総合トップ>SS一覧>SS No.3-036
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
バレンタイン |
亜樹菜氏 |
サレ×ミリッツア |
2005/06/08 |
2005/06/09 |
今日は、一年に一度のバレンタインデーだ。
ヒューマ、ガジュマとかかわらず、女性が愛する男性に、
甘いもの―――定番はチョコレート―――を、渡すイベント。
この日は、城内も騒々しかった。
アガーテ・リンドブロムも、ミルハウストにチョコを作ろうか迷っているという。
そんな噂を聞きながら、四星唯一の紅一点…ミリッツァが歩いていた。
―――四角い箱を、胸に抱きながら。
いきついた先は、一つの部屋。
ミリッツァの胸の鼓動が、高まってくるのがわかった。
そして、ドアに手をかけた。
コンコン、と、ノックの音が聞こえる。
「あいてるよ…」
聞きなれた声が、部屋から聞こえる。
ミリッツァは、ゆっくりと部屋に入った。
「…何?」
ソファに座っている声の主…サレは、ミリッツァを見る。
「…い、いや…その…」
いざ着てみると、渡しにくい。
その様子を見たサレは、ミリッツァに歩み寄った。
二人の距離が、なくなるほどに。ミリッツァの顔の前に、サレの顔がある。
サレの息が、ミリッツァの顔にかかる。ミリッツァの顔は、みるみるうちにそまっていく。
「…用があって、来たんだよね…?」
ミリッツァは決心し、小さな箱を前に出した。
目は、瞑っている。
「…これを、僕に?」
ミリッツァは、コクリと頷く。
目は、瞑ったままだが。
サレは、リボンと包装紙で包まれた箱をあける。…チョコレートが、入っていた。
サレはそれを、はるか後ろにあるテーブルになげた。チョコレートは、テーブルの上に着地した。
それを見届けると、ふたたびミリッツァに向き直る。ミリッツァは目をあけ、床にそまった顔でサレを見る。
「な…なんだ…っ!?」
と、サレの唇とミリッツァの唇がかさなった。
ミリッツァは、いきなりのことに驚いていた。サレは、唇を離す。
「…礼だよ。ホワイトデーまで待つの、面倒だからねぇ…」
そういうと、ミリッツァを見た。
今のミリッツァの目は、サレの好きな目だった。
サレは、ミリッツァの腰に腕をまわす。
そして、二回目のキスをした。
さきほどのような触れるキスではなく、もっと深いキスだった。
ミリッツァの口内を、サレの舌が犯す。
くちゅ…ちゅ…くちゅっ…
「ん…ふぅっ…んんっ…」
ミリッツァの甘い声が、サレを刺激する。
サレは、ゆっくりと唇を離す。
二人の唇と唇の間を、透き通る唾液がはられる。
そしてサレは、ミリッツァの服に手をかける。
「あ…ま、待て…まっ…て……」
ミリッツァは、弱弱しくサレの手を止める。
「ん…?なんだい?今更、やめるのかい?」
サレは、またミリッツァに顔を近づける。
そして、ミリッツァの服から手を離す。
「じ、自分で、できる…そ、それに…私、ばかり…ずるい…だろう……っ」
それをいうと、ミリッツァはサレと距離をあける。
「…そういうことかい?…ま、いいけどさ。」
そういうと、サレは服に手をかける。
ばさり、ばさりと、服の落ちる音がする。
二人が向き合ったとき、サレもミリッツァも、下着だけだった。
サレは、ミリッツァをベットに誘導する。
そして、ミリッツァを押し倒し、ミリッツァ大きすぎず小さすぎない胸に手をあてた。
「あっ……」
ふれるだけで、ミリッツァは感じてしまうようだ。
サレはそれがわかり、胸につけていたブラジャーをはずす。
そして、ミリッツァの胸を優しく揉んだ。
「はぁっ…あっ…あんっ…」
ミリッツァの口から、甘い声が漏れる。
そして、ミリッツァの形のよい乳首に触れる。
「はぁっん…!」
「へぇ…ここが一番感じるんだねぇ……」
そういうと、右の乳首をコロコロと転がす。ときどき、キュッとつまんでみせる。
そして、左の乳首を口で咥えた。そして、舌で転がす。
「あ…あぁっ!あっ、は、はぁんっ…!」
ミリッツァは、思った以上に感じやすかった。そのため、サレのモノは、早くも膨張していた。
「…そろそろ、いいかな……」
サレはそういうと、胸をせめるのをやめた。
そして、自分のモノを隠す、邪魔な下着をはらった。
息をととのえたミリッツァは、サレのモノを見ると、それに優しく手をそえた。
そして、サレのモノを口に含む。そして、手と口を上手く使う。
「う…上手だ…ねぇ…ぅあ…っ…い、イク…よっ…!!」
ドビュッ!ドビュッ!!
