアスは初めての強い刺激にもう限界に近づいていた。
「プ、プレセア、ボク、もうダメ…だよ…」
「ジーニアス、後は動かないで感じて。わ、私が貴方を導きますから」
プレセアは疲れているものの、ジーニアスのために動こうとする。
じかし、ジーニアスも止まろうとしなかった。
プレセアが疲れているだろうとわかっていたからだ。
そしてとうとうジーニアスはいきそうになる。
「プ、プレセア!だ、出すよ!!」
「はい、ジーニアス、貴方のを私に下さい!」
そういうと、プレセアはジーニアスの唇を塞ぐ。
先程の自分のように大声が出るかもしれないからと思ったのだろう。
一瞬ジーニアスのモノは膣ないで縮むと、勢いよく射精した。
プレセアはそれを一所懸命に感じ取ろうとする。
(暖かい。ジーニアス、貴方の優しさを感じます)
プレセアは塞いでいる唇から、相手の口内へ舌を進入させ、少し動かしてから、唇を放す。
「ハァ、ハァ。や、やっちゃったね…」
「ジーニアス…今夜はありがとうございます…」
「い、いいよ。ボクは自分の意思でプレセアを守ると決めたんだ。
これでプレセアが嬉しいと感じてくれたら、ボクも嬉しいから」
「ジーニアス…」
プレセアは今日、何度も彼から暖かい気持ちをもらっていた。
身体の芯から孤独感が消えてゆく。今、プレセアは幸せを感じている。
ジーニアスはというと、今自分が言った台詞を少し恥ずかしく思っていた。
「えっと、そろそろ寝ようか。あ、その前にシャワーを浴びなきゃいけないね。
プレセア先にいいよ」
自分が恥ずかしく思っていることがプレセアにばれないようにするため、話を急に進める。
「いえ、ジーニアス、もうかなり遅い時間です。一緒に入りましょう」
「え、ええ!?」
一瞬驚きの声を上げるが、すぐに静まった。
「って、今更恥ずかしがることじゃないか…」
プレセアはそれにコクンと頷くと、腰を浮かせ、ジーニアスから離れて立ち上がる。
「ジーニアス、この旅が終わったら、またやっていただけますか?」
「うん、いいよ!」
こうして二人はシャワーを浴びたあと、一緒に心地よい眠りに就いた。
翌朝、二人の少年と少女が自分たちで汚してしまったシーツの始末に困っていたらしい。
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