「んっ……」
サレは、ミリッツァのフェラですぐにイってしまった。
思った以上に多いサレの精液を、ミリッツァはこぼしつつも飲みこむ。
「はぁっ…はぁっ…」
サレもミリッツァも、肩で息をする。
先に息のととのったサレは、体勢を変え、ミリッツァの最後の下着をはがし、
びしょびしょになった秘所に指をつかわせる。
「あっ…そこはっ…ひあぁんっ!!」
サレがそこに触れるだけで、ミリッツァの愛液が大量にでてくる。
「…よく感じる奴だねぇ……」
サレは、怪しい笑みをうかべて呟く。
そして、ズブリ、という音を立て、指を二本も侵入させる。
プチッ、と、なにかが破れるような音がした。何かは…言うまでもない。
「あぁっ!!は、はぁっ!はあぁんっ!!」
ミリッツァはサレの指使いで、快感にみたされ、オチていった。
「あぁぁっ!い…イクっ!!イクぅぅぅっ!!!」
そして―――ミリッツァの愛液が、勢いよく噴出した。
何回かは軽くイっていたのだが、今、本当の絶境にたっしたのだった。
サレの指は、ミリッツァの愛液まみれになっていた。
指を引きぬくと、ミリッツァに指を見せる。
ねちょり、とした自分の愛液がついたサレの指を見たミリッツァは、
恥ずかしくなり、それから目をそらした。顔が、赤くそまっている。
「…可愛いねぇ……」
サレの口から、「可愛い」という言葉が出た。
ミリッツァは、恥ずかしさの方が強かったが…少し、嬉しかった。
「…そろそろ、いいかい?僕も、限界なんだけど。」
ミリッツァは、視線をサレにもどし、コクリと頷く。
サレは、自分のモノをミリッツァにあてる。
「…いくよ。」
ズブッ、ズブブッ!
ミリッツァの秘所は、サレのそれをいとも簡単に受け入れた。
「はあぁぁっ!!あ、ああぁんっ!!」
「くっ…絡まる……」
サレは苦痛の表情を、ミリッツァは快感を得ていた。
そして、サレはミリッツァの腰をつかんだ。
「えっ…?」
ミリッツァは一瞬、不思議な表情を浮かべた。
サレは、ミリッツァの腰を自らの方へ強く引いた。
それにより、モノがミリッツァの奥へとささる。
「はあぁぁぁあんっ!!さ、サレのが…奥にぃぃっ!!」
ミリッツァは、二度目の絶境に達しそうになっていた。
「ぼ…僕もイキそうだ…ミリッツァ…!!」
そして、サレも限界だった。
「サレ…イクぅぅっ!!」
「み、ミリッツァ…っ!!」
そうして二人は、共に絶境にたっしたのだった。
…結局は、サレが最後に抜いたため、ミリッツァの体が精液まみれになり、
ベットのシーツが、サレの精液とミリッツァの愛液まみれになった。
そのことが、ミリッツァは少々気に入らなかったが…
その夜は、自室のベットで休んだ。
『…可愛いねぇ……』
状況が状況だったが、それでもその言葉が嬉しく、ミリッツァは忘れられなかった。
―――その件は、隠れて聞いていたトーマとヒルダしか知らないとか。
完
前のページへ戻る